鬼滅の刃 もう一人の鬼の王   作:マルルス

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ハイゼンベルクから告げられた真実にカナエは産屋敷への憎悪をむき出しにして復讐を誓う。
カナエを自陣に下したハイゼンベルグは以前から考えていたゾルダート計画を実行に移す。


ゾルダート計画

美麗治村

ハイゼンベルクの工場

 

「よぉし…良いぞ…!そのまま行ってくれ…!

うん…?あぁ!不味いぞ! 待ってくれ…!!」

 

ガァァァァァァァァァ!!!!!

 

「クソ!! また()()()()()()()になっちまった!!」

 

机を思いきり振り下ろしその衝撃で机が粉々になってしまった。

 

「畜生…!! 何が足りねえんだ!!

どうして上手く行かねぇんだ!!」

 

苛立ち叫ぶハイゼンベルク。

 

「やっぱりカドゥじゃないとダメなのか…!

だがアレの製造方法は俺にも分からねえ…。

落ち着け…もう一度やり直してみよう…。今度は菌の濃度を下げて形もより臓器に近づけてみよう」

 

助手として連れてきた菌根兵に獣のごとく暴れまわる鬼殺隊隊士を檻に放り込んでおけと命じて一旦実験室から出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日前。

 

ハイゼンベルクはカナエの部屋に尋ねて彼女の意志を聞く。

だが彼女の目を見ればなんと答えるか分かる。

 

「さてどうする?

鬼殺隊に戻るか?」

 

「いいえ…もう鬼殺隊には戻らないわ」

 

「ほう…という事は」

 

「ええ。私は貴方側に付くことにします。」

 

「ソレは良かった。歓迎するぜ胡蝶カナエ」

 

カナエはハイゼンベルク側に付くことにした。

真実を告げられて最早鬼殺隊には未練が無い…むしろ己を恥じていた。

必ずや産屋敷一族を根絶やしにすると決めて…。

 

「とはいえ暫くは体の傷を治す事に専念しろ。

我が家に伝わる薬を使えばすぐに良くなるはずだからな」

 

「それと一つあります。

産屋敷一族は必ず殺すけどその…蝶屋敷の人達は…私が何とかします

あまり手を出さないでくれますか?」

 

「分かった。

出来る限りは手を出さないでやるが状況次第では始末するかもしれないが構わないな?」

 

「それで良いです。」

 

カナエは蝶屋敷の者達は出来る限り救いたいと考える。

あの子達は自分が連れてきてしまったとはいえ産屋敷に使い潰される未来にさせる訳にはいかない…!

これは自分の贖罪でもあるのだから…。

カナエの様子を見てハイゼンベルクはこの部屋はお前の好きにしろと告げて部屋から出ていく。

 

(随分な変わりようだな。さっきとはもう別人って言ってもいいな。信じてきた分裏切られた時に憎しみは大きいからな

あの様子だと鬼殺隊が何を言っても聞かないだろうしかつての仲間だろうと躊躇なく斬り捨てるだろうな

良い駒が手に入ったぜ)

 

カナエの豹変ぶりに少しの驚きはしたがハイゼンベルクは鬼殺隊の最高戦力を自軍に迎え入れられてことに満足したのだった。

 

 

 

 

カナエが自軍に入ってからハイゼンベルクは捕らえた隊士を使って「死体機械化兵」ゾルダート計画に着手する。

ゾルダート計画は以前から計画してたが素体の確保について案外手間取ったのだ。

ハイゼンベルクは当初は村の住人を使ってゾルダートにしようと考えたがこの村に過ごすうちに彼らに愛着が湧いてしまってやめたのだ。

少し手間だったが敵対する鬼殺隊や鬼を使ってゾルダートにすることにしたのだ。

現在、ハイゼンベルクの手元には約20人程の鬼殺隊隊士がいて早速彼らを使ってゾルダート計画を始めたのだが…いくつか問題が起きた。

バイオハザードヴィレッジ原作ではハイゼンベルクは()()()という線虫をベースした寄生生物を使っていたがこの世界ではカドゥなんてないのでハイゼンベルクは已む得ず菌根から知識を元にカドゥの代用品を作り出す事にした。

ハイゼンベルクはersatz(エイザッツ)(ドイツ語で代用品)と呼ぶ事にした。

 

そしてハイゼンベルクの知識通りに一人の素体を牢から出して村の奥にある工場の秘密の実験室に連れて行き早速ゾルダート制作の乗り出した。

手術着に着替えたハイゼンベルクは喧しく泣き叫ぶ素体にうっとおしく感じながらまず素体の胸部を切開する。素体から発せられる耳をつんざく悲鳴を無視しながら不要な臓器を取り出していく。

素体は絶命していてようやく静かになりハイゼンベルクはエイザッツを素体の胸に埋め込み経過を見守る。

エイザッツは失った臓器の代わりに動き出して肉体の隅々まで触手を広げていく…そこまでは良かったのだ。

 

ゴアアアアアアアアアアアアア!!!!!

 

絶命した素体がエイザッツによって再び蘇ったのだ。

その肌は灰色の染まり歯は鋭い牙が生成され手足の爪も鋭く伸びていた。

 

「な…なんだ! どうなってやがる!」

 

ハイゼンベルクは驚き素体を観察する。素体は拘束具によって身動きが取れない状態だが激しく暴れてる。

 

「なんてこった…! ()()()()()()()()()()()()()()のか…。

これじゃライカンじゃあないか!」

 

予想外の事にカドゥの代わりとして作ったエイザッツは死んだ素体の肉体を乗っ取り再び蘇らせたのだ。

厄介な事にこのライカン擬きは自我は無いが本能が強すぎるのかハイゼンベルク(自分)の制御があまり受けつかない有様だ。

制御が上手く出来ないのなら使い物にならない。やむを得ずハイゼンベルクはこのライカン擬きを「raubtier《ラウディティア》」(ドイツ語で捕食者の意味)と名付け別の牢の閉じ込めておいた。

 

 

 

御田村邸

ハイゼンベルクの部屋

 

「エイザッツを構成する菌の濃度が高すぎたのか…しかしこれ以上下げちまうとエイザッツが機能しなくなっちまう」

 

今日一日ハイゼンベルクは何度もエイザッツの調整しながら実験を行ったがあまり良くない結果だった。

11人の素体(鬼殺隊)のうち8人はラウディティアに変貌してしまい2人はエイザッツの菌の濃度下げ過ぎたのか機能せずに廃棄、残る一人は菌の濃度を上げたエイザッツを使ったが最初こそ上手く行ったが結局はエイザッツに支配されてしまい今まで以上に凶暴化してしまい目に付くものを無差別の襲い掛かってしまうという結果になった。ただ今までのラウディティアと違い子供の体系から大柄の成人男性まで成長し身体能力がかなり高くなったのでそこは評価した。

 

「まいったな…。ゾルダートなんてすぐに作れると思ったが完全な思い違いだった…。

原作のハイゼンベルクも結構苦労しながら開発したんだから当然か…」

 

原作のハイゼンベルクもかなりの試作誤差を重ねながらゾルダートを開発したのだから上手く行かなくて当然なのかもしれない。

 

「電圧の調整だってあるからな…。それは後にして今はエイザッツの調整だけだ…。

ゴールは見えないが何度もやるしかねえ…!

残る素体はあと9人か。

仕方ない…ギンとカナエを使って調達させるか」

 

実験の成功まで結構な素体が使う必要になりそうなのでハイゼンベルクは重いため息して就寝することにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

一か月後

 

ハイゼンベルクの工場・手術室

 

 

「記録開始

今回で22回目の実験になる。

使う素体は適当に捕まえた鬼殺隊士だ。

それで『やめろ!!離せ!! 何をする気だ!!答えろ!!』 オイ!うるせえぞ!! 黙ってろ!!

えぇと…何だったかな? あぁそうだ… エイザッツを構成する菌の濃度を1.3倍にした。

今までの実験を検証した結果のこの濃度が最適と判断した。次に人工血液を『このクソ野郎!! お前らは皆殺しだ!! 絶対に許さない!!!』新たに…『聞こえないのかよ!!何とか言いやがれ!!!』・・・記録を一旦停止する」

 

さっきからうるせえぞ!!!このクソガキが!!!

 

「グェ…!」

 

ハイゼンベルクは喧しく叫ぶ素体の顔面を殴りつけた。

せっかく記録をつけようとしてるのにこの素体は喧しく叫び続けるのでハイゼンベルクはキレたのだ。

 

俺が!黙ってろと! 言ってるだろうが!!!

 

怒りが収まらないのかハイゼンベルクは素体の顔面を殴り続けた。

 

グシャ…!! ビシャア…!!

 

人外の腕力で殴られた素体の頭部は砕け散り血と脳漿が辺り一面にぶちまけた…。

 

「しまった…殺っちまった…

おい、この汚物(クソ)をさっさと炉に放り込んでおけ」

 

菌根兵に告げて次の素体も持って来いと命じた。

 

 

 

 

 

「記録再開する。

 

知識を元に人工血液を作り出した。

その結果は良好だ。エイザッツは素体の神経と筋肉に浸食していき尚且つ素体をラウディティア化させずにいる」

 

新たな素体は叫べない様に口に布を押し込まれてそのうえで猿ぐつわもしている。

おかけで静かで助かる

 

「…以上のように今度こそ上手く行くはずだ。

では早速始めよう」

 

ハイゼンベルクはメスを手に取ると素体である少女隊士は恐怖にそまり涙を流してる。

 

■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!!!!!!■■■■■!!!!!!

 

メスが素体の胸を切開すると激痛に素体が暴れまわるが頑丈な拘束具で何重と縛られてるので僅かな動きしか出来ない。

 

「切開完了。

次は心臓を始め不要な臓器を取り除く」

 

素体の心臓と不要な臓器を取り除いていく。素体である少女隊士は激しく痙攣を繰り返す。

 

「よぉし…次はエイザッツを中に埋め込む」

 

ハイゼンベルクは手元に置いておいたエイザッツを掴むと素体の胸に埋め込む。

 

「次に人工血液をエイザッツに注入するぞ」

 

注射器をエイザッツに注入する。

 

「良い感じだ…。

エイザッツは問題なく神経と筋肉に取り込んでいく…。

素体のラウディティア化も起きてない」

 

以前ならこの辺りで素体がラウディティアとなって息を吹き返すが今のところはそんな事は起きていない。

 

「さて、素体の胸に制御装置を取り付ける。

ここが終わったら頭部にも制御装置を取り付ける」

 

知識で作った制御装置を素体の胸に取り付けて切開した場所を再び閉じる。

そして頭部にも制御装置を取り付けた。

 

「いよいよ電圧を流すぞ。

・・・上手く行ってくれよ 頼むぜ…。」

 

最早死体と化した素体に電圧を流し込む。

すると僅かだが素体が起きるが直ぐに倒れてしまう。

 

「…! 電圧が足りなかったか?

よし8800ボルトまで上げるぞ」

 

これで上手く行かなかったらゾルダート計画は諦めるしかない。

天に祈りながらハイゼンベルクは電圧を再び流し始める。

 

「………」

 

再び素体は起き上がる。

ゆっくりだが確実に起き上がっていく!

 

「良いぞ…!! そのまま起き上がるんだ!」

 

素体はベットから起き上がり足を地面に付けて立ち上がる。

 

「やった…! 遂にやったぞ!!!!成功だ!!!」」

 

ハイゼンベルクはあまりの嬉しさに大笑いする。

自分は遂に成し遂げたのだ。多くの失敗があったからこその喜びだった。

 

「遂に成功したぞ。この後は利き腕を切除して工業用のドリルを取り付けるだけだ。

数多くの失敗を繰り返したがようやくゾルダート計画は成功を一歩を歩んだ

今回はここまでにする。記録を終了する」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更に一か月後…。

 

「記録を開始する。

現在夜の11時。 いよいよゾルダートの実戦実験を開始する

此処にいる六体のゾルダートをこれから来る鬼殺隊にぶつけてどのような結果になるか見てみよう

囮役はギンに頼んで鬼殺隊をこの場所に誘導してくれるので後は待つだけだ」

 

実験成功から一か月経った。

今夜ハイゼンベルクは六体のゾルダートを使って実戦実験を行う事にしたのだ。

六体のゾルダートはそれぞれ利き腕が工業用のドリルを付けられている。

因みにハイゼンベルクは失敗作のラウディティアを使ってゾルダートの実戦実験を行っている。

結果はゾルダート一体でラウディティア三体を一分足らずで殺してる。

とはいえラウディティアは本能で動くので作戦の戦術もないのでただ一直線に向かってくるだけだった。

では人間である鬼殺隊ならどうだろうか?

彼らはゾルダートにどう立ち向かっていくのか?

そのうえでゾルダートが彼らは始末したならその実力が分かるだろう。

 

「もうじきギンが此処に来る。

ではゾルダートを配置する」

 

ハイゼンベルクは傍に佇むゾルダート達を命令するとゾルダート達は動き出し指示された場所に向かった。

 

 

 

 

ハイゼンベルクの指示を受けたギンは鬼殺隊隊士を支持された地点に誘導していた。

 

「逃がすな! 逃がしたらまた罪の無い人々が犠牲になる!」

 

誘いこまれてる知らずに数人の鬼殺隊隊士は必死になってギンを追いかける。

 

(フン… 相変ワラズ下ラネェ戯言ヲ言イヤガル…。)

 

馬鹿の一つ覚えみたいに叫ぶ隊士共にウンザリしながらギンは駆ける。

 

「ソロソロカ…」

 

ようやく指定の場所に着いたギンは足を止め隊士達が来るのを待つ。

 

「覚悟しろ!鬼め!!」

 

隊士達は()()()()()()()に何も疑問に思うことは無く日輪刀を構える。

何一つ疑問に思わない隊士達に間抜けぶりにギンは呆れる。

 

「所詮、阿保ノ集マリダナ。何モ疑問ニ思ワナイノカ?」

 

「何だと!」

 

ギンに馬鹿にされて隊士達は青筋を浮かべる。

怒りのままに飛び掛かろうとすると…

 

ザッザッザッザ

 

突如複数の足跡が聞こえ隊士達は警戒する。

周囲を警戒してると(ギン)の背後から人型の何かが現れる。

 

「な…何だ…アレは…!」

 

月の光に照らされてその異形が見えた。

それは()()()()()()()()()()体中に手術跡みたいな傷が並びその顔は口の部分には何かマスクなような物が取りつけらており頭部には妙な物体が付けられており最も異常なのは片腕が採掘で使うような巨大なドリルが取り付けられていた事だ…。

 

「ヒィ…」

 

鬼とは違う異形に恐怖する隊士達。

更に追い打ちをかけるように次々と異形な怪物が現れる。

 

頭部と目がスッポリと装置に覆われ唇が切除されて歯が剥き出しになってる者。

 

巨体だが胸に女性の特徴である乳房がある者。

 

全身に鉄の塊に覆われている者。

 

両腕がドリルのなってる者。

 

それぞれ特徴がある怪物が六体も現れたのだ。

 

「行ケ…奴ラ殺セ。」

 

ギンが命じると異形の怪物、ゾルダートはドリルを唸らせて隊士達に向かっていく。

 

「お…おい…!どうするんだよ…!!」

 

「やるしかない…!! 皆構えろ!!」

 

リーダー格の隊士が叫ぶと覚悟を決めたのか隊士達は刀を構えて臨戦態勢を取った。

ゾルダートはドリルで隊士達に襲い掛かる。

 

「グ…!」

 

隊士の一人はゾルダートのドリルを日輪刀で受け止めるが…

 

バキン!

 

「え…? ギャアアアアアアアアアアア!!!!

 

何と日輪刀は回転するドリルとゾルダートの膂力にあっけなく折れてしまい隊士の顔をガリガリと削り取ってしまった。

顔面を削った後は胴体の心臓の部分をドリルで突き刺して止めを刺す。

 

「…!? 駄目だ! 相手の攻撃を受け止めるな()()()()()()()()()!!」

 

肉塊となった隊士を見て他の隊士は戦慄しゾルダートの攻撃を必死に避ける。

一人の隊士がゾルダートの首を切断しようとするが…

 

ガギン!

 

「か…固い…! まさか体内に金属が埋め込んであるのか!?」

 

実はゾルダートの首には防御用に金属鉄板を埋め込んでいる。そうとも知らない隊士は切断しようとして失敗しただけではなくそのあまりの硬さに日輪刀が刃こぼれしてしまってる…。

首を切断することは出来ないことに隊士達の動揺が広がる。

あんなの一体どうすればいいのか…! 動揺は恐怖に代わって隊士達の戦意を消失させていく…。

 

「だ…ダメだ…! 勝てっこない!! 俺は逃げるぞ!」

 

隊士の一人がゾルダートの恐怖の勝てず逃げ出すが…

 

 

「ドコイクンダ?」

 

ギンがそれを見逃すわけがなく逃げた隊士を捕まえてゾルダートの方へと投げる。

待ち構えていたゾルダートは飛んでくる隊士の顔面をドリルで貫いた。

顔面を貫かれた隊士は激しく痙攣しながらそのまま息絶えた。

 

 

その様子をハイゼンベルクは眺めていたが…

 

「オイオイ… 相手が鬼じゃなければこんなに脆いものなのか鬼殺隊ってよ…」

 

残った隊士達は戦意がないのか避けてばかりで一向に攻撃をしようともしないのでこれでは話にならない。

 

「ハァ… 雑魚じゃあ話にならないな…。」

 

これ以上は時間の無駄だと感じハイゼンベルグは念話でギンにさっさと終わらせろと命じ命令を受け取ったギンはすぐさま残った隊士達を動けなくしてゾルダートに始末させた。

こうして鬼殺隊を使ったゾルダートの試験運転は失敗に終わりハイゼンベルクは村に戻ったのだった。

 

 

 

 

 

浅草郊外 某所

 

「あ…ああ…」

 

尻もちを付き恐怖で涙を流しガチガチと歯を鳴らし酷く怯える鬼殺隊隊士。

月明かりで照らされば周囲には斬殺された隊士達が転がっており地面には血の海が出来上がっていた。

そしてその血の海と化した地面にパチャパチャと響かせながら蝶を飾りを付けた女性が近づいて来る。

 

「どうしたの? 抵抗しないの?」

 

返り血で鮮血に染まったその姿で怯える隊士に微笑みながら語りかけるが表情の裏腹にその言葉には何の感情が宿っていなかった

 

「ど…どうして…?」

 

隊士は知っている…目の前の女性を…。

鬼殺隊に居る者なら彼女を知らないはずがない。

何故なら彼女は鬼殺隊の最高戦力である【柱】の階級を持つ者で誰でも優しく鬼でも仲良くしたいとも言っていた人物。

そして一か月前の任務で行方不明となり今でも捜索されている人でもある。

 

「どう…してなんですか…? カナエさん…!!」

 

胡蝶カナエ。

鬼殺隊の【花】柱の名を持つ彼女は突如、自分達の前に現れて手にした日輪刀で有無を言わさず次々と仲間を斬殺したのだ。

躊躇もなく淡々をかつての仲間を斬り捨てたカナエは生き残った隊士の前に立つ。

 

「…これは決別よ…。

産屋敷に騙され続けた愚かな私への決別であり鬼殺隊への()()()()でもあるの」

 

「何を言っ…」

 

言い切る前にカナエは隊士の首を刎ねた。そして頭上に飛び回る鎹鴉に目を向け・・・。

 

「そう…これは宣戦布告…。

産屋敷に伝えなさい。 お前の悪行を私は許さない…!

必ずその首を取りに行くと」

 

鎹鴉はその言葉を受け取ったのかバサバサと夜の空を消えていく。

それを見届けるとカナエもまた漆黒に夜に消えていった。




胡蝶カナエ

ハイゼンベルクに捕まり自身の考えと鬼殺隊の矛盾を付かれ更に産屋敷の真実を聞かされて今まで自分が信じてきた信念や理想が砕け散り一転して鬼殺隊を嫌悪し産屋敷に対しては激しい憎悪を抱くようになる。
今の彼女は産屋敷一族を根絶やしすることに執念もとい自身の存在理由としておりその為ならかつての仲間を斬殺することに一切の躊躇がない上に必要とあらば拷問すら辞さない冷酷な性格に変貌してしまってる。
まだ妹を始めとした蝶屋敷の者達には愛情が辛うじて残っているがもしも自分の邪魔をするならその愛情は消え失せカナエは淡々と家族を斬り捨てるだろう。

因みに治療の際にハイゼンベルクは菌を使っており本人はまだ自覚が無いが徐々にその肉体は人間のそれとは乖離しつつある。



ギン

ハイゼンベルク配下の鬼。
ハイゼンベルグは自身の力を試してる最中に出会う。
当初は他の鬼と同様に始末しようとしたが菌の力で味方に出来るのか気になり始末するのは止めて捕獲して研究所に連れ込み菌根から取り出した菌の植え付けた。
その結果、鬼の力と再生能力はそのままに無惨の呪いが消滅しただけではなく太陽の光すら克服している。
菌によってハイゼンベルクに絶対的な忠誠を誓っており彼の命令で鬼殺隊を呼び出す囮にもなってる。
鬼血術は自身の肉体を硬化するもので硬化した肉体は日輪刀や銃弾すら弾く固さである。

ゾルダート

バイオハザードヴィレッジに登場した生物兵器で人間と機械を組み合わせた異形の怪物。
ヴィレッジでは夜な夜な墓荒らしで材料となる人間の死体で作ったが今作のゾルダートは主に鬼殺隊隊士と鬼をベースにしている。
ヴィレッジではカドゥという寄生生物を使っていたがこのこの世界ではカドゥがないのでハイゼンベルクは新たに代用品となるエイザッツという菌根から作り出した菌の塊を使って製作している。
原作の知識も持っても製作にはかなり苦労した。

ラウディティア

カドゥの代用品であるエイザッツを使った際、素体と適応せずにエイザッツが素体の肉体を乗っ取りその肉体を蘇生させて誕生するモンスター。]
とにかく凶暴で目に付くもの無差別に襲う。
食欲も高く獲物を見つけたら一直線に向かい鋭い牙や爪で獲物を屠る。
ただし本能で動いているので知能は低く武器も道具も扱えないので生物兵器としては価値が低い。そのためにもっぱら人間の死体処理として扱っている。

ヴィレッジでいうライカンに当たるモンスター。

エイザッツ

ハイゼンベルクがカドゥの代わりとして作った菌の塊。
人間の死体に取り付くと体内で増殖して神経や筋肉を取り込んでいき内臓や脳を再び動かす事が出来る。
ただしエイザッツが素体を完全に支配してしまうと失敗作のラウディティアになってしまう。
ハイゼンベルクはエイザッツの菌の濃度を下げ各種薬品も使ってようやくゾルダートの完成に漕ぎつけた。

エイザッツはドイツ語で代用品という意味である。



次回 柱会議
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