ラブライブ!シリーズ Linked by Trains since 2021   作:松浦南北

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前回の続きです。引き続き青山由美視点で行きます。
前回版権キャラが出なかった分、今回は版権キャラ要素を大盛りにする予定です。


☆お台場に行ったらいつも通りろくなことが起きない。

2023年11月4日朝6時半起床。今日もゆる~く行くことにするか。

 

というわけで8時前にせりなちゃん、カナエちゃんと集合。

 

せりな「よし、今日こそ餃子リベンジするぞー!!」

 

全員「おー!!」

 

こうして平石駅まで歩き、宇都宮駅東口までライトレールに乗り、戻る。しかし……、

 

俺「おいおい嘘だろ……?」

 

カナエ「本来ならば営業してるはずなのに……」

 

目的の餃子店は閉店。なんでやねん。調べてみるか。

 

俺「調べてみるよ」

 

そして、検索結果は……

 

せりな「どうだった?」

 

俺「11月から12月いっぱいまで朝のうちは休みだって」

 

カナエ「ふざけるなぁ!!」

 

せりな「カナエちゃんどーどー!!」

 

カナエ「餃子を食わせなかった宇都宮……許せない!!」

 

せりな「またリベンジしよ?」

 

カナエ「わかったよぉ……」

 

朝から餃子を食べたかったけど、もうロッテリアで諦めよう。絶品チーズバーガーはいつ食べても美味しいが、どこかのタイミングで餃子リベンジはしたい。心からそう思ったのだった。

 

〜※〜

 

食後はお土産を購入してから宇都宮線に乗り、池袋まで向かう。少しサンシャインシティにも行ってみたかったんだよねぇ。

 

せりな「なんか、E231系のロングシートも好きになっちゃったかも」

 

俺「なんか俺と一緒だな」

 

カナエ「どういうこと?」

 

俺「315系って知ってる?」

 

カナエ「私は知らないよ」

 

せりな「名古屋の方で走っているロングシートの車両なんだって」

 

カナエ「また乗るとき誘ってね」

 

せりな「うん!!」

 

俺「それでさ、その315系が昔は転換クロスの311系を駆逐するって考えると嫌いだったけど、今はむしろLCDとかついているし、転クロの混雑地獄も酷いから315系が東海道本線にもほしいって感じたわけよ」

 

せりな「なるほどね」

 

みんなで笑い飛ばしながら列車は進む。森の中も、平原のど真ん中も難なく進んでいく。流石E231系の実力、といったところか。

 

古河を過ぎたあたりで、ボソッと俺は言ってしまう。

 

俺「しかし俺ももう今月で22なんだよなぁ…」

 

カナエ「おめでとう由美ちゃん」

 

カナエちゃんは早速おめでとうと言ってくれたけど、それよりも衝撃的な話が広がる。

 

せりな「実は私も今月で16になるの」

 

カナエ「私もだった。今月で17だった」

 

俺「みんなありがとう。そしておめでとう。ちなみに自分は23日で22歳になります」

 

せりな「私と日にちまで一緒だ!!」

 

カナエ「私は12日だったね」

 

俺「すごい偶然……特にせりなちゃん……」

 

ここにいるみんなが11月生まれ、しかもせりなちゃんと俺の誕生日まで一致していたということ自体驚きである。カナエちゃんの誕生日も璃奈ちゃんの1日前というのが驚きだが。

 

せりな「ちなみに私の血液型はB型だけど、由美ちゃんは?」

 

俺「僕もB型です……って、ここまで一致するか普通!?」

 

せりな「学生証見る?」

 

俺「いいけど」

 

すると、裏側にちゃんと「誕生日:11月23日」「血液型:B」と書かれている。ここまで一致してしまうとは、開いた口が塞がらない。一応カナエちゃんの血液型はA型だと言っていたけど、ここまでせりなちゃんと一致しているせいで、頭がまとまらないんだよねぇ…。

 

そんなこんなで、大宮の手前で鉄博が見え、そこから先は複々線。浦和、赤羽、池袋と停車し、午前中の鉄旅は終わりだ。

 

池袋到着後はサンシャインシティに向かう。すると、いきなり波乱が起きる。

 

??「あっ!!せりなちゃんたち見つけたー!!」

 

??「ちょっ、侑ちゃん声が大きいって」

 

せりな「うわ、一番見つかりたくない人たちに見つかっちゃった」

 

カナエ「逃げなきゃダメなの?」

 

せりな「LINEに『次学外で見つけたら捕まえて監禁する』って歩夢ちゃんから送られてきちゃって……」

 

俺「それは危険だぞ。逃げよう!!」

 

ここからダッシュになる。ちなみに俺は昨日ホテルの部屋でYouTubeに投稿したショート動画数本の高評価が低評価をオーバーした関係で食欲とやる気が失せているため、食事は後回しにしたい気分だ。

 

侑「というか、カナエさんと由美ちゃんまでグルになってる!!」

 

歩夢「これはますます怪しいね……行こう、侑ちゃん!!」

 

せりな「ぎゃああああああ!!」

 

でも俺は2人と比較しても体力がない。走っているだけでヘトヘトになった。

 

せりな「由美ちゃんヘトヘトになってるけど……」

 

カナエ「無理なら休憩したほうがいいよ?」

 

俺「いや、せりなちゃんがそんな危機に瀕しているのなら死んでも協力するぞ」

 

せりな「むしろ一緒に逃げるとこれよりやばい展開しか見えないよぉ……」

 

俺「わかったよ……じゃあ全力で逃げて!!」

 

せりな・カナエ「もちろん!!」

 

こうしてせりなちゃん、カナエちゃんとは解散になる。ベンチに座っていると、しばらくして歩夢と侑ちゃんがやってきた。

 

歩夢「ねえ由美ちゃん、せりなちゃんとカナエさんはどこに行ったの?」

 

正直どこに行ったかうろ覚えだから適当に答えておこう。

 

俺「アイツらはあっちに行ったよ」

 

侑「ありがとう由美ちゃん!!」

 

2人が去っていったところで、適当に飲食店を探す。水族館や展望台は諦め、サンシャインシティを出よう。しかし……。

 

俺「どこも並んでる……」

 

すぐに食べられる場所はない。仕方なくファミリーなマートに立ち寄り、まぐろサーモン丼でも買って、駅のベンチで食べることにするか。

 

〜※〜

 

池袋駅から、今度こそお台場に向かうことにする。その前に買ったまぐろサーモン丼をいただく。食べたら今度こそお台場直行だ。

 

その時だった。

 

せりな「はぁ……はぁ……」

 

カナエ「無事に逃げて、昼も食べられたよ……」

 

せりなちゃんとカナエちゃんがやってきた。

 

俺「とにかく無事でよかった」

 

しかし、甘く見てはいけない。

 

??「はい、捕獲完了っと!!」

 

せりな「侑ちゃん!?」

 

歩夢「さっきはどうして逃げたのかな、せりなちゃん?」

 

せりな「歩夢ちゃんまで!?いや、その……監禁されるってことは手錠されるってことでしょ?そんな不自由なことされたくないし、逃げるしかなかったのぉ!!」

 

歩夢「そんなにも私といるのが嫌なんだ!!もう許さないっ!!」

 

せりな「あーもう、優しく殺して〜!!」

 

バッチーン!!

 

せりなちゃんは歩夢にビンタされてしまう。

 

歩夢「もう今日はお持ち帰りの上で寮の門限の直前までやるから、寝られると思わないでね?」

 

せりな「…はい」

 

侑「…で、私はどうすればいいの?」

 

歩夢「侑ちゃんとカナエさんと由美ちゃんは全員解散で大丈夫ですから、さあせりなちゃん行くよ♪侑ちゃんはちゃんと帰ってきてね?」

 

侑「もちろん!!」

 

せりな「待ってよおおおお!!」

 

こうして歩夢とせりなちゃんは有楽町線の10両編成に乗り、行ってしまった。

 

俺「さあ、さっきの海鮮丼食べるか」

 

食べたら今度こそお台場に行こう。マグロもサーモンも大好きだから、食欲が湧かなくても入っていく。

 

ご馳走様でした。ゴミだけは豊洲まで乗ってから捨てることにしよう。

 

侑「じゃあ、有楽町線乗ろうか」

 

俺「だね」

 

カナエ「久々のお台場だから、楽しむぞ〜!!」

 

池袋から乗ったのはメトロ10000系。このまま豊洲までひとっ飛びである。

 

侑「まあ、私はお台場には寄らないんですけどね」

 

カナエ「どうして?」

 

侑「オンデマンド授業動画をまだ見終えてません」

 

俺「おいコラ」

 

侑ちゃんは相変わらずだ。旅行やショッピングの前の段階で授業動画は全部見終えとけって話よ。人のことは言っていられないが。

 

豊洲駅到着後、食べ終わった海鮮丼のゴミを捨てて東雲キャナルコートCODANまで3人で向かう。当たり前だが、もう歩夢とせりなちゃんはいなかった。だけど、ある人が現れた。

 

??「あっ、侑!!」

 

侑「おたえ!!シオンと郷、すずかちゃんも一緒だね」

 

シオン「なんか、侑とぽむちゃんの自宅のアパートに寄りたいっておたえが言い出したから一緒に来ちゃった」

 

侑「私のアパートはこのあたりだよ」

 

郷「初めて見たけど、すごく大きい…」

 

多英子「10年前と変わらずに、すごくいいところでしょ?」

 

郷「というか由美ちゃんも来ているけど」

 

俺「侑ちゃんが池袋から帰るって言ったからここに寄り道しているだけ。ここからお台場に向かう予定です」

 

郷「理解」

 

すずか「それと、こちらの方は……」

 

カナエ「はじめまして、先月鉄道同好会に入りました、広田カナエといいます」

 

シオン「もしかしてこの前入部したって噂の……?」

 

多英子「そうだよー♪もちろん、3人とも先輩禁止だからね♪」

 

カナエ「あなただったんだ!!」

 

シオン「僕も話だけは比奈ちゃんたちから聞いていたよ」

 

カナエ「会えて嬉しいです!!」

 

シオン「僕も同じです♪」

 

俺「てか、シオンちゃんも郷くんもすずかちゃんも、自己紹介していなかったね」

 

というわけで、自己紹介はその場で済ませた。中野郷くんが鉄道系アイドルの久遠寺トワとして活動しているということも伝達済みである。ちなみにカナエちゃんが成績不振ということは、シオンちゃんと多英子ちゃんのみ知っていた。元情報はせりなちゃんらしいけど、俺も初めて聞いたぞ。

 

カナエ「じゃあこれからよろしくね、シオンちゃん、郷くん、すずかちゃん」

 

シオン・郷・すずか「よろしくお願いします!!」

 

またこうやって虹ヶ咲学園の鉄道同好会が発展していく。そう考えるとほっこりする。しかし、再度の廃部の危機になりそうな出来事がそう遠くはない未来に迫っていることを、俺は知る由もなかった。というかその出来事は、同じく鉄オタである俺の活動にも影響が出そうになるというあまりにも酷なものなんだけどね……(*1)。

 

さて、自己紹介を済ませたあとは侑ちゃんと解散にし、東雲方面に6人で歩く。しかし……、

 

シオン「あれ?どこだろう東雲駅」

 

豊洲駅寄っていると遠くなると判断し、東雲駅から乗るつもりでいたが……、

 

多英子「うわ、道誤ってる……」

 

道を誤ってしまい、このままでは東雲駅にたどり着けないのだ。

 

すずか「どうしますか皆さん?」

 

郷「決まっているでしょ?バスをキャッチするのだ!!」

 

カナエ「うん。それしかないね」

 

というわけで、歩いているところにバスが来たら乗ろう。都バスは実は人生21年やってきて初めてだ。

しばらく歩いていたらバスがやってきた。ここからアクアシティお台場までそのままひとっ飛びである。道中トヨタのFCバスSORAを見かけたのは良かった。

 

〜※〜

 

無事にアクアシティお台場に到着。まあ、最初はジョイポリスに行こう。前回虹ヶ咲を訪問した際に立ち寄らなかった場所を中心に寄るのが今回の目的だ。色々並んでいるが、待ち時間の少ないものから行くか。

 

そんな中、やってきたのは……

 

??「あっ!!シオン見つけたよ!!カナエっちまでいるじゃん!!」

 

シオン「愛さんだ!!もう逃げられない……」

 

情報処理学科1年の宮下愛ちゃん。愛トモ会のリーダーだが、何よりもシオンちゃんが愛トモ会の崇拝対象の代表格になってしまっている。

 

愛「ねえシオン、また逃げようとしたね!?愛さん怒っちゃうよー!?」

 

郷「シオンが怯えてるからやめてあげてよ愛さん」

 

多英子「そうだよ!!」

 

愛「トワっち、いやゴーくん、それからおたえまでそんなこと言うんだ!!もういい!!今日1日、シオンとゴーくんとおたえを振り回しちゃうんだから!!愛さんの愛してるって気持ち、絶対にわかってもらうよ、アイダケニ♥」ハイライトオフ

 

カナエ「…で、愛ちゃん、私たちは……?」

 

愛「とりあえずシオンとゴーくんとおたえを何とかするから、ゆーみんとすずかの3人で回っててもらっていい?」

 

すずか「大丈夫です!!」

 

シオン「ちょっコラすずかちゃん!!」

 

愛「シオンが一番見捨てちゃいけないのは愛さんだからね?」威圧

 

シオン「ごめんなさい……」

 

愛「アタシにごめんなさいって言えるだけ、シオンはいい子だね♥」

 

シオン「むー……」

 

愛「じゃ、行こっか♪」

 

シオン・郷・多英子「いやあああああ!!」

 

すずか「…行っちゃいましたね」

 

シオンちゃんと郷くん、多英子ちゃんは愛ちゃんに引きずられ行ってしまった。

 

カナエ「そういえば、私とすずかちゃんってなんか気が合いそうだよね」

 

すずか「どうしてですか?」

 

カナエ「私は韓国人とのハーフでしょ?すずかちゃんは元在日中国人だよね」

 

すずか「そうですけど……ってあっ!!同じ大陸の血が回ってる!!」

 

カナエ「そういうことだよん♪」

 

俺「うわ、純日本人としてなんか恥ずかしいな……」

 

そんな2人の会話を聞きながら、俺は1人でジョイポリ探検隊に向かうことにした。待ち時間はほとんどなかったからやってみよう。しかし……、

 

俺「ムズい……」

 

この上ないほど難しい。紋章を見つけ出すのは大変だぁ……。5つ集めればクリアだけど、1つ目から手間取ってるよ……。

 

〜※〜

 

1つ目はクリアしたが、間違えながら30分経過したため、もとに戻り5分延長。しかし、それでも3つ目はクリアできず……、

 

俺「ゲームオーバーか」

 

ネタバレがあるのと、忘れてしまったのでこれ以上は言うのを控えるが、異常に難しすぎて話にならなかった。1人では無理だわ。

カナエちゃん、すずかちゃんは2人で、シオンちゃんと郷くんと多英子ちゃんは愛ちゃんと4人で楽しんでいるみたいだし、他に空いている占いでもやることにするか。

 

〜※〜

 

まあ、700円払ってやる価値はあった。これも1つの結果として受け止めることにしよう。全然自分の性格と対にはなっているが。

 

しばらくして、カナエちゃん、すずかちゃん、シオンちゃん、郷くん、多英子ちゃん、愛ちゃんが戻ってきた。

 

すずか「私は満足しました!!」

 

俺「すずかちゃんが喜んでくれれば何よりです」

 

カナエ「由美ちゃんも楽しそうじゃん」

 

俺「ここに来られただけでも正直良かったです」

 

シオン「由美ちゃんが満足ならそれで満足だけど……」

 

愛「シオンやゴーくん、おたえと巡れただけで、愛さんも幸せだよ♪」

 

多英子「うん。愛さん怖い」

 

愛「どこが怖いのかなおたえ?ん?」威圧

 

多英子「なんでもないです…」

 

愛「わかってれば大丈夫☆」

 

こうしてみんなで巡れたことを確認し、全員で出場した。すると、また悲劇が起きる。

 

??「見つけたよ〜郷くん〜」

 

郷「彼方さん!?」

 

虹ヶ咲学園ライフデザイン学科2年の近江彼方ちゃんが現れた。この子も郷くんのこと大好きなんだよねぇ…。

 

カナエ「彼方ちゃん!!郷くんを貰っていくのはやめようよ」

 

彼方「嫌だよカナエちゃん」

 

多英子「えっ…お二人はお知り合いですか?」

 

カナエ「うん。たまに学内で出会って話すことが多いかな。でも彼方ちゃんに郷くんを渡すのはちょっぴり許せない感じだね」

 

彼方「でも、郷くんは彼方ちゃんのものなんだよ?だから連れて行くねー♥」

 

郷「いやあああああああ!!」

 

全員「待てえええええ!!」

 

もはや強引すぎる彼方ちゃん。だけど俺たちは抗えず彼方ちゃんは郷くんを連れて去っていった。

 

シオン「はぁ……」

 

愛「やっぱりゴーくん第一だなんて、愛さんそんなのイヤだよ!!」

 

多英子「あ、じゃあ愛さんはシオンのこと連れてって大丈夫だから」

 

シオン「コラおたえ!!俺を見捨てる気か!!」

 

多英子「ヤンデレから逃げるのはタブーだよね?私、侑と歩夢の幼馴染だもん。よーく分かるよ?」

 

俺「シオンちゃん、諦めなさい?」

 

シオン「由美ちゃんまで!!」

 

愛「じゃあ、今日1日中、しおしおになるまで振り回すからね、シオンだけに♪」

 

シオン「いやああああああああ!!」

 

シオンちゃんもこれで愛ちゃんに振り回されることになった。

その時だった。突然通知が鳴る。

 

俺「何があったんだろう……ってええっ!?」

 

カナエ「何があったの?」

 

俺「せつ菜ちゃんが虹ヶ咲TVの大階段でゲリラライブやるって」

 

多英子「私、噂のせつ菜ちゃんのライブ見てみたかったんだ」

 

すずか「曲目は?」

 

俺「『ひろがるスカイ!プリキュア〜Hero Girls〜』をカバーするとか。しかも今回は放課後スクールアイドルの衣装で踊るらしい」

 

カナエ「じゃあ見に行こう!!」

 

こうしてみんなで虹ヶ咲TVまで向かうと……

 

【♪優木せつ菜(カバー)『ひろがるスカイ!プリキュア〜Hero Girls〜』♪】

 

せつ菜ちゃんが生で踊っていたのだ!!俺がこの目で見るのは初めてだぞ。

 

??「あら?由美やすずかもいらしたのですね」

 

俺「比奈ちゃん!?」

 

レオナ「いえ、せつ菜がいる以上レオナと呼んでください」

 

そして比奈ちゃん、もといレオナちゃんも見物に現れていた。

 

俺「ごめんごめん。もうね、多英子ちゃんがせつ菜ちゃんを見たいって言い出したから、一緒に来てみたけど、あそこまで輝かしく踊れるのは素晴らしいと思うよ」

 

すずか「ますます高校に進学したらスクールアイドルをやってみたくなりました!!」

 

レオナ「すずかの気持ち、しっかり受け取りました」

 

すずか「ありがとうございますレオナ!!」

 

多英子「私も、どこかのタイミングでスクールアイドルデビューできたらなって思うけど、せりなちゃんと比べても地味だからちょっとためらってる感じかな」

 

レオナ「大事なのはやりたいかどうかだと思います。まあ、また菜々の方に相談しておきますからね」

 

多英子「ありがとうレオナちゃん」

 

レオナ「それはそうとシオンや郷、せりなを見かけませんが」

 

俺「アイツらは全員連行されてしまいました。シオンちゃんは愛ちゃんに、郷くんは彼方ちゃんに連れ出され、せりなちゃんに至っては歩夢に監禁されたとか」

 

レオナ「ジャパンモビリティショー休暇明けは、全員呼び出しが必要そうですね……」

 

俺「呼び出しって……?」

 

レオナ「言い忘れていましたが、この度風紀委員に就任したのです。ほぼ生徒会長の推薦でしたが」

 

俺「おめでとう比奈ちゃん!!」

 

レオナ「恥ずかしいですよ!!」

 

全員で笑い飛ばし、再びせつ菜ちゃんのパフォーマンスに目を向ける。いつものスカーレットに混じり、青白い輝きも見られたのは気のせいだろうか……?

 

〜※〜

 

パフォーマンスが終わり、ふと思ったことがある。

 

俺「モーターショーって言われているけど、本当に学内全封鎖なのかなぁ……?」

 

多英子「封鎖だけど、一緒に見に行く?」

 

俺「うん。自分の目で確かめに行くよ」

 

というわけで、ここから虹ヶ咲学園まで歩くことしよう。

 

〜※〜

 

レオナ→比奈「それにしてももうすっかり夜ですね」

 

すずか「はい。先月までまだ明るかったのに、新交通ゆりかもめの光が目立ちますね」

 

多英子「その割にはゆりかもめの本数が多くない?」

 

俺「それは思った」

 

そうやって歩いていると、突然聞き覚えのある声が聞こえてきた。

 

??「ずいぶんと鋭いところに気が付かれましたね、普通科1年の小磯多英子さん」

 

多英子「生徒会長!?なんでここに!?」

 

生徒会長の中川菜々ちゃんだ。

 

菜々「先ほど用事が虹ヶ咲TVの方にてあったため、片付けまで終えて皆さんに合流したかったのです。青山由美さんもこんばんは」

 

俺「こんばんは菜々ちゃん」

 

なお、俺には正体がバレており、その虹ヶ咲TVの用事=大階段でのゲリラライブのことだと一発でわかった。

 

菜々「ちなみに本数が多い件についてですが、ジャパンモビリティショーの関係で増発しているだけです」

 

俺「鉄オタでもないのになんで知ってるんだよ」

 

菜々「生徒会長たるもの、この辺りの最新の交通事情はすべて把握しているのが当然のことです」

 

俺「理解しました」

 

カナエ「それはそうと生徒会長、せつ菜ちゃんとの関係って……」

 

比奈「カナエ、それを聞くのはタブーですよ」

 

菜々「澁川さん、鉄道同好会の皆さんには内緒にしないと約束したはずです。小磯さんも湯山さんもよくお聞きください」

 

多英子「もしかして……」

 

菜々「はい。私が中川菜々であり、優木せつ菜です。鉄道同好会と中部高速鉄道だけの完全なる機密情報として、秘密をお約束いただけませんか?」

 

カナエ「生徒会長の仰せのとおりに致します」

 

すずか「私も菜々先輩の話には従います」

 

多英子「秘密はちゃんと守るからね」

 

菜々「ありがとうございます」

 

鉄道同好会があまりにも優遇されすぎているように感じるが、本当にどこかで落ちぶれそうな気がしなくもない。どこぞのスクスタとかいうゲームでも虹のスクールアイドル同好会が廃部の危機に何度も立たされているんだよねぇ……まあ、前述のように、2度目の廃部の危機は目前らしいが。

 

そんなことは置いておいて、気になったことがまだあった。

 

由美「そういえば菜々ちゃんって、この歌は知ってる?」

 

菜々「どの歌ですか?」

 

歌ってみよう。

 

由美「♪ポッケにすべてを隠して みんなが早足で帰る」

 

菜々「narrowという曲名ですね。楠木さんのファンとして、このくらいの歌は知っています」

 

由美「知ってたんだ」

 

菜々「続きを歌いますね。♪一度止まってくれたら その耳開けてくれたら いや、僕の歌は街を灯せない」

 

すると、今度はカナエちゃんがつられて歌い出す。

 

カナエ・菜々「♪あたたかさも やさしさも 寂しく笑う君に」

 

由美「えっ、みんな知ってるんだ」

 

そして比奈ちゃん、多英子ちゃんもつられて歌い出す。

 

比奈・多英子「♪聴いてほしくて溢れてた はじめての言葉だったんだ」

 

サビはすずかちゃんと俺を含めた全員で歌う。

 

全員「♪ここじゃ星は見えないよ 目を閉じても遥か遠く ネオンが僕を起こしにくる」

 

こうして歌っていると、なんとなく楽しい。スクールアイドルの楽しさも、こうやって生まれているのだろう、そう感じたのだった。

 

全員「♪歌う理由を知らない僕に 何度も見せてくれたイヤホン外す仕草 もう見れない もう届かない」

 

〜※〜

 

そんなこんなで歩いていると……

 

菜々「♪もう見なくていいように …虹ヶ咲学園はこの通りです」

 

歌い終えた頃に虹ヶ咲に着いたのだが、

 

俺「やっぱり学内完全封鎖だ」

 

比奈「ほら見なさい」

 

多英子ちゃんの言った通り、学内完全封鎖になっている。

 

俺「しかもあと30分でモーターショー閉まっちゃうから今回はパスしよ。FV見たかったんだけどなぁ…」

 

FVとはFV-E991系のこと。燃料電池ハイブリッド電車だが、ジャパンモビリティショーのためだけにわざわざJR様が虹ヶ咲学園に運んできてくれたのだ。

 

カナエ「えっ、今日でもう名古屋に帰るつもりだったとか?」

 

俺「いけなかった?」

 

菜々「ダメです。上原さんや高咲さん、天王寺さんや丸山さんが悲しみますよ?」

 

俺「嘘だろ……」

 

新幹線取り消し、さらば340円。今日は虎ノ門泊だな。そんなこんなでゆりかもめを使ってアクアシティお台場に戻ろう。

 

〜※〜

 

お台場に戻ったらラーメン国技館で1杯すする。

 

菜々「名古屋に帰る予定を取り消しましたが青山さん、明日はどうする予定で……?」

 

比奈「虎ノ門から朝一番の中部高速鉄道の列車で帰るとは言わせませんよ?」

 

俺「なぜバレた?」

 

菜々「上原さんや天王寺さんの話を聞いた限り、行動パターンをすべて推察できるからです」

 

やられた。アイツ結構なんでもわかっちゃうから困るんだよねぇ……。

 

すずか「明日こそ鉄道同好会でFV見ましょうよ〜」

 

比奈「それがいいですね。もちろん由美、シオン、郷も連れて、ですよ?」

 

カナエ・多英子「やったぁ!!」

 

比奈「またDiscordに投げておきますので」

 

終わったな。

 

俺「そういえば今日りなりーを見かけなかったが」

 

菜々「天王寺さんは発明品を出展した影響で、連日ジャパンモビリティショーに居座ることになってしまいました。青山さん、ぜひ行ってあげてください」

 

俺「わかりました……」

 

とりあえずラーメンはご馳走様でした。しかし明日も楽じゃないな。

食後は浜辺を歩き、20時を過ぎた頃に台場駅まで向かい比奈ちゃん、すずかちゃんを除き解散となった。

 

すずか「そういえばシオンと郷は……」

 

比奈「忘れてました!!せりなもです!!」

 

すると、2人のLINEにメッセージが。

 

シオン『愛さんから開放されたけど、ぽむちゃんに伝えたら名古屋帰っちゃやだって。というわけでトワちゃんも同様に虎ノ門泊です。よろしくね』

 

せりな『無事に歩夢ちゃんから開放されたけど、明日のジャパンモビリティショー行っちゃやだって言ってたからごめんいけない……』

 

すずか「嘘……」

 

比奈「歩夢の束縛、異常すぎます……」

 

俺「そこが可愛いんだけどね……」

 

比奈「わからなくもありませんけどね」

 

すずか「私もです」

 

こうして全員で笑い飛ばし、新橋から銀座線乗り換えで、中部高速鉄道の虎ノ門寮にてお開きとなった。あーあ、地下鉄スタンプラリーのゴールの道がまた遠ざかるよ……。

*1
ネタバレすると鉄道ファンの皆さんがご存じの、あの私人逮捕系YouTuberの騒動のことね。




文字数が9000字を超えました。過去2番目の記録また更新だぞ。

ちなみに私の場合はアクアシティお台場を去ったあと、新橋から京急エアポート急行で品川まで出て名古屋に戻りました。次の日は、名市交のスタンプラリーついでに徳川園、徳川美術館に立ち寄りました。夕暮れ時、紅葉しかけている徳川園も悪くはなかったなぁ。

次回は未定。ネタも出ないため、投稿もいつになるかはわかりません。

せりなちゃんの誕生日は11月23日、血液型はB型。作者の私や由美ちゃんと同じという設定にしました。
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