架空カードゲーム世界に転生したが周りとの温度差についていけそうにない 作:嘯風弄月
感想にて意見がありました。同じように疑問に思われている方もいるかも知れないので、こちらにその内容を記載させていただきます。
Q.先行不利じゃない?
A.私も懸念しており、現在こちらで様々な案を出し吟味中です。補足するならば、有利になるとは言い難いですが今後登場するカードで先行だから出しやすい切札的カードが登場します。
Q.結局ヒロイン、コントロール使い達はこの世界でどういう扱いなの?
A.これから徐々に掘り下げいく予定です。3話時点で明確な立ち位置が未だにわかりにくいのは私の描写不足が原因です。後日加筆いたします。
Q.バニラ出す意味、採用する意味なくない?
A.モブ、バニラ共にあの回限定で登場予定だったので適当な名称、良い加減なステータスに設定していた事をお詫び申し上げます。ある程度カードプールが潤沢になってきたら名称カテゴリだけでなく、バニラの専用サポートなどを用意して話が書けたらいいなと思っております。
それから何人か対戦を終えた後、座学の授業が終了した。全員のデッキが見られたわけじゃないけれど、やはりこの世界の人々はカードパワーにこだわる傾向があるらしい。
大会の動画なんかを観ていると、時々しっかりシナジーを考えて構築している人がいる。
いったいこの差は何なのだろうか…唯一明確な違いがあるとするなら、強い人は良くも悪くも特徴的な見た目をしている。
全身にシルバーを巻いている人なんかはさすがにびっくりした。びっくりするぐらい長いロングコートを夏に着ている人もいた。ただそういう人達って明らかに構築とプレイングの上手さは段違いだったなぁ…
休み時間、紬と2人で話しているとやけに周りからの視線が多い。
この学園における僕達の立ち位置は良くも悪くも一目置かれている。
僕の場合は腕前、それと明らかな性格と言動の変化で周りから恐れられている。ビートダウン自体は特に問題ないデッキという認識らしい。
しかしどういうわけかコントロール、相手の盤面を支配するデッキについては蛇蝎のごとく嫌われている。
理由は簡単だ、普通の人のデッキにはそれを対処する方法が殆どないからだ。効果を持たないバニラカード群のデッキでは非常に対処が難しい。スペルだって1枚破壊する、
ここにいる人達は自分達の構築力、プレイングの無さを他人のせいにしている状態だ。
紬はヒストリアが大好きなのだ。どんなデッキでもどんなカードでもそれはヒストリアの一部だと語っていた。彼女には自分の大好きなヒストリアの一部分が否定されているのが悲しいらしい。パワーは低くてもコンボでいくらでも強くなれる。決して素の強さだけでは勝負が決まらないと。
嫌われているコントロールを使い、プレイングを磨き世界王者になる事で他のカードの可能性を、カード同士のコンボの強さを、構築を考える事で誰でも強くなれるという事を証明すると言っていた。ストレージで安売りされているカテゴリにも未来はあると。彼女は使われないカードを認めてもらう為にもヒストリアをしている。
このバニラだらけの環境を変えるのが彼女の目的なのだ。
僕にできる事はそれをサポートするくらいだ。ドライに思うかもしれないが、僕にはそこまでの熱意はない。僕にとってはあくまでカードゲームなのだ、それ以上でもそれ以下でもない。紬には申し訳ないけどね。
それにこれは彼女自身の力でやり遂げなければいけない事だと僕は思う。彼女がその事を言い続け信念を貫き通す、そうしなければ優勝したとしてもその言葉に重みは一切出ない。彼女自身も納得しないだろうし、何なら本人も言ってたくらいだ。
手伝う事はあっても、安易に彼女の夢を背負ってはいけない。
そんな事を考えていると紬が顔を覗いてくる。無駄に顔整ってるしまつ毛長いなこいつ、髪色奇妙だけど。
「太陽?どうしたの、ぼーっとして」
「いや、何でもないよ。それより次の時間なんだっけ?」
「えーっと次は体育で…外周走の後にドローの練習だったかな」
「うげぇ…嫌だなあ」
「太陽はほんとにドローの練習嫌いだよね」
「あれはやる意味が見出せないよ…」
どうしてカリキュラムにドローの練習が組み込まれているのか、科学的な根拠はあるのだろうか。ドロー力が高まるなんていうけど、あれ完全に運だから… 引く動作だけでカードなんて変化しないから…
「そっかぁ…あ、サボったりしちゃダメだよ!」
「はいはい…」
やっぱりこの世界の文化には、どれだけ経っても慣れる気がしない…
環境の変化とは果たして良い事なのか悪い事なのか…
短めで申し訳ないです。余裕があればもう1話投稿したいですね。無理だったら次の話はしっかり長めの文で投稿します。
カードゲームアニメのヒロインって何故かクセになるよね。
今更ですがこの作品はiPhoneにて投稿しております。したがって編集の際も自身のiPhoneで見やすいように書いてあります。もし見にくいようでしたら是非ご連絡ください。改善できる所があれば工夫いたします。