ラブライブ!シリーズ Linked by Trains since 2021 作:松浦南北
2024年3月13日、京都駅にて。
ズラ丸「旅先で財布を落とす善子ちゃんが悪いずら」
私「いちいち辛辣なこと言わんでええわい!!」
今日は武生に落とした財布が見つかったということで、本当に最後となる金沢行サンダーバードにズラ丸と共に乗ることにした。申し訳ないものの、一旦ズラ丸に切符を建て替えてもらい、後で払うつもりでいる。もちろん、前回のリリーの分は銀行口座から振り込んだからここはチャラだけどね。
私「でもどうして出向くなんて言ったのよ。送ってもらうんじゃなくて」
ズラ丸「迷惑乗り鉄が昨日から北陸に居座ってるって聞いたから、取り締まってチヤホヤされなきゃいけないんだもん」
私「あんたしっかり下心まで説明したわね」
ズラ丸「とりあえず、行くずらよ!!」
私「待ってええええ!!」
こうして私たちの財布奪還遠征は始まった。
〜※〜
京都駅から乗ったのは8時41分発のサンダーバード7号。武生は9時58分着の見込み。
ズラ丸「そういえばルビィちゃんどうしてるんだろう……」
私「ヨハネも気になるわね」
ルビィは一昨日からここ最近急上昇中の丸山せりな・米沢咲世の地元の米沢を経由して東北巡りをしている。今日は由美と集合して平泉を巡るっぽいけど……
ズラ丸「……は?」
ルビィのツイートを見ると、一ノ関駅で楽しそうに2人が写真に写っていた。
私「これは名古屋か新居町に戻ったらお説教が必要かしらね」
ズラ丸「でしょ?」
流石に見過ごすことはできなかったわ。
〜※〜
9時58分、武生着。ここから越前警察署までバス。流石にここは別途持っていた所持金でなんとかした。
警察署到着後のこと。
??「おや?津島さん?」
私「あなたは?」
直人「高山直人。鉄道公安隊の者だ。失くした財布はここ越前警察署が預かっているようだから、とりあえず身分証明書があれば良いのだが……」
私「とりあえず落とさない位置に……あったわ」
直人「それなら問題はない。受け取ってきなさい」
私「ありがとうございます!!」
そういうわけなので、運転免許証を見せ、落とした財布を無事に受け取った。お金も減っていなかった。拾ってくださった匿名の方には感謝しなきゃ。
ズラ丸「そういえば、どうして高山さんがここにいるんですか?」
直人「ああ。実はここに湧いた迷惑乗り鉄は、もはや鉄道業界でもかなり有名な松川大朔だ。JRの公安隊がいないとどうやっても取り締まることができないレベルに不正乗車をしているし、君たちのみでは危険だから私が捜査に協力させてもらう」
ズラ丸「理解ずら」
松川大朔って、Twitterでけいせいとして活動しているあのヤバイ奴じゃないの!?首都圏で花花に迷惑ばかりかけているらしいから、ズラ丸が取り締まろうにも無理があるし、鉄道公安隊の方がいなかったら私たちが地獄を見ていた可能性が高いわね。
直人「とりあえず、向かってみよう」
2人「はい!!」
そんなわけなので、武生までバスで戻り、武生から普通列車に乗り、向かった先は福井駅。少し早いがお昼だけ8番ラーメンを食べることにする。
店内にて。
直人「松川はおそらく越前大野にいるな」
私「九頭竜線かしら?」
直人「ああ。そろそろ北陸特急も無くなる頃合いだし、下手をしたら大阪から1駅だけ購入という悪質な手口を用いている可能性があるぞ」
ズラ丸「最近の鉄オタのやっていることにはオラついていけないずら」
私「ズラ丸はついていかなくていいから」
呆れながらラーメンをすする私。あの由美ですらそんな野暮なことはもうしないと言っていたし、かつての駅の三脚常習犯のシオンも不正乗車に対しては人一倍に敏感だから、松川のやっていることは呆れて然るべきことだ。リトルデーモンの皆さんも決してやってはダメよ。
〜※〜
食後、12:30待ち合わせとし、福井城まで1人で歩いてみる。ところが……
善子「跡形がほとんどないわ」
そう、台座しか残っていない。下調べ無しで訪れるのが危険だというのがはっきりしたわね。とりあえずアニメイト寄って終わりにしましょう。
〜※〜
グッズ購入後福井駅に戻り、越美北線の方に向かおうとしたその時!!
直人「松川を発見したぞ!!」
高山さんが噂の松川大朔を見つけたとのことだ。ダッシュで松川のもとに向かう。
直人「鉄道公安隊の者だ。切符を拝見させていただく」
高山さんは松川の切符を強制的に拝見する。
大朔「これだけど」
しかし、流石は不正乗車の常習犯。切符の内容が……
直人「はい、大阪駅の入場券は不正乗車ね」
まさかの入場券だけだった。
直人「署に連行します。国木田さんと津島さんは無事に旅を続けてくれ」
ズラ丸「ありがとうございます!!」
こうして高山さんは松川を警察署に連行していった。
私「とりあえず、2人で九頭竜行きましょうか」
ズラ丸「そうだね」
12時48分発九頭竜湖行きに乗り、越前大野まで出ることにしよう。
〜※〜
13時44分越前大野着。一乗谷あたりから山だったし、これではいつ廃止になっても文句が言えないほどの過疎、過疎、過疎。以上!!
ズラ丸「そんなことでみんな解散とは言わせないずら」
私「ズラ丸は地の文に突っ込むなぁ!!」
ズラ丸「それ以前に過疎って言ったらシオンちゃんに怒られるよ?」
私「やってしまったー!!」
過疎は前言撤回よ!!山のローカル線が大好きなシオンに嫌われたら元も子もないわ!!
そういうわけで、改札を出て越前大野城に向かう。昼間に訪れると流石に雲海がかかる様子はどこにもない。
ズラ丸「とりあえず、この前曜ちゃんと善子ちゃんがやっていたみたいにゲリラライブでもしようよ」
私「でもヨハネには外部向けの持ち歌がないわよ?」
ズラ丸「マルにはあるから、とりあえずせりなちゃんがパート分け編曲したバージョンでやるずら♪」
私「流石、あの米沢のりんご娘をナメちゃだめね」
ズラ丸「でしょ?」
そんなわけなので、始めていこう。
【♪国木田花丸、津島善子『Anti world』♪】
ズラ丸の外部向けの持ち歌は、のほほんとした性格とは裏腹にロック系の激しい曲が多い。ヨハネに回ってこなかったことには少しショックよ。
それでも今回、2人でゲリラライブ兼PV素材にできたのは良かった。
ライブ終了後のこと。
ズラ丸「なんかさ……」
私「どうしたのよズラ丸」
ズラ丸「マル、高校時代と比べると格段にアウトドア化したなって思うんだ。コロナ禍で由美ちゃんが撮り鉄に目覚めて、マルも真似してみたくなったのがきっかけかな。善子ちゃんはどう思う?」
私「それでも根は変わっていない気がするの」
ズラ丸「えっ?」
私「だって、電車乗車中は基本家から持ってきた本を読破することが多いでしょ?外の世界に一歩踏み出せたとしても、やっぱり根は一緒のズラ丸でいてくれて、ありがとね」
ズラ丸「もうっ、元中二病の善子ちゃんったら〜!!」
私「元中二病言うな〜!!」
こうして2人で笑い飛ばしたはいいんだけど……
いきなりスマホに通知が届いた。確認しよう。
ズラ丸「……は?名古屋で聡平くんと勇輝くんとジュリーが315系に浮気してるってダイヤさんが…」
私「はい……?許せないわ……あの3人、由美は許しそうだから、戻って直ちにお説教しなきゃね」
ズラ丸「オラも同じ気持ちずら」
私「名古屋に向かうわよ」
ズラ丸「うん!!」
電車に浮気しまくる青山家はとにかく成敗しなきゃ。ということで、越前大野から名古屋まで電車に乗り継いで帰ることにしよう。いつになったらあの家族は反省するのかしら……?
次回はダイヤ改正に伴う緊急部会とします。あと4 - 6話で本作としては完結です。
そして次回の部会にて、意外な出来事が発生してしまいます。
【松川大朔】
鉄道業界、スクールアイドル業界において知らない者はいないとされる迷惑乗り鉄。キセル乗車等の常習犯で、ストーカー紛いの行為も散見される。逮捕歴もある。