スタンド使いの見える日常   作:水華

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世界観の設定を講義風に解説します。
独自設定多めです。


2話、奴等を学ぶ

神父、赤司は手慣れた様子で後始末に取り掛かっていた、まず何処かに電話を1本入れ、倒れた子供達には数滴(すうてき)の聖水を振り掛け、職員には『フン!』と気付けを行う事で無理やり起こし、有無を言わさずに指示を出す。

子供達が目を覚ましたタイミングで警察と救急、それに数名の神父が到着して慌ただしく動く、瞬く間に手続きも含めて完了したのだった。

 

夕方のニュースでは『○○孤児院の近くでガス漏れ事故!児童数名が中毒症状で緊急搬送!』と流れた。

 

立華天音の生活は一変(いっぺん)した、孤児院から神父に引き取られ、その日の内に教会に入り、割当てられた部屋にて荷解(にほど)き、物が少なく直ぐに完了、スープとパンの夕食で怒涛(どとう)の1日は終了した。

 

教会1日目

教会の朝は早い、礼拝堂での祈りから始まるのだ、天音はシスターに起こされ連れて来られ、半分寝たまま周りを真似て手を組み祈り・・・に見せ掛けた居眠りをする。

 

その次は朝礼、その場で改めて自己紹介がなされた。

流石に覚醒していた天音もドキドキしながら無事に顔合わせ出来たのだった。

 

教会2日目

今日は、教育係りになったシスターのマリーに仕事を教えて貰う、届いた新品のシスター服に袖を通し、生まれ変わった様な新鮮な気持ちにフワフワする、表情は分かり(にく)いがシスターにはバレていた様で『フフフ』と微笑まれた。

天音の顔が真っ赤に染まる。

幼い事も有って任されたのは簡単な仕事の為、問題なく覚えられた。

 

教会3日目

仕事をこなし、空いた時間で教会を探検する事にした。

・・・一通り見て周り、食堂に入ると1人でカレーを食べるシスターと目が合い互いにフリーズ、気が付いたら椅子に座らされカレーが目の前に、食べながらシスター詩織(しおり)からカレーの素晴らしさを布教されるも、天音を探しに来たシスターマリーに見付かり、揃って説教を頂いた。

 

教会4日目

いつも通りに仕事をしていると大司教の来栖(くるす)おじいちゃんが様子を見に来て、慌てて挨拶をする。

『教会は慣れたかね?』と聞かれて元気良く『はい!』と答える。

しばし雑談後、『頑張りなさい』と言って去って行ったのだった。

 

教会5日目

天音はある事に気付く、見ないのだ”奴等”を、不思議に思うもシスターに聞く勇気が持てず、棚上げした。

しかも今日は日曜日で一般の人も含めた礼拝日、シスター達の指示通りにお手伝いする。

一般の人に取り付いてる”奴等”も中には居たが、何故か苦しんでいる様で、大司教様の説法が進むにつれて暴れ、体が透け、最終的に消えて行った。

それを見た天音は感動し、尊敬の眼差しを大司教様に向ける。

礼拝は無事に完了した、初めての事で精神的に疲れ、天音はその日はグッスリ眠る事が出来た。

 

教会6日目

朝の礼拝に赤司神父が居るのを見付ける、珍しいなと思いつつ祈りを捧げる。

そして仕事に行こうとする天音は赤司神父に呼び止められた。

 

 

「久しぶりだな少女よ、教会には慣れたかね?」

「はい、なれました!それとひさしぶりです」

 

「ふむ、ではそろそろ勉強と行こうか、朝食後にミーティングルームに来なさい」

「はい、分かりました」

朝食を済ませ、天音はミーティングルームに入ると赤司神父は既に来ていて、ホワイトボードの前に立って居た。

 

「来たか、座りなさい」「はい」

天音が席に着席するのを確認し、『では始める』と開始を宣言する。

 

「まずは、文字はどれぐらい読めるかね?」

「えっと、ひらがなとカタカナなら・・・」

「分かった、まずはそうだな・・・聞きたい事は有るかね?」

赤司神父にも天音程の幼女を教えた経験は無いため、まずは質問形式で進める事にした。

 

「う~ん、あっ!ここにヤチュ・・・えっとオバケいないのなんで?」

舌をかみ、少し頬が赤くなるも質問をする、それは昨日気付いた天音が感じていた疑問だった。

 

「それは神様がこの教会を祝福し、護って下さって居るからだ」

「かみさま?」

 

「ああ、その通り、偉大なる我らが父の偉光にこの教会は守護されている・・・が、表の理由だな」

「・・・えっ おもて?」

 

「そう、まぁ信者への建前でな、裏はちゃんとある」

「少女よ、ここはどんな印象かね?」

「えっと、ひろいし大きいです」

「あぁうん、そうだな」

赤司神父は苦笑いし、説明を続けた。

 

「結論から行こう、計算された配置による神聖なイメージによる信仰の集約だ、ステンドグラスの採光、清い(かお)りの(こう)、装飾の位置で・・・まぁ神聖な空間と覚えておきなさい」

専門的な説明になり、天音がついて来れていない事に気付いた赤司神父は説明を切り上げた。

 

「???うん!」

「礼拝堂ではブーストが掛かるから、明るい歌、理想は聖歌だな、を歌うと低級の悪霊程度なら祓魔も可能だ」

「おぉ~」

 

「さて、次は幽霊、悪霊について話そう、"奴等"は基本的に2種類の発生が有り、1つ目が死者の魂が幽霊となり、さ迷う事で変質した異形、2つ目が人々のマイナスの感情が集積して出来た異形だ」

「なるほど~」コクコク

 

「・・・分からなければ素直に言いなさい」

「あうぅ、すみません///」

知ったかぶりをした天音だったが、速攻で見破られた。

 

「まぁ詳しくは追々、今は何となくで良い」

「分かりました」コクリ

 

「続けよう、教会では"奴等"を種類別に呼ぶ、個人の軽い未練で(とど)まる者を幽霊(スピリット)、変質した者、マイナスエネルギーから発生した存在を悪霊(ディーモン)と呼ぶ、そして悪霊には存在強度に応じた階級があり」

赤司神父はホワイトボードを回して、裏に書かれていた文字を天音に見せた。

 

悪霊の階級

・SS級、評価規格外

・S級、最上級、土地神等信仰ブースト有り

・A級、上級、他の霊を捕食融合

・B級、上級、特殊技を持つ

・C級、中級、異形と化した

・D級、低級、浮遊霊など

・E級、低級、小さいおじさん

 

「まぁあくまでも目安程度だな、下から弱い順になっていてD級とE級悪霊(きゅうディーモン)が、低級でほぼ無害、特徴は小さいおじさんや異形化が少ない奴がここだ」

 

「C級悪霊は中級、色々と異形化している、あぁ人に憑依するのもここだ」

「あっ・・・」(そうなんだ~)

 

「A級とB級悪霊、これは上級だな、ここからは人に害を成す霊症(れいしょう)と呼ばれる事象が発生するから注意が必要だ」

ホワイトボードを指し示しながら続ける。

 

「そうだな、分かり易いのはこの間少女が戦った奴はこの表で、A級悪霊(きゅうディーモン)の階級になる」

「そうなんですか?」

 

「そうだ、他の悪霊や幽霊を食らって力を付けたのだろう色々と混ざっていたからな、それに絶叫による消火や吸収の能力も確認出来ていた」

 

「さて、ここからは出会う事は無いだろうから、知識として知っいれば十分、S級の最上級だな、主に信仰によるブーストでこの階級になる為、悪霊と言って良いやら疑問だが、まぁ土地神とか社に(まつ)られるレベルだ」

 

「かみさま?」

「日本の八百万(やおろず)の神に近い、と言うかそのものだな、神道的には神だ」

 

「最後は定義だけのSS級だ、我らが偉大なる神の敵対者、悪魔の事だ」

「あくま?」

「そう、サタンやルシファー、ベルゼブブとかお伽噺(とぎばなし)の存在だ」

「あくまってホントにいるの?」

「分からん、が、居ないのとも言えんさ」

 

赤司神父はホワイトボードに文字を書き初めた。

 

プラスエネルギー

 

  聖別[せいべつ]されたアイテム

  スタンド

 

「さて、悪霊がマイナスの感情、つまりマイナスのエネルギーで出来ているのは、言ったな?それを祓う、つまり祓魔(ふつま)には反対の力、プラスのエネルギーをぶつければ良い、詳細は省くが生命力もプラスエネルギーの1つになる」

「あっ、スタンド!」

「そうだ、生命力から出来ているスタンドも有効な手段の1つだな、他にも祓魔(ふつま)用に聖別されたアイテムも有効だ」

ホワイトボードの『聖別されたアイテム』の一文をまるで囲ってから説明を続ける。

 

「聖別の講義は省くが、シスターマリーが専門家だ、今度彼女に話しを聞くと良い」

「えっ!そうなの⁉」

天音はビックリして立ち上がった。

 

「あぁ、そう言えば言って無かったか?シスターマリー、シスター詩織、あと大司教の来栖様も見える人だ」

「えええぇぇ」

普段動かない表情が崩れる、天音はそれぐらいの衝撃を受けていた。

 

「ふむ、そろそろ良い時間だ、続きは午後にしよう」

赤司神父はマイペースにそう締め(くく)る。

 

ToBeContinued




ジョジョ風のスタンド紹介です。

スタンド名:メタトロン(幼少期)
破壊力:C
スピード:B
射程距離:D
持続力:B
精密機動性:A
成長性:A

スタンド名:アカシックレコーズ
破壊力:E
スピード:D
射程距離:A
持続力:E
精密機動性:E
成長性:D
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