ラブライブ!シリーズ Linked by Trains since 2021   作:松浦南北

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今回はリクエストがまた来たのでやるしかなくなりました。視点は湯山すずかを予定。


執念のAirPods、金沢の兼六園、高岡雅美、初めて乗ったきときとライナー。

2023年8月13日、福井駅にて。今日は善子が執念のAirPods探しに向かうことになり、福井駅集合としました。そして花丸および、虹ヶ咲学園の鉄道同好会メンバーである有佐とカレンも一緒です。まずは善子・花丸とは全員が初対面のため自己紹介だけ済ませました。

 

先輩禁止ルールが敷かれたところで、本題に入りましょう。

 

善子「確かAirPodsを落としたのは勝山駅が最寄りだったわね」

 

善子は自身のiPhoneを確認します。

 

花丸「拾い上げられるといいずら」

 

花丸も乗り気。

 

私「ですが、見つからなかったらどうする気ですか?」

 

善子「そりゃ諦めるわよ……」

 

でしょうね。

 

カレン「まあ、時間もなくなるし、行きましょうよ」

 

有佐「そうだね!!」

 

こうして私たちの旅は始まりました。まずはえちぜん鉄道勝山永平寺線に乗り、勝山駅まで向かいます。今回はMC7000形。コイルばねでもVVVF車という一風変わった車両です。

 

〜※〜

 

勝山着。

 

善子「確かこのあたりで反応しているわね」

 

花丸「草むらを掻き分けてみるずら」

 

そしてあったのは…

 

善子「数日前のAirPodsだわ!!ここに落ちていたのね!!」

 

善子のAirPodsでした。無事に回収できました。とはいえ、ここに放置されていたまま1週間近くそのままだったのが正直謎です。

 

私「やれやれですね〜」

 

花丸「でもこれで内浦に帰るわけにはいかないずらね」

 

カレン「でしょ?」

 

有佐「とりあえず、福井駅に戻って、金沢を目指そうか」

 

善子「そうね」

 

というわけで、行きに乗った列車で福井駅まで戻りましょう。

 

〜※〜

 

福井からについては…、

 

善子「また!?」

 

そう。いつも通り普通列車でした。

 

花丸「福井まででかなりお金使っちゃったから、仕方ないずら」

 

有佐「座れるといいね」

 

カレン「そうね」

 

バス同好会の2人はバスオタクなだけあって着席移動を望んでいます。まあすぐに座れましたが。

 

私「しかしまた1時間半ですか……」

 

福井から金沢まで、各駅に停車しながら約1時間半。虹ヶ咲の鉄道同好会のドロシーおすすめの越前かにめしを食べながら向かうことにしましたが、流石に長過ぎます……。

 

〜※〜

 

金沢着。

 

花丸「ここに来るのも何度目だろう……」

 

善子「いい?今回はすずかがいるから、花帆に捕まらないように行動するわよ!!」

 

全員「おー!!」

 

日野下花帆先輩が私のことを狂おしいほどに愛しているって話は、既にAqoursには伝達済み。

 

更に言ってしまうと、蓮ノ空女学院のスクールアイドルクラブを中部高速鉄道が「全力では応援しない」宣言を出しているため余計に警戒が必要になります。

 

そんなこんなで兼六園までは徒歩で向かいます。

 

〜※〜

 

兼六園にて。

 

花丸「夏場の兼六園も、万緑が素敵ずら〜!!」

 

善子「ルビィを連れて来ればよかったわね」

 

花丸「でもルビィちゃん、ここ最近病んじゃってほぼ毎週近鉄に乗りに行っているから無理に誘うのは難しかったと思うよ」

 

善子「それを言ったらおしまいじゃない」

 

有佐「だね」

 

次に向かうのはひがし茶屋街。欧米の他、中国からの観光客もかなり多めです。

 

そんな中、旅人から声をかけられました。

 

??「打扰一下。我正在寻找浅野川大桥」

 

私は在日中国人の肩書もあるので中国語で対応しましょう。

 

私「对不起?」

 

??「浅野川大桥」

 

浅野川大橋を探しているようです。

 

有佐「大丈夫かなすずかちゃん」

 

私はGoogleマップを開き、中国語で教えてあげました。

 

旅人A「谢谢」

 

そしてその中国人旅行客とは別れました。

 

カレン「あれ?すずかは中国語も喋れるのね」

 

私「言い忘れてたんですが、私は在日中国人で、湯鈴(タンリン)という中国名も持っているんです」

 

善子「なんというか、中部高速鉄道の系譜も国際化が進んでいる気がするわね」

 

花丸「そうだね。今度の26日の夜からは由美ちゃんの弟の聡平くんと夫の勇輝くんが約2週間トロントとサンフランシスコに留学するって話だったし」

 

私「えっ、聡平と勇輝まで留学するんですか?」

 

カレン「カレンも初めて聞いたかも」

 

有佐「私もだよ」

 

善子「スクールアイドル業界も国際化が進んでいるし、何より由美と比奈が海外に強制転移されたことがあるから、中部高速鉄道の社長さんも由美も海外から色々学ぶべきって言っていたのよ。それで第一陣がトワの第1回エイテツGOに参戦、第二陣はシオンと仲喜の日墺露三国交流会…って感じで国際進出を進めているっぽいのよ。その関係で聡平も勇輝も行くことになったの」

 

花丸「だけど由美ちゃんまで欧米に飛ぶことになったら不安ずら……」

 

有佐「だろうね」

 

まあ、花丸が由美大好きというのはもはや鉄道業界・スクールアイドル業界において周知の事実なのでね。

 

〜※〜

 

次に向かうのはあめの俵屋。体験こそしませんが、当然ここまで来たら買うのはじろあめ。一匙取り、冷水で冷やして口に放り込むとじわりと広がる甘み。由美やシオンも欲しいと言っていたので買っていくことにしましょう。

 

一方、花丸と善子は飴詰め体験をしていました。

 

花丸「実家に持って帰ろうね」

 

善子「それがいいわね」

 

そして最後に向かうのは長町武家屋敷跡です。

 

私「歩き疲れてもうヘトヘトです〜…」

 

全員でお茶をして一服しました。一番疲れていたのは私でしたが、ここまで体力がないとは思いませんでした……。

 

〜※〜

 

そしてバスで金沢駅に戻り、今日は山代温泉で宿泊。流石にここは特急サンダーバード利用です。

 

善子「ここの特急も来年3月でなくなるから、しっかり楽しむのよ」

 

私「はい!!」

 

北陸ロマンも在来線で聞けなくなる。そう思いしっかり堪能しましょう。

 

〜※〜

 

加賀温泉からはバスで、今日宿泊する湯快リゾート山代温泉に向かいました。

 

花丸「明日は高岡に抜けて、そのまま名古屋に帰るずら!!」

 

有佐「初めてのきときとライナー楽しみだね!!」

 

カレン「張り切って行くわよ!!」

 

全員「おー!!」

 

明日も楽しみに寝ましょう。

 

〜※〜

 

次の日は朝食後、バスで加賀温泉に戻り、特急ダイナスターで金沢駅に戻ります。

 

カレン「あっ、嫌なこと思い出したわ」

 

私「どうしたんですか?」

 

カレン「反省文書いてない……」

 

有佐「良かった、提出しておいて。明後日締切だもんね。流石ダ埼玉」

 

カレン「だからどこがダ埼玉よ!!」

 

花丸「有佐ちゃんとカレンちゃんはいつもそんな感じ?」

 

カレン「いや、そうでもないわ。ただ地元埼玉を馬鹿にされるのが嫌なだけ。普段はすごく仲良しだから、勘違いしないでね」

 

有佐「そういう善子ちゃんも、昔は善子呼びを嫌がっていたっぽいけど」

 

善子「あの頃は善子という名前をダサいと思っていたもの。でも幸せ探しをしているうちに善子という名前も受け入れられるようになってきたわ」

 

花丸「今や善子ちゃんはもうAqoursの中で数少ない超常識人ずら」

 

善子「だからズラ丸は常識人言うな!!」

 

全員で笑い飛ばしながら、列車は進みます。

 

〜※〜

 

金沢からは普通列車に乗り換えて高岡へ。しかし……、

 

善子「ものすごく混雑しているわね……」

 

花丸「いつも通りずら……」

 

521系4両編成の車内はすし詰め。朝ラッシュにぶち当たってしまいました。というかお盆なのに容赦なしなんですね。

 

高岡到着後は路面電車で大仏方面に向かいました。

 

私「凄い大きい……」

 

大仏は初めて見ましたが、ものすごく大きいです。

 

私「花帆先輩がいなくて一安心です…」

 

有佐「私も良かったと思うよ」

 

今回は無事に蓮ノ空(ヤンデレ)に見つかることなく金沢を脱出できて良かったです。

 

次に向かうのは高岡雅美体験。私と有佐はスプーン加飾体験に参加しました。ここは雷紋でもつけましょう。

 

私「あれ?有佐、その柄は…?」

 

有佐「これは私の地元の阿蘇市のロゴ。来月初めに由美ちゃんが行くみたいだから、お守りとして持たせようかなって。すずかちゃんのそれは?」

 

私「雷紋です。祖国の中国を忘れたくないからこれをつけて忘れないようにしているんです」

 

有佐「なるほどね」

 

ちなみに今回は見知らぬ観光客と一緒でした。

 

一方、それ以外の3人は昆布削りを体験していました。

 

花丸「この昆布、またおばあちゃんに持っていってあげるずら」

 

善子「ズラ丸のおばあちゃん、絶対喜ぶわよ」

 

カレン「アタシも手削りのおぼろ昆布楽しみだわ♪」

 

全員集合後(*1)、最後に向かったのは山町筋。ここで昼食の時間にしました。

 

山町茶屋に入り、私が注文したのは無水トマトカレー。夏バテが深刻な今の私にはかなり癒やされます。

 

善子「ここのお蕎麦も美味しいわね」

 

花丸「…今ふと思い出したずら」

 

私「どうしたんですか?」

 

花丸「曜ちゃんと仲喜くんがどうなっているのかなって」

 

善子「なんか、ヨハネはメールを受け取ったけど、曜は就活、仲喜も中部高速鉄道の運転業務で忙しいっぽいわよ」

 

有佐「あらま」

 

私以外の全員もそば、うどん、カレーのいずれかを注文して美味しくいただきました。それにしても曜も仲喜も忙しそうですね。

 

〜※〜

 

食後のこと。まだ14時半。乗る予定のきときとライナーまであと3時間あります。

 

花丸「どうする?」

 

善子「そうだ、ヨハネも米島口の車庫に行ってみたいわ」

 

有佐「車庫!?私も行きたい!!」

 

花丸「とりあえずオラは行ったことあるから案内するずら!!」

 

こうして米島口の車庫に行くことになりました。そして片原町から路面電車に乗ること10駅、米島口駅に到着です。

 

花丸「7076号車に冷房がついてる!!未来ずら〜!!」

 

本日車庫留置されていた7076号車は2021年時点で唯一冷房装置がついていませんでしたが、ついに冷房完備となりました。

 

善子「冷房完備くらい普通でしょ?」

 

花丸「というか全鋼製車体自体も地方にしてみれば未来ずら!!」

 

カレン「どこがよ!!」

 

私「まあ、わからなくもないですよ。大連行ったらまだ満州国時代のボロが走っていますからね」

 

花丸「なんか上には上がいること、はっきりわかるずら……。でも、近鉄にボロと言ったら、オラは絶対に許さないずら。これはマルとの約束だからね!!」

 

私・有佐・カレン「はい!!」

 

そして、まだ時間があるので向かったのは能町駅。ここから今度は雨晴駅に向かいました。雨晴海岸も海水浴客で賑わう次第。水着を持ってきていない私たちが馬鹿だったかも。

 

私「なんか……」

 

花丸「どうしたのすずかちゃん?」

 

私「私、実はお母さんもお父さんも虹ヶ咲や結ヶ丘を受験しろってうるさいんですよ。名古屋の高校に通いたいのに、全然認めてもらえない」

 

有佐「えっ……?私たちと一緒になるのが嫌なの……?」

 

私「そんなわけないじゃないですか。だけど本音はシオンのお手伝いをずっとしていたくて」

 

カレン「すずか、やっぱり虹ヶ咲に来てよ!!鈴乃も悲しむわよ?」

 

私「ですが……」

 

善子「ダメっ!!」

 

私「善子!?」

 

なんと、善子に抱きつかれてしまいます。

 

善子「聞かせないでよ…」ポロポロ

 

私「えっ……」

 

善子「お世話になった先輩を裏切るだなんて……とても最低なことをすることになるのよ……?」ポロポロ

 

善子を泣かせてしまいました。このとき、自分は鈴乃に失礼なことを言った、極めて下劣な人だと思い知らされたのです。

 

善子「お願いだから、ここにいる有佐とカレン、それからご両親や鈴乃や比奈を喜ばせるためにも……虹ヶ咲学園を受験してあげて……?」ポロポロ

 

花丸「マルからもお願いするずら……」ポロポロ

 

私「うぅ……うわああああんごめんなさいごめんなさい!!鈴乃に酷いことを言っちゃった……」

 

善子「すずかって、鈴乃から聞いたけど、本当に鈴乃のことが好きね」

 

私「はい……。小学校時代からの鉄道仲間ですから……」

 

カレン「鈴乃のことを裏切るすずかは、アタシは嫌い。だから裏切らないって約束してくれる?」

 

私「もちろんです!!」

 

こうして誓ったところで、帰りの列車が来たので高岡駅まで戻りました。キハ47のコマツエンジンの爆音と傾きかけた太陽が哀愁の雰囲気を際立たせていたのでした。

 

高岡駅からは噂のきときとライナーに乗り、このまま名古屋まで向かいます。黄色い日野セレガで、車内は3列シート。トイレもついている至高のバスです。

 

私は乗った瞬間に寝てしまいました。

 

花丸「すずかちゃんの寝顔、すごく可愛いずら」

 

カレン「おやすみ、すずか」

 

〜※〜

 

目が覚めると21時20分…あれ?もう名古屋!!

 

善子「もう到着ね」

 

私「皆さんはどうするんですか?」

 

善子「ヨハネとズラ丸は実家に帰れないから名古屋泊よ。明日朝に内浦に戻るの」

 

カレン「カレンと有佐は今日の新幹線で帰宅するわ。ギリギリのタイミングで帰宅できそうだもの」

 

私「それなら安心ですね」

 

有佐「というかダ埼玉はちゃんと反省文書こうね」

 

カレン「だからダ埼玉言うな!!」

 

全員で笑い飛ばし、無事に名古屋駅に到着。そのまま有佐およびカレンとは解散しましたが、

 

善子「すずかも沼津に来てくれると嬉しいわ」

 

花丸「オラと善子ちゃんだけじゃなくて、千歌ちゃんやダイヤさんも待っているずらよ♪」

 

私「もちろんです。機会があれば寄らせてもらいます!!」

 

花丸「それじゃあ……」

 

私・花丸・善子「終わり!!閉廷!!以上!!みんな解散!!」

 

こうして完全にお開きとなり、桜通線と鶴舞線を乗り継いで無事に帰宅しました。今回の旅行はかなり有意義だと感じたので良かったです。シオンとトワにはまた自慢することにしましょう。

*1
体験後、和菓子だけはそれぞれで食べました。




次回は虹ヶ咲と鉄博のネタを予定。そして、青山由美が復活…!!

なお、この関係でリクエストが1件届きそうになりましたが却下しました。そして本話を書いていて思ったこと。一度でいいから日本国外に出てみたい。
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