ラブライブ!シリーズ Linked by Trains since 2021   作:松浦南北

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今回は315系にまた乗りますが、その後にアニガサキ11話に近い少し重いネタを出します。視点は特記事項がない限り鳳来寺シオンを予定。


315系、あれから1年…。

2023年3月4日、僕はJRの金山駅1・2番ホームにトワちゃん、鈴乃ちゃん、比奈ちゃん、すずかちゃんとやってきていた。

 

トワ「ほぼ1周年の315系楽しみだね」

 

僕「でしょ?」

 

ちなみに今日は、由美ちゃんは今週火水木と連続遠征を行った挙げ句、弟の聡平くんのイチャイチャに呆れた影響でものすごく疲れて名古屋市内に滞留する予定であり、JRホームにはやってこない。

 

そんな中、1人知らない子が現れた。

 

すずか「あっ、イオさん!!」

 

イオ「すずかサン!!」

 

僕「知ってるの?」

 

すずか「はい。以前日本に来てくださった、インドネシアの出身のイオさんです」

 

イオ「あなたがシオンサンデスね。そしてこちらがトワサン、そして後ろの2人が鈴乃サンと比奈サンデスカ?」

 

すずか「その通りです。皆さん仲間想いでとても優しい先輩ですよ」

 

イオ「皆サンはじめまして。イオと申しマス」

 

僕「これからよろしくね、イオちゃん♪」

 

話し合っていてわかったのだが、本名もイオで、苗字はない。名前の由来は木星の衛星イオ。ゴテゴテの鉄道ファンでもあり、一番好きなのはKRLジャボタベックのHOLEC電車とHitachi電車、およびイギリスのClass 323、そして近鉄1233系電車だって。すずかちゃんとは小学校時代、イオちゃんが日本に家族で渡航したときに会っていたらしく、そのおかげもあり日本語で話せる。英語も得意。

こちらからも、トワちゃんの本名は中野郷で男の娘だということは伝えた。

 

イオ「思い出しマシタ。明後日から虹ヶ咲学園の中等部に通うことになりマシタので、来月から鈴乃サンと比奈サンはよろしくお願いしマス」

 

僕「ということは…留学?」

 

イオ「ハイ。ついでに中部高速鉄道にも入社し、就労ビザもそのうち取得し、最後日本に帰化するつもりデス」

 

すずか「私に近い境遇ですね…」

 

比奈「すずかも実は中国出身で、まだ小学校の頃に日本に帰化したそうです」

 

イオ「以前会った人が類似した経緯を辿っているだなんて、ワタシ嬉しいデス!!」

 

こうして他愛もない会話を広げていたのだが、

 

鈴乃「思い出したわ!!侑と歩夢は?」

 

僕「侑ちゃんを誘ってみたけど、そしたらぽむちゃんに押し倒されて『お願いだから行かないで』って言われたから無理だって言ってた」

 

伝えただけで、色んな意味でデジャヴを感じたんですが。キハ85系ひだのラストランに誘い、由美ちゃんの所属する鉄研のサークルの先輩にもお願いしようとも思ったけど、また同じ結末が待っているとしか思えない。

 

トワ「そう言われると、僕のもとにも来ないか不安…」

 

その時だった。

 

菜々「郷さんと比奈さんご無沙汰しております」

 

トワ「菜々ちゃん!?」

 

比奈「私も虹ヶ咲の選抜に通うことになりまして、今後よろしくお願いします」

 

鈴乃「はじめまして。桜木鈴乃といいます。私も普通科特進だから、中川さんよろしくね」

 

イオ「はじめまして。インドネシアから来マシタ、イオといいマス。明後日から虹ヶ咲学園の国際交流学科に留学することになりマシタ」

 

菜々「比奈さんもですが、鈴乃さんとイオさんも今後よろしくお願いします。そういう郷さんは?」

 

トワ「僕は地元名古屋の高校に通うつもりでいるんだけど、受かっているか不安なんだよねぇ…」

 

菜々「もし落ちたら、虹ヶ咲学園に来てください。というか私が生徒会長になったら、郷さんを強制編入させるのが夢ですからね♥」ハイライトオフ

 

トワ「だから菜々ちゃんはそのハイライトのない目をやめろ!!」

 

僕「一番不安なのが僕なんだ…」

 

菜々「シオンさんは不安ばかりなんですか?」

 

僕「まず地元名古屋の高校を自己採点したら落ちた可能性大だし、落ちたら虹ヶ咲学園普通科選抜行きが決定だし、実は虹ヶ咲に行ったらあまり会いたくない人がいるの」

 

菜々「もしかすると聞いたことがあるかもしれません」

 

僕「情報処理学科の宮下愛さん」

 

菜々「仮に会った場合は、声をかけておきますので」

 

最悪やな…。まあ、ぽむちゃんや侑ちゃんは害が少ないからいいか。

 

すずか「一番無縁なのは私こと湯山すずかなんですよ。再来年受験で、今のところ虹ヶ咲を受ける気はないです」

 

菜々「虹ヶ咲は部活が多く存在するとても良い中高一貫校です。ぜひ受験を検討してみてください」

 

すずか「わかりました」

 

菜々「それはそうと、今回ここで集まった目的は何でしょうか?」

 

比奈「1年ぶりに全員で315系に乗ろうと考えていたところです」

 

菜々「315系ですか。ぜひ参加させてもらいます。郷さん、いえトワさんと一緒にいられるので」

 

トワ「拒否権なしかよ!!」

 

菜々「くどいようですが、私はあなたのことが大好きですからね♥」

 

僕「とりあえず、行くぞ!!」

 

全員「おー!!」

 

こうして今回の遠征は始まった。

 

〜※〜

 

まず乗ったのは315系C11編成快速中津川行き。今年増備された最新型で、信号炎管がないため一部の鉄オタからウケが悪い。

 

イオ「車内が明るいのはいいデスネー!!」

 

すずか「イオさんが喜んでくれて何よりです」

 

トワ「やっぱり最新が一番だよねぇ〜」

 

僕「悠久の世界がどんどん消えていくよぉ…」

 

鈴乃「相変わらず懐古厨なシオンね」

 

菜々「シオンさんは古いものが大好きなんですね」

 

僕「だって、名鉄三河線も名城線も近鉄名古屋線も、みんなほとんど設備とか20年くらい変わらずにやってきているっぽいからそこに慣れちゃったんだもん」

 

比奈「ここ最近仲が深まったのは数ヶ月くらいですが、大変それには私も呆れております」

 

菜々「変化を恐れるなんてだめですよ、シオンさん」

 

僕「はい…」

 

由美ちゃんのほうがもっと深刻だけど、まあいいか。

 

〜※〜

 

辿り着いた先は中津川駅。ここからバスで馬籠宿に向かった。

 

馬籠宿では、

 

菜々「この五平餅美味しいです」

 

僕「癒やされるなぁこの甘い味噌の味」

 

以前断食徹夜耐久を終えたあとに、たこ焼きとともに食べた五平餅を思い出した。あの後約5名に襲われたけど、そんな恐怖は考えなくていいから、夢みたいに感じる。

 

五平餅を食べたあとは、蕎麦屋で蕎麦を食す。かけそばもざるそばも美味しいよね。

 

比奈「信州そばはいつでも癒やされます♪」

 

鈴乃「あの出雲そばより美味しいわね」

 

次機会があれば越前そばでも食べに行くか。

 

〜※〜

 

時間なのでそろそろお土産を買って金山まで戻ろう。栗きんとんをみんなで買って分けることにする。

 

中津川までバスで戻り、帰り際にやってきたのは…315系だった。今度は信号炎管のついたC8編成。

 

菜々「鉄道の世界はこんなに楽しいものなんですね」

 

比奈「菜々さんもわかってくれるのですか?」

 

菜々「はい。実は私はアニメや漫画、ラノベが大好きですが、そういうオタクの人たちと絡んだことが少なくて、その中で初めてオタク仲間として絡むことができたのが中野郷さん、もとい久遠寺トワさんだったんです。そうしたらその周りの皆さんが鉄道仲間だと知って、少々羨ましく感じてしまいました。ですがいざ絡んでみるとこんなにも優しい人たちだったことがわかり、すごく嬉しくて嬉しくて…トワさんも比奈さんも、また電車に乗りに誘ってもらえますか?」

 

トワ「もちろん!!」

 

比奈「気が向いたらいつでも行きましょうね」

 

こうしてヤンデレを一歩脱却できた菜々ちゃんであった。

 

〜※〜

 

金山到着。もう夕方だった。

 

鈴乃「そうだ。実は私と比奈は、明日虹ヶ咲の下見に行くつもりなの」

 

イオ「ワタシも虹ヶ咲学園は初めてデシテ、2人についていきマス」

 

比奈「シオンはどうするつもりですか?」

 

僕「まだ思いついていないけど、この辺でゆるゆるやるよ…」

 

菜々「もし何処かに乗りに行くなら、トワさん呼んでいただけませんか?」

 

トワ「いいけど、明日も名古屋にいる予定なの?」

 

菜々「はい。元はサブカルチャーに優しい街名古屋を堪能したかったんです」

 

トワ「それなら、あれでもやるか。シオンちゃん、解散したらこのホームの先端に行くよ」

 

僕「うん。そういえばすずかちゃんは?」

 

すずか「明日はここ名古屋で由美先輩とゆる~く過ごすつもりです」

 

僕「把握」

 

比奈「それでは解散にしましょうか」

 

菜々「そうですね」

 

こうして僕たちは解散になり、そのまま僕とトワちゃんは鶴舞方面の先端に流れた。

 

 

僕「やりたかったあれって…?」

 

トワ「もうこれから高校とか別々だし、再来週には名鉄知多新線がワンマン化されちゃうじゃん」

 

僕はハッとした。ということは特急や急行、もとい直通列車がなくなる!!

 

僕「…そうだった!!もちろん、そういうことだよね」

 

トワ「そういうこと。明日菜々ちゃんと3人で知多新線に乗りに行かない?」

 

僕「じゃあ明日乗りに行こう!!」

 

トワ「そうしよう!!10時半集合でいい?」

 

僕「うん!!じゃあまた明日!!」

 

こうしてまとまったところでトワちゃんとも解散になる。まあ、金山駅近辺で煮干しラーメンでも食べて、アニメイトにも寄って帰ることにしよう。

しかし、知多新線の話をしていたところをぽむちゃんに見られていたということを、このとき僕はまだ知る由もなかった。

 

【歩夢 side】

侑ちゃんに行かないでとか言っちゃったけど、やっぱりシオンちゃんのことが心配だし、鉄道ファンでなくとも315系には一度乗ってみたかったから、侑ちゃんに抜け駆けして315系に乗りに行こう。ちょうど期限が切れそうな東京 - 名古屋間往復の新幹線回数券をたったの4000円で買えたからこれを使うことにする。

そして名古屋駅から1駅だけ中央線に乗るんだけど、それが最新鋭の315系だった。車内は明るいし、これまで暗くて混雑するイメージを払拭しそうな雰囲気がした。

 

〜※〜

 

金山駅に着き、セガにでも寄ろうと思ったその時!!私は見てはいけないものを見てしまった。

 

なんと、シオンちゃんが幼馴染のトワちゃんとものすごく楽しそうに話していたの!!後で聞き出すしかないよねこれ…。

 

まず、改札に向かい、最初に見かけたのはトワちゃん。

 

私「ねえ、あなたがトワちゃんだよね?ちょっといい?」

 

トワ「歩夢ちゃん!?どうしたの?」

 

私「さっき、トワちゃんはシオンちゃんと何を話していたの?」

 

トワ「シオンちゃんとだよね?」

 

私「あのホーム上で2人だけ残って話しているのを見かけたから…」

 

トワ「それか。明日、名鉄知多新線の急行と特急に乗るって約束をしていただけだよ」

 

私「名鉄…知多新線…?」

 

トワ「だって、再来週のダイヤ改正で朝以外の特急や急行どころか、直通列車がなくなって、昼間から最終まで4両ワンマンに統一されるんだよ?だから誘ったんだ」

 

私「私…知らない…」

 

トワ「ん?何かあったの?」

 

私「いやなんでもないよ!!」

 

とりあえず解散にしよう。どうすればいいんだろう、廃止間際の特急に乗らずに終わるとか、私と侑ちゃんがシオンちゃんから除け者にされるとかなんて嫌だよぉ…。

 

私「また私の知らないシオンちゃんが…」ポロポロ

 

【歩夢 side out】

 

【以下、特記事項がない限りシオン side】

さて、煮干しラーメンはごちそうさまでした。その時だった。ぽむちゃんからの通知だ。

 

ぽむちゃん『今から大須の裏門前公園に来てくれない?聞きたいことがあるんだけど…』

 

僕は戦慄した。おそらく金山でトワちゃんと話したことが色々良くなかったのかもしれない。地下鉄に乗り、直ちに富士山すべり台のあるあの公園に向かおう。

おそらく史上2番目の大喧嘩になるだろう、今回は。そう思って重い足を踏み出し、公園に入った瞬間…、

 

ぽむちゃん「遅いよシオンちゃん」

 

僕「ぽむちゃん…」

 

眼の前に、中学時代からの大親友が立っていた。

 

to be continued…




次回に続きます。

ちなみに、近鉄祭りですが、スクスタがサービス終了した6月30日に乗ったので、6月30日のラスト南紀回が最終回となります。投稿日はかなり遅れる見込みです(それでも年度内には投稿します許してください)。
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