ラブライブ!シリーズ Linked by Trains since 2021 作:松浦南北
2021年12月某日、新居町運転所で業務中に、固定電話から着信があった。
【通話開始】
俺「はいこちら中部高速鉄道でございます」
??「その声は由美ですの?」
俺「仰せの通りですが、黒澤ダイヤ様で間違いないでしょうか?」
ダイヤ「はい。実は沼津に戻るといきなり泣き声と涙で溢れかえっておりまして…。何かあなたに心当たりがないか伺いたかったのですわ」
俺「心当たりがあるので現場に今すぐ参ります」
ダイヤ「とても助かりますわ」
【通話終了】
こんなことをするのはおそらくあの辺りかあの堕天使くらいだろうが、職場の固定電話にダイヤさん、もといダイヤからかかってきたということは堕天使ではなく、あの社内公認の悪役集団がやったとしか思えない。また食い物関連で迷惑をかけているだろう。
とはいえ、前回作のようなフグとかトリカブト、退会済みの方とコラボした際に出てきた過マンガン酸カリウムとかは使わないことを誓ったから、身体にこれといった害はないはずである。
まあ、市民を泣かせたとなるとあのとにかく辛い唐辛子か、あるいはここ新居町運転所の秘密の薬品庫から持ち出してきた黒魔術のタレを使ったに違いない。
仲喜「なんか青山由美さん様子が変ですよ?」
俺「いきなり沼津に来てくださいと黒澤ダイヤさんから…」
仲喜「ダイヤに何かあったのか?」
俺「いや、沼津市民がみんな涙を流して泣きわめいているらしい」
仲喜「何だろうね…?」
俺「なんとなくウイング団あたりが怪しいぞ」
その時だった。
シオン「2人ともどうしたの?」
俺「沼津市民の多くが涙を流して泣きわめいているとかなんとか。ウイング団が犯人じゃないかって」
シオン「それなら行くべきだよ!!」
こうして3人で沼津に向かうのでした。
〜※〜
沼津着。すると…。
千歌「うわあああああん!!」メソメソ
俺「いきなりどうしたのさ!?」
千歌「由美ちゃんがいないから寂しくて泣いちゃったの」ポロポロ
俺「絶対何かあったぞこれ」
梨子「私もよ!!」ポロポロ
やばいじゃんこれ。沼津市民全員が感情的になっている。しかも千歌っちと梨子ちゃんは俺に抱き着いてきた。
ダイヤ「あら、来てくれたんですのね?」
俺「なんとなくあの辺に心当たりがあるかなって思ったし」
ダイヤ「誰ですの?」
俺「ウイング団」
ダイヤ「なんとなくそんな感じはしますわね…」
その時だった。
のぶにゃん「あら?由美ちゃんいたのね」
俺「やっぱりあなただったのか!!」
のぶにゃん「え?何のことかしら?私はこの沼津全体を泣かせた覚えはないわよ?」
仲喜「とぼけんなこの野郎!!ウイング団4人で泣かせる食い物考えただろ!!」
のぶにゃん「確かに新居町運転所の薬品庫からThe Sourceと黒魔術の泣き薬は持ち出したわね。だけど私は煎餅は焼いていないわよ(すっとぼけ)」
シオン「それを言ってはおしまいだよ!!絶対共犯でしょ!?」
のぶにゃん「とりあえずあそこに屋台があるから、そこで買ったらどうかしら?」
まんまと引っかかるふりしてもう作戦は立てた。
〜※〜
きよっぴー「いらっしゃいませー…って由美ちゃんじゃない」
きよっぴーも敵役ウイング団の一員。本名は磐田真莉だが、小原家のあの人と名前が被るためあだ名で活動することにしたという経緯がある。元はトランスジェンダー持ちだったが、神頼みをして男の子から女の子になったというのも特筆できる。
俺「とりあえず泣きぬれ煎餅1枚ください」
きよっぴー「毎度ありー!!1枚1円だよー!!」
だけどこれは食べない。出来上がったときのこと。
俺「とりあえずあーんして」
きよっぴー「じゃあ喜んで。あーん」
そしてきよっぴーが口に加えると…、
きよっぴー「うぅ…」ウルウル
今にも泣きそうである。
きよっぴー「うわあああん!!ごめんなさいごめんなさい!!あたしがついつい出来心で考えてしまったんです!!」メソメソ
するとウイング団の団長みおぴょんがやってきた。
みおぴょんの本名は加藤水生。のぶにゃんの幼馴染で、婚約者。中部高速鉄道若手社員の中でも比較的マジメ…なはずだったのだが、近年はそのポンコツが浮き彫りになっている。
みおぴょん「ちょっと由美ちゃん!!どうしてきよっぴーを泣かせて謝罪させたのよ!!はい、食べなさい!!」
俺「あのねぇ、街1つ煎餅で泣かせて征服とかたまったもんじゃないよ?」
みおぴょん「何を言っているのかしら?今回のは由美ちゃんに謝罪をさせるためにやったことなのよ?」
俺「何のことだっけなぁ〜(すっとぼけ)」
みおぴょん「とぼけんじゃないわよ!!あなたはAqoursや他のメンバーの好意を蔑ろにしたことも多いし、記事乱立とか晒しとか誹謗中傷とか色々やってきたでしょ!!いい加減にしなさい!!」
とりあえず病みそうなところでその煎餅を食べた。
すると…涙が零れそうだった。しかも口がむちゃくちゃヒリヒリして熱いんですけど…。
仲喜「由美ちゃん、泣いたら終わりだよ?それにみおぴょんもただそうやって世間を騒がせて由美ちゃんをいじめたいだけだろうが!!」
みおぴょん「近鉄を馬鹿にしたあなたも同罪よ!!」
どこまで俺たちを悪者にするんだこいつら。ふざけるのも大概にせえよ本当にもう。
ダイヤ「そこまでですわウイング団!!」
シオン「ダイヤさん!!」
みおぴょん「ダイヤもダイヤで果南の旅の妨害したでしょ!!早く泣きぬれ煎餅を買って食べて懺悔しなさい!!」
ダイヤ「嫌ですわ!!それくらいならあなたも千歌さんや花丸さんが救急車沙汰になったことを責任者として謝罪すべきでしょう?」
だんだんカオスになってきた…。一方俺はすすり泣きをしてなんとかやり過ごした。
俺「よし、今のうちに3人で屋台崩すぞ」
仲喜・シオン「おー!!」
とりあえず屋台を崩した後、甘いものを大量購入した。あの薬は確かある一定量の果糖を入れることで効果が切れるとどこかに書いてあった。大赤字にはなるが、まだ泣いている人に1円とともに渡していった。
~※~
当然のごとく、ウイング団は70%近く減給になった。俺たちは大丈夫だったが…、
ルビィ「由美ちゃん、これまでの話を千歌ちゃんから聞いたんだけど…」
噂を聞きつけて騒動収束後に現れたルビィちゃんに声をかけられてしまった。
俺「はい!?」
ルビィ「千歌ちゃんと梨子ちゃんが泣きながら抱き着いてきたんだって?」
俺「いや、あれは不可抗力で…」
ルビィ「ルビィにもやらせてくれるよね?もちろん、残りの泣きぬれ煎餅を1枚食べてから」
俺「それは…もう終わり!!閉廷!!以上!!みんな解散!!」
ガシッ!!
ルビィ「由美ちゃん、カエサナイヨ?」
俺「…はい」
こうして泣きぬれ煎餅を食べて泣かれながら抱き着かれるのでした…。とはいえその日のうちに帰宅はできたんだけどね。
ぬれ煎餅はまた食べたいのですが、私も泣きぬれ煎餅は食べたくないです。
12月内のネタでもう1つ書きたい…!!