ラブライブ!シリーズ Linked by Trains since 2021   作:松浦南北

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今回より2023年度。最初は飯田線秘境駅号から始まります。視点は青山由美を予定。今回は平岡までを書きます。


2023年4月 - 12月
☆飯田線秘境駅号から始まるApril Full Trip #1 いなりしか入っていない弁当


2023年4月1日、名古屋駅にて。

 

歩夢「待ったー?」

 

俺「いや、俺もいま来たとこ」

 

8時10分頃、歩夢と侑ちゃん、鈴乃ちゃんと比奈ちゃんがやってきた。

4人とも今月から虹ヶ咲学園に通うことになっていて、昨年度まで地元天白で暮らしていた鈴乃ちゃんと比奈ちゃんも今は東京暮らしで弊社中部高速鉄道の虎ノ門寮に引っ越している。この関係で、豊橋駅になかなかひかり号が止まらないことも考慮し、豊橋集合をやめて急遽名古屋集合にしたのだ。

 

鈴乃「そういえば当初行く予定だったシオンは?」

 

俺「アイツはしずくちゃんに連れられて明日まで振り回されることになったから、代わりに歩夢に相談したら比奈ちゃんが渋々ながら来てくれることになったわけよ。比奈ちゃんホントごめんね」

 

比奈「いえ、最初が由美と一緒ならそれで幸せです」

 

歩夢「そういえばトワちゃんの情報を聞かないんだけど」

 

俺「トワちゃんは弊社主催の鉄道コンテスト『エイテツGO』に学生社員代表として写真部門に出ることになったから、火曜日までイギリスのロンドンから帰ってきません。ちなみにすずかちゃんはイオちゃんと一緒にゆるーく名古屋の街を探検しているとか」

 

鈴乃「なるほどね」

 

侑「まあ、シオンちゃんについてはしずくちゃんも我慢していたっぽいし、そっとしておこうよ」

 

歩夢「うん、そうしよう。今回は由美ちゃんを私と侑ちゃんで独占するのが目的だからね」

 

比奈「鈴乃も油断していると蓮ノ空の方に捕まりますよ」

 

鈴乃「そう言われると怖いわ…」

 

とはいえ、作者からのネタバレ情報によるとこの旅で鈴乃ちゃんには蓮ノ空のMさん(仮名)に捕まってもらうとされる。

 

侑「まあ、時間がなくなるし、そろそろ行くよ!!」

 

こうして俺たちの旅は始まった。

 

【OP♪葉加瀬太郎『Bon Voyage』♪】

 

名古屋駅からまず乗るのは8時25分発、新快速豊橋行き。313系1500番台と1700番台のペア6連だが、やはり3連はここ東海道線名古屋地区には厄介者だ。早く静岡送りになってもらえませんかねぇ…。

 

侑「それはそうと、Liella!の3期オーディションあったでしょ?私は年齢的に申し込めなかったし、Liella自体が何なのかわからないけど、由美ちゃんどうだったか気になるなぁ」

 

俺「ものは試しで挑んだけど、書類審査で落ちました。工学部の現役学生で鉄道オタク、そして文章力が恐ろしくタコな俺はやっぱりこういうのには向かないよ…(*1)」

 

歩夢「だけどそうやって果敢に挑む由美ちゃんも格好いいよ」

 

俺「ありがとう」

 

鉄オタ不遇どころの騒ぎではない。発達障がい持ちであることのハンデなのかもしれない。

 

〜※〜

 

9時27分、豊橋着。到着までに全員から急行券1530円ずつは回収した。直ちにお弁当を買いに行こう。今日の昼はいなり寿司におつまみちくわ、そしてミニサラダだ。

 

歩夢「今日のお昼は?私と侑ちゃんは2人で作ったお弁当だけど」

 

比奈「東京駅で買ったもう1箱のカツサンドを頂こうと思います」

 

鈴乃「道中美味しいものを買って食べるつもりよ」

 

俺「さっき買ってきました」

 

侑「それなら5時間半の旅にレッツゴー!!」

 

というわけで、ホームに移り、秘境駅号に乗ろう。車両は373系3両編成である。静岡に行くとホームライナーにてお世話になることが多い。18切符とコーヒー1杯の値段で乗れるからいつも嬉しい。

席は全員離れ離れで、しかも俺は先頭車1両目のクハ372だからモーター音を聞けないのが泣きそうになる。

豊橋を定刻通り9時50分に出ると、社員の皆様がお出迎えしてくれる。これから5時間半、飽きることなく楽しみたいものだ。

 

〜※〜

 

まず最初の目玉は豊川駅。ここから先は単線になり、日本車輌製造が分岐する。すると、シオンちゃんからDiscordの方にメッセージが届いた。

 

シオン『ごめんなさい由美ちゃん!!4月2日までしずくといる予定だったけど4月3日も僕帰れなくなりました!!』

 

俺『わかりました』

 

シオン『みんなにも伝えておいて!!』

 

俺『うん』

 

というわけで、2両目や3両目にも行ってみんなに伝えよう。みんなちゃんとわかってくれました。理由を後で聞いてみたが…。

 

 

 

4月3日が桜坂しずくちゃんの誕生日だからだって。そりゃ帰らせないのも納得である。今日はエイプリルフールだが、理由がこれで、シオンちゃんとしずくちゃんの関係を知っている者からすれば、これはジョークではないことがわかる。歩夢たちにも確認したが、本当のことだと確信していた。

 

さあ、列車は山のなかに入っていく。

 

【挿入曲♪亀田誠治『雨のカフェテラス』♪】

 

まず、新城駅に到着。地元の人がお出迎えしてくれるが、買いに行ったのは鈴乃ちゃんだけ。まず駅の外観を見て、それから後続の373系伊那路に追い抜かれ、213系普通列車豊橋行きを見送り、列車に戻ろう。

 

~※~

 

新城を出た後は柿平に停車する。柿平停車前に鳥居駅やこの前降りた本長篠駅、愛知県民の森の最寄り三河槙原駅を通過した。

鳥居駅は神社の前というわけではなく、実は戦国時代の足軽鳥居強右衛門の処刑の地である。この鳥居強右衛門は、1575年の長篠の戦いにおいて、岡崎城に向かい援軍を要請し戦場に戻る途中で武田氏の軍に捕らえられてしまった。武田勝頼は鳥居に「援軍は来るなと伝えろ」と吹き込んだが、鳥居本人は武田の命令を無視し「援軍が来るぞ」と叫んだため、その場で処刑されたという。この援軍により長篠の戦いでは織田徳川の連合軍が勝利を収めたため、陰ながら英雄として現在まで鳥居のことは語り継がれている。

 

さて、柿平では5分間の停車になる。

 

歩夢「山の空気は美味しいね」

 

鈴乃「でしょ?」

 

比奈「シオンも連れてきたかったです…」

 

侑「うん。すごくわかる」

 

俺「ここに来て本当に良かったよ。桜もきれいだし」

 

柿平は新城と同じでホーム長は4両ある。この4両という数字は読者の皆さんも覚えておいて欲しい。4両ない駅が出てくると知ったのは更に先を行ったときだから。

 

〜※〜

 

柿平の次は東栄。愛知県奥三河の果ての地とも言える。その前に板敷川の隣をゆったりと通過していく。晴れているから水面は輝き、そして桜も満開である。

 

東栄駅もホーム長は4両。鬼の面のような駅舎も印象的だ。もちろん鈴乃ちゃんは色々買いに行く。ここから先は静岡県浜松市に入るから、明日夜まで俺は愛知県ともお別れだ。

 

鈴乃「特急伊那路がやってきたわよ!!」

 

発車間際には対向列車の特急伊那路2号がやってくる。直ちに撮影し、列車に戻ろう。

 

発車後、次は難読駅名でも知られる大嵐(おおぞれ)まで止まらない。49分の間にメシにしよう。しかしエイプリルフールなのに嘘すらつくことなく終わってしまった。ま、いいか。今回はエイプリルフール企画なだけに、April Full Trip(エイプリル・フル・トリップ)だからね。

 

さあ、今日食べる予定のいなり寿司を写真に撮ってみんなに見せよう。すると…、

 

鈴乃『いなりしか入ってないじゃない。どうするのよこれから』

 

出たここで関西クレーマーネタ。だけどここで終わりではない。おつまみちくわとサラダも撮影し送っておこう。

 

鈴乃『それなら夜まで持ちそうね』

 

さあ、いただきます。

 

ん〜♥この甘いお揚げとすし飯がたまんねぇ〜!!そして、ちくわも胡椒がピリッと効いてこれはもう箸が止まらない。サラダもごまドレッシングとの相性が抜群だ。

 

ごちそうさまでした。とりあえず大嵐駅まで待とう。

 

〜※〜

 

大嵐駅到着。外は今日も暑いが、一方両側にあるトンネルから流れてくる空気は涼しい。ここは浜松のお荷物と呼ばれる程の過疎地。だが、対岸は愛知県豊根村富山地区と、まさかの県境近くなのだ。

 

そして大嵐駅の次は小和田駅。秘境駅ランキングが北海道の小幌、静岡県の尾盛に次いで3位という正真正銘の秘境駅。ホーム長は4両。

 

歩夢「日本にはこんなにも雄大な場所があるんだね」

 

俺「俺も初めて見たから、まさに井の中の蛙だなって思ったよ」

 

鈴乃「シオンにも見せたかったわ…」

 

天竜川の風景はいつ見ても綺麗だ。そして壊れたミゼットが置いてある。ここにたどり着くまでの過酷さが垣間見える。

 

その時、ふと思いついた。ポケモンGOのジム潰しをしてみたらどうなるか。おそらく秘境駅だから、すぐに潰れる。しかしそんな予想は覆され、ゾンビ化されて終わってしまった。秘境駅のヌシはそんなにも粘り強いのか…。

 

そしてかつて2面2線だった跡もあった。昔は栄えていたのだろう。

 

夏草や兵どもが夢の跡(by 松尾芭蕉)

 

いや春だしここ浜松の果てなんだけどね…おもんないな。

 

〜※〜

 

小和田駅の次は中井侍駅。崖が競り立つ秘境駅。ここから長野県。駅名標と桜を撮る。

 

その次は伊那小沢駅。一線スルー方式の交換可能駅だが、そろそろ疲れが来たのか、記憶が少し曖昧だ。一応このあたりは4両ホーム長があった。

 

伊那小沢駅の次は平岡駅。ここで30分くらい停車し、対向列車を待つ。

地元の方々が花見大会を開かれ、そこに混じるように俺もアップルパイを買って食べた。カラオケで歌いたかったが、時間がやばいのでやめ。

 

まず対向列車は313系1700番台普通列車豊橋行き。数少ない3両編成も悪くはない。そしてポケモンGOのジムを破り、出発を待つことにしよう。

 

しかし、直後に2つの悲劇が起きるというのは、知る由もなかったのだ。

 

to be continued…

*1
余談だが、作者は年齢的にOKだったものの、男なのでそもそも申し込める訳がない。




次回に続きますが、書く気力が起きない…。
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