ラブライブ!シリーズ Linked by Trains since 2021 作:松浦南北
2023年7月22日は由美ちゃんが名古屋に帰った後、そのまま侑ちゃん、ぽむちゃんと3人で勉強会になって都内から一歩も出られなかった。まあ、僕が高校から出された夏の課題を見せたら量の多さと難しさに2人揃って卒倒していたんだけどね。
そして23日、3人で相談した結果、朝から京都に行くことになり、僕はメトロ有楽町線辰巳駅5時2分発の始発電車で有楽町駅に向かった。2人は遅れてくるから、その間に準備しておこう。
僕「すみません、京都までののぞみ1号グリーン車をこちらの学割利用で3人分お願いします」
駅員「52080円になります」
僕「カードでお願いします」
支払いを済ませ、切符を受け取る。
今回利用するのはのぞみ1号のグリーン車。2人には7号車指定席が取れたと騙し、乗車料金と指定席料金を合わせた12490円だけをそれぞれから取るつもりでいる。2人分のグリーン車との差額の9740円は僕の奢りだ(*1)。
しばらくして侑ちゃんとぽむちゃんもやってきた。
ぽむちゃん「切符買えた?」
僕「うん。今日は7号車指定席に乗ることになったの」
侑「京都楽しみだね!!」
僕「あっ、そろそろ時間だ」
侑「じゃあホームに移ろう!!」
こうして有楽町駅からの僕たちの遠征は始まった。
〜※〜
有楽町駅から乗ったのは山手線。朝6時より前だけど外はもう明るい。車内でお金だけはしっかり徴収した。
東京駅にて。
侑「…あれ?10号車?なんかおかしいけど…」
ヤバい。バレたかも。
僕「とにかく、乗るときは7号車から乗るよ!!」
ぽむちゃん「いや、慌ててるのバレバレなのに……」
僕「いいから!!」
バレていようがいなかろうが、僕は始発新幹線に誘導する。そして向かった先は…、
侑「えっ……グリーン車……」
僕「ドッキリ大成功〜!!」
歩夢「どういうこと?」
10号車グリーン車である。
僕「日頃から2人とも大学進学に向けて頑張ってるって話だったから、グリーン車で京都まで…」
歩夢「そんなのやだ」
僕「えっ?」
歩夢「だって普通車だと3列席があるのに、グリーン車は2列席ばかりじゃん!!侑ちゃんとシオンちゃんと3人きりになれないなんて、そんなの嫌だよ!!」
侑「私も、誰かだけ1人だなんてそんなのごめんだよ!!」
僕「えぇ…(困惑)でもたったの2時間じゃん」
歩夢「2時間でも嫌なものは嫌!!今日は私がシオンちゃんの隣に座ります!!そして着くまでお説教だからね!!」
僕「わかりました……」
こうして地獄の小旅行は始まった。
〜※〜
まず設備を確認しよう。リクライニング機能のほか、フットレストもある。読書灯もついており、この前買った小説『紅蓮の剣姫』も快適に読めr
ぽむちゃん「ラノベの主人公に嫉妬しちゃうなんて私嫌だから、読ませないよ?」
僕「…はい」
しまったコイツ、色んな意味でめんどくさいんだった。
〜※〜
その後、僕はぽむちゃんに愛してると言われ続けながら、心ズタボロで京都に到着した。到着時刻は定刻通り、8時08分だった。
侑「朝から何も食べてなかったね」
ぽむちゃん「そうじゃん。まずはカフェを探そうか」
侑「だね」
僕は真っ白になりながら2人に引きずられていくのだった。だけど朝から食べた卵焼きサンドは美味しかった。気を取り直して今日も始めよう。
ぽむちゃん「まずは清水寺から行こうか」
僕・侑「うん!!」
まず京都駅から地下鉄経由で清水寺に向かうことにした。地下鉄初乗り250円は高いけど、財政破綻した以上やむなしと感じる。
僕「おっ、3200系じゃん。会いたかったよぉ〜!!」
侑「またか」
最初に乗ったのは3200系。鶴舞線からも消えそうな、類似した走行音を聞ける貴重な車両だ。
ぽむちゃん「シオンちゃんは私より近鉄が好き……私より近鉄が好き………」ブツブツ
って、またこのモードになっちゃった……。でも五条までは無事に何もされずに済んだ。
五条からは徒歩で清水寺まで向かう。中部高速鉄道に乗ることも検討したが、250円取られた挙げ句、更に140円を侑ちゃんとぽむちゃんに払わせるくらいなら歩いたほうが得策だ(*2)。
ぽむちゃん「ねえシオンちゃん、また電車にときめいてたよね」
僕「え、こんなときでもダメか」
ぽむちゃん「だめに決まってるでしょ!?もうキスしちゃうんだから!!」
僕「ちょっ…待っ……」
そんな言葉も虚しくほっぺたにキスされてしまった。
ぽむちゃん「これからシオンちゃんがときめいたら、今日1日は1回毎にするからね?」ハイライトオフ
僕「…はい」
地獄は続くっぽいです。
〜※〜
皆さんご存知と思われる清水寺は奈良時代の頃から続いている、由緒あるお寺。まず清水の舞台からは京都盆地の絶景が臨め、その次に向かうのが音羽の滝。奥から学業、恋愛、長寿の願いが叶うとされる。まあ、僕はここに来たら決まって学業の水を1口だけにしている。全部飲んだら願いが叶わなくなり、かつ2口以上飲むと効果が反比例してしまう以上、今一番必要な学業を選ぶわけだ。侑ちゃんとぽむちゃんも学業の滝を選んだ。
侑「これでなんか勉学の方もやる気が出たよ」
ぽむちゃん「うん。今後も頑張ろうね」
帰り際には梅山堂でおみやげを買い、次に嵐山に行くことにした。
行き方としては、まず徒歩で八坂神社に寄り、参拝したあと京都河原町駅から桂経由という形になる。祇園の総本社の八坂神社も一度は寄っておくべき。僕はそういうふうに感じた。
侑「そうそう」
僕「ん?」
侑「さっきの地下鉄みたいに、阪急の茶色い電車ときめいたらだめだからね」
僕「そう言われても」
ぽむちゃん「ときめいたらさっきみたいにキス、しちゃうよ♪」
僕「うわあ…」
さっきの頬キスは辛かった。まあ、阪急は8300系でもない限りは大丈夫……
僕「ってええっ!?」
改札を通り、ホームを抜けると停まっていたのは7300系7320Fだった。準急梅田行き。乗れば桂駅まで行ける。
7300系は京都線向けの界磁チョッパ制御車両で、7320Fは前面を魔改造される更新工事を受けた唯一の編成。制御装置が界磁チョッパ制御のまま維持されたのも味がある。
僕「やったー!!」
そう叫んだ瞬間、肩をポンポンとぽむちゃんに叩かれる。
ぽむちゃん「はい、キスの刑ね」ニッコリ
Ω\ζ°)チーン
今回は直接唇にやられました。まあ、嵐山線6300系は味気ないし、大丈夫なはずだ。桂まで乗ろう。
〜※〜
桂下車後、嵐山まで乗ったのは6300系。ドア付近がロングシート化された以外はほぼ原型を保っている。回生ブレーキを持たない抵抗制御の音もSDGsが叫ばれる世の中では貴重になるのだろう、そう感じたのだった。
嵐山到着。歩いて渡月橋に向かう。
侑「すっごい広い……」
さすが、桂川。日本でもここまで雄大な風景が見られるとは思ってもいなかったので、今後も見識を広げたいと感じたのだった。
渡月橋を渡ったあとはたこ焼き、コロッケ等を食べ、嵯峨嵐山駅から嵯峨野線経由で京都駅に戻る。
僕「混雑ひどすぎる……」
侑「これは危険すぎるよ」
帰りに乗った嵯峨野線の電車は大混雑。元阪和線で3列転換クロスの223系2500番台に当たったからとはいえ、京都駅まで全然座れませんでした。
京都駅到着後のこと。
僕「…で、この後どうする?何もなければ名古屋に帰るけど」
ぽむちゃん「じゃあ名古屋に寄ろうか♪」
僕「え、まさか……」
侑「グリーン車に乗せたり、電車にすぐときめいたりする人間が何を言っているのかな?」
ぽむちゃん「だからね、今日は寝かせないよ?」
僕「そんなあああああああ!!」
こうして侑ちゃんもぽむちゃんも僕の家に押しかけることになり、僕は次の日まで2人の相手をしたのだった。鉄オタだからって、こんなの絶対おかしいよ!!
次回は鉄道同好会の木曜部会を予定。緊急で扱わないといけないことができてしまいました。