ラブライブ!シリーズ Linked by Trains since 2021   作:松浦南北

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本作でやや問題となっている咲ノ浜中学校・高等学校のブラック校則を意地でも撤廃したいと考え、思いついたので書いてみます。視点は澁川比奈を予定。


文化祭直前に咲ノ浜の生徒会長が死亡!! 世紀の大悪人から虹ヶ咲宛の遺書とは…?

私「只今より部会を始めます。よろしくお願いします」

 

全員「よろしくお願いします!!」

 

2023年11月9日、本日もいつも通り部会を行います。

 

私「今日の議題は……明後日に控えた文化祭についてですね。実行委員の鈴乃、何か情報とかはありますか?」

 

まずは文化祭のレイアウトについて考えることにします。

 

鈴乃「一応6階会議室を貸し切れることにはなったみたいよ」

 

私「それなら良かったです。ある程度のスペースがありますからね」

 

ドロシー「それと何を展示するかもポイントでしょ?」

 

私「はい。ですが、展示できるものが、国際鉄道模型コンベンションの際に出品したEF200とノルウェーのIORE形、それから中国の神24、あと中部高速鉄道のEP101くらいしかないような……」

 

せりな「一応それに見合う貨車と719系、中部高速鉄道のG5000系のNゲージだけは部費で買っておいたよ」

 

私「せりな、ナイスです」

 

多英子「一応精算も済ませたよね」

 

私「それなら安心ですね」

 

モリー「それから、実は家でドロシーとClass 323とノルウェー国鉄のBM72のNゲージを作っていたのです」

 

ドロシー「試運転も済ませて完璧だよね」

 

私「そこまで準備してあればもう文句なしですね」

 

こうして模型の方は、レールの配置を全員で確認してクリア。鉄道同好会の文化祭参加は初めてのため、2周分のレールとヤードのみ用意し、適宜車両を入れ換える感じで進めていきましょう。

 

私「それと機関誌の問題もありましたが…」

 

鈴乃「一応蓮ノ空での軟禁生活中に編集して、6日には脱稿したけど……」

 

舞子「あちゃー…発行までは1週間かかるから、文化祭間に合わないね……」

 

鈴乃「本当にごめんねみんな!!」

 

機関誌については既に薄い本として出すつもりでいましたが、まあ文化祭に出せなかったのは失敗でした。

 

カレン「じゃあ機関誌どうするのよ」

 

イオ「過去のやつ出せマスよね……?」

 

舞子「うん。機関誌出せたのは2019年と2021年だけだったから、追加発行かけたし大丈夫だよ」

 

私「それならそれもクリアですね」

 

というわけで、機関誌の問題もクリア。

 

私「あと鉄道PVですが、レコーディングはもうありませんよね?」

 

カナエ「うん。チェロ担当助かったよ比奈ちゃん」

 

有佐「どういうこと?」

 

せりな「柏木広樹さんとかの曲を使いたかったけど、著作権問題とか考えて、比奈ちゃんと鈴乃ちゃんがチェロとバイオリンを弾いて私とカナエちゃんで録音して、あとで私がピアノパートを録音したり加工したりしてオリジナル音源を作って、電車の映像に合わせるって感じだったね」

 

多英子「大変じゃなかった?」

 

せりな「レコーディングは大変だったけど、映像を合わせるって作業はそうでもなかったよ。由美ちゃんの動画も参考になったし」

 

私「それなら確実に文化祭で流せそうですね」

 

カナエ「でしょ?」

 

鉄道PVもクリアです。まあ、どこぞの大学ではミニSLとかを動かしていますが、導入するお金がないのと維持費を考え今回は見送りです。

 

私「他に何かある人は……」

 

全員ないと答えました。

 

私「それでは今回は、部会としてはお開きにしましょう、お疲れ様でした」

 

全員「ありがとうございました!!」

 

こうして部会としてはお開きとなりました。すると、猛ダッシュで誰かが走ってくる音が聞こえました。

そして慌ててその足音の正体が部室のドアをノックしたのです。

 

??「失礼します……!!」

 

私「どうぞ」

 

入ってきたのは菜々、もとい生徒会長。

 

せりな「生徒会長、そんなに慌ててどうされたんですか?」

 

菜々「丸山さん、このような手紙と、死亡通知というものを受け取りまして……」

 

菜々が見せたのは1通ずつの手紙とハガキ。

 

多英子「誰宛なんですかね?」

 

菜々「私立咲ノ浜高等学校生徒会から私、普通科1年の澁川比奈さん、小磯多英子さん宛だと書いてあります」

 

有佐「会長、ここの同好会のみんなで確認するのは大丈夫ですか?」

 

菜々「確かにそれも手だと思います。特に丸山さんも咲ノ浜への転校を検討されたことがあったので確認したくありませんか?」

 

せりな「それは意地でも確認したいです」

 

菜々「それなら皆さんで読みましょうか。まずは死亡通知の方からですね」

 

私「そうしましょう」

 

というわけで、まずは死亡通知のハガキを確認しましょう。

 

モリー「えーっと…高塚わさび様とは……?」

 

亡くなったのは咲ノ浜高等学校音楽科1年の高塚わさびさん。致死性不整脈により、11月5日に15歳の若さでこの世を去ったようです。

 

多英子「この人確か咲ノ浜で生徒会長やっていた人だ!!」

 

全員「えっ!?」

 

全員が驚きます。

 

菜々「まさか咲ノ浜にて噂のオタク趣味厳禁のブラック校則を制定された方ですか?」

 

多英子「はい。しかも私が所属していた鉄道研究会の廃部の他にかなり悪政を働いていまして、バス研究会も部員数が足りていたのに廃部、放送部・新聞部からはオタク取材の専門部員を全員除名、文芸部・漫画研究部も二次創作専門の部員を全員除名、アニメ研究会とスクールアイドル研究会の設立もすべて却下したそうです。その結果、生徒からつけられたあだ名が『咲ノ浜の暴君ネロ』だとか」

 

私「私や菜々が門前払いされたよりも恐ろしい……」

 

聞いているだけで慄然と震えてしまいました。

 

菜々「とりあえず、手紙も皆さんで読みましょう」

 

会長は手紙を開封し、広げます。

 

 

2023年11月4日

虹ヶ咲学園 普通科1年

小磯 多英子 様

中川 菜々 様

澁川 比奈 様

咲ノ浜中学校・高等学校 生徒会長

音楽科1年 高塚 わさび

 

遺 書

 

拝啓

 

晩秋の時節ではありますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。

 

さて、貴女がたがこれを読んでいるということは、私がもう亡くなったということです。ストレスによる急性心不全を起こし救急搬送され、この手紙を書いている時点ではもう長くないと言われておりました。

 

皆様には心から申し訳なく感じております。まず、普通科1年の小磯多英子様、鉄道研究会を廃部にしたことと、ブラック校則が原因で不登校になり、そのまま虹ヶ咲学園へ転校させてしまったことを深く反省しております。続いて普通科1年の中川菜々様と澁川比奈様、貴女がたが咲ノ浜にいらっしゃり、オタク趣味を認めるよう私を説得された際、あまりにも癪に障り締め出したことを深くお詫び申し上げます。大変申し訳ございません。

 

これらは、もともと私が鉄道、アニメ、アイドルと言ったオタク趣味が、マスメディアの偏向報道の影響で大嫌いだったためで、生徒会長になった際に校則ですべて規制することを企てておりました。理事会で承認され、それで満足致しましたが、2ヶ月以上経過すると、小磯様のような転出者が複数現れ、更には生徒会会計、生徒会書記、生徒会副会長の全員が大阪湾に入水自殺してしまいました。そこで私のリコール運動が始まりましたが、それでもオタク趣味や中性口調を規制したい気持ちは変わりませんでした。

 

ですが、今回私が心臓発作で緊急搬送されたことで、生徒を苦しませていたことに気付かされたのです。入院中はできることも減っていきました。生徒の皆様を監獄のような世界に閉じ込めること自体、今どきはもはや時代遅れであると身をもって感じました。

 

私は間違いなく地獄に落ちるでしょう。これまで私がしでかした校則改悪、およびそれによる部活動規制のすべての責任は命をもって償います。

 

最後になりましたが、御三方には再度お詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。皆様方のご多祥を祈り、締めの挨拶とさせていただきます。皆様お元気で。

 

敬具

 

追伸) 小磯様が咲ノ浜に戻るかどうかは一任いたします。

 

 

モリー「この人が独裁生徒会長と考えると、なんというか一言で言い表せない複雑な気持ちになりますね……」

 

菜々「それは私も同じ気持ちです」

 

イオ「でも、一番危険なのは、地獄にすら行けず魂が彷徨っていることデスネ」

 

鈴乃「確かにそれは警戒しないといけないわ」

 

ドロシー「でも、ここまで反省して懺悔したんだから、魂が彷徨うことは流石にないんじゃないの?」

 

舞子「ドロシーちゃん、甘い」

 

ドロシー「えっ?」

 

私「私の双子の姉の陽羽里が亡くなったあとの話をしましたっけ?」

 

有佐「初めて聞くかも」

 

菜々「澁川さんの入部直後に幽霊として現れましたが、あのとき私と上原さん、高咲さんがいなかったら澁川さんは呪い殺されていた可能性が高いです」

 

カレン「…で、最後どうなったの?」

 

私「1人で部室に向かい、しばらくして陽羽里がやってきましたが、そこでお互いにハグをして想いを伝えたら陽羽里は成仏しました。ただ、ここまで人脈が広がっているのを見るとまた嫉妬して戻って来る可能性がなきにしもあらずですがね」

 

多英子「うわぁ…それなら私、警戒しなきゃ……」

 

せりな「うん……」

 

そして、複雑な気持ちになる中、カナエが聞きます。

 

カナエ「……で、多英子ちゃんは咲ノ浜に戻る予定とかは本当にない?」

 

多英子「うん。これを読んでも、やっぱり虹ヶ咲に残りたい気持ちは変わらない。だって幼馴染の侑や歩夢と一緒だからね」

 

菜々「それなら小磯さん、今後もよろしくお願いいたします」

 

多英子「中川生徒会長ありがとうございます!!」

 

ここまで色々話してきましたが、個人としては1人の人間の死を悲しむ一方で、不謹慎とはいえ世紀の大悪人ともいえる咲ノ浜の独裁生徒会長が消えたことで、極悪な校則の削除や当校2度目の生徒会長総選挙が行われるだろうという、どことない達成感が心の奥底にありました。

 

さて、とりあえず複雑な気持ちが色々落ち着いたところで、菜々にこれを気に相談したいことをせりなに伝えてもらうことにしましょう。

 

私「とりあえず、明日から文化祭準備もあるのでお開きにしたいところですが……その前にせりなから会長に伝えたいことがあるそうです」

 

菜々「何でしょうか?」

 

せりな「なんか多英子ちゃんもスクールアイドルやってみたいって気持ちがあるらしいんだ。でも自分は私と比べて地味だからってことでためらっているんだって」

 

多英子「ちょっ…それは……まあいいけど」

 

菜々「でも、その気持ちは大事だと思います。文化祭のときのデビューは難しくても、小磯さん、咲ノ浜の、高塚さんの生徒会長就任前の栄光をここ虹ヶ咲で広める目的を含め、月曜日にデビューよろしくお願いいたします」

 

多英子「……本当にいいの?」

 

菜々「もちろんですよ」

 

多英子「ありがとうございます!!」

 

こうして全員で拍手を送り、本当の本当にお開きとしました。まあ、明日の文化祭準備に備えて撮り鉄を控え、体力を温存するようにしましょう。

 

しかし、鉄道同好会の2度目の廃部危機が迫っているということを、このときの私たちはおろか、菜々すら知っていなかったとは……。




次回、鉄道同好会2度目の廃部危機!!果たして廃部は救えるのか…?
ただし、投稿がいつになるかはわかりません。
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