ラブライブ!シリーズ Linked by Trains since 2021 作:松浦南北
菜々「どうしましょう……」
私「どうしたのですか菜々?」
2023年7月13日の授業後、菜々と私のみ教室に残り、菜々が頭を抱えて悩んでしまいました。
菜々「実は……」カクカクシカジカ
私「ええっ!?生徒会主催の、明後日の荒川清掃ボランティア活動と、スクールアイドル優木せつ菜のEBSテレビにおける収録が被ってしまった!?」
菜々「はい…。そこでですが比奈さん、なんとかして対策を練らないといけないので一緒に考えていただけませんか?」
私「わかりました…」
というわけで、一緒に考えることにしましょう。
〜※〜
私「個人的に、一番手っ取り早いのは私もといレオナが代役でテレビ出演の方に回ることですが…」
菜々「ですね。生徒会長としての責務は果たさないといけませんので。しかし、問題なのは今回の番組内容が『スクールアイドル特集』となっていまして…」
私「それだと私が出られませんね……。延暦寺レオナは、スクールアイドル業界のスポンサー代表格である中部高速鉄道所属の鉄道系アイドルであり、虹ヶ咲のスクールアイドル名義で出演と言ったら天下りで絶対に炎上……」
バチン!!
この天下りという発言はどうやら菜々の逆鱗に触れたようで、電光石火の勢いでビンタされました。
菜々「プロのアイドルがスクールアイドルになることは天下りだという発言、今すぐに取り消してください。スクールアイドルは、高校生であればプロのアイドルでも誰でもなれるものです。それなのに天下りと決めつけるほうがむしろ炎上の種ですよ?それに、あの青山由美さんや、中部高速鉄道の社長さんですら『スクールアイドルを知るためには、スポンサー自らスクールアイドルになるのも悪くはない』と口々に仰っていました」
私「ということは……」
菜々「延暦寺レオナさん、もう明日からスクールアイドルとしてもデビューしてください!!そして番組の方も代役で出演していただけると助かります!!生徒会長の私からのお願いです!!」
私「それでも私は明日その清掃ボランティア活動に行きたかったのに……」
菜々「それならお願いではなく、生徒会長命令にしますよ!!さあ、どうしますか?」
私「仕方ありませんね……承諾いたしましょう……」
ということで、その日のうちに生徒会長は延暦寺レオナをスクールアイドルとして登録しました。今のところ鉄道系アイドルながら「踊らない・歌わないアイドル」として活動していたので、このコンセプトは引き継ぐことにしましょう。
〜※〜
15日、EBSでのスクールアイドルでの取材を無事に終えてからのこと。「中部高速鉄道の鉄道系アイドルとして活動しながら、スクールアイドルとしても先日デビューした延暦寺レオナ」という名目で、せつ菜の代わりにあっさり出演できたので事なきを得ました。
それでもボランティアのほうは終わっていないと思い、直ちに菜々に電話をかけました。
【通話開始】
菜々『はい、中川です』
私「虹ヶ咲学園、普通科1年の澁川です。ただ今収録が終わりましたので、直ちにそちらへ向かい、中途参加してもよろしいでしょうか?」
菜々『大丈夫です。本日のボランティア活動は夕方まで1日がかりですので、ぜひ参加よろしくお願いいたします』
私「ありがとうございます」
【通話終了】
というわけで、千代田線と新宿線を乗り継ぎ、東大島から清掃ボランティア活動の会場である小松川自然地に向かいました。
私「お待たせいたしました」
菜々「澁川さん、まず午前中のことはありがとうございました」
私「いえいえこちらこそ。意外に収録が早く終わったのでまだボランティアへの参加に間に合うと思い駆けつけさせていただきました」
菜々「実はそれが狙いだったのですがね…」
私「やはりそうでしたか」
菜々「…怒っていらっしゃいませんか?」
私「この程度で怒るわけがありませんよ。ただ、今回の出演料はすべて虹ヶ咲学園の生徒会の方に寄付いたします」
菜々「えっ……本当に大丈夫ですか?」
私「今回は鉄道同好会名義でも中部高速鉄道名義でもなく、スクールアイドルの名義ですよ?ただでさえ中部高速鉄道の学生社員としての収入を得、親からも仕送りを受け取っているのに、スクールアイドルとしてガッポリ儲けると言ったら、大変申し訳なく感じますので」
菜々「ありがとうございます……」
私「いえいえ。さあ、残り時間、私も頑張りますよ」
菜々「はい!!」
こうして参加することができました。なんと、鈴乃とせりなも参加していました。
せりな「収録どうだった?」
私「無事に終わりました。せつ菜の代わりに私が出たことで一部予定が変更されましたが、それでも臨機応変にテレビ局側が対処してくださいました」
鈴乃「鉄道系アイドルのアイデンティティが守られたって聞いたから、私はすごく嬉しいわよ」
私「えへへ、ありがとうございます」
2人のお陰で、終わりまで辛く感じることなく清掃作業に勤しむことができました。
全員「お疲れ様でしたー!!」
解散後、後片付けまで済ませた後は菜々、鈴乃、せりなと合流しました。そして4人になったところで菜々はせつ菜モードに切り替えます。
菜々→せつ菜「レオナさん、本日は色々助かりました」
私「まあ、あんなダブルブッキングがあってしまっては私が代役でやるしかありませんでした」
せりな「それでも比奈ちゃん、いやレオナちゃんが倒れなくて良かったよ」
私「ありがとうございます」
鈴乃「それにしても、中3の頃からかなり成長したわね」
私「そうですか?」
鈴乃「うん。生徒会長の任期満了前後の頃は生真面目さが浮き立って近づきにくかったけど、私たちと話すようになってからフレンドリーになったと思うわ」
私「自分でも気づきませんでした…ありがとうございます。さすが鈴乃です」
せつ菜「ところでレオナさんはどうして鉄道系アイドルになったのですか?」
私「中学時代に生徒会長の任期が終わって以降、鉄道系の動画投稿者をやっていたのですが、今年の3月、当時からの同業者で同級生のシオンから臨時特急チャレンジで、浜寺公園での合同ゲリラライブに誘われたことがきっかけでしたね」
鈴乃「まあ、でもかなりの音痴だったと大都会への耐性0だったのは改善できて良かったわね」
せつ菜「えっ…そうだったんですか?」
私「はい……。ですが、誘われた時点ではかなり特訓とかしていたのでなんとかなりました」
せつ菜「珍しいですね。でも本当に良かったです。今のレオナさんが、一番ときめいていますよ!!」
私「ありがとうございます!!これからもお互いに頑張りましょう!!」
せつ菜「ですね」
全員「あははは…!!」
こうして全員で笑い飛ばし、そのままららぽーと豊洲に流れました。今後はスクールアイドルに対する意識も改め、自らを堰き止めず様々なチャレンジを繰り返すことにしましょう。そうすれば何らかの代役で、今回のように誰かを救えるかもと思いますからね。今回は以上!!
やっぱり分離は色んな意味で無理だった……。
次回は夏合宿の行き先の議論と1233系VC42編成の入場によるとある人の活動休止ニュースを予定。