ラブライブ!シリーズ Linked by Trains since 2021 作:松浦南北
また、新キャラが登場します。視点はその新キャラを予定。
私「不安だなぁ……」
皆さん初めまして。中央区立東銀座中学3年の林梨海です。今は虹ヶ咲学園の一般受験を終え、会場で知り合ったばかりの三船栞子さんと帰路についているところだ。
栞子「林さんの成績であれば、おそらく合格していると思いますよ」
私「でも、私UTXの推薦を落ちているから……」
栞子「UTX学園は異なるベクトルでレベルが高すぎると思います。虹ヶ咲の普通科選抜コース一般であれば、林さんの話を聞いている限り大丈夫なはずです」
私「だよね。ありがとう三船さん」
栞子「いえ、私のことは栞子と呼んでください。仮に梨海さんが有楽町を落ちたら私と一緒になると思いますので」
そう。私は国内随一の公立進学校である東京都立有楽町高等学校を受けるつもりでいる。
私「うん。わかったよ栞子ちゃん。一緒になったらよろしくね」
栞子「こちらこそよろしくお願いしますね」
そうやって別れようとしたとき、ゆりかもめに向けてカメラを向けている3人組を見つけた。すると、1人から声をかけられる。
??「あら?あなたは電車に興味があるの?」
私「いや、そうでもないですけど……なんか物珍しいと感じてしまって……」
??「私たちは今あの新交通ゆりかもめを撮っているの」
私「新交通を撮る?」
栞子「撮り鉄のことですね。鉄道が大好きな方がよくやることです。私にも鉄道をよく撮影される知り合いがいますが、流石に鉄道車両そのものが走っている様子に対する適性は、私にはありませんでした」
私「すごい!!しかもそれを趣味にできるとか、私にはなかなかできなかったことでした!!」
??「えっ?やってみたいの?」
私「うん。私、結構飽きっぽくてこれといった趣味を語ることができなくて、親からも心配されていたんです。それで小中と誰一人友達ができなくて…でも皆さんの、電車に一途な姿を見て、一度トライしてみたいなって思いました」
れな「うん。やってみようか。そういえば自己紹介を忘れていたわね。私は篠ノ井れな。本栖高校の1年生、鉄クルのメンバーよ。よろしくね」
ゆうか「神領ゆうかと言います。れなと同じ高校の1年生、鉄クル所属です」
あやね「私は飯田あやね。れなさん、ゆうかさんと同じ高校に通っている1年生、同じく鉄クルメンバーです」
私「私は林梨海といいます。今日はよろしくお願いします、神領先輩、飯田先輩、篠ノ井先輩」
れな「れなでいいのに。他の2人も下の名前でいいよ?」
私「それなられな先輩、改めてよろしくお願いします!!」
こうして高校生の3人の方と知り合うことができた。
私「撮り鉄の極意とかってありますか?」
栞子「私は特に聞いてはいませんが……」
あやね「特にありません。とりあえず撮ってみることが大事ですよ」
私「わかりました」
そう言ってカメラを立ち上げる私。おっ、34番の編成がやってきた。
パシャリ
私「うん!!いい写真だ!!」
ゆうか「初めてにしてみれば、いい写真じゃない」
私「ありがとうございます!!撮り鉄って楽しいですね!!なんかときめきを感じます!!」
あやね「フフッ。そう言ってくれるだけで嬉しいです!!」
栞子「やはり私にはまだ鉄道の醍醐味を完全には理解できませんが……梨海さんが喜んでくださるだけで私は嬉しいです」
私「ありがとう栞子ちゃん」
こうして撮影し続けるともう3時半になっていた。
あやね「あっ、そろそろ時間ですね」
私「今日はあやね先輩もれな先輩もゆうか先輩も、皆さんありがとうございました!!」
れな「梨海ちゃんが満足なら私たちも満足だからね」
全員「それじゃあお疲れ様(でした)〜!!」
こうして、れな先輩、ゆうか先輩、あやね先輩とは解散になる。
栞子「私たちも解散に……あっ、少々お待ちください」
私「どうしたの栞子ちゃん?」
栞子「LINEだけ交換しませんか?」
私「じゃあお言葉に甘えて……」
こうしてLINE交換をする。
私「また会えたときはよろしくね、栞子ちゃん」
栞子「もちろんですよ、梨海さん」
これをもって栞子ちゃんとは別れた。ゆりかもめに乗って帰ることにしよう。
〜※〜
汐留着。ここから築地方面に乗り換えようとしたとき、さらなるドラマ展開が待っていた。
私「あれ?あの子は……」
??「もしかして虹ヶ咲の一般入試にいた方ですか?」
私「そうですけど……」
??「私もそうなんですよ」
私「そうだったんですね。ところでお名前をお伺いしてもよろしいですか?」
さあや「私は鈴木さあや。外苑西中学校の3年生です!!」
私「私は林梨海。東銀座中学校の3年生です。よろしくお願いします」
なんと!!また同じ高校を受験した人と出会ってしまったのだ。
私「鈴木さんはこれからどうする予定だったんですか?」
さあや「さあやでいいのに。それから梨海ちゃんは同い年だから敬語もやめて。…まあ、大江戸線を撮りながら家に帰ろうかなって思ってたんだ」
私「私も撮り鉄しながら帰るつもりだったけど……」
さあや「じゃあ仲間だね♪」
私「うん。虹ヶ咲学園に入ったらよろしくね」
さあや「もちろん♪」
とりあえず2人で地下に潜る。
私「そういえばさあやちゃんは虹ヶ咲以外に受けた高校ってあるの?」
さあや「今年新設される結ヶ丘女子高等学校の音楽科。だけど、イップスでピアノが弾けなくて推薦入試を落ちて、滑り止めで虹ヶ咲学園の普通科一般コースを受けたって感じかな。梨海ちゃんは?」
私「私はUTXを落ちて虹ヶ咲学園の普通科選抜コースを滑り止めで受けたって感じだね。今後、都立有楽町高校を受けてそこが滑ったら虹ヶ咲行きかな」
さあや「じゃあ梨海ちゃん、まずは頑張って!!」
私「ありがとう!!」
こうしてさあやちゃんとLINE交換をし、帰りの列車を待つ。
さあや「梨海ちゃんが鉄道を好きになったきっかけとかある?」
私「本当にさっきのことかな。受験帰りに、本栖高校の鉄クルってところの3人組を見かけて、そうしたら声をかけられていざ写真撮影したらいい写真も撮れて、それで鉄道趣味に目覚めたって感じだね。それまでは飽きっぽい性格をしていて、ずっとこれといった趣味も全然持てなくて、友達もできないし、親からも心配されていたんだ。だけど撮り鉄の趣味を持てたから、これで安心してるよ」
さあや「私は昔からの電車好きで、お母さんも鉄道系ピアニストとしてやっていたからいろんな鉄道趣味を経験してきたの」
私「さあやちゃんのお母さんまで鉄道ファンなんだ!!すごいよそれは!!」
さあや「でしょ?」
2人で笑い飛ばしていると、帰りの地下鉄がやってきた。
さあや「じゃあまたどこか出会えるといいね」
私「うん!!」
こうしてさあやちゃんと解散し帰路についた。
ちなみに帰宅後、お母さんからは試験結果がどうこうよりも、鉄道趣味に目覚めたことを話したらものすごく褒められた。そんなにもお母さんが不安になっていたことに、私は申し訳ない気持ちになってしまったのだった。
この特別出演企画ですが、あと2回は書く予定です。
次回は近鉄ネタ。ここでも出してほしいという要望があれば出す方向です。
ちなみにネタバレしますが、このあと梨海ちゃんは有楽町高校を不合格になります。
【林梨海】
中央区立東銀座中学校3年。
私立UTX高校の推薦入試を不合格となり、虹ヶ咲学園を滑り止めで一般受験する。第2志望校は東京都立有楽町高等学校であり、こちらも一般受験する予定。
幼少期はものすごく飽きっぽく、これといった趣味も持てず、誰一人友達ができなかった。そんな中、虹ヶ咲学園の受験帰りに神領ゆうかたちに出会い鉄道趣味に目覚めた。