ラブライブ!シリーズ Linked by Trains since 2021   作:松浦南北

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前回の続きです。引き続き視点は鳳来寺シオンを予定。


☆知多新線の特急が無くなる前に…。

前回、ぽむちゃんに大須の裏門前公園に呼ばれた僕。

 

僕「とりあえず、僕の家に上がっていこうよ」

 

ぽむちゃん「そうだね。外にいても、寒いだけだし」

 

こうして塩釜口駅まで鶴舞線で移動しよう。幼馴染でない人を家に上げるのは緊張するけど、今日はもう特別。お父様とお母様も勝手に平泉に旅行に行ってしまい、家には誰もいない。更には一報入れたらあっさり許可が出た。

 

僕「あ、ここだ」

 

ぽむちゃん「はぇー…すっごく大きい…」

 

家の鍵を開けよう。

 

僕「入って、どうぞ」

 

ぽむちゃん「お邪魔します」

 

僕「いいよ上がって」

 

僕の部屋に誘導する。さてと。

 

ぽむちゃん「早速本題に入りたいんだけど…」

 

ゴクリ。

 

ぽむちゃん「私、トワちゃんからあの後何を話していたか聞いたんだ。明日シオンちゃんと知多新線の特急に乗るって言ってくれたの。そこで聞きたいんだけど…どうしてトワちゃんが知っているのに、私や侑ちゃんには廃止の情報すら教えてくれなかったの…?」

 

僕「いや…あのね、トワちゃんとは…」

ぽむちゃん「トワちゃんのほうが大事なの!?」

 

僕「当たり前だよそんなこと!!」

 

ぽむちゃんはハッとする。

 

僕「幼馴染のトワちゃんとも、高校から別々になるから、一度乗ってみようって合意が取れたんだ…」

 

話しているうちにぽむちゃんの表情は更に曇っていく。

 

僕「それに、僕には夢が」

ぽむちゃん「嫌っ!!」

 

僕「うわっ!!」

 

僕は押し倒された。

 

ぽむちゃん「聞きたくないよ…」

 

僕「ぽむちゃん…」

 

ぽむちゃん「廃止間際の特急に乗るって夢なんて、非鉄の私にも見せてくれてもいいじゃない…!!お願いだから…私を置いて行かないで…?私だけのシオンちゃんでいて…」ハイライトオフ&ナミダポロポロ

 

この日はこのまま2人で寝てしまった。今後は前もってこういった鉄道関連の情報は流すことにしようと、反省した次第だ。

 

〜※〜

 

次の日の朝、気を取り直した僕たち。

 

僕「じゃあ、昨日の約束通り行こうか」

 

ぽむちゃん「えっ、連れて行ってくれるの?」

 

僕「だってあんな申し訳ないこと言っちゃったし…」

 

「トワちゃんの方が大事なの」に対する「当たり前だよそんなこと」は愛さんやかのんちゃんに大嫌いと言うくらい罪が重く感じた。

 

ぽむちゃん「廃止目前の特急に乗る夢を見せてくれるんだね?」

 

僕「もちろん!!」

 

ぽむちゃん「ありがとう。私すごく嬉しい♥とりあえず侑ちゃんも呼ぶね」

 

ぽむちゃんがLINEを侑ちゃんに飛ばした後、金山駅に向かおう。

 

〜※〜

 

金山駅にて。

 

トワ「歩夢ちゃんが一緒なんだけど」

 

僕「置いて行かないでだってさ」

 

トワ「相変わらずだね歩夢ちゃんは」

 

ぽむちゃん「本当にワガママでごめんね」

 

全員「あはは…」

 

そして、菜々ちゃんも昨日に引き続き一緒だ。

 

ぽむちゃん「もしかしてはじめましてかな」

 

菜々「おそらくそうだと思いますが」

 

ぽむちゃん「私は上原歩夢。来月から虹ヶ咲の普通科に通うことになったんだ」

 

菜々「中川菜々といいます。同じく来月から虹ヶ咲の普通科に通います」

 

ぽむちゃん「よろしくね、菜々ちゃん」

 

菜々「歩夢さんもよろしくお願いします」

 

こうして新たな関係ができた。

 

菜々「とりあえず、まずはどうする予定ですか?」

 

僕「金山駅だとおすすめのうどん屋があるから紹介するよ」

 

菜々「行きましょう」

 

ここの讃岐うどんは、由美ちゃんのお墨付き。僕もここの海老天が大好きだからついつい寄っちゃう。

 

ぽむちゃん「これはリピート確定だよ!!」

 

菜々「金山駅にこんなにも美味しいうどん屋さんがあるとは初めて知りました」

 

トワ「また食べようね」

 

僕「うん!!」

 

今日もうどんはごちそうさまでした。

 

トワ「とりあえず、この後どうする?」

 

菜々「もしよければトワさんはアニメイトに寄りませんか?」

 

トワ「もちろん」

 

僕「えーっと…僕は…」

 

ぽむちゃん「寄らせないよ?また嫉妬しちゃうの嫌だもん」

 

この差って何なんですか本当にもう?

 

~※~

 

とはいえ、3時までフリーなので、今回はセガに連れ出されることになりました。

 

ぽむちゃん「そういえば、シオンちゃんは音ゲーが苦手だって話だったけど」

 

僕「あれから全然克服できていません。あれだけ太鼓の達人で修行したのに、かんたんすらクリアするのがまだ10回くらいかかるもん」

 

ぽむちゃん「じゃあ今日も特訓だね」

 

僕「…はい」

 

こうしてまた地獄の修行が始まった。むずかしいをクリアするまで3時間かかりました…。

 

そして、セガ金山を出ると、

 

侑「やっほ」

 

僕「侑ちゃん…」

 

侑「元気がないけどどうしたの?」

 

僕「また音ゲーの修行でなんとやらです…」

 

侑「歩夢ナイスだよ!!」

 

ぽむちゃん「ブイ!!」

 

僕「もうやだ…」

 

最悪だよこれ…。

 

こうして3時に再集合し、

 

菜々「そちらのお方は…」

 

ぽむちゃん「私の幼馴染の高咲侑ちゃんです。同じ虹ヶ咲学園の普通科に通うんだ。そしてこっちが中川菜々ちゃん。これから学校が同じになるからね」

 

菜々「侑さんよろしくお願いします」

 

侑「よろしくね、菜々ちゃん」

 

こうしてゆうぽむせつは始まった…この世界では。

 

トワ「さあ、乗りに行こうか」

 

僕「うん」

 

ぽむちゃん「それじゃあ行くよ!!」

 

全員「レッツゴー!!」

 

こうして名鉄の金山駅西改札から入ることに。そのままホームに移ろう。

 

〜※〜

 

まず急行内海行きとしてやってきたのは、3500系4両編成未更新車。ワンマン化後の昼間には入らなくなる。

 

僕「東洋GTO…大好きだよ…♥」

 

トワ「うわまた出たよレトロニム好きな一面…」

 

菜々「なんか比奈さんにも呆れられているらしいです」

 

ぽむちゃん「だけどそういうのが好きな一面こそシオンちゃんだと私は思うよ」

 

トワ「鉄オタがそうだとあまり良くないような感じがするんだよねぇ…」

 

菜々「同感です…」

 

それでも列車は進む。神宮前を出ると豊田本町、道徳と通過し、大江で先行の普通列車より先に発車する。そして太田川まで無停車だ。太田川からは南加木屋、巽ヶ丘、阿久比、住吉町、知多半田と停車し、その先は上ゲ以外の各駅に富貴まで停車する。

 

トワ「ここから知多新線、楽しみだね!!」

 

僕「そうだね」

 

そして、上野間では1番ホームにだけ両側にモニターがつき、美浜緑苑駅はホームが1つしかない。知多奥田駅では列車交換がなされ、野間のあとにトンネルを抜けると、終点の内海駅に停車する。師崎まで行かなかったのは失策としか思えない。

 

内海駅着。改札を出て、少し歩こう。

 

僕「そういえばぽむちゃんの誕生日っていつだったっけ?」

 

ぽむちゃん「そういえば一度も言っていなかったね。私の誕生日は3月1日。この前15歳になったばかりなんだ。来年からプレゼントとかまた送ってくれると嬉しいな」

 

僕「約束するよ」

 

トワ「そういう菜々ちゃんだって、誕生日を聞いていない気がするけど」

 

菜々「私の誕生日は8月8日です。シオンさんのように、トワさんもまた誕生日プレゼントを今年以降いただけたら嬉しいです」

 

トワ「必ず毎年郵送するよ」

 

菜々「本当ですか?ありがとうございます」

 

そしてその場で2人は住所交換まで行っていた。

 

住所交換後。時刻を確認すると…、

 

トワ「そろそろ時間的に折り返そうか」

 

僕「何かあったの?」

 

トワ「このままだと特急に乗れなくなっちゃうよ!!」

 

そうだった。急行はもう去っていったけど、次の特急も、逃したら1時間来ないし、何よりその次が普通列車しかないんだった。

 

ぽむちゃん「それなら行くよ、侑ちゃん、菜々ちゃん!!」

 

侑「うん!!」

菜々「はい!!」

 

乗れなくなるという大事故は避けたい。走って向かおう。まだ時刻に余裕はある。本気を出して、僕たちは走った。僕の頭は空っぽだ。何も考えられなくなった。とにかく何らかに引っ張られるように走った。そして発車5分前、内海駅にて比較的長い列ができている中に突入した。間に合った。

 

しかし…

 

トワ「あの、すみません、今からミューチケット5枚お願いできませんか?」

 

駅員「申し訳ございませんが、発車時刻が近いので車内でお買い求めください」

 

諦めて車内で買うことにしよう。

 

〜※〜

 

乗った車両は1200系パノラマスーパー。5人揃って展望席に乗る。景色は素晴らしいが、僕はかなり上の空になっていた。なぜかというとミューチケットが買えていなかったから。早く買いたいのに車掌さんが来ないとか、もどかしい。

 

ぽむちゃん「シオンちゃんどうしたのそんな浮かない顔をして?」

 

僕「車掌さんが来てほしいんだ。ミューチケットも買わずに特別車に乗っちゃったなんて、罪悪感以外の何者でもないよ」

 

ぽむちゃん「いざとなったら不正乗車しちゃえば」

僕「駄目っ!!」

 

ぽむちゃん「えっ?」

 

僕「太田川を過ぎても来なかったら呼びに行くから、特急券を払わないなんてやめてよ…。だって僕は、純粋な上原歩夢のことが、大好きなんだから!!」

 

ぽむちゃん「シオンちゃん…うん、わかったよ。シオンちゃんがそう言うなら、不正乗車はしないからね!!」

 

僕「わかってくれるだけで嬉しいです」

 

菜々「いつもあんな感じなんですか?」

 

トワ「幼い頃からシオンちゃん、その場でのキセルとか改札突破に対してはむちゃくちゃ厳しいからね。僕がシオンちゃんについてカルガモ突破しようとしたことが1回だけあったけど、すぐに気づかれてものすごく怒られたし」

 

侑「そんなに厳しいんだ…」

 

トワ「うん」

 

読者の皆さんも不正乗車は絶対にダメだからね!!

とりあえず阿久比駅あたりで車掌さんが来てくれたから、1人360円ずつ現金で支払いなんとかなった。

 

〜※〜

 

そして太田川、神宮前、金山と停車し、終点の名古屋まで通しで乗った。名古屋駅で改札を出てからは、銀時計前まで歩く。

 

ぽむちゃん「最初で最後の特急列車、私もすごく楽しかったよ!!」

 

僕「ぽむちゃんが喜んでくれて、僕すごく嬉しいよ!!」

 

侑「また名鉄に遊びに来ていい?」

 

僕「もちろん!!」

 

菜々「私も、2日間楽しかったです。またいつでも誘ってくださいね、トワさん」

 

トワ「うん!!」

 

こうして僕たちは解散となった。無事に解散できたのはレアなのかもしれないが、いい思い出になったと思い、ダイヤ改正を待ち望むことにしよう。




名鉄知多新線に行っても、もう特急には朝以外乗れません。読者の皆さんも気をつけてください。

次回は近鉄祭りラストシーズン2回目か、西園寺様リスペクトのいずれかにします。
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