ラブライブ!シリーズ Linked by Trains since 2021 作:松浦南北
今回は日にちの関係で近鉄祭りとします。視点は澁川比奈を予定。ラブライブのキャラは最後にしか出てきません。
※これを書いた俺は、タグにそっと「神様転生」とつけた。
2023年3月8日、卒業式を終えた翌日の夕方、そのまま名古屋駅の金時計前に来ています。今日は卒業記念に初めて近鉄の普通列車に乗る約束を由美、シオン、および郷(トワ)としていました。しかも郷も私と同様、一度も近鉄の普通列車に乗ったことがありませんでした。
そんなとき、3人がやってきました。
トワ「ごめんね待った〜?」
私「いえ、全然です。それにしても今回も女装ですが…」
トワ「陰キャラの本来の僕の姿なんて読者に見せたくないし、何より高校から女装登校が認められるからこのままでいいかなって」
私「まあ、裏の姿を見せても喜ぶ読者さんは、そもそもの読者の絶対数が少ない以上はいないでしょうね」
トワ「やっぱり…」
由美「さて、今回は比奈ちゃんと郷くんに近鉄の乗り方を教えようと思います」
私「普通にICカードEdepa(*1)を用意すれば良いのですか?」
シオン「その通り。名古屋の地下鉄と乗り方はほとんど一緒だよ」
私「それなら行きましょう!!」
トワ「今日はどこに行くの?」
由美「12200系スナックカーNS49編成のいなくなった米野を見に行こうかなって」
トワ「かなり寂しいと思うけど行ってみようか」
シオン「だね」
由美「それじゃあ行くぞ!!」
全員「ゴーゴー!!」
こうして私たちの旅は始まりました。
〜※〜
乗ったのは普通列車、近鉄2800系AX03編成3両単独。まず普通列車は左端の1番線からしか発車致しません。続いて、近鉄名古屋線には普通・準急・急行・特急とありますが、米野に止まるのは普通列車だけ。今回いざ乗ってみて初めて理解しました。
そしてたったの1駅で米野下車。何も、この駅は中村区内にありながら、乗車人員がたったの3桁という、ある種の秘境駅でもあるのです。対岸にはあれほど便利な109シネマとかがあるのに…。
由美「そうだ比奈ちゃん」
私「何でしょうか?」
由美「俺が一級魔導師の資格を持っている話はしたっけ?」
私「実は初耳ですが、まさか…」
由美「その魔法を使う機会がほとんどないし、何なら比奈ちゃんにも魔法が使えるようにしてあげようかなって」
私「シオンもトワも使えるのですか?」
シオン「由美ちゃんから分け与えてもらったんだ」
トワ「僕もだし、鈴乃ちゃんやすずかちゃんも使えるよ」
由美「それに月曜には学校帰りのイオちゃんを中部高速鉄道の学生社員に正式採用した上で、その魔力を分け与えました」
私「それなら非常時のためにぜひよろしくお願い致します」
由美「それなら目を瞑って」
目を閉じると、由美は私の眉間に指を当て、しばらくして指を離しました。
由美「はい、目を開けてもらって大丈夫です」
するとなんとなく力が漲ってきた感じがしました。
私「ありがとうございます!!」
由美「くれぐれも悪用厳禁ね」
私「わかりました」
直後に5200系を撮影し、改札を出たところでシオンに異変が起き始めます。
シオン「なんか頭が少し痛いなぁ…」
由美「大丈夫?あまり無理はいけないし、何ならみんなで帰るよ」
シオン「いや、ここから黄金までくらいは歩きたいから」
由美「どうしよう俺のせいだよ…比奈ちゃんに魔力を分け与えたせいでこうなったとしか思えない…」
シオン「そんなことはないと思いたいけど…」
私もそのせいではないと信じたいです。しかし、これが大事になると知らずに…。
シオン「だけど、由美ちゃんは当初の目的を果たして欲しいよ」
由美「うん、分かった」
そしてまた歩き進める私たちでした。
そして過ぎ去っていくのは、1201系単独普通列車、5200系+2800系の急行、2800系、2000系準急、23000系の赤い伊勢志摩ライナー。そして向野橋の上を見ると…。
由美「さっきのドクター東海だ!!」
私「さっきとは?」
シオン「比奈ちゃんと集合する前に、JRのホームから偶然ドクター東海がやってきたのを3人で見たんだ…って、余計に頭が…!!」
由美「本当に大丈夫!?」
シオン「いや、僕は黄金駅まで無理してでも歩くんだぁー!!」
トワ「不安だなぁ…」
誘ってほしかったなんて、ここでは言えなくなりました。
〜※〜
黄金駅到着後、直ちに改札に入ります。
由美「とりあえずあそこのベンチで休もう」
シオン「ありがとう…」
そして4ドア回送列車が通過した直後…。
シオン「うわああああ!!頭が割れるように痛いよおおお!!」
トワ「本当にどうすればいいんだろう…」
由美「やっぱり俺のせいなのか…ここに来たがばかりに…」
シオン「だけど何だろう…!!頭痛とともに懐かしい感じが!!」
確認しましたが、熱はなさそうです。
そしてシオンは突然叫ぶのをやめ、項垂れてしまいます。その数秒後…
シオン「すべて思い出したかも」
私「どういうことでしょうか?」
シオン「前世の記憶が蘇ったよ!!」
トワ「詳しく」
由美「俺も聞きたいよ」
シオン「じゃあ今から話すね」
するとシオンは語り始めます。
〜※〜
まず僕の前世はどこにでもいそうな東京の男子高校生「豊川陽向」だった。
だけど、僕は昔から鉄道が大大大好きで、毎週末は駅や沿線で撮り鉄していることが多かった。
そんな僕にも当時悩みがあって、池袋のオタク女子の一部に死ぬほど愛されていたんだ。そのせいで当時入っていた鉄道部の部員はみんなやめて、当時高校2年生の僕1人しか残らなかった。
それでも写真部門や絵部門において、近くの美術館で展示されるくらいの成績を残していたから部としては廃部や同好会への格下げにならなかった。
そんなある日の、雨の降っていた夜、僕が東武東上線の沿線で撮り鉄をしていたとき、突然オタク女子たちが手錠を持って追ってきたの。最初は3人だったけど、いろんな道から挟み打ちにあって9人になった。踏切が鳴っても逃げるべくその踏切を突破しようと入ってしまったら、閉じ込められた。すると、踏切の向こう側からも3人が追ってきたからもう四面楚歌状態だった。
結局僕は、両側から一気にやってきた東武8000系の10両編成2本を避けられずに池袋方面からの電車にはねられて、当たりどころが悪くてそのまま一度この世を去ったんだ…。このときは2003年6月14日。まだ僕が17歳になったばかりだった。
〜※〜
シオン「…みんな泣いているけど」ポロポロ
私「そういうシオンだって泣いているではありませんか!!私が双子の姉を失ったとき以上に悲痛すぎますよ!!」ポロポロ
シオン「だけど…続きがあるの」
由美「悲しいけどやっぱり聞きたい!!」
シオン「死んだ直後、僕は真っ暗闇の中にいて、女神様に声をかけられて、女の子として転生する約束をしたの。それで鳳来寺家の長女として生を受けて今に至るってわけ」ポロポロ
私「それでも、私はシオンに巡り会えて本当に幸せです!!」
トワ「こうして今があるのは唯一無二のことなんだから!!」
シオン「みんな…ありがとう!!うわああああん!!」
そして全員で泣いてしまいました。泣き止んだところで、いくらか聞いてみましょう。色々心当たりがあります。
トワ「昔からその場での不正乗車に対して厳しかったよね?あれって前世ではどうだったの?」
シオン「前世でも、改札突破とかをやっている人たちを上板橋駅で見たことがあって、絶対にやらないようにしようって肝に銘じていたんだ」
私「前世から厳しかったのですね…。続いて、大都会が苦手なのはやはり前世のトラウマなのでしょうか…?」
シオン「うん。愛が重すぎて踏切に閉じ込められて逃げ場がなくなって命を落としたのはものすごいトラウマ。こんなの地方じゃあり得ないもん。それに、この関係で東武東上線や東武8000系もあまり好きじゃないんだ…。だけど、機会があったら池袋や板橋に出向きたいなって思うよ」
この他にも、ピアノチャンネルの豊川ひなたとの関連性に気づけて全員で笑い飛ばしました。
由美「さあ、帰るぞ」
その時でした。
??「シオンちゃん…まさかの前世もそうだったんだね」
シオン「ぽむちゃんに侑ちゃん!?全部盗み聞きしてたでしょ!!」
侑「ごめんごめん、夜の近鉄に乗ろうと思ったらついつい目に留まったんだ」
シオン「もしかして僕のこと嫌いになっていない?」
歩夢「むしろもっと好きになっちゃった♥」
シオン「じゃあ改めて、前世からの鳳来寺シオンをよろしくね」
侑「よろしく」
まさかの2人にバレてしまいました。歩夢さんと侑さんがいるということはまさか…。
そんなことは置いておいて、一旦名古屋駅まで帰ることに致しましょう。帰りにやってきたのは1430系のVW33編成でした。
〜※〜
名古屋駅到着後のこと。
シオン「そういえば、永平寺エミリアのお嬢様暴露チャンネルってどうなっているんだっけ?」
歩夢「確かに。私への被害は全く無かったけど、暴言とか多かったし…」
シオン「えーっと…あれ!?BANされてる!!」
私「自業自得です」
シオン「もういい僕帰る!!終わり!!閉廷!!以上!!みんな解散!!」
ガシッ!!
侑「何帰ろうとしているの?カエサナイカラ」ハイライトオフ
シオン「そんなああああああ!!」
由美「…行っちゃったね」
そして、更に悲劇は訪れます。
花丸「やっぱりいたんだね」
由美「マル!?なぜいるのさ!?それとその格好は…!?」
花丸「最近出ていなかったから、居場所をGPSから特定したんだ〜。それからこの格好は、幻日のヨハネのプロモーション目的ずら♪」
由美「参ったなこりゃ…」
花丸「それはそうと、どうしてオラに内緒で、シオンちゃんの前世の記憶を蘇らせているのかな?蘇った時点で本当は伝えないといけなかったんだよ?」ハイライトオフ
由美「ということは…」
花丸「これから新居町でお説教ずら!!」
由美「いやああああああ!!」
由美も行ってしまいました。
比奈「歩夢さんはこれからどうするのですか?」
歩夢「私はこれで帰宅かな。明日も学校だし」
比奈「それなら解散にしましょうか」
歩夢「そうだね。じゃ!!」
こうして解散になりましたが、シオンが帰ってこられたのは深夜だったようです。
次回こそ西園寺様リスペクト…!!