ラブライブ!シリーズ Linked by Trains since 2021 作:松浦南北
2023年3月18日、中部高速鉄道名豊本線日比津駅にて。本日沼津港線が再延伸したため、臨時快速「Battle Express」が発車する事になり、社員代表として千歌っちとともに一番列車に乗ることになった。車両はG3600系G3616F。Aqoursラッピングがなされた近郊型バイモード車両だ。俺達が乗るのは前から8両目のデハG3636である。
仲喜「只今より、出発式を行います」
ニッコリ笑ってテープを切る山部仲喜くん。そして出発進行の掛け声とともに、列車は吊り掛けサウンドとGTO-VVVFインバータの音を響かせ発車した。
千歌「新規開業区間楽しみだね♪」
俺「でしょ?」
しかしこの列車、とんでもない曲者であることを後々知るのだった。というか社員にすら伝達されないのってどういうことやねん。
〜※〜
列車は日比津発車後、栄生、名古屋中央に停車するが、この後がひどかった。名古屋中央駅発車後のこと。
自動放送「この列車は、臨時快速、長岡温泉行きです」
ここまでは良いのだが…、
自動放送「次は」
嫌な予感がする。
自動放送「沼津に停車いたします。The next stop is Numazu.」
えっ、次は…沼津!?あのいつものAqoursのお膝元だろ!?
ということはこの列車ってさぁ、沼津までどこにも停車しない…ってコト!?
いやいやいや待ってくれ待ってくれこれってさぁ本社のある新居町パスしちゃうじゃん待って待って待って!!これは大炎上不可避としか思えない。
車内のLCDを見てみると、次は沼津と恐怖の2文字と、通過駅がズラリと表示された路線図。どうやらこの列車、かつての新特快を彷彿とさせるように、沼津までどこにも止まらないようである。
千歌「実は私にも知らされていなかったんだ」
俺「うわぁ…裏情報の入手が苦手なの、なんとかしなきゃ…」
さて、主な通過駅を確認してみよう。
名古屋市科学館や白川公園の最寄である白川。
松坂屋名古屋店・名古屋パルコの最寄の若宮大通。
中部高速鉄道の名古屋支社と丸田町寮を併設する丸田町。
シオンちゃんたちのお膝元塩釜口。
東郷町唯一の鉄道駅あいち東郷。
トヨタ自動車のお膝元豊田。
中部高速鉄道において愛知県随一の秘境駅足助黒坂。
戦いの街新城市内にある新城西。
中部高速鉄道本社・新居町寮・新居町運転所・統合型リゾートヒーリングレイクタウン新居を併設する湖西新居町。
砂丘が近い浜松市の中田島。
異世界方面への玄関口である志戸呂。
道の駅の営業時間外は全列車が通過する藤枝・静岡市境の山奥の宇津ノ谷峠。
静岡県県庁所在地静岡市の中部高速線代表駅静岡中央。
富士の高嶺に雪は降りつつでお馴染みの田子の浦etc…
ほぼ新幹線のぞみ号じゃねえか…。しかも静岡中央に至ってはバイパス線経由で通らない感じだし。
千歌「多いね…だけどこれでも一握りだからなぁ…」
俺「でしょ?」
そして中部高速鉄道お得意、あいち東郷付近では、乗車電が大規模に抗力を受け最高180km/hで駆け抜ける。屋根は丸いけど真四角だからおそらくカルマン渦が力強く出ているはずだ。
今日は電力供給が安定しているから、途中でエンジンがかかることはない。ただ、パンタグラフはすり減りが著しくなっているから明日は摺動部要交換で確定だろう。
新居町あたりからは3複線になり、宇津ノ谷峠からは山側に分岐し、定期特急・快速もみんな追い抜く。そして沼津市駅からは単線となり、沼津駅に到着した。ほとんどのお客様はここらで降りられる。皆さん推し活に積極的だ。
千歌「ここからが沼津港線の新規区間だね!!」
俺「俺も楽しみだよ!!」
自動放送「次は、沼津港に到着いたします」
この先は沼津港、長岡温泉の順に停車し、それで終点となる。沼津港はホーム長を10両対応化(*1)され、通過する各駅もホーム長は6両分確保されていた。
〜※〜
終点の長岡温泉に到着。2時間半の長旅だった。
その時だった。うちの携帯に電話がかかってきた。見知らぬ人からである。
まあ、うちの携帯番号は弊社の公開データベースとDiscordアカウントに明記してあるから、かかってきてもおかしくはない。
【通話開始】
俺「はい、中部高速鉄道の青山と申します」
??『中部高速鉄道の青山由美さんですね。はじめまして、私は元スクールアイドルの三船薫子と言います』
俺「どのようなご用件でしょうか?」
薫子『私の妹の栞子とその幼馴染の鐘嵐珠ちゃんが先週土曜日に鶴橋から近鉄特急に乗った時に、途中どこにも止まらずに伊勢市に行ったって泣いて、近鉄が嫌いになってしまったみたいで。それで、由美さんにお願いして、近鉄嫌いを克服させたいと思っています』
一応俺は中部高速鉄道所属だが、こういう他社の鉄道トラブルの解決は、弊社ではボランティア活動の一環として、参加費用は一切取らずに引き受けることにしている。
俺「薫子さん、承知いたしました。日時はいかが致しましょうか?」
薫子『3月25日9時に鶴橋駅集合でいかがですか?』
俺「承知いたしました。ではその日時で当日よろしくお願いいたします」
薫子「楽しみにしていますよ。では」
【通話終了】
千歌「誰からだった?」
俺「三船薫子さんって人。妹と幼馴染の近鉄嫌いを直したいらしい」
千歌「紫苑女学院にかつていたあの子かぁ…」
俺「知ってるの!?」
千歌「妹の栞子ちゃんって子のためにスクールアイドルを始めたって、スクールアイドルの公開データベースに載っていたんだ」
俺「これもまた大波乱の予感がするぞこれ…」
一応中部高速鉄道はスクールアイドル業界のスポンサー代表格だから、当事者の俺にとってはまた不安を感じた。
それと…ふと気づいた。
俺「しまった、約束の日が浜寺での撮り鉄合宿の当日だったよ!!比奈ちゃんたちに途中参加になるって断りを入れなきゃ…」
千歌「えっ…撮り鉄合宿にゆーみんが行くだなんて、聞いてないよォ!!」
俺「比奈ちゃん、シオンちゃんたちの卒業記念で行きたいって話になりました。ルビィとマルも行くらしい」
千歌「枠はまだあるの?」
俺「ないです」
パリーン!!
一瞬で千歌っちからガラスが割れる音がした。
千歌「それなら、今日1日千歌と一緒にいること!!千歌に内緒で計画を進めて、しかも置いていくことになった罰です!!」ハイライトオフ
うわぁ…最悪やなこれ…。
千歌「じゃあまずバスでみとしー行こうか!!」
俺「…はい」
このあと俺は振り回され、十千万で1泊することになった。しかも俺が千歌っちの友人だからって、宿泊代金全部サービスするとか、複雑な気持ちでいっぱいだよ…。
俺、今回お客様なのに…。
次回は未定ですが、撮り鉄合宿当日の前に1話挟みたい…。