ラブライブ!シリーズ Linked by Trains since 2021 作:松浦南北
僕「ここは…どこ…?」
目が覚めると、僕は足場の悪い岩の上で一人で寝ていたことに気づいた。麻酔を打たれたせいなのか、左腕が少し痛く、かつものすごく眠い。
確か僕はヒーリングレイクタウン新居を1人で巡っていたところ、スタンガンで眠らされ、それから記憶がない。
一応手元には僕のカバンがあり、財布の中には4万円、電源の入っていない僕のスマホ、そして、置き手紙が入っていた…ん?置き手紙?
読むしかない。おそらくウイング団の仕業に違いない。
シオンちゃんへ
いつもお世話になっております、中部高速鉄道の青山由美です。
さて、今回、大変恐縮ながら、私はトワちゃん、鈴乃ちゃんたちと相談した結果、貴女をスタンガンでまず眠らせ、麻酔薬を打ち、異世界に強制連行の上で放置することに致しました。貴女にはGPSを使うことなく、現世まで帰ってきていただくというミッションを与えさせていただきます。社長からも許可を得ております。
お手数ですが、どうかご対応のほど宜しくお願い致します。
僕「…は?」
ウイング団かと思ったけど、由美ちゃんたちの仕業だったのかよ!!それに無駄にこの手紙が丁寧すぎるのが腹立つわ!!
畜生、帰ったら奴ら全員こてんぱんにシバいてやる…!!
とはいえ、足場が悪いどころか、完全なアスレチックコースで道もほとんどないじゃないか。落ちたら即死だけど、まあ、行ってみよう。
いざジャンプしてみると、意外に高く跳べる。これで行けるぞ。しかしラビットハウスのコスプレだから少し動きにくいな…。
そして山を降りること3時間、ようやく岩場から脱出。登山者もそこそこいたが、その間にクリボーとかボム兵とかたくさん湧いたし、対処に大変だった。
岩場から脱出したあとは…、
僕「まだあるの〜?」
山道はまだまだ続く。平原までまだかかるとか大変だよぉ…。
そしてさらに歩いて1時間半、飲食店街が見えてきた。ここで一服しよう。
入ったのは地元でも有名と噂されるカレー店。
僕「はぁ…このマイルドな辛味、癒やされるなぁ」
そういえば周りから注目の的にされている。もしかして、この世界でも動画投稿者鳳来寺チャンネルは有名なのかな?
僕「ちなみに僕は鳳来寺チャンネルなんですが」
店長「あの有名な?」
僕「はい」
店長「どうしてここまで来たのかい?」
僕「会社の上司と社長の悪ふざけで、異世界に取り残された鉄オタはどうするかみたいな企画に僕が巻き込まれてしまいまして、ちょうど交通機関がないか探していたところです」
店長「お嬢ちゃんには特別に教えてあげるけど、あと坂を30分くらい降りたところにバス停があるから、そこからバスに揺られて20分ほどで南国急行鉄道の北船橋駅に着くよ」
僕「わざわざありがとうございます!!そうだ、サインの方を」
店長「せっかくだから欲しいね」
そして色紙を渡され、サインをした。食べ終わったところで代金900円を支払い、店を出た。カレーライスはごちそうさまでした。
北船橋駅は幻の大地駅からさらに北に数キロほど離れた場所にある。しかも2時間半に1本しか列車が来ないから、バスも下手をすると…ということになる。
そんなことを思いながら、売店で地元のミネラルウォーター「キタフナの雫」を2本程度買い、山を30分ほど降りる。
その時、お誂え向きにバスがやってきたのだ!!ICカードEdepa、manacaに対応しているからあっさり乗れた。
ここのバスは両光バスという会社に運転されている。月光市交通局の系譜を引いているとかなんとか。
そして北船橋駅に到着すると…
??「あら?シオンじゃない」
僕「ヨハネちゃん!?」
ヨハネ「無事で良かったわ。しずくと歩夢がものすごく心配していたのよ?」
僕「ごめんなさい…。そういえば、由美ちゃんたちは?」
ヨハネ「メイと四季が揃って企画者全員、社長含めてしばき倒すって言っていたから、あの辺りに任せておきなさい。とりあえず、次の列車で月光駅まで帰るわよ」
僕「ありがとう!!」
さあ、帰ろう。Edepaで自動改札をくぐり、やってきた列車は中部高速鉄道のG8500系、快速沼津行き。吊り掛け駆動方式の界磁チョッパ制御だったけど、VVVF化の餌食で4M6Tになったやつだ。
発車時は吊り掛けサウンドとSiC適用のGTOインバータの音が響く。中部高速鉄道ではおそらく吊り掛けを残すとか言われているし、今後も整備に携われるのがとにかく有り難い。
〜※〜
月光駅着。
僕「ヨハネちゃんはここで降りるの?」
ヨハネ「もちろんよ。この企画に携わった仲喜もしばき倒しの対象だもの」
僕「それじゃあここで解散かな」
ヨハネ「そうね。それじゃあまたね」
こうしてヨハネちゃんとは解散になる。
しかし、企業全体を賭けた共同犯行だったのか…。現世に帰ったらヤンデレ共が…、
〜※〜
歩夢「シオンちゃんのバカ!!今回は侑ちゃんがいなかったけど、ちょっとお仕置きが必要かなぁ〜」
侑「シオンちゃんふざけてるの!?私を置いていくなんてどういうことかはっきり説明してよ!!」
しずく「また異世界ですか…また苦しませるなんて、最低ですね」
愛「またシオンの愛する愛さんを苦しませるんだ!!異世界なんか行かないでもっとしおらしくしたほうがいいよ!!シオンだけに!!」
かのん「どうして言ってくれなかったの!?異世界にいるって!?」
ちーちゃん「そうだよ!!たとえ企業全体の犯行だとしても許さないよ!!」
すみれ「浄化するためにもショービジネスの世界に入れ込むしかないわね」
恋「また異世界に行っていたのですね…お仕置きです」
夏美「異世界取り残されとか、私もやってみたかったですの!!」
マルガレーテ「とりあえず、GPSすら反応しないせいで、こんなに私を苦しませたのだから、鳳来寺シオン、死になさい?」
バキューン!!
〜※〜
うわああああああ!!もう、このぉチャンネルは終わりだっ!!とにかく、静岡中央駅で一旦降りて考えよう。
そして静岡中央駅を下車すると…、
??「見つけたわよ、シオン」
僕「なんですみれちゃんが!!」
すみれ「ちょうど静岡で取材があったのよ。それよりも、私に黙って、異世界転移だなんて、ドウイウコトカシラ?」ハイライトオフ
僕「社長や上司の悪ふざけに巻き込まれたくらい見逃してよ」
すみれ「だけどあなたが鉄道オタクなのがいけないのよ♥とりあえず、路地裏でお説教かしらね♪さあ行きましょう♥」
僕「やめてええええ!!」
こうしてすみれちゃんから20分くらいお説教されました。帰りは一緒にさわやかハンバーグを食べてから解散になったからまだ良かったけど。
新居町に帰ってからは由美ちゃんと、社長の藤原葵ちゃん(*1)と、天白組全員をその場で正座させ、思いっきり叱責しました。ちなみに葵ちゃんも、対等な関係で社員と絡みたい人だったから、叱り飛ばしても問題はなかった。真面目に俺清々したわ。由美ちゃんたちは二度とこんな企画考えるなよ、本当にもう(*2)。
次回は…ネタがない。