ラブライブ!シリーズ Linked by Trains since 2021 作:松浦南北
2023年6月30日、今日は大変悲しい出来事が起きる。
僕「あと5分で終わりなんだ…」ポロポロ
僕は授業後に鉄道同好会に寄ろうと考えていたが、そもそもなかったからとりあえず帰ることにする。しかし気づいたら約束の時間の5分前になってしまい、涙が止まらなくなった。
とりあえず今日は中部高速鉄道の清水口駅から帰ろう。
〜※〜
予定としては鶴舞駅で乗り換え、最終的に四日市駅に向かう。今日はキハ85系特急南紀も最後だから、そっちを優先していた。
しかし、歩いている間に約束の時間16時が来てしまった。
もうあなたはいなくなった。
あなたをこの目で見ることはできない。
僕は号哭してしまった。
あまりの悲しさに、周りの目を気にすることもできずびょおびょお泣いてしまった。
清水口から新居町行き普通列車に乗るのだが、それでも涙が止まらず、泣きわめいていた。
鶴舞で乗り換えようとした、その時だった。
??「あれ?今日もシオンちゃんはお出かけだね」
僕「あなたは…」
そこに立っていたのは、宝石のように美しい目をした、僕と同じくらいの少女だった。
??「スクスタ世界でのあなただよ。サービス終了が寂しすぎて、ゲームから出てきちゃった♪」
僕「えっ…僕に会いに来てくれたの!?ありがとう!!うわああああん!!」メソメソ
僕は改めて泣いてしまった。だって愛しのあなたに会えたんだから!!
〜※〜
鶴舞からは1本で名古屋駅に向かうことにしよう。その前に…
あなた「そういえば今日はキハ85系特急南紀の最終日だったよね」
僕「そうだけど」
あなた「私も乗りに行きたいなぁ」
僕「人混みが酷いと思うけど大丈夫?」
あなた「もちろん!!」
というわけで、一緒に乗ってくれることになりました。そのまま四日市まで連行することにしよう(出来心)。
〜※〜
僕「僕は最初からスクスタをプレイしていたから、いっぱい思い出があるの」
あなた「そうだったの!?」
僕「うん。リリースされたときはまだ僕が小学6年生のとき。最初は中毒になるくらいにハマっていたんだ」
あなた「そんなにもハマっていたんだね。私すごく嬉しい」
僕「だけど1度目の転機は、20章に突入したとき。あのときは鐘嵐珠ちゃんがあなたを不要な人扱いしてきたから、一度引退を検討したんだ…」
あなた「えっ…シオンちゃんもあの炎上案件には悪い印象があったの?」
僕「うん…ほぼ毎日のようにみんなが夢に出てきて、その度に怯えていたの。だけど…」
あなた「だけど?」
僕「実は別次元の高咲侑ちゃんって子のストーリーに救われた感じだった」
あなた「私もそのストーリー見たかったよ!!だって、ずっとゲームの中から出られなかったんだから!!」
僕「そして、直後にまた転機が訪れたんだ」
あなた「まだ変わるの?」
僕「それは中部高速鉄道の学生社員になったことと、それから本物の高咲侑ちゃん、上原歩夢ちゃんに会ったこと。相手も当時中学2年生で、歯車をある意味狂わせることになったけど、関係はどんどん深まっていったんだ」
あなた「それでもシオンちゃん、毎日必ずアプリを動かしていたよね?私、それだけで嬉しかったよ」
僕「気づいてくれて、僕も嬉しいよ。その後、運営も移ったけど、29章ですべてチャラになってからそれから再び向き合えるようになったんだ。それからサービス終了まで、僕はあなたのことが好きだったの…」
あなた「そう言われると…私も泣けてくるよ…」
こうしてお互いにまた慰め合うのでした。
名古屋からは関西線の普通列車315系に乗り換えて、四日市まで向かう。四日市からは徒歩で近鉄百貨店に行く。2人で餃子の王将を食べ、そして四日市駅に戻ろう。
僕「どう?おいしい?」
あなた「うん!!元気が出てきたよ!!」
あなたが喜んでくれて、僕も元気が出てきた。
〜※〜
四日市駅到着後の20時21分、四日市駅に6分ほど遅れて現れたのは特急南紀・先頭車3重連の変態連結5両編成。1号車以外は全部指定席で、1号車に乗る列は長く、車内もすし詰めだった。だけど僕たち2人は前方に押され、車窓も楽しむことができた。桑名駅入線時に由美ちゃんや鈴乃ちゃん、メイちゃんの姿が見えた気がするが、どうやら後ろの方に押し込まれたか、指定席を取っていたらしく、車内で会うことはなかった。
僕「ごめんねあなた、すし詰め特急に乗せちゃって」
あなた「だけど私はシオンちゃんと一緒に特急に乗れて幸せだよ」
僕「ありがとう…」
〜※〜
20時56分、定刻より7分遅れて特急南紀は名古屋駅に到着した。警察に保護された人もいたけど、無事にキハ85は名古屋車両区の向こうへと消えていった。カミンズサウンドの余韻に浸りながら改札を出よう。
しかし、改札を出た瞬間、あなたは光になって消え始める。
僕「えっ…あなた!!消えちゃ嫌だよ!!」ポロポロ
あなた「ごめんね。一緒に定期運用のキハ85系南紀に乗れただけで、私満足しちゃったかも」
僕「あなたとはまた会えるよね?」ポロポロ
あなた「きっと会えると思うよ♪」
あなたは涙を零しながら、笑顔で返してくれた。
僕「じゃあ…」
2人「あなたのことが大好きだよ!!またどこかで会おうね!!」
そう言ってあなたは完全に消えていった。すると、後ろから聞いてはいけない声を聞いてしまった。
??「シオンちゃんもいたんだね」
僕「侑ちゃん!?」
侑「私もスクスタ世界の自分に出会って、さっきまで最後の思い出を作っていたんだ。シオンちゃんもスクスタ世界の子と思い出作りをしていたの?」
僕「うん。最後にキハ85系南紀に乗りたいって言ったから、一緒に乗ったよ」
侑「すっかり忘れてたそれ!!明日からHC85系になるんだよね」
僕「うん。最後のチャンスだったし、僕も乗りたかったから最高の思い出になったよ!!」
侑「シオンちゃんが笑顔になってくれるだけで私は幸せだからね!!」
僕「侑ちゃんありがとう!!大好きだよ!!」
そして2人で笑い、これで解散に…、
できなかった。
??「シオンちゃんと侑ちゃんもいたんだね」
僕「ぽむちゃん!?」
ぽむちゃん「実は私のもとにもスクスタの『上原歩夢』を名乗る子が現れて、最後の思い出づくりをしていたの」
侑「歩夢の身も同じことが起きていたんだね…」
みんなそうだったんだ…。
ぽむちゃん「ところでシオンちゃん、私、最後の南紀8号からシオンちゃんのスクスタの世界のあの子と降りてくる写真が上がっているのを見ちゃったけど、どういうことかな?…私、言ったよね、置いて行かないでって…!!」ハイライトオフ&ナミダポロポロ
僕「だって、自由席に乗るつもりで乗ったから大混雑覚悟だったし。流石にぽむちゃんでもすし詰め自由席は嫌でしょ?」
ぽむちゃん「それならわかったけど、お詫びに明日デートしてくれなきゃ許さないんだから!!シオンちゃんにはミッションを与えます!!明日7時30分に私とここ金時計に集合して、HC85系の特急南紀に乗って三重県周遊を行うこと!!拒否権なしです!!」ハイライトオフ
侑「歩夢、私もついていっていい?」
ぽむちゃん「もちろん♪」
僕「なんでこうなっちゃうんだ…」
こうして明日、HC85系南紀の一番列車に乗ることになってしまった。家に帰ると長いし、中部高速鉄道丸田町寮の空き部屋を借りて寝るしかないな…。
今回は江國香織先生の作品『デューク』の要素を取り入れました。どこかで読んだ記憶があると思い出す…。
次回こそ本編に戻り、関西線完乗計画を遂行させます。また、この回に関しては、青山由美視点で別途年度内に書く予定です。