ラブライブ!シリーズ Linked by Trains since 2021 作:松浦南北
2023年9月14日、鉄道同好会の定期部会を終えて虹ヶ咲学園の正門に集合した私と舞子、それからイオ。他の皆さんは全員帰宅しました。
イオ「でもワタシ、実は今日を楽しみにしてマシタ!!」
舞子「最高の調査日誌を書けるようにしようね」
私「というわけで、まずは越中島駅まで向かいましょうか」
そうして出発しようとした、その時でした。
??「はい、見つけました〜!!」
イオ「……って、侑サン!?」
普通科1年・無所属で非鉄の高咲侑が現れたのです。
舞子「なんでいるの!?」
侑「鉄道同好会がまた変なことしてないか見てきてって歩夢に言われちゃいまして、今回は何をする予定だったんですか?」
私「東京都港湾局専用線廃線跡の探訪を予定していました」
侑「それなら明日の放課後、舞子さんとイオちゃんは歩夢の家で勉強会をしましょう。2人の成績がものすごく悪いという話はもう学内で極めて有名です。そして、今回は私もこの探訪のお供をしますから、覚悟しておいてください」
舞子「ひっ……」
イオ「侑サン怖いデス……」
私「わかりました」
というか、舞子とイオが鉄道同好会の2大成績不振メンバーであることが侑や歩夢にまでバレていたことには正直驚愕しました。
侑「そういうことなので、さ、まずは行きましょうか」
3人「待ってええええ!!」
こうして侑に腕を引っ張られ、私たちの放課後遠征は始まりました。
〜※〜
まず乗ったのはりんかい線。このまま新木場まで抜け、そのまま京葉線に乗り換えて越中島駅に到着しました。
越中島駅。多数の高校や大学が周辺にあるのに、駅舎も小規模で、乗り換え先もなく、利用客は23区内のJR駅の中で最下位。早いところ越中島貨物線の旅客化が望まれるように感じます。
舞子「とりあえず、越中島の貨物ヤードまで歩こうか」
私「ですね」
徒歩で貨物ヤードまで向かう私たち。小名木川駅跡付近にあるショッピングモールまで向かうことも検討しましたが、1時間歩くのは侑にとって苦なはずです。
塩浜一丁目で左折し、首都高速の下を通り更に塩浜二丁目を右折。細い道を進むと見えてきました。
イオ「あれがキヤE195デスネ!!」
越中島貨物駅。今や平日と土曜に1日3往復しか列車が来ません。現状はキヤE195が停車しているだけとかなり寂しくなっています。
舞子「この路線こそ京葉線と常磐快速線直通で旅客化してほしいよねぇ」
イオ「ワタシもそう思いマス。新木場乗り入れよりも新金貨物線経由で取手まで行ってみたいデス!!」
侑「ねえ比奈ちゃん」
私「どうしたのですか侑?」
侑「あんな妄想をしている暇があったら、予習や復習に時間を充てろって思わない?」
私「いや、ああいった妄想は私でもしますよ」
侑「比奈ちゃんはいいけど、舞子さんとイオちゃんは成績不振でしょ?首席合格者として止めるべきなんじゃないの?」
私「いや、止めは致しませんが次の部会で鬼教官になるとかが対処法ですね」
侑「それこそ恐怖なんだけど」
私「まあ、今日は忘れて深川、晴海、豊洲一帯の廃線跡の探索をしましょう」
侑「うん。非鉄の私でもいい運動になると思うからね」
というわけで、尻切れトンボになった線路を発見し、歩き進めることにしました。正直、廃線跡がある以上旅客化することが望ましく感じるのは私もでした。作者もそうらしいです。
〜※〜
しかし、間もなく首都高速にぶち当たってしまいます。
イオ「橋の向こうの横断歩道だけ渡りマショウ!!」
舞子「そだねー」
汐枝橋をわたった先にある横断歩道を渡り、更に汐枝橋をもう一度渡り沿線に戻りました。ここまでは線路が残っていましたが、ここからは線路がない。しかし、問題はそれだけではありません。
舞子「ここ私有地か……」
侑「大回りしよ?ね?」
私「ですね。中川会長にバレたら反省文になりますからね」
イオ「そうしマス……」
というわけで、枝川インターチェンジ方面に抜け、北上し深川線線路跡を発見します。ここも尻切れトンボ。
今度は浜崎橋を渡り、越中島通りを南東に進みます。そして枝川一丁目を右折したところで、
舞子「もう豊洲駅……」
線路跡を見失ってしまいました。住宅だらけのせいなのか、なかなか入れない可能性が否定できません。
豊洲駅前の交差点を右折し、更に江東区豊洲二丁目の交差点を左折。するとまた見えてきました。
イオ「おっ!!今度は晴海橋梁デスネ!!」
舞子「遊歩道になってるね、行こっか♪」
イオ「はい!!」
侑・私「待ってええええ!!」
そして遊歩道を渡ると、もう跡形はありません。晴海に到着しましたが、駐車場や道路に転用されていました。とはいえ、晴海臨海公園の方面に抜けると線路跡がありました。このまま線路の端まで向かい、今回の廃線探訪は終わりです。
舞子「はぁ〜!!こういった廃線跡を辿っていくと、ときめいちゃうなぁ〜!!」
侑「ちょっと何言ってるかわからない」
イオ「ひどいデス侑サン!!廃線跡の魅力を知ってこその、真の鉄オタなのデス!!」
侑「いや、もうすぐそこが虹ヶ咲なんだけど」
舞子「なにか良くないことでも……」
私「とりあえず、帰りはバスをキャッチしたらそこから虹ヶ咲はバスにしましょう」
イオ「でも中川生徒会長に見つかったらどうなるのか……」
菜々『シ・オ・ヅ・サァ〜ン』ゴゴゴッ
イオ・舞子「いやあああああああっ!!」
侑「ま、どうなっても私は責任取りませんので」
イオ・舞子「侑ちゃん(サン)の鬼〜!!」
そしてバスをキャッチし、無事に虹ヶ咲学園に到着。
侑「じゃあ私は帰ります。お疲れ様でした〜!!」
私「歩夢にはよろしく伝えておいてくださいねー!!」
舞子「コラああ侑ちゃん見捨てるなあああああ!!」
侑とはあっさり解散になりました。その時でした。
??「それにしても、ずいぶん楽しそうでしたね、ライフデザイン学科3年の塩津舞子さんと、国際交流学科中等部3年のイオさん」ゴゴゴッ
舞子「出た鬼教官!!」
鬼教官こと中川会長が現れたのです。
菜々「だ・れ・が、鬼教官ですか?」ゴゴゴッ
イオ「ひっ……」
菜々「澁川さんも、今回の廃線探訪はお疲れ様でした」
私「中川会長ありがとうございます。また機関誌Rainbow Railroadsにまとめ、文化祭かコミケ、もしくは僕ラブあたりで発表しようと思います」
菜々「私も楽しみにしていますので、頑張ってください」
私「わかりました。頑張ります」
というわけで、また仕事が捗りそうですね。一方……
舞子・イオ「贔屓だ贔屓だー!!」
菜々「成績不振の部長と副部長が、よくそんなことを言えますね。特に塩津さん、部長の座を今の時点で澁川さんに明け渡しても構いませんよ?」
舞子「うぐっ……それを言われると言い返せない……」
読者の皆さんにも今まで黙っていましたが、実は私は先週の部会の時点で、満場一致で次期部長候補になっていたのです。もちろん、生徒会長を落選した以上やる気満々でしたが。
菜々「とりあえず、このお二方に関しては只今より生徒会主導による勉強会を執り行いたいと思いますので、澁川新部長はこのまま解散で構いません」
私「わかりました。代替わりについてはそちらから書類を受け取り次第、また部会で伝えようと思います」
舞子「待って!!もう代替わり!?」
イオ「誰にも伝わらずに不公平デス!!」
菜々「部長強制交代の件は、私の方から鉄道同好会の皆さんのDiscordで伝えておきますので。そして、言い訳なんぞは無用です!!今から勉強会に行きましょう!!そして上原さんからも伺いましたが、明日の放課後の勉強会も取り消しには致しません!!」
舞子・イオ「待ってええええ!!」
私「自己責任ですからねー!!」
舞子・イオ「比奈(ちゃん)も見捨てるなああああ!!」
こうして今回はお開きとなりました。とはいえ、今回の東京都港湾局専用線の旅客化復活は無理でも、越中島支線の旅客化はとにかく望まれるもの。私はそのように、心から感じたのでありました。
まあ、いきなり新部長に昇格してしまったのは、かなり驚きましたが。
今回の話は以下の記事を参考にしました。
https://trafficnews.jp/post/129208
次回からリクエスト2連発、その後に前回作ぶりのあのネタをぶち込みます。
余談ですが、名古屋にも似た路線(名古屋港線)があったのに旅客化構想もなくどうして廃止になるんだよ……(2024年4月1日廃止予定)。正直、市民として寂しいです。