ラブライブ!シリーズ Linked by Trains since 2021   作:松浦南北

225 / 259
今回から12月に入ります。そして新キャラ登場!!視点は鳳来寺シオンを予定。
そして虹ヶ咲キャラは基本的にテスト期間中設定に付き出てきません。


受験生でも鉄オタ魂は消えるわけがない。

12月2日、テスト期間が終わったから、とりあえずとある人に会いに行くという理由で新宿駅に郷くんと来ていた。今回の服装はいずれも学校指定のセーラー服だ。郷くんもフタナリ化した以上、今後男子制服での登校は一切認められなくなった。

 

僕「しかし困ったなぁ…」

 

郷「どうしたのシオン?」

 

僕「テスト期間中だから比奈ちゃんも鈴乃ちゃんもせりなちゃんも出られないって」

 

郷「仕方ないだろ、僕たちだって日比津も西白壁も昨日までテストだったじゃん」

 

僕「そりゃね。まあ菜々ちゃんもぽむちゃんも来ないからセーフか」

 

郷「だよね。あの虹ヶ咲の狂愛生徒会長に見つかったら……」

 

菜々『ナ・カ・ノ・サァ〜ン』ゴゴゴッ

 

僕・郷『いやああああああ!!』

 

郷「ってなりそうだからさ」

 

僕「全く同じことを思った。でもまあ、大事な用事だけは済ませようか」

 

郷「せやな」

 

というわけで、その人に会いに行くことにしよう。そう思ったその時だった。

 

??「おや、シオンと郷くんじゃないか」

 

僕「万里!?」

 

目的の人がやってきた。浪速(なにわ)万里(ばんり)くん。2023年12月現在、男子校である私立上板橋中学校に通う3年生。僕の1歳下、かつ幼稚園時代の幼馴染で、郷やおたえとも遊んだことがあるけど、万里が小学校になる直前に東京に引っ越してから、会うのが久しぶりだ。

 

郷「万里くん元気にしてた?」

 

万里「まあね。シオンも郷くんも元気そうで俺嬉しいよ」

 

僕「えへへ、ありがとう」

 

さて、本題に入ろう。

 

郷「ところで万里くん、今日何か伝えたいことがあるって聞いたけど」

 

万里「ああ。実は俺、今度虹ヶ咲学園を受けることにしたんだ」

 

僕・郷「……はい?」

 

ちょっと待った。虹ヶ咲って、来年から共学化するけど、人手不足で男子制服もスカートタイプしか用意できないんじゃなかったっけ?

 

僕「あのー、万里、虹ヶ咲なんだけど、男子の制服もスカートしかないぞ?」

 

万里「全然平気だぜ俺は」

 

郷「僕みたいだな」

 

万里「うん。まずその事を話したら父ちゃん母ちゃんがむちゃくちゃ薦めてくるし、何しろ郷くんの、トワちゃんとしての活動を見ていると、比較的顔立ちが女の子っぽいって言われる俺だって可愛い制服とか女の子用のブラジャーやショーツとか着て生活したくなるじゃない?」

 

僕「理解」

 

ここ最近は多様性が意識されているし、郷や仲喜くんの活躍を見てきているから、男がスカートや女物の下着を着用するとか、そんなことでは驚かない。

 

万里「そういえば今日こそシオンと郷くんと新宿駅で撮り鉄したいんだよねぇ」

 

僕「じゃあ、約束通り撮り鉄に……」

??「行けるとでも思うのかな?」

 

誰?

 

万里「かのん!?千砂都まで!?」

 

郷「もしかして万里くんとも知り合い!?」

 

ちーちゃん「そうだよ〜♪」

 

僕「だからってちーちゃんは僕に抱きつくなぁ!!」

 

ちーちゃん「だって数カ月ぶりなんだもん。文句はないよね?」

 

僕「ごめんなさい……」

 

澁谷かのんちゃんと嵐千砂都ちゃん。僕に対してヤンデレな2人。

 

かのん「万里も久しぶりだね」

 

万里「エヘヘ。かのんも元気そうで良かった」

 

かのん「ところでシオンちゃん、万里とはどういう関係なの?」

 

千砂都「私も知りたいよ」

 

シオン「幼稚園時代の幼馴染。僕が小1の頃に、万里が東京の方に引っ越すって話になって、それ以降会えていなかったんだ」

 

すると、かのんちゃんとちーちゃんの瞳からハイライトがなくなる。

 

かのん「ねえシオンちゃん、どうして私たちに黙っていたの?」

 

僕「だって2人とも知らないって思ってたし」

 

ちーちゃん「一言くらい言ってよーもー!!」メソメソ

 

僕「ごめんなさい〜!!」

 

…って、これおたえと侑のときも一緒の展開だった気がするぞ。

 

かのん「はい、じゃあこれからシオンは私のことを呼び捨てにしないと返事しないんだからね?」

 

僕「えっ……かのん、いきなり呼び捨てって……」

 

かのん「いいじゃん、万里っていう共通の幼馴染がいるんだし♪」

 

僕「万里も郷も助けて〜!!」

 

万里「ダメだってそんなこと」

 

郷「たとえ女子でも、女子を泣かせちゃだめだよ?」

 

僕「ごめんなさい……」

 

というわけで、かのんちゃん、もといかのんを今後呼び捨てすることになってしまった僕でありました。

 

〜※〜

 

落ち着いたところで、ちーちゃんたちがここに来た目的を聞いてみよう。

 

僕「ところでちーちゃん、今日の目的は?」

 

ちーちゃん「同じ外苑西の子と受験勉強の息抜きに買い物に来ていたんだけど……」

 

すると、2人の少女が現れた。

 

??「あれ?鳳来寺さん!?」

 

??「久遠寺さんも一緒ね」

 

僕「えーっと……この2人は……」

 

さあや「はじめまして!!外苑西中学校3年の鈴木さあやと言います!!」

 

そまり「私は高橋そまり。同じく外苑西中学校に通う3年生。さあやとは幼馴染よ。よろしく」

 

鈴木さあやちゃんと高橋そまりちゃん。

 

僕「僕は鳳来寺シオンと言います。名古屋の西白壁高校に通っている1年生です。鉄道系YouTuber『鳳来寺』として活動しています。僕って言っちゃうけど女の子だからね」

 

郷「僕は中野郷。名古屋の日比津高校に通っている1年生で、シオンの幼馴染です。鉄道系男の娘アイドル『久遠寺トワ』として活動しています。こんな格好をしているけど男だからね」

 

万里「俺は浪速万里。上板橋中学校に通う3年生。シオンと、それからかのん、千砂都の幼馴染だよ」

 

自己紹介だけは無事に済ませることができた。

 

かのん「実はさあやちゃんもそまりちゃんも、私やちーちゃんと一緒で、新設校結ヶ丘の音楽科を目指してるんだ」

 

僕「さあやちゃんもそまりちゃんも、かのんもちーちゃんも頑張れよ」

 

さあや「ありがとうございますシオン先輩!!」

 

そまり「ちなみに、私の夢は、さあやと一緒に結ヶ丘で鉄道研究会を設立すること。シオン先輩も郷先輩も、応援してくれる?」

 

郷「もちろん。鳳来寺チャンネルの一員として、鉄道仲間を応援しないわけがないじゃないか」

 

初対面だけど、そまりちゃんの夢を応援したいという気持ちは同じ。だけど、何か問題があるっぽい。

 

さあや「でも……」

 

僕「でも?」

 

さあや「実は私、数年前にイップスでピアノが弾けなくなっちゃってて……。だから、結ヶ丘を不合格になったらピアノの道は打ち切って、虹ヶ咲の普通科でゆる~く鉄オタライフを送ろうかなって思ってるんだ」

 

そまり「私も、寂しくなるけどさあやが万が一不合格になったら虹ヶ咲に行ってほしいと思う。かのんさんや千砂都さんとは離れ離れになるけど、さあやなら別の高校に行っても新たに友達を作れると思うもの」

 

万里「俺も虹ヶ咲を受験する予定だから、さあやちゃん一緒になったらよろしくな」

 

さあや「うん!!もちろんだよ万里くん!!」

 

ここで読者の皆さんは気づいてほしい。万里は校則の関係で女装して虹ヶ咲に通うと言っていた。さあやちゃんは気づいていないのだろうか……?

いち早く気づいたのはかのんだった。

 

かのん「そういえばさあやちゃんもそまりちゃんも、虹ヶ咲学園の男子生徒も女子制服だって話は知っているよね?」

 

そまり「そのことはもちろん知っているわ。でも万里さんは、言ってしまうと悪いけど、女の子みたいな顔立ちをしていて可愛いし、虹ヶ咲学園の制服を着ても十二分に似合うと思うわよ」

 

万里「あはは…よく言われるよそれ。でもありがとう。俺嬉しいよ。お互いに頑張ろうね」

 

かのん・ちーちゃん・さあや・そまり「うん!!」

 

こうして全員で笑い飛ばす。まあ、僕と郷くん以外はみんな受験生だし、全力を出して乗り切ってほしいものだ。

 

かのん「そういえば、虹ヶ咲のみんながいるお台場に行ってみたいなぁって思うんだけど……」

 

郷「あのー……虹ヶ咲はテスト期間中だぞ」

 

ちーちゃん「いいじゃん、息抜きに誰か1人くらいは出歩いていると思うよ」

 

僕「でも、みんなと囲まれてやっていると……」

 

その時だった。地雷を踏んでしまったのは。

 

かのん「そんなにも虹ヶ咲学園の生徒に会わせたくないんだ、シオンは」ハイライトオフ

 

僕「だって虹のみんな、鉄道同好会含めて、俺に対してはみんなみーんな嫉妬深いんだもん!!かのんやちーちゃんがいたらそれこそ本当に何されるかわからないし!!」

 

千砂都「そんなにもシオンちゃんは私やかのんちゃんと一緒にいるのが嫌なんだね!!あははははっ!!」ハイライトオフ

 

僕「わかったよ…一緒行こ?」

 

郷「ほら見ろ」

 

万里「シオンも昔からこういうところあったよね」

 

郷「うん」

 

このままみんなで豊洲に流れることになってしまったのだった。

 

〜※〜

 

新宿からは永田町経由で豊洲まで抜けたけど、万里とさあやちゃん、そまりちゃんは残り少なくなった02系にものすごくときめいていた。僕も02系時代が一番好きだったんだけどね……。

 

豊洲到着後、悲劇が起きる。

 

??「あっ!!万里くん見つけた!!」

 

万里「おたえちゃん!?」

 

??「シオンちゃんと郷くんも一緒だ!!」

 

??「というかかのんちゃんに千砂都ちゃん、それから知らない女の子までいるんだけど……」

 

郷「うわあああ侑に歩夢!!比奈ちゃんまでいるよぉ!!」

 

さあや「えっ!?比奈先輩がいるの!?」

 

比奈「私ですが……もしかして鈴木さあやさん!?」

 

さあや「はい。お久しぶりです!!文化祭のとき以来ですね!!」

 

比奈「元気そうで何よりです。高橋そまりさんも一緒ですね」

 

そまり「比奈先輩こんにちは」

 

比奈「結ヶ丘に入られたとしても、一緒に連合を作りましょうね」

 

そまり「もちろんよ」

 

郷「って、比奈ちゃんと2人は知り合いだったんだ」

 

比奈「はい。シオンがいない間に来てくださって、模型運転体験とかをさせていました」

 

さあや「仮に虹ヶ咲に入ったら、私は鉄道同好会に入りますからね!!」

 

比奈「約束ですよ」

 

そして、比奈ちゃんは万里にも気づく。万里も僕がいない間に文化祭にやってきてくれたとのこと。

 

比奈「それと、万里もこの前はありがとうございました」

 

万里「比奈先輩、俺も虹ヶ咲に入ったら絶対に鉄道同好会入りますから!!」

 

比奈「そう行ってくださると嬉しいです」

 

僕「まあでも、良かったよね。荒れ果てて廃部寸前だった鉄道同好会がここまで立ち直れたのも比奈ちゃんがいたおかげだし」

 

そう言ってまた僕は地雷を踏んでしまった。

 

ぽむちゃん「いや、良くないよね」

 

僕「なんで!?」

 

ぽむちゃん「明らかに浮気なんだもん。侑ちゃんを堕としたシオンちゃんは私のモノにしなきゃいけないのに、鉄道仲間としての人脈を広げるだなんて……もう許さないよ!!」

 

侑「一応かのんちゃんと千砂都ちゃんも、このままお説教だから」

 

かのん「ひっ……」

 

おたえ「でも私すごく嬉しい。だって万里くんに久々に会えたんだもん♪」

 

万里「だからっておたえちゃんは俺に抱きつかないでぇ!!」

 

ぽむちゃん「さ、じゃあこのまま4人でこの7人を私たちの勉強会に連れて行こうか」

 

比奈「それがいいですね」

 

さあや「私も比奈先輩といっぱい話したいです♪」

 

侑「んじゃ、行くよ」

 

僕たち「いやあああああああ!!」

 

こうしてまた僕たちは3時間以上事情聴取をされました。しかも、万里くんも間接的にぽむちゃんと侑の幼馴染がいるってことで、先輩禁止ルールを適用されちゃったし、色々大変だよぉ……。

まあ、比奈ちゃんとさあやちゃん、そまりちゃんはすごく楽しそうに話していたんだけどね。




次回は久々の鉄道同好会の部会ネタですが、投稿はいつになるかわかりません。

【浪速万里】
私立上板橋中学校3年。男の娘で、鉄オタ。鳳来寺シオンとは幼稚園時代の生き別れの幼馴染。中野郷、小磯多英子とも知り合い。小学校時代は親の都合で東京で過ごし、澁谷かのん、嵐千砂都と友人になる。中学は私立上板橋中学校を受験し無事に合格。そのまま内部進学する予定だったが、虹ヶ咲学園の共学化のニュースを聞き、内部進学を蹴り虹ヶ咲学園を受験することを親に薦められ勉強中。万里本人はそれに反対せず、むしろ女装して学校生活を送れることに喜んでいる。

【鈴木さあや】
外苑西中学校3年。マジモンの鉄オタ。結ヶ丘女子高等学校の音楽科を目指しているが、数年前にイップスで急にピアノを弾けなくなった。不合格になった場合は自身の名誉のためにも、虹ヶ咲学園の普通科に流れることに決めている。

【高橋そまり】
外苑西中学校3年。マジモンの鉄オタ。さあやの幼馴染。結ヶ丘女子高等学校の音楽科を目指している。非常に言葉遣いが丁寧でドライな性格に見えるが、いざ話してみるとすごく話しやすい。人間洞察力にも優れる。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。