4話、ス茶葉ックスへ
【ありえないよね】【どうおもう】
【マジウケル】
【【【【ギャハハハ】】】】
(はぁ、私にしか聞こえて無いよね・・・)
私、四谷みこは最近、異形のナニカが見える様になってしまった、初めて見た時は恐怖の余り、固まってしまったが、反応したらヤバいと感じたので無視を続けてる。
【ありえないよね】【どうおもう】
(今日は絶対
それでも何時か反応しそうで怖いし、何か対抗手段は欲しいので数珠を買おうと決めていた。
『次は~○○駅~』
(あっ、次・・・)
【ありえないよね】【どうおもう?】
【ねぇ】【おい】
(・・・)
後ろから聞こえる声、バスを降りる為に押そうと出し掛けた手が止まる。
(私じゃないよね?どうしよう押したいけど・・・)
「ウザイ」ザシュ
【えっ】【ギャアアア】【【【ヒィ‼】】】
(えっ?)
突然聞こえた悲鳴にみこは固まった、後ろの状況は気になるが振り返ったら見えている事がバレてしまう。
ピンポーン
「半分で勘弁してあげる、行って」ザシュ
【うげっ!】【【きゃぁぁ】】
(ひぃ!)
直ぐ隣を通って目の前で外に飛び出して行くナニカが見えた、そしてみこは気付いた。
(うそ、首が2つ無い・・)
少し前に見たナニカは首が4つ有った筈だが、今のナニカは首が2つで、首の有ったところには煙が出ている断面の様な物が見えた気がした。
(ど、どうしよう・・・)
後ろの席には誰か、またはナニカが居るのは分かっている、そして小声だったが女の子の声だった。
『○○駅~○○駅~、足元お気をつけください』
(あっ・・・)
黒髪の女の子が後ろの座席から歩いて行くのが見えて、雰囲気からナニカにも思えなかった為、追い掛ける事に決めたみこはバスから降りる。
(どうしよう、何て言おう・・・)
追い掛けたは良いが、何て話し掛けるかで迷ってしまった。
悩んでいる間に女の子はどんどん離れて行ってしまう、意を決したみこは大きく息を吸い。
「あ、あの、待って!」
「?」
呼び止める事には成功した、振り返った女の子は黒髪に整った
「・・・」
「えっと、その・・・」
緊張で言いよどんでいると、興味も無い為、女の子はまた歩き出そうとしている。
「さっきの見えてましたか!」
「?」
何とか振り向いて貰う事には成功したものの、緊張の余り心臓が破裂しそうな程にドキドキしているのを感じつつ両手を胸の前に重ね、落ち着く様に努める。
「さっき?何の事・・・」
「えっ?」(うそ、見えて無い?あれって聞き間違いだったのかな)
期待していた分、落胆も大きく、それが表情に出ており、金色の瞳が細められているが、みこは気付いていなかった。
「用が無いならもう良い?」
「あっ、その、まっ・・・」
「・・・」
(うぅどうしよう、変に思われるかな、でももしも見える子なら・・・)
女の子がさっきのナニカを見えて無かったら変な子と思われてしまう、しかし、さっきのナニカの首を消したのが、この子なら自分の悩みを聞いて貰えるかもしれない、迷った末、みこの出した結論は。
「その、さっきの首が4つのナニカなんだけど・・・」
「?!」(ふ~ん、見える子なんだ・・・)
先程からオドオドしているみこに呼び止められて、若干イライラしていた女の子、
「ねぇ、それってコギャル?みたいな話し方してた?」
「!うん、そうその ヒュ‼」
天音の問い掛けに勢い良く答えかけたみこは、突如現れて目に右手の指先を向ける存在に気付き、息が止まった。
そして、感情の揺り幅が限界を越え、腰が抜けてその場にへたりこんだ。
「そう見えるのね、ありがとうメタトロン」
【・・・】
メタトロンと呼ばれる、3対の翼を持った天使の様なナニカは非難の目を天音に向けつつも、大人しく天音の中へ消えて行く、そしていまだへたりこんで涙目のみこに手を差し出した。
「ゴメンね、見えるか確かめたかった、立てる?」
「そ、その腰が・・・」(な、なんなのこの子!)
みこは話し掛けた事を
「そう、じゃぁ運んであげる」
「え? ひぃ!」
再度出現した天使にパニックを起こすみこ、それを無視して天音はメタトロンに休める場所へ運ぶ様にお願いする。
【はぁ、分かったわ、貴女も暴れないでね】
(ひぃぃぃうそ
・
・
・
近くの階段に座らせ、落ち着くのを待ちながら軽く自己紹介をする。
「大丈夫?取り敢えず自己紹介、私は
【フフ、よろしくね】
「えっと、四谷みこ です・・・その」
みこの視線は天音の隣に浮遊する天使に向いていた。
(天使なのかな、初めて見た ホントにいたんだ・・・)
先程まではイキナリだった為に気が動転していたが、落ち着いた今では少し感動していた。
「?」
【あぁ私の事が気になってるのかな?】
「その はい、天使様って初めて見たので・・・」
【フフ、詳しくは後でね、天音の守護天使とでも思うと良いわよ】
「?分かりました」
みこの返事に頷いたメタトロンが、天音に目配せする、意図が伝わったのか頷き返して会話を進める。
「説明する、時間大丈夫?」
「・・・あっヤバ!」
慌ててスマホを取り出してSNSを確認すると、ハナから遅れる旨のメッセがあり、安堵のタメ息が漏れる、取り敢えず返事を返して。
「その、友達と待ち合わせしてて」
「そう、その子も見える?」
「いや、ハナは、えっと友達の名前なんだけど、ハナは見えてないです・・・」
「・・・」
【はぁ、天音は相変わらずね~】
「えっと・・・」
表情は分からないが、何となく機嫌が悪くなった天音にみこは戸惑った、横で呆れているメタトロンに助けを求める視線を送ると。
【みこちゃんゴメンなさい、昔色々有ってね、この子見えない人には基本塩対応なのよ】
(それって・・・)
「別に・・・」
苦笑いのメタトロンとそっぽを向く天音にみこは踏み込んだらいけないと思ったので、それ以上は聞かない事にした。
【でも、どうしましょう?その友達と合流しちゃうと話しずらいわね・・・】
「あ、そ、そうですね」
(うぅでもこんなチャンスもう無いかもだし・・・)
「・・・友達来る迄なら」
「え?」
【フフ、その子ってもう着いてるの?】
「えっと、まだみたい」
【遅れそうな感じ?】
「そうだと思います・・・」
【ならその子が来る迄なら話しが出来るわね、取り敢えず合流場所へ行きましょうか・・・】
「!はい、分かりました」
「・・・」
2人と1体は待ち合わせ場所のス茶葉ックスへと向かった。
・
・
・
オーダーした品を受け取ると2人は席に着いた、みこは抹茶ラテ、天音はブレンドコーヒーを飲んで一息つく。
「それで、何聞きたい?」
「その、私最近、霊なのかな・・・奴らが見える様になって分からないけど怖くて、反応したら襲われるんじゃ無いかと」
「・・・」
「友達に憑依しようと纏わり付いていても何も出来なくて」
「・・・・・・」
「それに盛り塩とかしても効果無いし、今日は数珠を買ってみようと思ってたんです、でもそれも効果無かったら・・・」
「・・・・・・・・・」
「お願いします、助けて下さい」
黙って話を聞いていた天音にみこは頭を下げる。
「分かった」
「・・・えっと・・・」
「?」
【もう!ちゃんと言ってあげないと伝わらないわよ】
みこはメタトロンの出現にビクッと反応する、イキナリ目を
そして首をかしげる天音の代わりに、出現したメタトロンが話しを引き継ぐ。
【みこちゃんのお願いを聞くのは良いけど、具体的にどうするかは話を詰めないとね、私達は協力するわよ】
「・・・うぅ、ありがとうございます」
「・・・使って」
天音はショルダーバッグからハンカチを出してみこに渡した。
「ありがとう・・・」
そのまま、落ち着くのを待っていると。
「俺を信じてよ・・・」
「ウソじゃないってば」「うん」
「俺も、愛してるよ」【あいしてる】
(うわぁ、なんか居る・・・)
みこが落ち着いた辺りで、電話をしながらイケメンが入って来て少し離れた席に座ったが、その傍らには髪の長い女型のナニカがいる。
「みこ、こっち見て」「えっ ?」
「ん、視線そのまま聞いて、こっち見て無くても、不意に反応する事がある、だから無視して」
「うん・・・」
気が着くといつの間にかメタトロンも消えて、完全に無視する姿勢だったが。
ピチャ、ヒタ ヒタ
「ハァ~」(来ちゃったか)
(うわ、来た、まって・・・)
どうやらイケメンの方が
【はぁ、仕方ないわね】バサァ
【?!キィィ、ゆうぐんはあああワタサナイからぁぁぁ】
出現したメタトロンが飛ばした羽が足元に刺さり、歩みを止めたナニカが絶叫する。
【えぇ、要らないわ、だから戻りなさい、私に斬らせ無いで】
右手の指を揃えてフォントの剣、
【わたしだけのオオオ】
【そうね、あなた達お似合いよ】
【・・・ホント?】
【もちろんよ、ほら彼に寄り添ってあげなきゃ】
【そうね】ヒタ ヒタ
(た、助かった~)
「ありがとうメタトロン」
「その、ありがとうございます。」
【フフ、どう致しまして】
メタトロンは
そして、入り口に茶髪のショートカット、巨乳が特徴の女の子が入って来た。
「あっ、みこー、おまたせー」
(ハナ!)
「ゴメンね、遅れてー・・・ってだれ!」
「あっえっと・・・」
「・・・」
テーブル席に向かい合って座っている天音に気が付いハナが質問するも、みこは何て答えて良いか迷う。
「その、こちら
「・・・」
(すごい生命エネルギー、でも制御出来て無いし、ホントに見えてない・・・)
【ホント、すごいわね~】
(?)
メタトロンの呟きが聞こえて疑問に思うみこ、ハナに話し掛けられて。
「ふむふむ、それで」「あ、えっと・・・」
「別に、ただ相席に成っただけだから、気にしないで」
「あ そうなんだ~」
【みこちゃん、レシートの裏に連絡先書いたから、取っといてね、返事はしなくて大丈夫だから】
(あっありがとうございます・・・)
「おまたせユウくんっ」
【スキ】【みすてないでー】【いっしょにいこ】【キミしかいないんだ・・】
席を立って、此方に来ようとしていたイケメンに可愛い女の子が話を掛ける、その子にもナニカが大量に
「いま他の子に話しかけようとしてなかった?」
【わたさないから】
「そんなワケないって・・・」【スキだ】
「浮気はダメだよ?」
「もちろん、愛してるよ」
「私も愛してる」
【ユウぐんはわたしのぉぉぉオオオ】
2人と1体は思った。
(((似た者同士・・・)))
ToBeContinued
この後の展開はまだ悩み中です。