ラブライブ!シリーズ Linked by Trains since 2021   作:松浦南北

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今回は本作の近鉄最終回。鳳来寺シオン目線での展開を予定。青山由美は出ません。


近鉄電車トキメキ(を失う)珍道中 THE LAST RUN 2024 羽津の公園も舐めたものではない。

2024年3月30日、近鉄名古屋駅にて。

 

僕「それにしても今日は由美ちゃんがいないね……」

 

今日は虹ヶ咲学園転入前最後の近鉄珍道中。しかし、いつもいるはずの由美ちゃんはいない。

 

すると、携帯に通知が届いた。

 

由美『昨日近鉄に乗りに行きましたが携帯の電池を切らし、今日は名鉄尾西線完乗のため名古屋駅には来ません。よろしくお願いします』

 

参ったなこりゃ…。由美ちゃん、昨日携帯の電池の関係でVC42を撮りそびれたとかほざいていたし、そっとしておこう。

 

そんなこんなで、1番線にやってきたのは……

 

僕「コイツかよ」

 

1233系VC42編成。LCDがついについたものの、やはりもう一度好きになれないやつだ。

 

とりあえず乗ることにするが、この車両からのトキメキは一時的なLCD撤去の後遺症でほぼ完全に消え失せた。VC31やVC40に早く会いたいなぁ……。

 

ブザーが鳴り、ドアチャイムを鳴らしてドアが閉まる。

 

そして電磁直通ブレーキの緩解音、日立GTOのインバータサウンドを響かせ発車。その時だった。

 

??「あれ?シオンちゃん?」

 

僕「ちーちゃん!?」

 

嵐千砂都、もといちーちゃんが現れた。しまった、コイツもヤンデレだった。

 

僕「結ヶ丘音楽科に入るんだよね?」

 

ちーちゃん「そうだよ」

 

僕「おめでとう!!」

 

ちーちゃん「ありがとう」

 

まず、高校合格は祝おう。

 

ちーちゃん「ところでシオンちゃんはVC42編成、好きじゃないんでしょ?」

 

僕「なんで知ってるの?」

 

ちーちゃん「私も好きじゃないの」

 

僕「えっ?」

 

ちーちゃん「だって、上にあったまん丸なヘッドライトを取られて、下側に角々のLEDヘッドライト、窓上にも四角いテールランプを付けられちゃって、全然丸くなくなっちゃったんだもん」

 

うわ、前照灯が丸くなくなるとちーちゃんの思考も変わっちゃうのか……。

 

そんなこんなで米野に到着。

 

僕「何なら降りる?」

 

ちーちゃん「一度降りたら20分来ないし、シオンちゃんの隣にいたいから乗ってるよ……」

 

僕「だろうね」

 

車内放送「扉が閉まります、ご注意ください」

 

トキメキのないVC42編成はLCDがあっても無味乾燥すぎる。寝るか。

 

そうやって寝たことで、しばらくすると悲劇が起きたことを、僕はまだ知らない。

 

〜※〜

 

目が覚めると弥富駅……あれ?手首が冷たいような……

 

ちーちゃん「おはようシオンちゃん」

 

手首を見てみると手錠がなされていた。

 

僕「って、この手錠を外しなさい!!」

 

ちーちゃん「だーめ♥だって電車にすぐ浮気するんだもん♥」

 

うわまた出た鉄オタキラー。

 

ちーちゃん「今日は降りるつもりの霞ヶ浦までは手錠のままだからね?」

 

僕「え、スマックゴールドは……」

 

そういえば昨日由美ちゃんがドデスカとかいう番組でスマックゴールドという懐かしの炭酸ソーダを買って飲んだという投稿をYouTubeにしていた記憶がある。だから僕も飲みたい。

 

ちーちゃん「昨日ゆーみんが買い占めたって。しかもしばらく入荷しないからまた今度でいいじゃん」

 

僕「うわぁ……でも僕も明後日から東京行きだから飲めないまま死ぬなんて、そんなの嫌だよぉ……」

 

ちーちゃん「じゃあ、私とスマックゴールドだったらどっちを取るのかなぁ〜?もちろん、私だよね?」ハイライトオフ

 

僕「ハイソウデスネ……」

 

しかし、ハイライトのない目をされたらもう逆らえない。スマックゴールドは諦めることにしよう。

 

〜※〜

 

結局手錠をされたまま霞ヶ浦まで行き着いてしまった。ときめきのないVC42はドアを閉め、去っていった。手錠こそ外されたが……

 

ちーちゃん「ふふっ♥やっと2人きりになれたね♥」

 

僕「やられた……」

 

ちーちゃんが完全に覚醒。

 

ちーちゃん「とりあえず、目的の公園まで歩こうか」

 

僕「だね……」

 

そういうわけなので、今回はちーちゃんが行きたいと言っていた公園に向かおう。

 

着いたのは羽津城山町公園。絶好の撮り鉄スポットだが……

 

ちーちゃん「当然、撮らせるわけないよ?」

 

僕「参ったなこりゃ」

 

撮らせてもらえないのはもはやお約束。

 

ちーちゃん「今日は、ここの桜並木の下でダンスの練習をします。シオンちゃんもやってもらうからね?」

 

僕「いやなんで!?」

 

ちーちゃん「シオンちゃんも一応はアイドルでしょ?だから、ダンスくらいできないといけないんだよ?」

 

僕「わかりました……」

 

ちーちゃん「だから今日は、ビシバシ行くよ!!」

 

僕「待ってええええ!!」

 

そういうわけなので、ちーちゃんの厳しい指導が始まった。

 

〜※〜

 

僕「不定期でしか踊っていないとこんなにも疲れるのか……」

 

30分指導を賜ったが、ちーちゃんのダンスレッスンは結構体に堪える。

 

ちーちゃん「かのんちゃんのためになるなら、本気出してもここまでやるんだよ?」

 

僕「視聴者のリクエストに応える形で、趣味レベルでやってきた人間として舐めてた……」

 

ちーちゃん「YouTuberとしても、舐めたらだめだからね?わかった?」

 

僕「はい……」

 

ちーちゃん「さ、そういうわけだから、撮り鉄なんてしないで、阿倉川から帰ろうか♪」

 

Ω\ζ°)チーン

 

真っ白になってしまった僕は、そのまま引きずられて阿倉川まで連行されたのでありました。

 

〜※〜

 

阿倉川到着後、名古屋行としてやってきたのは……

 

僕「これ、すずかちゃんが好きなやつだ」

 

ちーちゃん「黄色いランプにヘッドライトに屋根に……いーっぱい丸が詰まってるよぉ……♥」

 

XT05編成による準急。僕と同じく来月から名古屋を離れて虹ヶ咲に転入するすずかちゃんの愛車。なんと、ちーちゃんも丸屋根、丸型前照灯、通過標識灯も丸型……と、丸だらけでハマったっぽい。

 

僕「とりあえず乗って帰るぞー!!」

 

ちーちゃん「おー!!」

 

阿倉川からは流石に近鉄で帰る以外、選択肢はない。トキメキ要素を失い、今回の近鉄珍道中は終わりに近づいていくのであった。

 

〜※〜

 

名古屋着。

 

僕「いったん改札出るか」

 

ちーちゃん「うん。新幹線でそのまま帰って、歩夢ちゃんたちにお持ち帰りなんてされたくないからね」

 

しかし、改札を出たことで、悲劇が起きる。

 

??「あははっ!!見つけたッッッ!!見つけたッッ!!」

 

僕「げっ!!せりなじゃん!!」

 

ちーちゃん「逃げなきゃダメなの?」

 

僕「転入が決まってからせりなが僕にもヤンデレ化しちゃったの!!」

 

ちーちゃん「それなら逃げるよ!!」

 

逃げようとしたその時だった。

 

せりな「ねえシオン、なんで逃げようとしてたの?」

 

僕「なんでって、ちーちゃんといたってバレたらせりなは粛清するでしょ?」

 

せりな「しないよ。だって一度会ったことあるもん」

 

ちーちゃん「先月、かのんちゃんとせりな先輩と3人で明治神宮行ったときはありがとうございました!!」

 

せりな「千砂都ちゃん覚えてくれているだけで嬉しいよ♪」

 

僕「うわ、これじゃあダメじゃん……しかも神宮で参拝したって初耳なのだが」

 

ちーちゃんとせりな、一度会っているとなるともう逃げ場がない。

 

せりな「さあ、もう逃げ場はないんだよシオン?」

 

ちーちゃん「そうだよシオンちゃん?」

 

僕「もうやめてよぉ!!」

 

ちーちゃん・せりな「な・に・が、やめてなのかな?」ゴゴゴッ

 

僕「ひいいっ……」

 

せりな「さ、千砂都ちゃん、シオンを持ち帰るよー♥」

 

ちーちゃん「もちろんです♪」

 

僕「いやああああああああ!!」

 

近鉄電車へのトキメキをほとんど感じることなく、そしてちーちゃんとせりなに残りのトキメキも奪われ、本作最後の近鉄遠征は終わりを迎えた。虹ヶ咲学園転入後は近鉄リベンジする機会があるのかな……?




モチベーションの低下激しいな……。

ちなみに次回作における近鉄回の執筆は未定です。4月以降、本日に至るまで一度も近鉄に乗りに行っていません。とはいえ、新車の運用開始する10月の分はオリジナル回として執筆します。

本作完結まであと1話
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