ラブライブ!シリーズ Linked by Trains since 2021   作:松浦南北

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リクエスト第2弾で高山ネタ。視点は青山聡平を予定。


キハ85系が消えた世界

2023年9月19日6時、名古屋駅にて。今日は花丸ちゃんと善子ちゃんが高山に行くって言っていたから、いつも通り女装して一緒についていくことにした。

 

花丸「しかしウイング団のぼたちゅんの話は衝撃的だったずら」

 

僕「うん。何の予告もなしにあれでは悲しくなるわよね」

 

善子「あれを郷から聞いて知ったとき、ヨハネは一晩中泣いていたわ」

 

ちなみに昨日、姉の由美と姉の夫の勇輝くんはぼたちゅんの死によるショックで今日は2人ともまだ寝ている。妹のジュリー(樹理亜)は普通に今日も学校で、シオンちゃんとゆる~くやる予定なの。

 

花丸「でも今日はそんなこと考えちゃダメだと思うずら」

 

僕「僕もそう思うわ」

 

善子「とりあえず、行きましょうか」

 

こうして僕たちの高山旅行は始まった。

 

まず乗るのは中央西線。今日乗ったのは211系による8両編成。最近減ってきているから、僕にとって寂しくなる。朝食は取っていないからコンビニで買ったハムレタスサンドを買って車内で食べるけど、ロングシートの車内では流石に罪悪感が湧くわね……。

 

〜※〜

 

多治見到着後、直ちに乗り換え。やってきたのはキハ75系の4両編成だった。

 

花丸「はぁ〜!!キハ75も未来ずら〜!!」

 

花丸ちゃんの気持ちもだいたい分かる。だってキハ75もここ名古屋周辺でしか見られないもの。

 

善子「でもこの車両、話によると身延線の313系と同じくらいの車両らしいわよ」

 

花丸「でも313系がみんな未来だからこの車両も未来ずら!!」

 

僕「そう言われると謎理論にしか聞こえないわ」

 

善子「ヨハネも呆れ気味よ」

 

とはいえ、とりあえず乗るだけ乗ろう。

 

〜※〜

 

発車後は各駅に停車していく。

 

善子「そういえば由美と勇輝はどうなのよ」

 

僕「2人揃って昨日からぼたちゅんのことで泣いていて……」

 

その時だった。

 

花丸「あっ、由美ちゃんからメッセージずら」

 

僕「どんなの?」

 

花丸「おはようって。勇輝くんも無事に起きたって」

 

僕「無事で良かったわ。僕が心配してたって伝えといて」

 

花丸「わかったずら」

 

善子「でもまあ、2人が無事でないとあの会社も活気を失うものね」

 

僕「そうね」

 

2人の無事を確認して気がついたらもう美濃太田。

 

花丸「どこかで聞いたことがあるずら。確かこの列車、乗りっぱなしでも下呂まで行けるって」

 

善子「それなら安心して行きましょうか」

 

そのまま乗り通す僕たち。しかし誰も来ないじゃない!!この空き具合は異常よ!!

 

10数分後になっても乗客は増えず、そのまま列車は発車。中川辺を過ぎた頃から山に入り、飛騨川の景色が流れていく。そういえばここが美濃と飛騨の旧国境。焼石を出ると異常に長い無停車区間が続き、9時49分、定刻通りに下呂に到着した。

 

花丸「よし、早速入浴するずら〜!!」

 

僕「比奈ちゃんを連れて来ればよかったわね」

 

善子「でしょ?温泉好きのあの人がいないと少し不安よ」

 

それでも花丸ちゃんは僕と善子ちゃんの手を引っ張り、入浴施設まで走っていった。

 

向かった先は白鷺の湯。

 

僕「だけど僕はフタナリだからどっちに入ればいいかわからないわ」

 

そう。僕は生まれたときは女で、ある日いつの間にか男になっていて、更にレーザーで後天的にふたなり化させられたという経緯がある。

 

花丸「男湯でいいと思うけど」

 

僕「確かにね。竿と玉がついたまま女湯に入ると変態扱いされそうだもの」

 

というわけで、500円払って入っていこう。由美も絶賛したと言っているこの天然温泉。まだ夏だけど、汗を流せて気持ちいいわね。

 

〜※〜

 

さて、風呂上がりの後は、これも由美おすすめのカフェであるブラン・デュ・エトワールにて朴葉味噌ハンバーグ定食を食べる。ハンバーグからは肉汁が溢れ、朴葉味噌もご飯にのせて食べるとご飯がいっぱい進む。

 

ご馳走様でした。よく食べたところでお土産を買って駅に戻り、高山に向かおう。

 

僕「そういえばめっきりキハ85を見かけなくなったわね」

 

善子「そうね。真っ白ですごく丸っこいHC85系ばかりよ」

 

花丸「キハ85もまだ35年前の未来の乗り物なのに、潰すのは勿体ないずら」

 

僕・善子「懐古厨は黙ってなさい!!」

 

花丸「もーう!!オラは懐古厨じゃないずら!!近鉄じゃないから別にいいけど」

 

僕「怒る花丸ちゃんも可愛いわね♪」

 

花丸「もうっ!!聡平くん〜!!」

 

僕「ごめんごめん」

 

そして、しばらくしてやってきた、乗る列車はHC85系、12:29発の特急ひだ7号、富山行き。6両編成だけど、正直後ろ4両が高山止まりって、僕にとっては相当鬼畜にしか聞こえないわね。

 

〜※〜

 

下呂から先は無停車。山に囲まれた中を、エンジンを積んだ電車は駆け抜ける。加速はスムーズだけど、液体式の気動車の独特な加速の途切れる音が消えたのは寂しくなる。

そんなこんなで高山に到着。到着後、列車は前2両が飛騨古川方面へ、それ以外の4両が車庫方面に去っていった。

 

善子「正直2両は短すぎるわね」

 

僕「でしょ?」

 

全員の無事を確認してそのまま改札を出る。

 

善子「しかし、高山も冬以来ね」

 

僕「どういうことよ」

 

善子「高山本線完乗を由美、リリーと目指していた時に一度降り立ったのよ」

 

僕「ああ、なるほどね…てかぼたちゅんの話を思い出しそうになるわ……」

 

善子「ごめんって」

 

確か由美が高山線完乗を目指した日はぼたちゅんと比奈ちゃんが蓮ノ空でスクールアイドルをやっている夕霧綴理さんと乙宗梢さんにそれぞれ誘拐されたことはしっかり覚えている。一番気分が沈んでいるのは綴理さんだと思うけど、そろそろ僕が金沢行ったほうが良いかもね。

 

さて、時刻は既に13時半を過ぎていた。昼を早めに食べたから追加で食べる余力はある。牛肉だらけだけど、牛串は定番ね。

 

花丸「コロッケも美味しいずら〜!!」

 

善子「古い町並みを見ながら食べるって、これこそ旅の醍醐味よ」

 

こうして見ているとほっこりする。しかもついでに飛騨牛寿司まで食べられるプレミアム感。今月のお金切らすの確定ね……。

 

〜※〜

 

お土産なども買って、気がつくともう2時半。いや、まだ2時半。だけどここから飛騨古川にお金をかけて抜けるよりは、名古屋に帰ってゆっくりした方が良い。

 

善子「そういえばラーメン食べたかったけど、ズラ丸が麺類苦手だから……」

 

花丸「聡平くんも食べたかった?」

 

僕「もちろんよ。だけどまだ早いし、由美やジュリー、勇輝くんを心配させるわけにはいかないから食べずに帰ろうかなって」

 

花丸「本当にごめんね」

 

僕「別にこんなことで僕が怒るわけないわよ」

 

こうして笑い飛ばし、帰りの特急ひだ14号に乗る。この特急ひだも高山で前4両を連結する富山ひだ。何度も言うけど、正直キハ85系がいなくなってから世界観が全部カオスにしか見えないわね。

 

帰り際にも飛騨川の景色を見ながら、ついに僕は寝落ちしてしまう。そして気がつくともう名古屋。

到着後、改札を出ると……、

 

??「あっ、聡平見つけたわよ!!」

 

僕「ジュリー、なんでいるの?シオンまで!?」

 

ジュリー「学校帰りに心配だからあたしと2人で寄っていこうって話になったのよ」

 

僕の妹のジュリーと、その後輩のシオンちゃんがやってきていた。

 

シオン「でも無事で良かった。花丸ちゃんもヨハネちゃんもみんな」

 

花丸「それでも、朝早かったし、今かなり眠いずら〜……」

 

善子「じゃあ、今から新居町に帰ってお昼寝でもする?」

 

全員「さんせーい!!」

 

ジュリー「ねえ聡平」

 

僕「何よジュリー」

 

ジュリー「キハ85系のいなくなった高山線の話、聞かせてね。由美や勇輝くんも楽しみにしていたわよ」

 

僕「うん。わかった!!」

 

こうして僕たちの旅は終わりを迎えた。あっさりした終わり方だったけど、名古屋駅到着5時過ぎというのは吉と出た気がするわね。




次回は本作初となるあのネタをぶち込みます。絶対にわからないと思いますが、前回作の初期ネタを見ると何となく分かるかも?

そして暫くの間はリクエストやコラボ依頼ですが、正直315系および313系1300番台の行く末が極めて不安なのですべて却下します。
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