スタンド使いの見える日常   作:水華

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元にしたこのキャラ達って言ったらこれかなと思ってます。
これを食べると回復率が2.5乗って隠し設定も
いや、ハナちゃんの様な大食いは違うかなって


3話、麻婆豆腐

早めに終わった午前のお勉強、赤司神父は準備が有ると先に行ってしまった為、少女は1度部屋に戻り、食堂へと向かった。

 

(?なんだろう)

食堂に着くと先に来ていたメンバーが困惑しながら机に置かれたクローシュ、銀色の(ふた)を見ている。

 

「シスター詩織」

「は、はい!」

「確か、今日の準備はあなたではありませんでしたか?」

「えっと・・・・はい」

「これは何です?」

「ち、違うんです!今朝赤司神父に」

 

ー回想Start ー

 

『えっと、神父?』

『今日から講義を初めようと思ってね、午後からは君にも頼みたいのだよ、このメモの準備も頼む』

『すみません、昼食の当番でして』

『あぁ気にしなくていい、私から伝えておこう』

『えっと、分かりました』

『うむ』

 

ー回想Endー

 

シスター詩織は今朝の会話を思い出しながら、弁明した。

 

「どういう事です?赤司神父」

シスターマリーはテーブルに料理を準備している赤司に問い掛けた。

物凄く感じる嫌な予感をつとめて無視しながら・・・

 

「ん?あぁ、伝えようとは思ったんだがね、せっかくだから少女の歓迎に私が作ろうと思い立ってね」

 

「「「⁉」」」

(?どうしたんだろう)

苦い顔をする3人に、天音は訳が分からずに首をかしげる。

そんな4人に構わず準備を終えた赤司はクローシュを1つ開けて語りだした。

 

「やはり、こう言う日はこれに限る」

クローシュの下から出てきたのは、グツグツと煮え(たぎ)ると錯覚する程に(あか)い海に申し訳程度に浮かぶ白い小島、立ち上る湯気は触れても居ないのに痛覚を刺激し、3人は思わず顔をしためた。

 

(なんだろう、はじめてだけど・・・おいしそう)

ただ1人、立ち上る湯気に対するイメージが食欲をそそる芳しい香りだった天音はゴクリと唾を飲み込んだ。

 

「さぁ座ってくれ、私特製の麻婆豆腐を皆で頂こうではないか」

「「「・・・」」」

(?)

天音は迷わず席に座ったが、他のメンバーの足取りは重く、全員が着席するのに心なし時間が掛かっていた。

 

「で、では、し しゅ、主への 感謝を」

若干頬が引き吊りながらも来栖神父が言うと皆、両手を組んで目を瞑り、祷りをささげる。

 

(あぁ主よ、なぜこの様な試練を我らに)

(主よ、私の献身が足りないのでしょうか?)

(うぅ、普段サボってゴメンなさ~い、何とかして~)

(わ~どんな味だろう)

 

そして始まる試練。

 

「うむ、少々物足りないが、まぁ初めて食べる者も居るしこんなものか、味はどうかね?」

赤司は麻婆豆腐の出来に物足りなさを感じて居るが、主役は異なると考え直して感想を求めた、皆がスプーンを持っては居るが、躊躇ってもいる中、天音は迷わず1口(すく)って食べようとする。

 

!まちなさい!貴女にその危険物は・・・」

それに気付いたシスターマリーは慌てて立ち上がり静止するも間に合わず、パクリと食べてしまった。

マリーの声に気付いた周囲も凝視するなか、天音は目を見開き、小刻みに振るえる。

 

「ああ何てこと、詩織!水の準備を」

「は、はい、分かりま「おいしい」え?」

「「ん?」」「ほぉう」

天音の呟きに周りがザ・ワールドするなか黙々と食べ続ける。

 

「うまいかね、じっくり堪能するとよかろう」

「えっマジで⁉」

「だ、大丈夫なの?天音ちゃん?」

「?おいしいですよ」「そ、そう?」

 

「ははは、さすがの赤司神父も、幼い子にアレの試練は科さんか、いや、疑ってすまないね」

笑いながらも来栖神父も1口食べたが、笑顔で固まり、徐々に顔色が赤く変化、椅子に深く持たれ掛かる様に後ろに倒れてしまった。

 

「「大司祭!」」「おや?まだ食事中なのに寝るのは行儀が悪いですよ?」

 

(ヤバい!何時もの奴や、どうするどうする私!考えるのよ何か手は)

(どうしましょう、食べるのはダメ、かといって残すのは神職としてあり得ませんし)

シスター2人は、この試練を回避する方法を思考する、そして明暗を分けたのは。

 

(そうだ!)

「ねぇ、天音ちゃん、おいしい?」

「?はい、おいしいです」

(詩織?一体なにを)

シスター詩織は残り3分の1になったお皿を見ながら天音に話しかける、天音は素直に感想を言うが、同じ立場のシスターマリーは詩織の行動にいぶかしげだ。

 

「良かったら、私の分もあげる、実は用事を思い出しちゃって、直ぐに行かないとね。食べてくれると助かるわ」

(なっ!?)

「そうなの?うん、食べる!」

「ありがとう、助かるわ~」(よし!)

シスター詩織はお礼と共に立ち上がり、さっさと退室した、下手に残ると危険と判断したのだ。

 

(くっ、上手くやったわね詩織!、でも同じ手は天音ちゃんの胃袋的に無理よね  食べるしか無いのね、主よどうか私の喉と胃にご加護を、アーメン)

シスターマリーの記憶はそこで途絶えたのだった、因みに天音は詩織の分も含め2回おかわりをしていた。

食休みを挟んで午後、午前と同じくミーティングルームに集まって勉強が始まった。

 

「さて、午前は悪霊(ディーモン)ついて学んだが、午後は奴等を祓魔(ふつま)、つまり祓う力についてだ」

 

「とは言っても聖別されたアイテム、聖具や生命エネルギーに同質に呪力など、その種類は多岐に渡るのでな、本日は少女も持つスタンドエネルギーについて話そう」

「はい」

赤司神父はさっそく天界の神書(アカシックレコーズ)を出現させた。

 

「スタンドは、覚えてるかね?」

「はい」

「では、出してみなさい」

(メタトロンさん)

天音は目を瞑って内面に問い掛けると、背後から天使が出現する。

 

「できました、あのときは、ありがとうです メタトロンさん」

【フフ、久しぶりね天音、なかなか呼んでくれないから寂しかったわ】

「えっと、ゴメンなさい」

【あら、ちょっと意地悪だったわね、気にしないで】

 

出てきたメタトロンと嬉しそうに話す天音の様子に赤司は興味深そうに観察を続けた。

 

「あ~ちょっと良いかね?スタンドは守護霊の様に見えるが、厳密にはスタンドエネルギー、力の(ヴィジョン)で、例えるなら能力の擬人化だ」

「ぎじ?」

 

「うむ、思い通りに動くラジコンだと思えば良い、普通のスタンドは意思を持たない本体の分身だが・・・確かに意思を持つスタンドの例が無い訳では、完全なヒトガタでは初めて見る」

スタンドに中には独立思考を持ったのも確かに居るが、珍しいのか繁々(しげしげ)と観察していた。

【神父、挨拶も無しにその不躾(ぶしつけ)な視線は(いささ)か不快ですね】

 

「おっと、これは失礼、私は赤司玄人(あかしくろうど)、一応司祭だ、よろしく頼む」

【・・・まぁ良いでしょうメタトロンです】

些か胡散臭い笑顔で挨拶した赤司にジト目を向けつつも、自己紹介は完了した。

「ほぉう、その見た目でその名、熾天使(してんし)か?」

【フフ、さぁどうでしょう?】

「・・・スタンドとして扱っても?」

【勿論、天音が私の本体(マスター)よ】

「そうか・・・説明を続けよう、スタンドを動かすエネルギーだが、生命力を原油とすると、スタンドエネルギーはガソリン、スタンドは車の様な関係が分かりやすい(たと)えかね」

「?」

「あぁすまない」

首をかしげる天音に苦笑いし、方針を変えた。

 

「座学より、実際に体験した方が良いだろう」

赤司は天音を連れて中庭へ移動する。

「おっ!来たわね、待ってたわ」

中庭にはシスター詩織が待っており、周りには巻き(わら)や十字架など雑多な物がある。

 

「準備は出来てるな、少女よ、ここからの実技はシスター詩織が担当する」

 

「えっと、よろしくおねがいします」

「ええ、よろしく♪」

「それとさっきはありがとう」

「?」

「ううん、何でもない」

耳元でお昼の件についてお礼を述べたが、当然伝わる筈もなく、微笑んでから訂正したのだった。

 

「さってと、じゃあ始めるね」

「はい」

 

「改めて、自己紹介すると私も悪霊とか見えちゃうんだけど、天音ちゃんみたいにスタンドは持ってないの」

「じゃあ何を教えるのかって思った?」

「ふふ、私は運動が人より得意でね、体の動かし方をメインに教えるよ~」

そう言って指の間に十字架を挟み、片手に3本ずつ持って構えた。

 

「じゃぁ基礎を学ぶ為に今の実力を見たいから模擬戦しよっか?」

「えっ?」

「いっくよ~」

その後、手も足も出ずに転がされた天音だったが、最低限の実力を付ける為の日々が始まった。

 

ToBeContinued




最初はメタトロンは喋らない普通のスタンドで考えてたんですが、やっぱり喋った方が良いかなって思い直しました。
能力的には普通のスタンドと同じく心で動かせるし、半自動でも動く感じです。

そして修行パートはキング・クリムゾ!

時は原作まで吹き飛ぶ。
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