ラブライブ!シリーズ Linked by Trains since 2021 作:松浦南北
2023年12月26日、京都駅にて。
比奈「だからどうして歩夢と侑がいるのですか!?」
ぽむちゃん「シオンちゃんの浮気防止だよ?」
侑「今回の北陸遠征は私と歩夢もお供しますから」
舞子「侑ちゃんと歩夢ちゃんにバレていたとか泣きそう……」
侑「シオンに脅迫して聞き出したら教えてくれました」
鈴乃「全国中の鳳来寺チャンネルファンに謝罪しなさいよ……」
一昨日、虹ヶ咲学園鉄道同好会の部室でクリスマスパーティーを開き、25日に舞子ちゃん、比奈ちゃん、鈴乃ちゃん、郷と一緒に京都観光をし、今日は金沢に抜ける予定だったが、なんと!!侑とぽむちゃんがわざわざやってきたのだ!!
郷「というか、それ以前に僕たち全員が蓮ノ空から狙われていること知っていて来ただろ」
侑「バレちゃった☆」
僕「蓮に捕まったら諦めるつもりだったけど」
ぽむちゃん「侑ちゃんのためにも、シオンちゃんは絶対に金沢の魔の手から守ってあげるよ?」
僕「わかりました……」
話によると、蓮ノ空で今月15日ぐらいからネット禁止・外出禁止になったけど、22日の冬休み入りでこれが解除されたので、余計に連行される危険性があり、それを侑もぽむちゃんも心配しているらしい。
舞子「まあ、そうと決まったら行くしかないよね」
比奈「はい」
鈴乃「そういうわけで、レッツラゴーよ!!」
全員「おー!!」
こうして僕たちの旅は始まった。蓮の魔の手から逃れられるなら、快く受け入れるでしょ。
〜※〜
乗った列車はサンダーバード9号。今回は金沢が目的地だからまだいいけど、敦賀や小松に行く目的で乗ったら絶望するやつだ。
そういえば今回、侑とぽむちゃんがおたえこと、共通の幼馴染である小磯多英子ちゃんを連れてくることはなかった。少しばかり聞いてみよう。
僕「そういえばおたえはどうしたの?今日はいないけど」
侑「年が明けたらすぐ留学だから置いてきた」
郷「待って侑。おたえが留学する話は僕初めて聞いたぞ」
おたえが来年から留学する話は僕も初めて聞いたかも。
比奈「実は、私たち鉄道同好会および風紀委員、そして生徒会幹部と話し合って決めたのです」
僕「詳しく」
鈴乃「まず、私人逮捕系YouTuberが相次いで警察のお縄になったニュースがあったでしょ?」
僕「うん」
舞子「それで、営利目的での構内撮影を鉄道各社が規制したよね」
郷「あったねそんなこと」
比奈「そこで私たち鉄道同好会が影響をモロに受けると判断して、私から廃部を提案したのです」
いや、そんなことで検討するなっての。
僕「でもみんな反対したでしょ?」
鈴乃「もちろんよ。そこで生徒会幹部、風紀委員会全員を交えて議論を進めたけど、生徒会や風紀委員会ですら廃部にはみんな反対。そこで多英子が存続確定と述べたことで存続で決まったのよ」
ぽむちゃん「まあ、廃部にしたいって思ってたのはほとんど私だけだったんだけどね」
僕「いやなんで!?」
ぽむちゃん「シオンちゃんを取られそうになるだけでカチンと来るんだもん」
僕「そんなに僕のことを……」
ぽむちゃん「侑ちゃんを悲しませる人なんて、私が許さないよ?」
僕「ごめんなさい……」
間違いなく心当たりはある。だって侑をヤンデレ化させたの僕だし。
比奈「それで、この話には続きがございます」
郷「知りたいです」
比奈「直後に同好会存続を告知する動画をYouTubeに出しましたが、それがもう大炎上」
僕「確かに。アンチコメントいっぱいついていたよね」
侑「シオンは見ていたんだね」
僕「学外協力者として当然のことです」
比奈「話を続けます。一応応急措置として怪しいアカウントのブロックやアンチコメントの削除は行いましたが、この時点で、炎上したら罰として多英子が責任を取り、来年の1月15日から2月21日まで、アメリカのニューヨークに留学に行く約束をしていたので、この炎上をもって、正式に留学行きが決定し、冬休み前に壮行会まで済ませました」
僕「ってことは、出発は1月13日か」
鈴乃「そうよ。シオンも郷も、手が空いていたら来てくれると嬉しいわ」
郷「もちろん。すずかちゃんにも伝えておくよ」
僕「由美ちゃんは誘っても無理かもしれないけどね」
舞子「あー……やっぱり」
まず、鉄道同好会を救ったものの炎上させた責任で留学を決意したおたえはすごいと思う。それと、由美ちゃんは卒論、卒研発表が掛かっているから、行けなくなる可能性は否定できない。まあ、おたえには1ヶ月強、僕たちをびっくりさせるくらい現地でパワーアップしてきて、それから帰ってきてもらおう。
〜※〜
11:14、金沢着。ここまでの停車駅がたったの2駅だったというのも、ある意味驚愕する。まずは多くの虹ヶ咲生からお墨付きをもらったらうめん侍で1杯頂いていこう。
食事中、いきなり通知が鳴る。比奈ちゃんのもとにメッセージが届いた。
僕「誰から?」
比奈「蓮ノ空女学院2年の乙宗梢さんからです」
侑「またか」
郷「どんな内容?」
比奈「兼六園で待っているということと、もし来なかったり逃げたりしたら許さないということです。村野さん、大沢さん、藤島さん、大賀美さんも別の場所で待っているので来てくれた天白組と鉄道同好会メンバーは全員掻っ攫うそうです」
村野さんは鈴乃ちゃん、大沢さんは郷くん、藤島さんは僕、大賀美さんは舞子ちゃんを狙っているはずだ。
鈴乃「これは危険すぎるわね」
ぽむちゃん「天白組が全滅とか、私は絶対に阻止するからね!!」
僕「ありがとうぽむちゃん!!」
こうして今回の逃走劇がついに始まることになった。
〜※〜
食事後、徒歩で兼六園に向かう。まずは金沢城公園から入っていく。
舞子「うん。沙知ちゃんはいないね」
鈴乃「村野さんもいないわね。ホッとしたわ」
そして兼六園で入場券7人分を購入。入場直後、早速悲劇が起きる。
??「見つけたわよ、比奈」
比奈「乙宗さん!?以前まで澁川さん呼びでしたよね?どういうことでしょうか?」
梢「後輩の花帆さんのその先を行きたいの。それに、乙宗さん呼びは他人行儀みたいで嫌だから、比奈も私のことを梢と呼んで欲しいのだけれど……」
比奈「私より歳上の方を名前呼びとか……」
梢「お姉さんの言うことが聞けないのかしら?」ハイライトオフ
比奈「梢先輩……」
梢「ダメよ。先輩もさん付けも、あなたの鉄道同好会は全面厳禁と伺ったのだけれど、私にも適用して頂戴?しないとユルサナイワヨ?」ハイライトオフ
比奈「梢……」
梢「はい、よくできました♥比奈は花帆さんくらいに可愛いわね♥さ、行きましょうか」ハイライトオフ
比奈「えっ……何処へ……」
梢「
比奈「いやあああああああ!!」
鈴乃・ぽむちゃん「待ちなさああああい!!」
畜生、また取り逃がしたか。残機4。ちなみにこの残機について、侑とぽむちゃんは数えていない。とりあえず兼六園だけは見回ろう。今日も雪景色がきれいだ。
〜※〜
とはいえ、比奈ちゃんを失った心の傷は癒えなかった。それでも次の場所、ひがし茶屋街に移る。
ぽむちゃん「抹茶パフェは美味しいね」
侑「この上生菓子も和を感じられるよ」
でも僕は上の空だった。なぜなら、また妨害要素が飛んでくるだろうから。郷くん、鈴乃ちゃん、舞子ちゃんも気が気でない。とにかく逃げ切ったもの勝ち。食べたあとはとにかく逃げることに集中しよう。
店を出たあと、案の定戦いは始まった。
??「桜木さん、いえ鈴乃さんを発見しました!!」
鈴乃「うわあああ村野さんが出た!!」
僕「逃げるぞ!!」
郷「うん!!」
僕と郷で鈴乃ちゃんの腕を引っ張り逃走開始。
侑「モウツイテイケナイヨー…」
侑はハードな逃走にダウン。ぽむちゃん、舞子ちゃんも侑の隣についた。
ぽむちゃん「とにかく鈴乃ちゃんが捕まらないように逃げて!!」
僕「本当にいいの?」
ぽむちゃん「その分あとでお仕置きするから!!」
うわ、抜かりがないのねそこは。
その後も逃走を続ける僕と郷と鈴乃ちゃん。しかし、浅野川大橋にて……
さやか「はい、捕獲完了っと」
鈴乃「泣きそう……」
さやか「さあ、軟禁生活のときに約束したように、さやかと呼んでくれますね?」
僕「どういうことですか村野さん!?」
さやか「私、この前のジャパンモビリティショー期間中の軟禁生活の際に鈴乃さんと約束したんです。次捕まったら名前を呼び捨てで呼んでもらうって。もちろん、今回も学生寮に連行していっぱい私のことを鈴乃さんに愛してもらいます」
鈴乃「そんな無茶なことやめてよさやか!!」
さやか「無茶ではありません!!行きますよ♥」ハイライトオフ
鈴乃「いやああああああああ!!」
鈴乃ちゃんも連行された。残機3。間食後にこうなるとか思ってもいなかったぞ。
しばらくして、それ以外の3人も駆けつけてきた。
郷「鈴乃ちゃんも捕まりました……ガクッ」
侑「落ち込んでる郷も可愛いよ♪」
郷「なんでだよ!!」
ぽむちゃん「とにかく、魔の手から必ずシオンちゃんのことは守るからね」
郷・舞子「僕(私)はいいんかい!!」
さて、次に向かうのはあめの俵屋。金沢行ったら由美ちゃんやすずかちゃんから必ずじろあめをお願いされるので、5瓶程度買って行こう。1瓶は自分の家宛て、2瓶はせりなちゃんとおたえ宛てだ。
しかし、購入後、また戦いが始まる。
??「出たMr. Twilight!!もう逃さないよ!!」
Mr. Twilightは郷の異名の1つ。久遠寺トワから連想してこうなったとか。
ちなみに現れた相手は蓮ノ空女学院1年の大沢瑠璃乃さん。郷のことを狂ったように愛しているから、これもまた危険な戦いだ。
僕「とりあえず侑はこの袋を持ってて!!」
侑「いいけど……」
飴の入った瓶を走ったときの衝撃で割るわけにはいかないから侑に預け、郷を引き連れ逃亡を始める。僕がどんなオシオキをぽむちゃんから受けてもいいから、とにかく郷を守るしかない。しかも相手はこれまでの2者と同様、アクティブなスクールアイドル。ラブライブ優勝を目指しているから、体力・運動能力も尋常じゃない。
郷「ひいいいいっ!!」
僕「ビビっている場合かよ!!」
瑠璃乃「待てええええええ!!」
近江町市場への道をひた走る僕と郷、および僕らを追う大沢さん。迷わず突入しないと郷は捕まる。郷はびくびくしているが、幼馴染を守るためなら僕は本気を出して走る。やっと近江町市場に突入したが、
??「申し訳ないけど、中野さんはもらっていくよ」
見知らぬ蓮ノ空生に郷が捕まってしまった。
僕「誰ですかあなたは!!」
えな「私はえな。蓮ノ空女学院の合唱部だけど、瑠璃乃ちゃんから中野さんを見つけたら捕獲してって言われちゃって」
郷「離してよぉ〜!!」
えな「ヤダ☆」
合唱部まで動いて金沢に来た鉄オタ全員を攫うキャンペーンをやるとか、真面目にヤバいだろ蓮の連中。
しばらくして大沢さんもやってきた。
瑠璃乃「さ、Mr. Twilight、一緒に蓮の学生寮行くよ〜☆」ハイライトオフ
郷「待ってえええええ!!」
郷まで連行された。残機2。しばらくして、侑、ぽむちゃん、舞子ちゃんの3人が駆けつけてきた。
侑「あれ?郷は?」
僕「また連行されました」
ぽむちゃん「じゃあ、ハグしてほしいな」
僕「嫌です。ぽむちゃんにハグしても癒やされないもん」
ぽむちゃん「じゃあ私からハグしちゃうんだから!!」
僕「舞子ちゃん助けて!!」
舞子「断っちゃダメだよ?」
僕「もう!!」
結局10分程度、ぽむちゃんは僕に抱きついて離れませんでした。その後に飴の瓶は侑から返してもらった。
〜※〜
続いて向かったのは長町武家屋敷跡。まだ舞子ちゃんと僕がいるから、余計に警戒しなければならない。
休憩所にいても、外でこも掛けが行われているのが見え、冬の金沢の風情を心から感じたのだった。
その時のこと。
??「おや?舞子ではないか」
舞子「うわ!!沙知ちゃん!?」
蓮ノ空の生徒会長である大賀美沙知さんが現れた。
侑「諦めましょう舞子さん」
舞子「侑ちゃんも酷いこと言わないで!!」
沙知「今日はネット禁止・外出禁止撤廃記念による鉄オタ拉致キャンペーンで、舞子は貰っていくよ。諦めたまえ」ハイライトオフ
舞子「シオンちゃんも何か言ってよぉ!!」
沙知「あたしがいるのにシオンと話す気かい。許せないねぃ」ハイライトオフ
僕「大賀美会長もそう仰っている以上、諦めましょう」
舞子「ヤンデレに怯まないで!!」
沙知「さ、行くぞ」ハイライトオフ
舞子「いやああああああああ!!」
座っているだけで連行されるとか、聞いてないよォ!!
こうして舞子ちゃんも連行され、残機1。残りは僕だけだ。
侑「シオンが真っ白になっちゃったぁ!!」
ぽむちゃん「大丈夫シオンちゃん!?」
僕「大丈夫じゃないです……ここに来た人の中でまだ捕まっていない鉄オタは僕だけだし」
侑「そうだ、香林坊アトリオ行く?」
ぽむちゃん「いや、そんなことしたらシオンちゃんが捕まっちゃうよ?」
侑「それでも、そろそろ夕食の時間だからさ」
ぽむちゃん「それなら行こうか」
僕「うん……」
というわけで、香林坊アトリオに流れることにしよう。
〜※〜
今日の夜は3人でお寿司。だけど……
ぽむちゃん「今日は罰として、シオンちゃんの奢りです!!」
僕「なんでだよ……」
ぽむちゃん「全力でみんなを守ろうとして失敗したんだもん。それくらいなら、私たちがいたんだし、止すべきだったんじゃないのかなぁ〜?」ハイライトオフ
僕「もう何と言えばよいのやら……」
結局、これだけで一葉さん1枚飛んでいきました。美味しかったけど、鉄オタに高い寿司奢らせんなっつーの。
食後のこと、アトリオを出ると厄介なのが現れた。
??「ハロめぐ〜!!今日は、金沢に来ている、めぐの大好きな名古屋の女子鉄高校生YouTuber鳳来寺さんを、捕まえようと思います♪」
蓮ノ空女学院2年、藤島慈さん。僕を狙うやべーやつ。以上!!
僕「とりあえず、侑はゆっくり来ていいから、ぽむちゃんどうする?」
ぽむちゃん「一緒に逃げるよ!!」
侑「歩夢もシオンも頑張って!!」
というわけでまた戦いが始まった。藤島さんもスクールアイドルで体力等は半端ないから、油断は禁物だ。裏道に回り込もう。
ところが、ちょうどその頃。
慈「あのー、すみません、鳳来寺さんはどっちに行きましたか?」
侑「あの人なら、石川線乗るって言って、野町の方に走っていきました」
慈「ありがとうございます!!」
といった会話があったためか、僕は逃げ切れたようだ。侑がしばらくしてやってきて、それがわかった。
侑「じゃあ今度こそ金沢駅に戻ろうか」
歩夢「そうだね」
僕「そういえば浅野川線」
侑「私たちがいるから、乗せるわけ無いでしょ?」食い気味
出た、いつもの鉄オタキラー。北鉄浅野川線の03系03-140F(*1)に会いに行きたかったんだけどなぁ……。
歩夢「今日は一晩中やるから、寝られると思わないでね?」
僕「おいおい嘘だろ……」
というわけで、このまま今日泊まる金沢駅前のアパホテルに流れ、今日はお開きとなった。3人一緒だから寝られるわけがないんだけどね。
〜※〜
翌朝、昨日のじろあめの瓶などのお土産をコインロッカーに預け、おにぎりをコンビニで買うと、また戦いが始まった。
慈「今日こそ鳳来寺さんを捕まえちゃうぞ〜!!」
僕・侑・ぽむちゃん「逃げろおおおおお!!」
疲れた体に鞭打つような形で走ることになる。すると、眼の前に輪島行き高速バスが!!
侑「歩夢、シオン、乗るよ」
僕・ぽむちゃん「うん!!」
今日の目的地は輪島朝市。とにかく乗ればそこまで。無事に乗り込むことに成功した。輪島駅前バス停にて下車予定。到着見込みは9:51だ。藤島さんが山を越えて追ってくることはないので、ひとまず安心だ。
昨夜は休むことなくフタナリ1人を含めたゴム付き3Pでやりまくって寝不足だから、おにぎりを食べてこの場で寝ていくことにしよう。
〜※〜
9:51輪島着。とりあえずズワイガニは実家から頼まれているので1匹購入する。
ぽむちゃん「とりあえず家の食器も古くなっていたよね」
ぽむちゃんはお椀やお箸を中心に、侑の家の分まで購入。侑はというと……
侑「何を買えばいいかわからない……」
店を回りながら途方に暮れている。
僕「ここに来たらのどぐろとかがおすすめらしいよ」
侑「じゃあ1匹買おうかな。お金あるし」
僕の薦めでのどぐろを買う侑。この他にも自分はいしるを買った。しょっつるすら舐めたことはないけど、なんか気になった。他にもお魚は買ったよ。
買い物を終えたら、いしるせんべいやゆずぐるとソフトを食べ歩く。時刻はもう11時半。少し早いけどお昼にする。蟹以外はみんな調理してもらい、3人で美味しくいただく。
3人「美味しい〜!!」
ぽむちゃん「これは病みつきになるよ!!」
侑「でしょ!?でしょ!?」
だけどあまりゆっくりしている暇はない。次のバスは12:25で、穴水13:12発に乗らないと和倉温泉で一服する時間はない。
全員「ご馳走様でした〜!!」
時刻は12時15分。食事後は直ちに歩き、輪島駅前12時25分発穴水行きのバスに無事に乗り込むことにも成功した。
乗り込んだバスはいつものノンステップ車。全員着席できたから良かった。
僕「そういえば、この前舞子ちゃんがディズニー行こうとしたら通勤快速に誤乗したって聞いたけど、鈴乃ちゃんやおたえからあの後の話って聞いてる?」
ぽむちゃん「なんか、舞子さんじゃなくて、舞浜通過時にホームにいた4人は比奈ちゃんに怒られたって鈴乃ちゃんが言ってたよ」
僕「やっぱり」
侑「流石に馬鹿にするのは良くないよね」
僕「でしょ?」
舞子ちゃんが舞浜を通り過ぎたとき、舞浜駅ホームにドロシーちゃん、有佐ちゃん、イオちゃん、モリーちゃんがいて、通過シーンを無事にキャッチし、ものすごく馬鹿にしていたという話は生徒会長から聞いたが、案の定怒られたか。反省してもらうことにしよう。
〜※〜
穴水到着後、ダッシュで和倉温泉行きの切符を買い、眼の前の気動車に乗り込む。NT-200形とNT-300形の併結2両。停車中もカミンズサウンドが車内に響く。
そして13:12になり、N14系エンジンの爆音を響かせ、2両編成の列車は発車した。到着予定は13時48分の見込みだ。列車は雪のちらつく中を力強く駆け抜けていく。
ぽむちゃん「だけど寒いよね」
僕「うん。ここまで2日間やってきて、ずっと雪が降りっぱなしなのは初めて見たぞ」
侑「和倉温泉着いたら直ちに日帰り入浴だね」
3人「よし!!」
もう日帰り入浴しか頭にない。朝の藤島さんのことはすっかり忘れていた。
〜※〜
定刻通り、13時48分に和倉温泉駅に到着した。日帰り入浴のために、和倉温泉総湯に向かった。
お金を払い、タオルも買って入ることにしよう。
僕「癒やされる〜……」
北陸の寒い中を温泉が癒やしてくれる。今回は、前回の反省も活かして男湯に入る。だって侑やぽむちゃんと一緒に入ったら僕はフタナリだからブチ犯されるに決まってるじゃん‼
〜※〜
出たあとはフルーツ牛乳を飲みながら、休憩室でゆっくり過ごす。帰りの特急花嫁のれん4号までまだ時間はそこそこある。でも外は寒いから中で弛れるんだよねぇ……。
そんなこんなで気がつくともう15時50分。
ぽむちゃん「さ、行こうか」
僕「せやな……」
駅まで寒くても歩く前提なので、そろそろレッツゴーしよう。
駅到着後、切符を用意し、寿司を奢りにしてきた恨みもあるので特急料金を2人から徴収することにしよう。しかし……
僕「切符代は奢りにしないので、よろしくお願い……」
侑「何言ってるの?今回もシオンの奢りだよ?」
僕「嘘だろ……」
ぽむちゃん「嘘じゃないよ。罰だから」
この罰ゲーム早く終われよ本当にもう!!
そんなこんなで、赤と黒を身にまとった、2両編成のキハ48が入線してきた。これは特急花嫁のれんだ。これでようやく金沢まで帰れる!!
無事に乗り込み、16時30分、コマツエンジンの軽快な音を響かせて列車は発車した。車内は金色に染まり、座席も漆で仕上げられている。
しばらくして日本海の向こうに日がとっぷり沈んだ頃、ふと思い出した。
僕「金沢戻ったら、改札出てコインロッカーの荷物を取ってメシ……あっ」
侑「どうしたのシオン?」
僕「藤島さんがまた追ってくる!!」
侑「夕方だし、流石に諦めてると思うけど……」
ぽむちゃん「侑ちゃん、甘い」
侑「えっ?」
ぽむちゃん「相手は全寮制の学生さん。そこにしかいられない以上、四六時中待ち伏せしていると思うよ。それに、今は全校協力鉄道ファン拉致キャンペーンっていうのをやっているから、私たちが守り抜かないとシオンちゃんは学生寮に連行されること間違いなしだからね?」
侑「あのキャンペーンの存在忘れてた……」
ぽむちゃん「だから、夜まで2人で守り抜くよ!!」
侑「うん!!」
僕「ありがとう2人とも!!」
藤島さんが追ってきてもこれでひとまず安心だね。
〜※〜
17:54金沢着。とりあえず改札を出て……までは良かったのだが、
??「ハロめぐ〜!!」
僕「げっ、出たああああああ!!」
すぐに藤島さんが出てきた!!
ぽむちゃん「とにかく一緒に逃げ……」
ガシッ!!
ぽむちゃんに右腕を掴まれた瞬間に、藤島さんにも左腕を掴まれたのだ!!
ぽむちゃん「離してください!!シオンちゃんは私のものです!!」
慈「いいや、鳳来寺さん、いやシオンちゃんは今日はめぐがもらっていくの!!」
慈・ぽむちゃん「ムキーッ!!」
あちゃー…喧嘩が勃発しちゃったよ。しばらくして侑も歩いてやってきた。
慈「ねえシオンちゃん」
僕「どうしたんですか?」
慈「めぐのことはめぐちゃんって呼んでくれない?」
僕「僕より歳上なんですけど……」
慈「お姉さんの言うことが聞けないのかな?ん?」
すると、藤島さんもといめぐちゃん先輩は手錠を取り出し、僕にかけた。
僕「めぐちゃん先輩何するんですか!!」
慈→めぐちゃん「だから、虹ヶ咲の鉄道同好会との約束で先輩禁止でしょ?敬語もダメだよ?これはめぐに対しても一緒なんだからね!!」
僕「めぐちゃん本当に何をする気なの?」
めぐちゃん「え?シオンちゃんが大大大好きだから、このまま貰っていこうかなって♥」ハイライトオフ
ぽむちゃん「なんか嫌な予感が……」
これはもう怒りの火種を撒くしかない。
僕「ふざけないで!!僕は、そんな今のめぐちゃんのことが大嫌いだ!!」
侑「うわ、言っちゃダメじゃん」
すると侑の言う通り、めぐちゃんのハイライトは更に消えていき、瞳が真っ黒になる。
めぐちゃん「そんなに聞き分けのない生意気なシオンちゃんのことは、無理やりわからせるしかないね♥」ハイライトオフ
ぽむちゃん「藤島さん何をする気ですか!!」
めぐちゃん「このままシオンちゃんのことはめぐがいっぱい愛して、わからせるんだから!!」ハイライトオフ
侑「え、私たちは」
めぐちゃん「このまま解散にするからね♪さ、シオンちゃん行くよ!!」ハイライトオフ
僕「嫌ああああああ!!」
侑・ぽむちゃん「そんなあああああああ!!」
こうして今回はお開きとなり、ここまでに連れられた鉄道仲間4人とともに寮でしばらく軟禁生活を送る羽目になってしまった。これで残機がなくなりゲームオーバー。侑とぽむちゃんは絶望しながら新幹線かがやきで東京に帰ったらしい。そしてぽむちゃんは蓮ノ空の連中に新たな憎しみを憶えたとか。
個人的に、蓮ノ空の学生寮に連行されたことによりこの前虹ヶ咲学園に脱走して遊びに来てくれた斎藤実梨ちゃんに出会えたのはある意味良かった。しかし、めぐちゃんを1年以上ほったらかしにしただけで、どうしてこうなっちゃうんだよ……。
文字数がまた9000字を超えました。9500字くらいで、過去3番目の記録になります。これ、そのうち1万字を平気で超すぞ……。
今回輪島遠征を書きましたが、とにかくのと鉄道七尾線の能登中島以北の復旧は心から強く望む次第です。復旧したら直ちに乗りに行きたいくらい。
次回は国宝の城巡りネタを予定。その次に2024年に入り、不謹慎注意な話を書きます。