『植物図鑑』片手に過ごす辺境伯生活※現在十六話まで改訂済 キャラ挿絵追加   作:とおりすがりのふに族団長

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第六話 どうやらは俺は「なろう系」の主人公には向いていないようです

~ 国境の街 ~

メルバーン領を出てからほぼ一日かけて夜明け直前に国境の街に到着したが・・・なんかおかしい。

街の入り口は開けっ放しで門番居ないし、街の広場には大量の荷馬車・・・おそらく『第二補給部隊』の馬車が乗り捨て状態で放置されてて、馬もぐっすり眠っている。

「兵士の姿が全く見当たらないってどういうこと?」

「わかりません。待ち伏せをされているわけでも無いようです。この辺りにはホントに馬しか居ませんね。」

俺の前に立って魔法で周囲を索敵したアイリーンさんが報告してくる。普段のロングのクラシックメイド服から少しミニな物にチェンジしている。

その右手には、普段持ってない『魔法使い』の杖を持っている。何でも特別な神木から作った杖の先端にやたら綺麗な赤い宝石(多分ルビー)が埋め込まれている。なんでも『魔術アカデミー主席の証』らしい。

一応、警戒をしながらゆっくり進んで、確実に24時間人が居る筈の警備兵の詰所に向かって足を進めると、にわかに人の声が聞こえて来る。

「確か此処飲み屋と宿屋ばっかだろ?夜明け前なのにまだ飲んでる奴いるのかよ?」

「そのようですね・・・ですがやっと話が聞けそうな相手を見つけました。」

そう言って指さす方向には一人の獣人の少女が、王国軍の鎧を脱いで軽装になっている兵士(おそらく第二補給部隊所属)達を1on1で次々にちぎっては投げループを繰り返していた。

「どうした!どうしたぁぁlこの合法●リのケモミミ美少女『リスティちゃん』を倒して『ワンナイト・カーニバル』するんじゃなかったのかー!!」

ダウンして、精魂尽き果ててる兵士たちを見下ろして声を上げる獣人の少女・・・いや、訂正。自称ケモミミ(狼)美少女&この街の警備主任の一人『リスティ』(AGE:2●)である。

テーブルに銀貨(現代日本円に換算して約3000円)が乱雑に置かれて一山出来ている所を見るに、何も知らない兵士から巻き上げていた様だ。彼女の正体を知る街の野次馬達はその光景を酒の肴に夜明け直前なのに上機嫌に酒を飲んでいる。

「リスティさん、お小遣い稼ぎはもう十分でしょうから、状況の説明をお願いして宜しいですか?」

深いため息を吐きながら、前に出て、説明を求めるアイリーンさん。

「やっと来た~!来るの遅いからもう全部終わっちゃったよ♪」

「遅いって・・・これでも馬車で最速で来たんだけどな・・・っていうか終わった!?」

俺の言葉に頷くリスティ。

「うん、歓迎するフリして娼館の綺麗どころ使って少し飲ませただけであっさりとお寝んねだもん。張り合いなさ過ぎだったよ」

『マケイン先輩』以外の兵士達も少しづつ、女の子つかって誘い出して引き離した結果の一つが、『此処でリスティの体求めて延々と勝ち目無いバトルをする地獄』というわけだ。

「とりあえず詰所に行って顔だけ見る?まだ寝てるだろうけど」

リスティの提案にため息を吐きつつ頷くおれたちであった。

なろう系主人公みたいな俺&従者つえーバトルはまだまだ早いらしい。

 

 

〜 神様鑑賞中〜

「え!?犯人追求シーンは?ミニスカメイドの魔法バトルシーンは!?」

「余計な犠牲が追加されなかった事を喜びましょうよ(汗)」

 

 

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