戦姫絶唱シンフォギアオルタナティブ 作:オルタナティブティガ
「はぁ、学校だるいなぁ。平和が一番とはいえ退屈すぎるし将来の夢とかないんだよな…うん?」
帰宅途中信号待ちで愚痴を溢していたらふと目の前にサッカーボールが飛び出ていくのが見えた。
『まさか、転生物でもあるまいし飛び出ていく子供なんていないだろ……』
すると小学一年生ぐらいの子が赤信号の道路にボールを拾いに飛び出していった。
「うっそだろ!?おいッ!」
小学生はその声にびびってしまいボールを拾ったはいいが動きを止めてしまう。無情にもトラックが猛スピードで突っ込んでくる。それもそのはずそのトラックの進行方向の信号が黄色に変わり赤になりそうだからだ。
『これって俺のせいだよな……もしかしたら子供は戻って来れたかもしれないのに俺がビビらせたから……どうするッ』
考えている間にもどんどんトラックと子供の距離は縮まっていく。子供の方はトラックに気付きはしたがパニックになり動けないでいる。トラックの運転手は信号の方に意識が集中し前の子供に気付いていない様子だ。
『俺はただのオタクで帰宅部だ。ウルトラマンの様に光速で助けることなんて………違う俺はヒーローじゃない、けど俺のせいで死ぬなんて可哀想だろッ。まだ間に合うかもしれないだったら』
少年は駆けた鞄を投げ出しなりふり構わず全力で走った。少年は全力で物事に当たったことがなかった、少年の中でもこれ程全力を出した事がないだろうと思うほどだ。そのおかげで子供はぎりぎり助かった勿論少年は助からなかった。当たり前の話だいくら少年が全力で走ったとしても相手は自動車で、かつ信号ぎりぎりで突っ込んでくるその速さは法定速度なんで意味をなしていなかった。単純な話少年は子供の代わりに轢かれた。
よくはないが日本の交通事故の一件に過ぎなかった。しかし、それを見ていたものがいた。
「ウッ……あれ俺どうなった」
「縺ゅ?繧ゅ@繧ゅ@閨槭%縺医∪縺吶°?」
「うわぁッなんだ!?」
少年の目の前には謎の白い光の塊がふよふよと浮いていた、現実から目を逸らそうと少年はあたりを見渡すがまるで真っ赤で目に悪そうな見た目の空間が広がっていた。
「縺ゅ?縺昴▲縺九■繧?>蠕?▲縺ヲ繝シあーあよしこれでわかる?」
「え、あれ?さっきまでこの世のものというかSAN値直葬みたいな声?だったのに」
「失礼だねッ君は!?そりゃそうさただの人間が宇宙の管理者である上位な存在の言語が理解できるわけないだろ」
「え、なに俺事故で死んでなくてこんな変な夢見てるのか?」
「君は本ッ当に失礼な奴だねぇ!?あれ、おかしいな僕の様な上位種に会えるというのに……」
「うん?上位種って何なんだ」
「うん?あぁそっかごめん宇宙の中にいる生命体は僕らのこと知らないんだったね。簡単に言えば宇宙の管理者という存在さ、まぁ特に行うことがないから観察者に近いけどね」
「じゃあ管理者様(笑)は何で俺のこと助けたんだ?」
「君はッ……もういいやはぁ……てか君頭大丈夫?
普通に考えてあの状況から助かるわけないじゃん
てかあれ、君サブカル好きじゃないんだっけ?」
「いやッそれはッそうだけど……まさか自分に降りかかるなんて思わないだろ」
「じゃあ良いじゃない、君は退屈なんだろ折角のチャンスだ」
「なぁ、何で俺なんだよ別に俺じゃなくてもいい人いるだろ絶対に」
「うーん、それはね君の様な人間の方がいいと思っただけだよ。だって探せば性善説の人や平和主義で主人公みたいな人はいるよ、でもね君みたいに自分のやったことにすぐ責任を取ろうとする人は少ないんだよね。大体の人は違うそんなつもりはとか言って立ち止まってしまう君の人生を見る限り立ち止まることはなかっただからさ」
少年は「そう、なんだ」といっても頬を掻く顔も赤く照れているのがわかる。
「君はあんまり褒められてないからね、僕らから見れば凄く良い人だと思うけど生き物っていうのは何かしら悩みがあるもんだね」
「色んな人の中で俺っていうのはわかったけどどうするんだ?」
「そりゃあ、勿論転生してもらうに決まってるでしょ。といっても転生させるのが精一杯特典は挙げられないけどその世界で必要なものには巡り合わせられるよ」
「巡り合わせる?」
「そっ、僕らは色んな宇宙の技術を学ぶ為に色々してるけどある程度安定してその技術を発展させたいでしょ。けど過度に干渉すると意味ないんだよね結局僕らの模倣に過ぎないんだよね。だから運命を弄ってなるべく良い方向に向かわせるの、まあその道筋はそれを専門に研究しているタイプがいてそのせいでちょくちょく運命を弄ることになるんだけどさ」
「つまり、世界の大半はアンタらの都合で色々変えられるのか……てことはこの世界はまだマシなのか?」
「そうだね、場合によって世界が核に包まれたり巨大生物や地球外生命体に人類が奴隷になる世界もあったけなぁ…思い出しただけでも吐き気が」
「そうか…‥.俺がいく世界は?」
そうだねとソプラノボイスで話し出す光の塊から見覚えのあるDVDとネットで見たことのある作品のタイトルが出てくる。
「その世界はね申し訳ないことに僕らのそうだなぁ君達でいうガン細胞みたいに元から狂ってた奴らが他の世界のものを持ち出して元々の運命とかをごちゃごちゃにしてしまうんだ。僕達はそういう風に変えられた世界に干渉しにくいんだ。だから君のような死んだ人を使って転生させるという程その世界をなるべくよくするんだ」
「だったら、お前らがいなきゃそんなことには無かったんじゃないのか?」
「そうなると君らどころかまずこの宇宙が存在しないよ。なにせ僕らがビックバンが何故起きその原理を理解した生命体だから様々な可能性を含んだ宇宙を創れたんだ。というか僕自体もクローンのように造られた存在だ、オリジナルはもっと重大な問題に取り組んでる。それこそいろんな宇宙が滅ぶような問題だ、まぁこの程度なら僕のような管理しなるべく良い結果を導く管理者で充分なのさ」
「なんかスケールがデカすぎてわかんなくなってきた……」
「君には必要無い話だからね、で転生する世界だけどウルトマンティガの要素が持ち込まれた歌って戦うシンフォギアの世界さ」
「それなんて地獄?」
「じゃぁ転生させるよ〜」
「待てッ!せめて何が運命で何が使えるのか教えろよ‼︎わかんなかったら、場合によっては速攻終わりだろ。やっぱりティガだとのスパークレンスとかなのか!」
「わかった、わかった言うよえっと君のは、あ」
「おい今あ、っていったよな」
「大丈夫、大丈夫同じ超古代の戦士だから気にしないで、さぁ行ってこい!」
「おいッ!?ふざけんなぁぁぁぁぁぁ」
少年の目の前は周りから暗くなり身体の感覚がなくなっていくのがわかる。そして気づいた時には……赤が濃いオレンジ色の髪の女の子が顔を覗き込んでいた。
『神は死んだ………』
「おい、大丈夫か?椅子から落ちたけど痛くないのか?」
「あ、うん大丈夫全然痛くないよ」
地面に頭を打ちつけ間抜けな状態のまま周りを見渡してみると普通より少し大きめの子供部屋だということがわかる。
「ドンって落としたけど大丈夫ケイちゃん⁉︎」
「あ、ママ‼︎」
さっきまで学生だった筈なのにすっと前に卒業した筈のママ呼びに精神が身体に引っ張られてるということから本当に転生したんだと少年は実感した。
『あのボクっ子、ある程度成長してから転生させてくれる点はいいんだが……』
「おーい、本当に大丈夫か?」
「ケイちゃん本当に大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ。ちょっとボーッとしちゃって」
「それならいいけれど……あ、挨拶した?奏ちゃんに」
「こんにちわ、真崎 磬護です。よろしくね」
「おう、私は天羽 奏よろしくな!」
しっかし、親が聖遺物の研究者で発掘チームの天羽家と同級生だって知った時はこれもボクっ子の仕業かと思った。けど夢で「なんでなんも弄ってないところで繋がりができてんの⁉︎」ってキレてたしな。俺と奏は同じ幼稚園だし幼馴染かぁ……
実際接してみると良い子で世話焼きだからなぁ。死ぬっていうのは見たことないけど有名だから知ってた。こんなことなら選り好みするんじゃ………ダメだ気持ちがネガティブになってるウルトラマンはこんなことで挫けないんだ。
よし手に届く範囲は救う為にも運動するか、どうせ鍛えるつもりだったんだ守る理由があった方がモチベになるし頑張るか。
前世みたいに家にこもって特撮ばっかり見るんじゃなくてランニングを始めた。ちょうどパパも研究ばっかじゃなく体を動かそうとしてたから
「パパと一緒に走る〜」って言ってランニングだったり公園でキャッチボールとかを習慣にした。
ただこの世界の一部の人間イカれてないか?普通の人間は木の上の子猫を助ける為に跳ばないな。てかあの赤髪絶対に主要な人物だろうなぁ、まぁちょっと話したぐらいだし覚えられてないだろ。
しかし原作に関わるメンツに会いすぎたろ…………ウルトマンになるとしては顔バレしたらダメだしなぁ今からフード付きのパーカー着るか?
いやそこまですると……「おい、おいってば‼︎」
「あっ、ごめん考え事してた……」
「気をつけろよ……ケイゴはボーッとしていっつも先生に怒られてるだろ」
まぁ何事もなくそのまま成長して小学6年生になったが……いつ奏の家族が聖遺物発掘に行くのかわからないとやばいな、絶対うちの親も行くだろうし早めに石像を探さないとだしあ”〜やることが多いッ‼︎
「ほらまたッ‼︎」
「ごめん、ごめん。はぁ〜」
「うん?どうしたんだため息なんかして悩み事か?」
「あ〜いや〜うん何でもないよ」
「うそつけー絶対なんかあるだろほら言ってみろ
お姉さんに言ってみろって」
「しつこいってばぁ、てか大体数日の差で……」
「ふ、それでも年上なのは変わらないだろほらぁ敬えよー」
こんな風にふざけあう日がずっと続けば良いんだがなぁ
私には、幼稚園の頃から一緒の幼馴染がいる。
いつもボケーッとしてて先生だったり親に怒られてる、いつも怒られた後すぐに謝ってため息をする大人びてるやつだ。普通幼稚園児って遊んでばっかなもんだろケイゴは一人で図鑑読んでたりしてた、親同士が同じ学校で仕事も似たようなのしてたからよく会うのもあって遊んでた。勉強が好きな奴なら無視すればいいのにこっちが誘うとしっかり遊ぶ、まるでそうした方が楽かのように。
まぁ、コイツ下手したら日々の運動以外あまり部屋の外に出たがらないから飯を食い忘れたりするから世話してる。
本当大人なんだか子供なんだかよくわかんないやつだけど優しくて弱い奴のために戦えるやつなんだ。小学二年生ぐらいの時私は女の子らしくなくて男女とか、揶揄われてた。そしたらアイツ
『女の子虐めて恥ずかしくないの?』っていじめっ子に言ったんだぜ。まぁ、滅茶苦茶アイツ傷だらけになったけど喧嘩して勝ってんだよなぁ。少しカッコいいなぁって思ったアイツみたいに誰かを守れるようになりたくなったからアイツの運動に付き合った。アイツ、スポーツ何もやってないくせに鍛えてるから本当意味わかんねぇんだよな聞いたら『男は誰かを守る為に強くなきゃいけないから』って言ってて笑っちまって怒られたっけな。最近は、親の研究に着いて行こうとして怒られてたんだけど夏休みに一緒に九州の遺跡にセイイブツ?みたいの探しに行くらしいから楽しみなんだよな。
「なぁケイゴ、熊本の方に父さんたち研究で行くんだが行くか?」
「………うん、行くよ‼︎」
『鬱イベとセットにしやがったあの野郎ォ‼︎』
はい、私は今どこにいるでしょうか。そうです九州の熊本にある遺跡に来ています。
ヤッベェよ超古代の巨人になれるチャンスだけどあれだよねこれ奏の家族が全員炭化しちゃう奴じゃん。夢で光の巨人はちゃんとノイズ触れても大丈夫って言ってたけどそれなれたらの話だよね…
あれ俺もしかしてウルトマンになれなかったらやばいのでは?
そこまで干渉できないとかあまりその世界のことについてを言うのは許可されてないって言ってたから難易度高すぎないかこれ……よし遺跡に入ったら迷子になったふりして巨人像探そ。
「おい、ケイゴ何してんだ?」
ビクッと肩を震わせケイゴは「ちょ、ちょっとトイレ」と言ってトイレの方に走っていった。
「あれ、ケイゴくんは?」
「トイレだとよ」
じゃあ少し待つかと天音、真崎一家は遺跡の前の仮設研究所で一息ついていた。
それが命運をわけた。遺跡の方から悲鳴が聞こえてくる。
「ノ、ノイズだー」
遺跡の方はこの世の地獄のような惨状が広まっていた。
「は、ケイゴ‼︎」
「とりあえず私が行こう」
「貴方……」
「私達は避難しましょうね、」
「ええ……」
『ケイゴなら大丈夫、大丈夫』
少し前
「トイレに行くって言ったけど戻るのを考えると十分が限界か…ま、呼んでる感じがする方向に行くか」
直感で仮説トイレのを通りすぎ少し行った先に成人男性がギリギリ通れそうな洞穴を見つけたその穴は人どころか生物の気配が一切ない穴から風が吹いているところからどこか他に穴があることが感じられる。
「とりあえず、入るか……」
穴を道なりに歩いていくと開けた場所に出たそこには巨大な人形の像と怪獣の像がある。その両方の胸に似たものがあることからそれらは姿が違えど仲が良かったのかもしれない。
「これが、あの「巨人」……は?」
さっきまで人どころか生物の気配すらなかったはずの場所に銀髪の女性が立っていた。
「ようこそ、超古代の遺伝子を受け継ぐものよ。貴方には時間がありません」
「はぁ?なんで……まさかもう?」
「ええ、ゴルザがここに向かって掘り進めています。なので早く巨人と同化するしか……」
「まて、あんたはどうすんだゴルザがここに来るなら粉々に破壊されるんじゃ」
「ええ、そうなるでしょう。しかし私はAIのようなもの他の場所にもバックアップはあります。なので「それじゃダメだ、俺が光の継承者なら例えどんな困難に遭おうとも諦めちゃダメだ。そしたら俺は踏ん張れないんだ」
「わかりました、ではそこの腕輪を付けてください」
「わかった」
「三分、三分稼いで貰えれば私のデータをそちらの腕輪に転送できます」
「おう、じゃあ行ってくる」
ケイゴは巨人に触れ光に包まれていく、石の巨像が元の色を取り戻す。銀色の体に胸に赤と黒そして金のラインが入っていて目は優しい青色をしていた。
ドコォッと音共に巨大な生物が地面を破り現れた。全身が岩石のような皮膚で手脚は薄い青で顔は赤く首から頭の上まで鎧のように硬い皮膚に覆われている。
ゴァァァァァ
古代怪獣ゴルザが咆哮をし辺りを踏み鳴らす。
「やばいケイゴに近づけないぞこれじゃあ」
「ッ‼︎」
「おいよせやめろ、死ぬ気か⁉︎」
「いつあの化け物にケイゴが踏まれるかわからないんだぞッ、黙ってみてられるか‼︎」
ゴルザがケイゴが家族に黙って入った穴を見つめる。するとゴルザの額に紫色の光が集まっていくそれが収束した瞬間穴が開いていたところを超音波光線で破壊する。
するとその破壊した場所に銀色の何かがいるのがわかる。
「なんなんだよ一体⁉︎」
銀色の巨人が立ち上がりファイティングポーズをとる。
ゴルザは予想していたものとは違い首を傾げた、その瞬間巨人が飛び出して右ストレートを顔面に叩き込んだ。ゴルザはあまりの衝撃に体勢を崩し地面に叩きつけられた巨人は手を握ったり開いたりしている。その仕草は震えていてまるで初めて殴ったかのような行動だった。
ゴルザが立ち上がり体を捻り尻尾で巨人の腹部に強烈な一撃を喰らわせた。衝撃を受けきろうと踏ん張ったが一歩及ばす巨人の体は宙を浮き叩きつけられた。
『痛ったぁ、後どれぐらいで転送できるッ⁉︎』
『後10,9,8,7,6,5,4,3,2,1,転送完了です』
『よっしゃってあっぶなぁ、あいつに掴まれたらいくらウルトラマンの肉体といえどダメージは避けられないな』
『てか近くに人が‼︎って父さんたちじゃん、どうしよう取り敢えずゴルザが危ないからあっちいけぇぇ』
掴もうとしてきたゴルザの剛腕を巨人は受け流し投げ技に派生させた。
ゴルザの巨体が地面に沈む。巨人は少し後ろに下がり両手を握り大きく広げ胸の前でクロスする、そして逆L字のような形に組んで光線を放った。
「やめろーーぉぉ」
ゴルザは爆発し死体が粉微塵になった。しかし近くにあった仮説トイレを巻き込んでしまった。
『あ”、やらかした』
「お前を絶対許さないぞ銀色の悪魔ぁぁぁ」
『どうします?この状況で戻ることは可能ですが……』
『ねぇ、他に古代怪獣で目覚めそうなやつどこにいる』
『ッ、それは……はい何体か日本の外から国内にもいます』
『よし、じゃそれを倒して一般人に被害が出るのを防がなきゃね』
『………はい』
銀色の巨人は飛び立ったその後ろ姿は何処か哀しみを背負っているように見えるが誰も気付くことがなかった。