ラブライブ!シリーズ Linked by Trains since 2021   作:松浦南北

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前回に続いて近鉄回。視点は青山由美を予定。

※本日11月23日をもって作者は22歳になりました。ついでに青山由美の誕生日という設定です。


☆近鉄電車秋のトキメキ珍道中2023 #3 留学帰り、車体更新車VG23とVC32にやっと会えた!!

2023年9月10日、名古屋駅にて。

 

比奈「お待たせいたしました」

 

俺「おはよう比奈ちゃん」

 

俺とメイは朝早くから比奈ちゃんと待ち合わせしていた。

 

メイ「あれ?昨日一緒に行っていたせつ菜様はどうしたんだよ?」

 

比奈「その日のうちに帰京したので私1人です」

 

俺「そういえば久々の実家はどうでした?」

 

比奈「スクールアイドルの話をしたらお母様がすごく喜んでくださいました」

 

俺「それは良かった」

 

昨日、せつ菜ちゃんの公式Twitterを拝見したら「大阪での所用の帰りに延暦寺レオナさんと近鉄南大阪線、志摩線に乗ってきました!!私は帰りましたが、レオナさんは名古屋の実家に一度帰るそうです!!」と投稿があったので、俺やメイはちゃんと確認していた。そしてそのまま俺はこれから切符を受け取り生駒経由で大阪まで出向き、鶴橋で留学帰りの、弟のそーちゃんと夫の勇輝くんを迎えに行く予定で考えている。

もちろん、書かれるにあたり単独遠征は会社側から禁止命令が出たため、今回はメイと一緒だ。

 

比奈「さて、切符を渡しますのでそれぞれ1500円ずつよろしくお願いします」

 

俺「わかりました。Thank you」

 

メイ「ありがとう比奈さん」

 

こうして切符を受け取り、比奈ちゃんとは解散になる。

 

メイ「しかしヨドバシもメロンブックスも開いていないよなぁ……」

 

俺「うん。朝9時舐め過ぎた」

 

メイ「こうなったらもう抜けるか四日市」

 

俺「だね」

 

だいぶ時間ロスを食ったが、急行に乗って旅を始めよう。今回乗ったのは5200系だ。

 

〜※〜

 

蟹江駅到着時のこと。

 

俺「おっ、1340だ!!」

 

メイ「本当だ!!」

 

となりのホームにVC40編成と思わしき車両が停まっていたのだ。日立GTOが聞ける!!そう思い2人で降りることにしたまでは良いのだが……、

 

俺「うわ、間違えた」

 

前の車両は1440だった。後ろもよく確認したら1540だ。VW40編成じゃねえか。三菱GTOインバータだったことにがっかりしてしまった。

俺はあまり視力が良くないが、今回のは視力のせいではなく誤った判断をしたせいだと思った。しかも5200系が去っていった以上、もう乗るしかない。普通列車津新町行き。このまま四日市まで乗ろう。話はそれからだ。

 

〜※〜

 

四日市下車後のこと。

 

メイ「もう11時前か」

 

俺「しばらくしたらアニメイト寄ろうよ」

 

メイ「そうするか」

 

俺「俺は見るだけなんだけどね」

 

メイ「Aqoursの皆様の前でそれやっちゃダメだからな由美。私だから許すけど」

 

俺「わかってるって」

 

Aqoursメンバーの大半が中部高速鉄道の鉄オタ学生社員に対してグッズを買わせるという行為はもはや鉄道業界・スクールアイドル業界のいずれにおいても既に有名。特に俺は拒否権なしなんだよねぇ……。

 

〜※〜

 

結局、アニメイトで今度は延暦寺レオナのグッズを買いました。スポンサー協力している以上、1個もグッズ持たずは流石に不名誉極まりなかったからね。

 

アニメイトのあとは吉野家で牛カルビ丼をいただく。割引券がついていたから少し得した。

 

食後のこと。

 

俺「まあ、そーちゃんと勇輝くんが鶴橋行くって言ってたからそっち抜けるぞ」

 

メイ「おう!!」

 

とはいえ、改札に入ると……

 

メイ「全然来ねえじゃねえか……」

 

俺「急行待つのもバカバカしいよね。普通列車乗るか」

 

メイ「そうしよう」

 

急行を待つのも特急乗るのもあれなので、そこに止まっている普通列車に流れる。3両編成の1010系T11編成。後ろ1両が名古屋線唯一のコイルばね台車の編成だ。個人的には何故コイツを廃車にしないで1000系のT06とT07(いずれもオール空気ばね)を先行して廃車にしたんだとつくづく感じる。

 

乗り込んだあと、列車は発車。

 

俺「しかし三岐鉄道三岐線よりマシだな」

 

メイ「何かいけねえことでもあったのかよ」

 

俺「一度乗ったんだけど、乗り心地がものすごく悪かったのよ。あっちは路盤も悪いから話にならんわ」

 

メイ「あー……」

 

コイルばねだからとはいえ、乗り心地がすこぶる悪いわけではない。三岐鉄道三岐線や北陸鉄道石川線の乗り心地が最悪だと感じた以上、自信を持って断言できる。

とはいえ、津新町で足止めを食らうことになるため白子で後続の急行に乗り継いだ。

 

メイ「雲行きが怪しいぞ……傘持ってないんだが」

 

俺「うん。濡れるしかないな」

 

明らかに寒そうな雨雲がやってきているが、とりあえず伊勢中川まで乗ることにしよう。

 

〜※〜

 

伊勢中川到着後のこと。

 

俺「嘘だろ…。鳥羽の方が豪雨で運転見合わせになって、この辺まで列車遅れが来たぞ」

 

メイ「ここで待つのもあれだから東青山行くか」

 

俺「だよね」

 

そのまま2両編成の東青山行き普通列車に乗り継ぐ。こういう時に特急乗ってたらそれこそそーちゃんたちを迎えに行けない。

 

乗車後、俺のもとに通知が届く。直ちに返信する。

 

メイ「どうしたんだよ」

 

俺「そーちゃんと勇輝くんが関空に着いたって。とりあえず鶴橋まで出るよう言っておきました」

 

メイ「それならあのルートで確定だな」

 

俺「うん」

 

そんなこんなで列車は発車。東青山まで約30分程度乗りっぱなしだ。今回乗ったのは1437系VW41編成。本日初のLCD搭載車だが、三菱インバータなんだよねぇ……。

 

〜※〜

 

列車は全速力で山を駆け抜け各駅に停車しながら、東青山に到着した。ここから後続の急行に乗り大和八木まで抜ける計画である。

 

VW41編成が引き込み線方面に去り、雨の中特急が全速力で通過しまくり、後続の急行としてやってきたのは……、

 

俺「またか」

 

2610系と2410系のペア。はっきり言おう。俺は2410系があまり好きではない!!

 

メイ「なんとなく察したけど次1時間とか待てねえだろ、乗るぞ」

 

俺「…はい」

 

別に嫌いなの来たからとはいえ逃すわけではない。直ちに乗り、大和八木まで抜けることにしよう。

 

〜※〜

 

そして新青山トンネルに突入するが、前も思ったけどインターネット回線がしっかり整備してあった。コロナ禍でいろいろ世の中が変わったとつくづく感じたのであった。

 

名張を過ぎるともう奈良県。青空も見えてきた。それでも桜井までは各駅に停車し、その次は大和八木。大阪線急行の旅もここで一旦終わりだ。

 

メイ「そういえば由美は橿原線の特急以外に乗ったことは?」

 

俺「10年近く前に1回だけ。南大阪線・吉野線の電車を見るためだけに橿原神宮前まで乗ったきりだ」

 

メイ「由美の急行での完乗計画は、私は協力するぜ」

 

俺「ありがとう」

 

というわけなので、ここから大和西大寺まで急行で抜ける。やってきたのは1252系VE64編成と8600系X67編成。後者は中間の1両が元名古屋線の1010系だったやつだ。異端車が消えていくように感じるのもよく分かる。

 

そして田原本、平端、郡山…と続いていくうちに嫌なことに気づく。

 

メイ「どうしたんだよ由美」

 

俺「お手洗い行きたいけど……列車内にないし、通過待ちもないし……」

 

メイ「次の列車にする?」

 

俺「いや、西大寺着くまで我慢するよ」

 

尿意がひどくなった。それでも我慢するしかない。読者の皆さん、20歳も過ぎたただの機械科の女子学生兼鉄オタが尿意を我慢していても需要はないからな!!

 

〜※〜

 

大和西大寺駅到着後、直ちにトイレに駆け込む。フタナリの人間はいずれのトイレも使えるけど、俺は男子トイレに入った。だって立ち小便できるんだもん。

 

さて、その後乗るのは、

 

俺「出た阪神」

 

阪神1000系。コイツもあまり好きではない。

 

メイ「でも乗らねえと次20分待ちだぞ」

 

俺「だよな」

 

まあ、乗るしかない。そして生駒下車で何があるか立ち寄ろう。

 

〜※〜

 

学園前、生駒と停車したら一旦下車。けいはんな線では30000A系をよく見かける。20系を見なくなったな本当に。

改札を出て近鉄百貨店に向かう。

 

メイ「しかしオリックスばっかりだなー」

 

俺「うん。中日ファンにとっては正直むしゃくしゃするぜ」

 

メイ「私もヤクルトファンだけどここまでオリックス1色なのは不快だぞ」

 

危ないので暴動を起こす前に駅に戻ろう。

 

〜※〜

 

生駒を出ると、やってきたのはまた快速急行。これで鶴橋に向かうことができる。車両は5820系&9020系だった。尻痛21とかダサいとか揶揄されているけど、まあ嫌いではない。

 

発車後、衝撃のアナウンスを聞く。

 

自動放送「次は、鶴橋、鶴橋です」

 

これ、東大阪市内の駅全部通過かよ。今回の目的地は鶴橋だが、乗ったら絶望することは確定である。もっとも、無停車の時間は15分くらいだからまだ驚かないが(*1)。

 

メイ「そういえば由美」

 

俺「どうしたんだよメイ」

 

メイ「私、再来年に咲ノ浜高等学校を四季と一緒に受験しようかなと思ってるんだけど、あそこって校則が凶悪生徒会長のせいで近年ブラックになったんだろ?」

 

俺「うん。だから俺はやめとけって思ってる」

 

メイ「なんでだよ」

 

俺「噂によると、アニメやアイドル、鉄道などの推し活は校外でも全面禁止になっているし、言葉遣いまで矯正させられて、一人称は『私』が原則で『俺』や『僕』は厳禁、先輩方や先生方には敬語が絶対、同級生以下に対しても女性語が原則で、男口調は使ったら即座に反省文案件になるらしいよ」

 

メイ「それならまた四季にも伝えておくよ。今の聞いて受ける気なくした。全趣味否定ってやりすぎだろ」

 

俺「でしょ?」

 

近年の咲ノ浜がかつてないほどブラックになっているという話は、鉄道業界やスクールアイドル業界においてもはやかつてないほど有名になってしまった。そのうちリコール・解職となるだろうが、弊社中部高速鉄道は事態を静観するしかないぞ。

 

〜※〜

 

鶴橋到着、直ちに改札を出ると…、

 

??「やっほ♪」

 

??「ただいま由美!!」

 

俺「おかえり、そーちゃん、勇輝くん」

 

メイ「聡平さんと勇輝さんが無事で私も安心したぜ」

 

そーちゃん「メイちゃんもありがとう」

 

弟のそーちゃん、夫の勇輝くんが無事に荷物を持って待ってくれていた。

 

勇輝「帰ったらまた留学先での話をいっぱいするね」

 

俺「楽しみにしてるよ」

 

2人の無事を確認したところで、あー早く帰りたいと思ってしまう大事件が発生した。

 

それがこちら。

 

俺「うわ、さっきの大阪上本町行き普通がVG23編成だったんだが」

 

見上げたら1620系VG23編成車体更新車がやってきていたのだ。

 

勇輝「僕も乗ってみたいよ」

 

俺「確か次の急行青山町行きかなんかがそうだったぞ」

 

そーちゃん「それなら名古屋まで買うわ」

 

メイ「近鉄のことになると家族揃ってそうなるのか…。四季にまた言いつけるしかないな」

 

俺「…まあいいか」

 

というわけで16:09発青山町行き急行に乗ることにしよう。間違いなくVG23の単独運用が来る。メイがあんな事を言ったが気にしたら負けである。

 

〜※〜

 

そして無事に乗車。

 

俺「しかし噂通りか」

 

そーちゃん「どういうことよ」

 

俺「車内案内表示器が撤去されて、LCDがついていなくて、更にドアチャイムまで撤去されて鳴らないんだわ」

 

勇輝「分かるそれ。個人的にもこれは不評だね」

 

メイ「非鉄の私にはついていけねぇ……」

 

乗ってみたは良いものの、噂通りドアチャイムは鳴らず、LCDすらついていない。半導体不足の影響とも取れるが、各地の車体更新車の中でも正直劣悪である。バリアフリー化と逆行してまで弊社中部高速鉄道でこんな事するかと言われたら、流石にNOである。名古屋線のLCD搭載車VC42編成の出場時こそこんなことはないのが望ましい。

それでも乗れて良かった。一応近鉄の車体更新車をキャッチし、アンケートに答えることも弊社の仕事の一環だからね。まあ、名張まで乗り通すことにしよう。

そしてVC21やVW22とも道中すれ違ったように感じたが、写真に収められなかったのが少々残念だった。

 

〜※〜

 

名張着。VG23編成は去っていったが、このまま後続の普通列車に乗るつもりだ。だけど時間はまだある。この話をしよう。

 

俺「そういえばそーちゃんと勇輝くんは、咲ノ浜の噂って知ってるかな?」

 

そーちゃん「大阪の咲洲にある、あの校舎の雰囲気が素敵な女子校よね?」

 

勇輝「それがどうかしたのかな?」

 

俺「いや、ここ最近、凶悪生徒会長のせいで史上最凶のブラック校則化したとかいう噂が」

 

勇輝「それは初耳だよ」

 

そーちゃん「どんな内容が追加されたのかしら?」

 

メイ「由美曰く、『推し活全面禁止』とか『言葉遣いを矯正させられる』とかだってさ」

 

そーちゃん「それはSDGsの理念にすら反しているわね」

 

勇輝「メイちゃんまさか再来年受ける気だったの?」

 

メイ「由美がやめとけって言ってた。しかもブラック校則の話を聞いたとき、正直受ける気なくしたぞ」

 

そーちゃん「その判断が正しいと僕も思うわよ。また四季ちゃんにも伝えなきゃね」

 

メイ「だろ?」

 

勇輝「自分の大好きは、大切にしないとダメだよ?」

 

メイ「勇輝さんもありがとう」

 

こうしてみんなで笑い飛ばしていると、乗る予定の列車がやってきた。1253系VC56編成だ。ここから伊勢中川まで乗り通すことにしよう。

 

〜※〜

 

やっぱり発進時に響く日立GTOのインバータ音は最高だよな。いつ聞いても飽きない。そして、そういえば昼間は雨が降っていたけど、日はとっぷり暮れ、雨ももう止んでいる。奈良や大阪方面に抜けて正直良かったと感じた。

 

東青山ではまた特急の通過待ちを行う。行きも思ったが、なんというか両側がトンネルだから熱海に近いようなものを感じた。

 

東青山発車後は伊勢中川駅まで乗り、更にそこからは急行に乗り換えて名古屋駅まで戻るが、その前に山田線ホームを見ると…、

 

俺「VC32だ!!」

 

1230系VC32編成。名古屋線の車体更新第1号で、当然だがLCDもドアチャイムもついていない。しかし、元からドアチャイムはついていなかったからその分個人的な好感度は高い。

 

そーちゃん「でも志摩線閉じ込めになっているのがショックだわ」

 

勇輝「でしょ?」

 

余計にVC42が楽しみになるぞこれ。

 

さて、しばらくしたら伊勢中川発着の急行がやってくる。今回は……、

 

そーちゃん「またハズレ……」

 

2800系L/Cカーと1201系のペア。丸屋根+界磁チョッパ制御を名古屋線で見かけると常に味気なく感じる。まあ、先月近鉄で帰ったときよりはマシだ。あっちは6両全部ロング&直流モーター車だったからね。

 

乗車後、留学疲れの2人は寝てしまった。

 

メイ「聡平さんも勇輝さんも可愛い顔して寝てるな」

 

俺「起こしちゃだめだぞ、2人とも留学帰りで疲れてるし」

 

メイ「もちろん!!」

 

そしてそのまま、名古屋駅まで乗り通す俺たち4人であった。

 

〜※〜

 

名古屋駅到着後、そーちゃんたちを起こし、改札を出た、その時だった。

 

??「ずいぶん楽しそうだったね、メイ」

 

??「由美や聡平、勇輝もどういうことかしら?」

 

俺「なんでジュリーが」

 

メイ「四季!?」

 

四季、それから妹のジュリー(樹理亜)が現れたのだ。

 

ジュリー「大学受験の勉強に疲れて、確認したら由美がいないと思って息抜きに探したのよ。そしたらあたしに内緒で留学帰りのところを迎えに行くなんて…!!」

 

四季「私を置いていったこと、絶対に許さない」

 

メイ「…で、私たちはどうすればいいんだよ」

 

ジュリー「この3人はあたしが持ち帰るから、帰ったら由美は今回の近鉄の話を、聡平と勇輝くんは留学の話をたっぷり聞かせてもらうわよ♪四季ちゃんはメイちゃんのことを持ち帰って大丈夫だからね♪」

 

四季「わかった」

 

メイ「ちょっ……コラ……」

 

ジュリー「さあ、行くわよ!!」

 

4人「いやあああああああ!!」

 

こうして強制的に引き離される形で解散となり、メイを除く俺たち3人は帰宅後たっぷりとジュリーからお説教を受けた。明日もジュリーは学校なのにどうしてこうなったんだよ本当にもう……。

*1
弊社中部高速鉄道だと名古屋中央から沼津やサントムーン柿田川まで2時間以上無停車の臨時快速がたまに設定されるんだよねぇ……。




近鉄VVVF世代の車体更新車の初期ロットはLCDがついていないなど、正直個人的には不評です。VC43やVC47についてはLCD交換で対処してほしいところ。

次回は東京都港湾局専用線の廃線探訪になります。リクエスト回はそれから。
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