ラブライブ!シリーズ Linked by Trains since 2021 作:松浦南北
そして今回また新キャラが出てくるよ。
2023年5月5日、新橋駅にて。今日は息抜きのために会津若松に行く。しかし、当初一緒に行く予定だった新居町組(旧・コメット団)のうち、夫の勇輝くんと弟のそーちゃん、妹のジュリーがマル、四季、および璃奈ちゃんにそれぞれ捕まってしまい、仲喜くんもシオンちゃんのドイツ遠征に強制連行されたため、代わりにやってきたのが…
歩夢「じゃあ今日は張り切っていこうね」
俺「せやな」
侑「この5人だとまた不安しかないよ…」
せりな「ちょうど私も作曲の糸口も見つけたかったからいいんじゃないの?」
比奈「まあ、鈴乃もメイさんに捕まってしまったので暇を持て余すくらいなら混じることにしました」
歩夢と侑ちゃん、そして鉄道同好会のせりなちゃんと比奈ちゃんだった。
侑「今日は会津で何をする予定だったの?」
俺「トロッコに乗るつもりでした」
歩夢「由美ちゃんは相変わらずだね…」
せりな「だけど私もあのトロッコに乗ってみたい!!東北民としては乗っていないのが不名誉に近いんだから!!」
俺「でしょ?」
せりな「さあ、行こうか!!」
侑・歩夢・比奈「待ってええええ!!」
こうして俺たちの会津遠征は始まった。
〜※〜
まず新橋から京浜東北線で東京駅に出て、そこから新幹線やまびこに乗り換える。昼は東京駅で購入したカツサンドにする。
やまびこは当然自由席。グリーン車なんかに乗せたら歩夢と侑ちゃんが怒り出すに違いない上に、カネの無駄にもなるのでやめた。全員学割使用だから乗車券こそ安く済んだけど。
歩夢「楽しみだね、東北方面」
せりな「私もだよ」
横並び1列取れたからそこはセーフ。やまびこ号は各駅に停車しながら郡山まで向かうのだった。
〜※〜
郡山下車後、荷物を整理して在来線ホームに向かう。そして乗る予定の列車が…
比奈「どうしましょう…」
なんと、快速なのは良いが2両ワンマンというどこぞの亀山方面で見たような出で立ちをしたものだった。
侑「とりあえず乗ろうよ」
俺「そうしよう」
1本逃したら1時間来ないから乗るしかないよな。
しかし2両ワンマンで、転換クロスですらないセミクロスだからかなり快適性に欠ける。
歩夢「だけどこの前の新白河よりはマシだよね」
比奈「ですね。あの日はロングシートの混雑地獄でしたから」
俺「そういえば歩夢も侑ちゃんもあの混雑地獄に乗ったんだよな…」
歩夢「一番悪いのは仲喜くんだからね」
俺「だろうね。アイツ、広島の仲間に次いで破天荒なことやりがちだからさ」
侑「由美ちゃんも結構破天荒な気がするけど」
俺「おいコラ!!」
全員「あははは…!!」
そんなこんなで列車は郡山を発車する。まあ俺が約2年間で27回も近鉄に乗りに行く(*1)という破天荒なことをしたのは事実なんだけど。
〜※〜
磐梯熱海を発車し、山を越えると猪苗代湖と雄大な盆地が見えてくる。こういった場所に繁華街とか欲しいと思う時点で馬鹿かもしれない。そして猪苗代、磐梯町と停車し会津若松に到着した。
到着後、衝撃の出来事が起きる。
??「やっほ、せりなお姉ちゃん♪」
比奈「せりな、知り合いですか?」
せりな「いや、赤の他人だけど……」
??「もうっ、つれないなぁせりなお姉ちゃんは〜♪皆さんはじめまして。私、
全員「ええええええーーーーっ!?」
いつもにも増して叫ばざるを得なかった。
俺「てかこの子、中部高速グループのキッズクラブに入っている1人だ」
陽凪「陽凪は青山先生の出ている動画をいっぱい見ました!!目標は青山先生や鳳来寺先輩みたいに、鉄道に詳しくなることです!!」
俺「そう言われると恥ずかしいなぁ…」
侑「せりなちゃんは陽凪ちゃんに会いたくなかったの?」
せりな「うん。会うたびに作曲や撮り鉄の邪魔をするように抱きついたりキスしたりしてくるんだもん」
陽凪「だけどそうやって毒を吐くせりなお姉ちゃんも陽凪は大好きだよ♪」
比奈「もはや救いようのないシスコンですね…」
みんな毒を吐いているけど、陽凪ちゃんがキレることはない。話によるとシスコンは褒め言葉らしい。
歩夢「そういえば由美ちゃん、中部高速グループのキッズクラブってどういう感じなのか知りたいな」
俺「じゃあ説明しましょう」
〜※〜
まず中部高速グループのキッズクラブが始まったのは2008年のこと。加入ができる条件は、当初は小学校1年生から小学校6年生までで、かつ何でも良いから鉄道が大好きであることでした。6年後に対象年齢を3歳以上に引き下げています。
加入すると、いろんな各社の鉄道イベントを紹介してくれたり、自社の鉄道イベントにも無料で招待してくれたりなど、かなりの特典が待っています。そして中学1年生からは学生社員に昇格することも可能ですが、この時点でほぼみんなが脱退し、むしろ学生社員は非キッズクラブ出身者がほとんどです。
ちなみに私はプロジェクト発足当初のキッズクラブのメンバーだった人で、学生社員に昇格し、最後正社員昇格まで保証された1人です。確か他の発足当初のメンバーだとウイング団のきよっぴー、のぶにゃん、それからいまドイツに行っている山部仲喜くんくらいだったはず。ついでに地域別交流会というものも中部高速グループにはありますが、学生社員以上限定で、キッズクラブの人は参加できません。
〜※〜
比奈「私も中部高速グループのキッズクラブに入りたかったです…」
俺「ごめんなさい幼馴染みじゃないばっかりに…」
比奈「もうっ!!」
陽凪「だけど9年間キッズクラブで良かったよ」
せりな「嫌な予感もするんだけどね」
侑「歩夢、私たちは鉄道大好きとまでも行かないから入れなかったね」
歩夢「だよね」
さて、本題に戻ろう。
歩夢「そういえばトロッコの時間は?」
俺「13時34分…まずい。あと数分しかない」
陽凪「陽凪もお座敷席に乗るよ」
せりな「陽凪と一緒とかもうヤダ…」
さっきまでワクワクしていたせりなちゃんが一転して落ち込んでしまった。陽凪ちゃんのことに辟易しているのだろう。
ホームに戻ったあとのこと。
俺「とりあえずチケット配ります。まず歩夢と侑ちゃんから」
歩夢「2人一緒ならどこでもいいよ♪」
侑「できればトロッコがいいな」
俺「はい、じゃあこの2枚」
2人「ありがとう!!」
歩夢と侑ちゃんは前方のトロッコ列車に乗ってもらう。
比奈「せりなのためにも、せりなと陽凪さんが別々のほうが良さそうです」
陽凪「ヤダ!!陽凪はせりなお姉ちゃんと一緒がいい!!澁川先輩や青山先生と一緒とか嫌です!!」
俺「残念ながら、残り3枚全部展望席です。元々行く予定だった弟たちと夫と仲喜くんがみんなトロッコか展望席希望だったもん」
陽凪「そんなあああああ!!」
陽凪ちゃんが絶望しているけど、せりなちゃんの顔がまた明るくなった。こうして3人で後面展望を楽しむことになりました。
〜※〜
七日町、西若松までは全席自由だからトロッコの方を見に行こう。風を感じながら平地を走るっていいよね。
西若松を出ると指定席の旅が始まる。ハイデッカー席から見る半室運転台と、長く伸びる線路と、盆地の風景は格別だ。
比奈「そういえばせりな、陽凪さんについて詳しく知りたいのですが」
せりな「実は私、陽凪の誕生に立ち会ったの。それから毎月のように陽凪には会いに行っていた。だけど私が7歳、陽凪が3歳のときに…」
〜※〜
陽凪「おおきくなったら、せりなおねえちゃんとけっこんする!!」
せりな「うん。約束だよ!!」
〜※〜
せりな「ってことがあってからずっとべったりで、しかも去年陽凪が政府のチカラでフタナリ化させられてからはいつもハグされるし、キスされるし、挙げ句はレイプされそうになるんだ」
俺「うわぁ…陽凪ちゃんも俺や比奈ちゃんと同じ目にあったのか…」
せりな「あれ?比奈ちゃんもフタナリだったの?」
比奈「はい。今まで黙っていて申し訳ありませんでした。実は入学直前に北陸新幹線で糸魚川から金沢に抜ける際、いきなりフタナリ化の餌食になりました。こんなことで嫌いになるのだけはやめてください」
せりな「全然嫌いなんかじゃないよ?だって私だっていきなりフタナリになる可能性があることは覚悟してるもん」
俺「それならホッとしたよ…」
その時だった。
陽凪「ねえせりなお姉ちゃん、陽凪に見えないところでどうして青山先生や澁川先輩とナイショ話なんてしてるのかな?」
せりな「聞こえてたの?」
陽凪「聞こえてるよん♪」
せりな「だって私の大事な仲間なんだもん」
陽凪「それなら私も混ぜてよ。1人取り残されるなんて陽凪は寂しいの…」
せりな「ごめんね陽凪……。それなら比奈ちゃんたちのこと、もう敬語とか、名字呼びとか、先輩呼びとかやめよ?」
陽凪「うん!!陽凪もみんなと仲良くなりたいからね」
俺「俺は大歓迎だよ」
比奈「陽凪が言うなら私も呼び捨てにします」
こうしてまた1つ仲が深まった。
〜※〜
しばらくして、長大トンネルに入っていく。カメラを回しながらトロッコの方に4人で向かう。侑ちゃんも歩夢もトンネルに映し出されたプロジェクションマッピングに夢中だった。そして湯野上温泉駅に到着する直前までトンネルは続いた。
比奈「この列車に乗れてよかったです。鉄道同好会の記事のネタにしましょうね」
せりな「そうしようね」
こうして見ているとほっこりする。虹ヶ咲学園鉄道同好会の不名誉・死亡率のレッテルも剥がれることを祈りたい。
〜※〜
会津田島着。しかし……、
俺「何もないんですが」
そう。片田舎(*2)の拠点駅のド定番のごとく、駅前にはほとんど何もない(*3)。お土産だけ買って帰りの列車を待つことにしよう。
〜※〜
帰りに乗ったのはAT-750形1両編成ワンマン臨時列車。何が特別かと言うと…、
せりな「普通車なのにリクライニングなんだ!!トキメキガトマラナイヨー!!」
陽凪「陽凪もその気持ちわかる〜!!」
全席リクライニングだからである。しかし、
侑「対面型に揃えられてるのが、なんかショック」
歩夢「だよね」
何故か普通列車のごとくボックス型に揃えられていた。特急のごとく2列シートで前方を向きのびのびと帰りたかった俺たち4人にとってはかなりショックだった。
それでもカミンズサウンドを響かせ1両ワンマンは発車した。このまま会津若松まで戻ろう。帰り際は俺と比奈ちゃんだけ車端部の一人掛けを取り、それ以外の4人で座ってもらった。
歩夢「陽凪ちゃん可愛いね」
陽凪「もう〜照れるなぁ〜」
侑「せりなちゃん苦労するでしょ?」
せりな「うん。会うたびにハグとキスになるんだもん。最悪レイプ未遂沙汰になることもあるんだよ?」
陽凪「将来は結婚するんだから、問題ないでしょ?」
歩夢「いや…そうでもないかも…」
侑「なんかこの子怖いね…」
一方、俺と比奈ちゃんはというと、
比奈「そういえば会津田島駅で聞いたことですが」
俺「どうしたの比奈ちゃん?」
比奈「せりなが米沢からわざわざ虹ヶ咲に入った理由も陽凪から逃げるためというのがあるらしいです」
俺「うわぁ…案の定そうだったか…」
衝撃の事実を聞かされてしまった。それでも列車は進んでいった。
〜※〜
会津若松には16時53分に到着。
陽凪「今日はみなさんありがとうございました!!」
歩夢「楽しかったよ陽凪ちゃん♪」
明らかにぐったりしていたのはせりなちゃんと比奈ちゃんだけだった。俺も嫌な予感がして気が気でない。
侑「あれ?もう帰るの?」
陽凪「違うよ。今から只見線に乗って今日は長岡で泊まる予定なんだ」
俺「とにかく無事に着くこと。由美ちゃんと約束してください」
陽凪「もちろん!!由美ちゃんとの約束はちゃんと守るよ!!じゃあ、またみんなどこかで会おうね!!」
全員「えっ!?」
今回は全員が驚いた。またって、全国を旅する気だろこの子。
そう言うと陽凪ちゃんは改札を出て切符を買い直しこちらのホームに戻ってきた。
陽凪「そうだ!!」
せりな「どうしたの陽凪?」
陽凪「来年、陽凪は虹ヶ咲学園を受験するからね!!入学できたらよろしくね、せりなお姉ちゃん♪」
せりなちゃんが真っ白になってしまった。陽凪ちゃんは只見線の2両編成の列車に乗り込んでいった。
只見線の列車が発車して去っていった後のこと。せりなちゃんは崩れ落ちてしまう。
せりな「来年…私、大阪の咲ノ浜高等学校に転校していいですか……?」
咲ノ浜高等学校もここ最近関西で偏差値を大きく上げつつある、咲洲に存在する私立の女子校で、音楽科もちゃんと併設している。
侑「せりなちゃんそれはダメ!!」
せりな「あの子が来たら、私は終わりだよ…」
歩夢「従姉妹のことは、大事にしないとだめだよ?」
せりな「はい…」
比奈「来年の鉄道同好会は大波乱の予感がしますね」
俺「そんな気がします」
比奈「ですが、せりな曰く、陽凪に鉄道や音楽の話題を振ると喜ぶようなので、困ったときの対処法として覚えておきましょう」
俺「把握」
せりなちゃんが落ち着いたところで改札を出て、会津若松観光に向かうことにしよう。ちなみに俺も陽凪ちゃんが虹ヶ咲受験と叫びそうな気はしたが、案の定そうだったかとしか言いようがない。
ちなみに青山由美の過去には色々な没設定があります。知りたければメッセージへ。
見切り発車のため、シオンちゃんの帰国は次回の予定でしたが、さらに伸びるかも…。次回は会津観光の後、東京に抜けます。