ラブライブ!シリーズ Linked by Trains since 2021   作:松浦南北

172 / 259
今回は中間試験明けの名鉄ネタ。今回から6月。視点は澁川比奈を予定。


中川菜々は名古屋鉄道との決別を認めない。

中間試験が終わりました。既に全教科が返却されましたが、歴史総合と現代文が70点台後半でやや悪かったものの、他の教科では85点以上、特に数学Aでは96点を取ることができました。中川菜々さんにも総合では圧勝でした。

 

そして6月1日、試験明け最初の部会の直後のこと。

 

せりな「今度の週末、名鉄に乗りに行かない?」

 

私「ダメです。入学後は名鉄と決別すると、鈴乃と約束したからです」

 

鈴乃「そうよ。私も名鉄には夏休みまで乗らないと決めてたんだから」

 

せりな「えっ…ひどい……」ウルウル

 

舞子「名古屋の人だからって、流石にないよ…」

 

私「私たちは行きません。4人で行ってきてください」

 

イオ「そんなのあんまりデス!!」

 

ドロシー「比奈ちゃんも鈴乃ちゃんも行かないなら私も行かないよ!!」

 

名鉄との決別について語っていると、またいつもの人に押しかけられました。

 

??「それで良いとでも思っているのですか?」

 

私「中川さん…?」

 

菜々「澁川さんには、鉄道関連の大好きをもっとさらけ出して欲しいのに、名古屋鉄道と決別しているなど、絶対に認めません。桜木さんも含め、直ちに決別宣言を取り消してください」

 

鈴乃「私まで?嫌よ。そんなことしたらホームシックならぬ名鉄シックになっちゃうわ」

 

菜々「そんなことになるのは新居町常駐の大ドジ大学生青山さんくらいですよ?桜木さんは近鉄に乗れていないだけで近鉄シックにはなっていないはずです」

 

鈴乃「そう言われると言い返せないわね…」

 

せりな「だからさ、一緒に行こ?」

 

舞子「名古屋出身の鉄道ファンが名鉄と決別しただなんて言ったら、また炎上するし、一部のファンが泣いちゃうよ?」

 

菜々「それでも桜木さんと澁川さんが断るのであれば、生徒会に訴えて反省文を書かせ、更に強制退部を言い渡すつもりです」

 

私「嫌です。鉄道同好会の仲間を失ったらいじめられる一方だと思っています」

 

イオ「それなら行きマショウ。拒否権なしデス!!」

 

ドロシー「楽しみになってきたよ!!」

 

菜々「今回は桜木さんと澁川さんが逃げ出さないように、また、名古屋の愛知県立日比津高等学校普通科1年の中野さんを捕獲できるように、私もついていくことにします。よろしいですね?」

 

私・鈴乃「はい…わかりました……」

 

こうして私たちの名鉄遠征が決定したのです。

 

〜※〜

 

6月3日、新橋駅にて。

 

菜々「皆さんお待たせ致しました」

 

私「今日は菜々モードなのですね」

 

菜々「はい。トワさんではなく郷さんが来ると言っている以上、今回はスクールアイドルではない形で参加させていただきます」

 

せりな「それじゃあ、行くよ!!」

 

全員「おー!!」

 

まず新橋駅から品川に向かい、そこから名鉄名古屋駅まで向かいます。品川からだと乗車時間は1時間半以上。この間会話を楽しむことにしましょう。

 

イオ「富士山はいつ見ても圧巻されマス!!」

 

ドロシー「イギリスでもこんな高い山はないからね!!」

 

菜々「イオさんもドロシーさんもはしゃぎ過ぎには注意してくださいね」

 

鈴乃「これでは真面目に不安ね……」

 

菜々「不安というのは…?」

 

私「実はイオは内部進学できないかもと言われ、舞子も留年ギリギリ、ほぼ常に赤点という形なので、鉄道同好会2大不安要素となっているのです」

 

せりな「今回の中間試験も、結果を聞いたらイオちゃんも舞子ちゃんも全部赤点だったって」

 

舞子「勉強会を開こうにも、学科が異なるからどうすればいいのか全然わからないんだよねぇ……」

 

菜々「とりあえず部長と副部長がそれではかなり危険ですね……。また生徒会とも相談するか、私が後期で生徒会長となった場合はなんとか考えようと思います」

 

私「ありがとうございます」

 

なんとか1つ、懸案事項は解決しそうですね。

 

〜※〜

 

名古屋駅到着後、歩いて名鉄名古屋駅に向かいます。超スーパー忙しいカオス初見殺しターミナル駅の出で立ちはいつ見ても変化がありません。

 

舞子「…で、せりなちゃんはどの路線に乗りたいの?」

 

せりな「各務原線を完乗してみたいんだ」

 

菜々「そういえば今日は郷さんが岐阜に行くとツイートされていたので、丁度良かったです」

 

私「やけに不安ですねアイツ……」

 

菜々「郷さんも怪しいのですか?」

 

私「あなたが捕まえる気満々なのは周知の事実ですよ?」

 

菜々「もし比奈さんが止めるのであれば、そこは容赦いたしませんから」ハイライトオフ

 

目が本気になっています。この話をするべきでなかった。

 

とりあえず、快速特急新鵜沼行きに乗ることにしました。

 

〜※〜

 

岩倉も江南も、虹ヶ咲の入学前とは全然変化がありません。しかし、犬山駅を過ぎたあと、名鉄育ちの私ですら衝撃の出来事に気づきます。

 

なんと!!無人駅のはずの犬山遊園駅に停車したのです!!しかも各務原線利用者はここで乗り換えろと!!

 

私「コイツ真面目に……!!」

 

菜々「何か不都合なことでもあったのですか?」

 

私「無人駅で需要もないのに全列車停車と言われると腹が立つのです」

 

せりな「それでも各務原線の乗り換えはここが便利なんじゃないの?」

 

私「時間を持て余すくらいなら新鵜沼駅でホームを移動したほうが得策です」

 

鈴乃「どこぞの冬毬と一緒ね」

 

私「あの人と一緒にしないでください」

 

結局犬山遊園駅を降り損ね、そのまま新鵜沼駅でホームを移動したのは良いものの…、

 

菜々「来ない…」

 

30分に1本は少なすぎます。接続が恐ろしく悪いとか、どういうことですか名鉄さん?ワンマン化と関係なしに、これは改悪と言って良いと思います。

 

それでも待っていてやってきたのは3500系リニューアル車。2023年以降3500系と9500系しか来ず、4両編成で統一されています。これくらいなら全区間2両、15分に1本のほうが良かったと思うのは私だけかもしれません。

 

せりな「車内はすごく新しいね」

 

舞子「ドアチャイムも東京では聞けないタイプで新鮮だよ」

 

せりなと舞子とドロシーはかなり大はしゃぎしています。315系で慣れている人にとってはあまりときめかないだけです。

 

そして列車は複線区間を爆走します。それでも高山本線には敗北しまくりでした。

 

私「なんか……」

 

菜々「どうなさいましたか?」

 

私「名鉄と決別と言ってしまった私がバカでした。地元なのにまだ知らない世界があるという不名誉なことがある以上、決別なんて言ってはいけない。たとえ何があっても、今後は地元名古屋の鉄道に決別とは一切言わないことを決意致します」

 

菜々「わかってくださればありがたいです。それでこそ鉄道同好会の比奈さんや鈴乃さんですからね」

 

鈴乃「ありがとう菜々。私もまた地元の良さを語っていきたくなったわ」

 

菜々「その意気込みですよ、鈴乃さんも」

 

こうして全員で笑い飛ばし、無事に岐阜駅に到着しました。到着後、私宛に電話が。

 

【通話開始】

私「はい、澁川です」

 

由美『こちら、中部高速鉄道新居町本社の青山由美です。明日、私は名鉄経由で四日市港リベンジを図ることに致しました。手が空いている鉄道同好会の方がいらっしゃれば、明日13:30に金山にお越しください。お待ちしております』

 

私「青山さん承知致しました。同好会と中川さんには伝えておきます」

 

由美『ありがとうございます』

 

【通話終了】

 

鈴乃「誰からだったの?」

 

私「由美からでした。明日、四日市港リベンジを図るそうです」

 

菜々「もしかして近鉄祭りの最終回ですか?」

 

私「おそらくそうなると思います」

 

イオ「あちゃー…ワタシは手が空いてマセン……」

 

ドロシー「私も体力温存のために東京に帰るよ」

 

舞子「私も、試験の復習と予習をしないといけないし……」

 

せりな「明日SL銀河のラストランに私当たっちゃったの…」

 

菜々「私は郷さん次第です。捕獲できた場合は明日東京に連れ出す予定なので」

 

鈴乃「比奈は行く?」

 

私「私は行きます。実家に帰ってシオンにも会うついでです」

 

鈴乃「それなら行きましょうか」

 

私「そうですね」

 

こうして私と鈴乃だけが行くことにした、その時でした。

 

??「やっほ」

 

私「郷ではありませんか」

 

本日、女装して岐阜観光をしていた郷が現れたのです。

 

菜々「郷さん、明日名鉄や近鉄に乗る予定はありますか?」

 

郷「別にないけど……」

 

菜々「それなら今から明日まで私と一緒です。拒否権はありません」

 

郷「待ってよおおお!!」

 

菜々「皆さん解散で大丈夫です」

 

またですか……菜々は郷を連れ、改札を出て去っていきました。

 

私「これからどうしますか?」

 

鈴乃「とりあえずJRで名古屋駅に戻る?」

 

せりな「それがいいね♪」

 

他の3人も頷いたため、全員で名古屋駅に戻り、夕食だけ味仙で食べて解散にしました。明日の四日市港遠征に備え、早いところ寝ることにしましょう。




次回は近鉄祭りの公称最終回を予定。しかも名鉄3連発確定です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。