ラブライブ!シリーズ Linked by Trains since 2021   作:松浦南北

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今回は題名の通りです。視点は丸山せりなを予定。


せりなの悩みと迷子の迷子のカゴハラスメント

2023年9月28日の部会終了後、鉄道同好会部室にて。

 

私「はぁ……一度、結月くんと話す時間が欲しいなぁ……結月くん、会いたいよぉ……」

 

ここ最近、私は上の空だ。外苑東中学校3年の水無月結月くんに会いに行ってからちょうど3週間、授業も部会も、作曲も鉄道趣味もままならない。比奈ちゃんが鉄道同好会の新部長になる案には結月くんに会う前から賛同していたから良かったけど、それ以外は全く頭に入ってこない。ずっと結月くんのことで頭がいっぱいになっている。

 

比奈「せりなが長期間こうなるのも珍しいですね」

 

私「うん。私、結月くんに本気で恋しちゃったかもしれないんだもん……。これまで誰かを本気で1人の男の子として好きになったことなんてないし」

 

ドロシー「でも今日は確か籠原駅に行く予定だったよね?」

 

モリー「でもせりながこんな感じでしたら……」

 

舞子「うん。中止がいいかも」

 

有佐「それはダメだって」

 

鈴乃「そうよ。鉄道同好会たるもの、カゴハラスメントは調査しないと」

 

カレン「な・に・が、カゴハラスメントかしらぁ?」ゴゴゴッ

 

鈴乃「ごめんなさい……」

 

カレン「わかっていればいいのよ。籠原駅に対する侮蔑発言も、カレンは許せないんだから」

 

鈴乃「はい……」

 

そう。カレンちゃんが埼玉いじりを嫌い、かつ籠原止まりを「カゴハラスメント」というのは埼玉いじりの一種にあたると言っているため、同好会内ではダ埼玉と同様、禁句になっている。鉄道界隈では結構有名な単語なのに。

 

そんなこんなで会話が進む中、ふとイオちゃんが言い出す。

 

イオ「今いい案を思いつきマシタ!!」

 

比奈「どうしたのですかイオ?」

 

イオ「帰り際に有楽町線の江戸川橋経由で帰るのはどうデスカ?帰り際に結月サンのもとに寄ることでせりなも喜びマス!!」

 

私「それなら私も籠原行くよ!!」

 

カレン「急に元気になったわね♪」

 

私「だってやっと、久々に結月くんに会えるんだから♥」

 

比奈「そうと決まれば、部室を閉めて行きましょう!!」

 

全員「おー!!」

 

こうして、私たちの籠原訪問は始まった。

 

〜※〜

 

まず虹ヶ咲学園前駅からりんかい線に乗り、いつも通り大崎駅で下車。秋分の日も過ぎたから、もう日も沈みかけだ。

 

大崎からは湘南新宿ラインに乗り換え。到着後にやってきた列車はというと……、

 

 

 

 

あの悪名高い籠原行きだった。

 

 

とりあえず発車が1分後ということもあり直ちに乗り込む。

 

モリー「そういえば、籠原駅には何があるのか全くわかりませんが」

 

舞子「私が解説するね」

 

すると、舞子ちゃんの説明が始まる。

 

舞子「籠原駅の近くには美味しいラーメン屋があるんだ。着いたら7時だから、みんなで食べようよ」

 

モリー「ラーメン!?私、実は初めてでして」

 

比奈「そうだったのですか?」

 

モリー「はい。マミーもダディーもラーメン嫌いで、生まれてこの方一度も食べたことがなかったのです」

 

舞子「じゃあ決まりだね。でもねモリーちゃん」

 

モリー「どうしたのですか?」

 

舞子「次はないよ?」ゴゴゴッ

 

モリー「ごめんなさい……」

 

まあ、駅好き舞子ちゃんはどの駅でも馬鹿にされるのが大大大嫌いだからね。特に駅前に何も無い、何があるか不明といった言葉は禁句になっている。

 

さて、今回もメイちゃんや冬毬ちゃんが来ていないから平気だ。だけど結月くんも乗ってこなかった。バンド部で忙しいけど、やっぱり心細いなぁ……。

 

そして乗ること1時間半弱、無事に籠原駅に到着した。既に日はとっぷり暮れていた。

 

有佐「それにしてもスーパーが多いね」

 

舞子「でしょ?」

 

カレン「地元大宮に次いでアタシが自慢したくなる街なのよ♪」

 

鈴乃「カゴハラスメントって言ってごめんなさい……」

 

モリー「駅前に何があるかわからないと言ってしまい申し訳ありません……」

 

比奈「もう二度とやりませんね?」

 

鈴乃・モリー「はい……」

 

みんなは話しているけど…、

 

ドロシー「せりなちゃん、本当に大丈夫?」

 

私「結月くんのことで頭が一杯で、電車のことまでそっちのけになっちゃって……」

 

私は大丈夫じゃない。

 

イオ「本当に重症デスネ……」

 

舞子「まあ、籠原の魅力を知ってもらえたから、ラーメン食べたら東京帰ろうね」

 

私「うん。舞子ちゃんありがとう……」

 

というわけで、ラーメン屋で一杯頂こう。店名は麺天湯気家。味噌ラーメンのこの濃厚な味わいは、すごく病んだ心を少しばかり癒やしてくれる。

 

ご馳走様でした。

駅に戻ってくると19時50分。もう列車は停車中。

 

舞子「そういえば門限って……」

 

有佐「私とせりなちゃんは許可もらっているから大丈夫だよ」

 

比奈「虎ノ門の門限はないので平気です」

 

モリー「それなら大丈夫ですね」

 

私「とりあえず結月くんを見つけたらすぐに学生寮の自分の部屋にお持ち帰りして……」ブツブツ

 

カレン「ああっ!!せりなのハイライトが消えてるわ!!早く乗るわよ!!」

 

全員「うん!!」

 

こうして全員で湘南新宿ラインに乗る。そして40分後、大宮到着。

 

カレン「じゃあまたね!!」

 

全員「お疲れ様(です)〜!!」

 

カレンちゃんとはここで解散になった。そして池袋到着の頃にはもう9時を過ぎていた。

 

比奈「それではお疲れ様です」

 

鈴乃「また明日ねせりな」

 

私「また明日」

 

ここで比奈ちゃん、鈴乃ちゃん、イオちゃん、舞子ちゃんとも解散になった。舞子ちゃんは西武池袋線に流れて、私たちはそのまま有楽町線池袋駅に流れ、新木場行きに乗った。

 

そして江戸川橋にて奇跡が起きる。

 

私「あれ?結月くん?」

 

??「あれ?せりな?それから有佐も一緒だね」

 

有佐「せりなちゃんが結月パイセンに会いたいって言ってました」

 

私「結月くん…♥会いたかったよ…♥」

 

結月「だからせりなは急に抱きつかないで永田町で降りないといけないし」

 

私「いやだ」

 

結月「えっ?」

 

私「だってこの3週間、結月くんと会えなくて辛かったんだもん。今日は学生寮の私の部屋で泊まってくれるよね?」

 

結月「いいけど」

 

私「やったぁ♥」

 

モリー「またせりなのハイライトが消えていますよ!!」

 

ドロシー「うん。ヤンデレってやつかな?私は嫌いじゃないけど」

 

モリー「結月様の貞操が危ないですね……」

 

私「大丈夫だよ、犯したりなんかしないから♥」

 

有佐「それこそ心配なんだけどね」

 

そんなこんなで豊洲着。ドロシーちゃん、モリーちゃんとはここで解散になり、3人でゆりかもめに乗り換えた。

 

結月「まだ離してくれないの?」

 

私「うん♥私の部屋で抱き枕にしたいんだもん♥あぁ…いい匂い〜♥」

 

結月「やめてよせりな」

 

私「やめないよ〜♥」

 

有佐「うん。これは重症です」

 

そんなこんなで無事に学生寮に辿り着き、有佐ちゃんとも解散になる。

 

帰寮後は直ちに寝る支度をした。一応今回はお咎め無しで終わった。

そういえば結月くんは何も寝る用意を持っていない。

 

私「そういえば結月くん、歯ブラシあげるよ」

 

結月「えっ……いいの?」

 

私「使い捨てだけどホテルでくすねてきたやつだから」

 

結月「ありがとう〜」

 

一応ホテルの部屋に使い捨て歯ブラシがあったらすべてがめてきている。だからこうして提供できる。

 

私「それとパジャマ貸そうかなって思うけど」

 

結月「いいってこのまま寝るから」

 

私「制服で寝たら風邪引くよ?」

 

結月「じゃあお言葉に甘えて」

 

でもこれはあることが狙いだった。それは……

 

 

今日結月くんが着たパジャマを明日着て、残り香を楽しむためだった。

 

結月「それと下着も変えないと……」

 

私「女物しかないけどいい?一応未使用品はあるからあげるよ?」

 

結月「じゃあせっかくだから〜」

 

そして、手渡したのは新品の、薄黄色のブラとショーツと、ピンク色のパジャマ。明らかに女物で、私のサイズだ。とりあえず風呂だけ入り、あとは寝るだけになった。

 

ちなみに私のサイズと結月くんのサイズはだいたい一緒だから、ブラを除きブカブカやパツパツということはなかったけど、着てもらうと男の子の割にはものすごく可愛い。

 

結月「こんなの似合わないよぉ」

 

私「結月くんすごく可愛いよ♥」

 

結月「もう〜」

 

そして私は結月くんを抱き枕にしてベッドに入る(*1)。

消灯時間になる前に結月くんには胸の内を明かそう。

 

私「ねえ結月くん」

 

結月「どうしたのせりな?」

 

私「私、結月くんに会えない3週間、すごく辛かったの。結月くんに会えない間、勉強も部活も、作曲も、それから鉄道趣味でも、何もかもそっちのけで結月くんのことしか頭になかったんだ。でもこうして結月くんと一緒に話せるだけで私、なんか元気が出てきたんだ。今日は本当に嬉しいよ♥」

 

結月くんの青くて長く美しい髪、青と水色のキラキラしたオッドアイ。容姿も女の子に近いし、本当に私のものにしちゃいたいくらいに可愛い。

 

結月「せりなもそんなふうに僕のこと思ってくれていたんだ。僕も嬉しいよ。絶対にいい曲いっぱい作ってね」

 

私「えへへ、ありがとう♥結月くんのためにもたくさん作曲するからね♥」

 

結月「うん。応援してるよ。あっ、消灯時間になったね。おやすみせりな」

 

私「おやすみ結月くん♥」

 

こうして私は結月くんを抱き枕にしながら夢の世界に旅立った。

 

〜※〜

 

次の日の朝5時のこと。

 

??「なんか、結月の匂いがするんだけど、どういうことかしら?

 

私「やばい結月くん隠れて」

 

結月「ん〜…おはよう」

 

私は目を覚ました。

 

しかし手遅れだったようで、一瞬でドアをノックされ、慌てて起き上がって鍵を開けると…、

 

??「見つけたわよ、ユヅキ♥」

 

結月「なんで果林が」

 

果林「結月がいるって匂いでわかったのよ♥」ハイライトオフ

 

青いウルフカットのモデル体型のお姉さんがやってきた。

 

果林「ちなみに私は朝香果林。虹ヶ咲学園のライフデザイン学科2年で、読者モデルをやっているわ。ところでそこの赤い髪の子は?」

 

私「丸山せりなです…。虹ヶ咲学園の音楽科1年で、鉄道同好会所属、ついでにいろんな場所に楽曲を提供しています……。申し訳ありません朝香先輩、実は私、昨日までずっと結月くんロスになってしまっていたのでこうするしかなかったのです……」

 

果林「別に大丈夫よ、せりな。その代わり、許してほしいなら条件があるわ」

 

私「それって……」

 

果林「まず、結月はあなたのものではないわ。私のものにしたいのは山々だけど、せりなもあそこまで重症化していたって比奈や有佐ちゃんから聞いたから私に渡しなさいとは言わない。その代わり、共通のアプローチ対象にしましょっ♥」

 

私「それなら問題ありません。朝香先輩といいライバルになりそうですね♥」

 

果林「フフッ、ありがと♥それからもう1つ」

 

私「何ですか?」

 

果林「私には先輩呼びも、敬語もやめてね?」

 

私「果林さん……」

 

果林「ダメよ。先輩呼びもだめならさん付けもダメなんだから」

 

え、さん付けまで……じゃあ……

 

私「果林ちゃん……」

 

果林「はい、よくできました。せりなも可愛いわね♥結月とともにイロイロ教えてあげたいくらいだわ♥」

 

結月「…で、僕はどうすれば」

 

果林「6時半までずっと3人でいましょうね♥」ハイライトオフ

 

私「学校に行っていいのはそれからにしようか」

 

果林「そうね」

 

結月「置き勉してるからいいけどやっぱり不服だよぉ〜!!」

 

こうして私たち3人は6時半に結月くんが支度をして寮を出るまで一緒だった。一応パジャマは回収したけど、今回結月くんに渡した薄黄色のブラとショーツはプレゼントとしてあげるつもりだ。これでやる気は出たけど、やっぱり来年度、結月くんが入学することになったら楽しみだなぁ♥

*1
ベッドインではないよ。エッチする気はないから。




果林さんは結月さんが近くにいるとわかるだけで早起きになります。

次回は9月分最後となりますが、まさかの新キャラ登場…!!
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