これも全部テストが悪いんですよ……。
今回は前回の最後に出てきた少女のお話です。
ちなみに、捏造、インチキ、『あれ?思ってたのと違う』、『喋り方違くね?』等がございますので、ご注意ください。
もしそれで『こんなん見るに耐えへんで!』等が出てしまった場合は素直にすいません。
…………強い。
素直にそう思った。
目の前の、巫女装束の少女……。
魔力弾を打ち返したり、投げ返せるなんて、おかしい。
理不尽が現れたかのような、そんな感じだ。
どれだけ頑張っても手が届かない……。
………されはまるで、この"世界"に来る前だと私は思った。
~2週間前~
私は"囚われて"いた。
そう何年も、何年も──世界に、囚われていた。
『世界を救うため』と言う理由で。
だから──"逃げた"。
耐えられなかったから、自由になりたかったから、痛いのは嫌だったから…………そして、一人は寂しかったから。
そんな理由で。
ある日の事だ。
"逃げたい"と、願った。
強く、強く強く願った。
そしたらどうだ。
"逃げれた"。
この"世界"から。
──その時の心情としては、『壮大な家出』だなぁ、としか思わなかった。
"逃げる"前は自分の布団の上だったけど、気付いた所は公園のベンチの上だった。
最初は嬉しさと追っ手が来るかどうかの恐怖の対消滅でボーッとしていた。
そして……一糸纏わぬ生まれたままの姿だった事に気付き、顔が赤くなった事を覚えている。
私が元々着ていた服はどこに行ったのか……もしかしたらもといた"世界"に置いてきたのかな?
だから、暫く近くの草むらに逃げていた。
──これからどうしよう、そう考えながら。
助けを呼ぶ?
いや、これは意味がない。
そもそもこの"世界"に知り合いなんていないし。
やっぱり私はどうやっても、不幸なのかな、と考えていた時の事だ。
"彼女"に出会ったのは。
「あらあら、こんな所に可愛いお嬢さんが」
___ッ!?
私は身構える。
私がいたのは草むらの中。
しかもどうやっても覗こうとしないと見えない位置に陣取っているため、普通は見えない筈なのに……。
「そんなに身構えなくても大丈夫よ。別に貴女を取って食おうって訳じゃ無いんだから……」
そっと、私に話し掛けて来た女性の顔を見た。
その女性は、紫色の服を着ていて、顔立ちは美人、髪の毛の色は金髪。
どこか胡散臭そうな感じがしたけど、私に敵意は無いみたい。
「で、何でここにいるのかしら?」
さて、敵意が無いのは分かったけれど、どう
「あ、言い訳なんていいから。………質問が悪かったわね。質問を改めさせて貰うとしたら、貴女は何でこの"世界"に来たのかしら?」
きっと私の頭の中は疑問符でいっぱいだったか、真っ白になっていたかのどちらかだろう。
俗に言う軽いパニック状態と言う奴。
何故この人はこんな事を言うのか。
何故私がこの"世界"の人間じゃないのかを知っているのか。
そもそもどうやって私がこの"世界"に来たのを知っているのか。
何故、どうしてが頭を駆け巡る。
「…………あっちゃー……パニックにさせちゃった……。これじゃ、なに聞いても意味無いわ…………ま、いっか。じゃあ、とりあえずこれ、受け取りなさい」
私がパニック状態になっていると言うのに女性は私に何かを握らせてきた。
それは、紫色の人差し指を丸く曲げた位の、小さな石だった。
そしてその女性は、私の目線に合わせるようにしゃがみ、
「………もう、深くは聞かないわ。だから、それを受け取って私の言う事を聞きなさい。そうすれば貴女の衣食住は面倒みてあげるし、自由、基本的人権、その他もろもろはちゃんと貴女にあげるし………それに、ちゃんと、貴女の事は私が守るから………どう?私が思うに破格の条件だと思うけど………他に何かあったら言って。必要なモノは何でも揃えるから…」
こう言ってくれた。
正直、私には何故、この人が私にここまでしてくれたのか、それは今でも分からない。
だから、聞いた。
するとその女性は、
「そうね……最初は『凄い魔力を持ったのが来たから追い返そう』って思ってたんだけど………見てみたら何か訳ありみたいだったし、それに……一番の理由は可愛くて、だけど今にも消えそうな程儚げだったから……もし行く所が無いなら引き取ろうかなって思って、ね。………もしかして、迷惑……だったかしら?」
全くの、逆だ。
………嬉しかった。
それこそ、涙が溢れる程に。
「………あぁ、そうよ。これだけは聞いておかなくちゃ……貴女の、お名前はなんて言うの?……教えてくれたら、契約って事でいいから」
___美遊
そう、一言伝えた。
「そう……いい名前ね……。じゃあ、貴女は今日からこの私、八雲 紫の………娘でいいか。この私、八雲 紫の娘、八雲 美遊として名乗りなさい。…………これから、よろしくね?美遊」
………………そして、今に至る、と言う訳だ。
紫さんが私にこの紫色の石……名前は『ディストーション・パール』(紫さん命名)を渡したのは、あの青い石を調べる為、だとか。
それなら紫さんか、紫さんの妹の藍さんか、橙ちゃんがやればいいんじゃ、と思ったけど紫さん曰く『ええ、勿論そうしようと思ったわ。……でもね?藍と橙よりも貴女の方が魔力がある、と思ってね?…………後、藍は年齢的に無理だし、橙もまだ幼すぎるし…………………
………まぁ、別にこの
とりあえず、あの青い石を取るためにはどちらにしろ、目の前の巫女装束の少女を倒すしかない。
私の魔力弾が効かないとなると、もう
でも、仕方がない。
魔法少女として、やるべき練習は沢山やった。
変身から、戦い方、飛び方、避け方、etc……。
紫さん、藍さん、橙ちゃんと一緒に。
…………人間があんな量の弾幕を撃つなんて信じられなかったけど。
さて、そんな練習を沢山した訳だけど、今から使うのは私も未だに使った事が無い機能だ。
紫さんに使い方だけは教わっているので、多分使えると思うけど………どうなるかは知らない。
紫さんも、奥の手だって言っていたし。
私はスカートに付いているポシェットのような所に手を入れ、そこからスマートフォンを取り出す。
「あれ?メルアド交換ですか?………すいません、携帯、忘れちゃいました……」
なぜかがっかりしているけど、無視する。
とりあえずスマートフォンから画像フォルダへ移動し、二つある内の片方のフォルダをタップ(もう片方のフォルダは皆で撮った写真と動画)。
そして、そのフォルダにある画像の内の…………どれにしよう。
………これにしよう。
一つを選択し、タップ。
スマートフォンを『ディストーション・パール』にかざし、一言。
___『
それだけで、私の持っていた杖の形は変わる。
それはまるで木の枝に弦を付けたのかのようだけど、立派な弓に。
これが、この『ディストーション・パール』の奥の手(名前未定)だ。
この奥の手(名前未定)は数多の世界の魔法少女、又は魔女っ子、魔装少女、その他魔法とかの力を使う少女達の力を使えるとか言う
どうやってこんな機能を付けたのかはやっぱり分からない。
そもそも、最初は『平行世界に魔法少女?そんなのあり得ない』と疑っていたけど……実際にやってみて驚いた。
………とりあえず、あの巫女装束の少女をどかしてあの青い石を取れるように、頑張ろう。
もしも美遊ちゃんが冬木市に行かなかったら(こんなの絶対おかしいよ.ver)を考えてこうなりました。
さて、感想、質問、批評、誤字報告待ってます。
次回もよろしくお願いいたします。
プリズマ☆イリヤ ツヴァイ、タノシミダナー(受験から目を逸らしながら)