ラブライブ!シリーズ Linked by Trains since 2021 作:松浦南北
2023年11月23日、いきなり夕方に虹ヶ咲学園鉄道同好会の部室に呼び出された俺。せりなちゃんの誕生日は祝わないわけがないが、今朝名古屋モビリティショーにも行ったというのに、大事なはずの日をまた忘れてしまったのだ。
比奈「只今より、定期部会を始めます」
全員「よろしくお願いします!!」
しかも今日は木曜日だから、定期部会に組み込まれることになった。
比奈「まずは、先週末の大名古屋工科大学の学祭について、見学に行った人は手を挙げてください」
するとせりなちゃんと比奈ちゃん、鈴乃ちゃんが手を挙げた。そう、この前学祭があったのだが、またもや俺の醜態を晒すおそれがあるから来てほしくなかった。
比奈「でも由美、意外と格好良かったですよ」
俺「ありがとう……」
いきなり褒められたのは良かったのと、まあ今回は大ドジも少なかったからまだ良かったんだけどね。
有佐「来年遊びに行こうかな♪」
俺「いや、俺の醜態を晒すことになるからあんまり望ましくないかなぁ……」
多英子「それならまた侑と歩夢に言いつけちゃうよ?」
俺「多英子ちゃんそれはやめて!!意地悪!!」
多英子「冗談だよ?」
すると、突然ドアをノックされる。
??「失礼します」
比奈「どうぞ」
入ってきたのは歩夢と侑ちゃん。さっき多英子ちゃんが意地悪言ったせいで入ってきたとしか思えない。ちなみに歩夢と侑ちゃんも学祭の鉄研ブースには来てくれた。かなり恥ずかしかったなぁ……。
歩夢「そっちの学祭、行ってみたら楽しかったんだけど、来年行くなって由美ちゃんが暗に言っていたような……」
俺「大規模にしくじりまくるもん……。俺の醜態なんて、侑ちゃんや歩夢を含むここの生徒さんたちに晒したくないし」
侑「由美ちゃん、そんなこと言ったら悲しむから、もう言わないでね?」
俺「ごめんなさい……」
案の定そうでした。
鈴乃「…で、侑と歩夢は部会に参加する?」
歩夢「今日は参加するよ。テスト前だけど、今日は由美ちゃんにとって大事な日でしょ?」
俺「いや、全然わからないんですが」
侑「フフッ♪気になる?」
俺「当たり前です」
歩夢「内緒だよ」
俺「おいコラ」
本当に今日は俺にとっての何の日か、わからない、いや忘れてしまった。比奈ちゃんたちはテストが近いってこともわかっているけど、本当に何の日だ……?
比奈「さて、次のテーマですが、せりな、お誕生日おめでとうございます」
せりな「ありがとう!!これで鈴乃ちゃんや比奈ちゃんの仲間入りだね♪」
鈴乃「そう言ってくれるだけで嬉しいわよ」
モリー「さあ由美様、今日は何の日でしょう?」
俺「せりなちゃんの誕生日でしょ?おめでとう!!」
せりな「由美ちゃんもありがとう!!」
ドロシー「それもあるんだけど……」
俺「えっ?」
カナエ「本当にわからないの?」
俺「うん……」
せりなちゃんの誕生日であることはもうわかっていた。せりなちゃんももう16歳。それなのに本当にまだわからない。
舞子「こうなったら、最終兵器だね。カレンちゃん、呼びに行くよ」
カレン「もちろんよ舞子!!」
比奈「楽しみですね」
俺「誰が来るんだろう……?」
侑「噂によると黒澤ルビィさんというアイドルの人って聞いているけど……由美ちゃんの友人で同業者でしょ?」
俺「うん。でも、今朝ルビィから何の日か教えてくれてはいないんだよねぇ……」
歩夢「ドッキリだと思うよ?」
俺「そうか……」
ルビィと言われても、何もわからない。しばらくして、舞子ちゃんとカレンちゃんがルビィを連れてやってきた。
ルビィ「こんばんは由美ちゃん」
俺「どうも」
ルビィ「本当に何の日かわからないの?」
俺「うん。せりなちゃんの誕生日であり、名古屋モビリティショーの初日であり、勤労感謝の日。だけど俺にとっての大事な日って、何なの?」
ルビィ「それはね………」
するとルビィちゃんは俺に耳打ちをする。
ルビィ「
俺「………はい?」
俺の誕生日!?
ルビィ「由美ちゃん、22歳のお誕生日おめでとう!!」
俺「ええっ!?もう22歳!?嫌だよ!!これ以上歳を取りたくないです!!」
ルビィ「由美ちゃんは一昨年も去年も、自分の誕生日を当日に忘れていたよね?だから意地悪しちゃいました♪」
俺「本当にごめん」
ルビィ「舞子ちゃんも比奈ちゃんも、今日はありがとね♥」
比奈「お力になっていただけたようで何よりですルビィさん」
舞子「由美ちゃんの記憶を呼び覚ませて良かったよ」
俺は22歳になったようだ、いやなったのだ。ふと思い出した。一昨年は20歳になったが、千歌っちからの電話で気づいた。去年は何の日かわからず、新居町の事務所を追い出された。そして今年、虹ヶ咲学園の鉄道同好会の部室に遊びに行って、ようやくわかったのだ。
歩夢「由美ちゃん、もう自分の誕生日を当日に忘れないね?」
俺「えっそれは……」
歩夢「……もう自分の誕生日なんか忘れちゃダメだからね?虹ヶ咲学園普通科1年、上原歩夢との約束だよ?」
俺「わかりました……」
ルビィ「大名古屋工科大学電気科3年の黒澤ルビィとも約束してね?」
俺「ごめんなさい……」
ルビィと歩夢の頼みは断れないじゃないか!!別に可愛いからじゃない。俺に対してヤンデレな面があり、平気で既婚者の俺を拉致したり、誘拐したり、鎖繋ぎにしたりなどを繰り返すからだ。逆らったらどうなるのか、下手をすると命がなくなるので、約束を絶対に破ってはならないのだ。
侑「さあ、もう忘れないでしょ?」
俺「うん」
こうして全員で笑い飛ばす。
比奈「とりあえず、由美が自分の誕生日を思い出せたので部会としてはお開きに致しましょう。お疲れ様でした〜!!」
全員「ありがとうございましたー!!」
こうして、部会としてはお開きとなった。
すると、比奈ちゃんは意外なことを言う。
比奈「それでは、新居町に行きましょう」
俺「新居町!?」
新居町というのは中部高速鉄道の本社のこと。静岡の湖西市だけど、東京都江東区の虹ヶ咲から流れるとは思ってもいなかった。
比奈「何を言っているのですか?千歌さんたちが待っていますよ?」
俺「それなら行くか」
多英子「侑と歩夢は行く?」
歩夢「先週末の学祭遠征でまたお金がなくなったから、今回はやめとこうかな」
侑「うん……ごめんね由美ちゃんもせりなちゃんも」
せりな「大丈夫だよ。その代わり、今回も赤点取らないようにね!!」
歩夢「うん!!約束するよ!!」
俺「その代わり、今後も絶対ここには戻って来るから。I shall return!!」
侑「うん!!絶対に戻ってきてね!!」
こうして侑ちゃん、歩夢とは解散になり、ルビィちゃんおよび鉄道同好会のメンバーと新橋・虎ノ門経由で新居町へ流れた。そういえば今日はレインボーブリッジが自転車道として封鎖されていたんだよねぇ……。
〜※〜
新居町運転所にて。やはり会議室の部屋が暗くなっている。
俺が入ると……
千歌「ゆーみんお誕生日おめでとう!!」
俺「千歌っち!?」
ダイヤ「由美が3年連続自分の誕生日を忘れるとか、呆れますわ本当に」
俺「ダイヤまで!?」
マル(花丸)「Aqoursのみんなの誕生日忘れるのならまだしも、自分の誕生日を忘れるのは良くないと思うずら」
俺「うわ、マルもいる。てかAqoursといつものメンバーまでいるぞ」
シオン「由美ちゃんの誕生日は中部高速鉄道で意地でも祝うって、相場が決まってるんだから!!」
俺「なんとも言えないよこれじゃあ……」
Aqoursメンバーといつもの鉄オタメンバーが揃っていたのだ。
仲喜「はい、というわけで、これから由美とせりなちゃんの誕生日会の前に、由美を振り回したいと思います」
俺「おい仲喜くん、俺のこといつの間に呼び捨てに」
仲喜「私のこと呼び捨てにしないと返事しません」
俺「そんな……仲喜……」
仲喜「私を虹ヶ咲の鉄道同好会のメンツやシオンちゃんたちに嫉妬させるなよ!!だから一歩進むの!!」
俺「勇輝くんたちは大丈夫なの?」
勇輝「別にこのくらい平気だよ?由美ちゃんたちには人脈を広げてほしいし」
そーちゃん、ジュリーも頷く。夫や兄弟と、それ以外の差って何なんですか本当にもう?
比奈「…で、振り回すというのは」
仲喜「一緒にヒーリングレイクタウン新居にて買い物してもらう。全員で。鈴乃ちゃんたちも好き勝手やっちゃっていいからね」
鈴乃・多英子「もちろん!!」
果南「さ、イクヨ♥」
俺「最悪だあああああああ!!」
誕生日を忘れたり、虹ヶ咲学園の鉄道同好会に手を伸ばしていたりするだけでどうしてうちのショッピングモールの中を市中引き回しにされちゃうんだよ……。マイッタマイッタ。
次回は未定。投稿もいつになるかは本当にわかりません。