西暦2037年 ○月✕日 午前9時51分
~??????~
勇治「……ん?」
目を覚ました木場はゆっくり身体を起こし辺りを見渡した。床はサラサラした砂、壁には古代人達が描いたような壁画と文字、周りには欠損している柱があった。しかし木場は1つだけ疑問に思っていた事があった。
勇治「何で…俺は生きてるんだ?」
木場は自分の手、足、頭を触ると実体はあった。だが彼はあの時、SMART BRAIN社長である"村上峡児"の用心棒であるレオが変身する"仮面ライダーサイガ"が連れ去った人間解放軍のリーダー"園田真理"を助けるためにやってきた"乾・巧"が変身する"仮面ライダーファイズ"と激闘を繰り広げるが敗北し最後は真理を公開処刑しようとした巨大オルフェノク="エラスモテリウムオルフェノク・激情態"から守るために黄金の剣エネルギーで抑え込むも"エラスモテリウムオルフェノク・激情態"の頭部から発射した光の杭の連射攻撃を食らい最後の力を振り絞って思いっきり投げ飛ばしたが地面に倒れてしまい最後は自分の出来なかった事を仲間である乾・巧に託し腰に装着していた帝王のベルトと一緒に青い炎をあげながら消滅した筈だったからだ。
勇治「それにしてもここはどこなんだ?薄暗くて不気味すぎる。」
木場は立ち上がると壁に飾っている1本の松明を 右手に持って薄暗い部屋を出た。(進む度に壁にぶつかる事があったが言わないでおこう…)
15分後…
ボッ!←壁の両端に飾ってある松明の火が点いた音。
木場は最初に点いた松明の火を頼りにそのまま奥へ歩いていると壁の両端に飾ってある松明が目の前から順番に火が点き一番奥まで火が点くと「Ω」と刻まれた金属製の扉を発見する。ただ随分と時が流れてしまった影響か扉の上、下、隙間とかに錆びが付着していた。
勇治「こんなところに扉が…開くのかな?」
木場は手に持っている松明を壁際に置いて扉に両手を付けて思いっきり力を入れながら押してみたがビクともしなかった。
勇治「駄目か…そういえばオルフェノクになれるのかな。」
木場は両手をグーにして険しそうな表情になると全身から黒い模様が浮かび上がり人間の姿から馬のオルフェノク="ホースオルフェノク・激情態"に変異した。
ホース・激情態「(良かった…まだオルフェノクの力が残っていて。)」
ホース・激情態はもう一度錆びている扉に両手を付けて思いっきり押してみたが少しずつ変化が見られ上、下、隙間の3ヵ所に付着している錆びに割れ目が入った。
ホース・激情態「もう…少しだウオオォォォォ!!!」
15秒押し続けていると扉の上、下、隙間の3ヵ所に付着している錆びがパキッと割れて「Ω」と刻まれた金属製の扉がバッと開いたが勢いよく開けた事で床に転倒してしまい"ホースオルフェノク"の変身を解かれた。
勇治「こ…これは!」
部屋の光景は周りが岩の壁、真下が亀裂が入った岩、目の前に20m深く続くヒビが入った階段、そして降りた先には「Ω」と刻まれた円盤の床があった。
勇治「ゴクリ…気をつけて降りるようにしないと。」
木場は階段にヒビが入らないように慎重に下へ降りていった。
~10分後~
木場は無事に「Ω」と刻まれた円盤の床へ降りる事が出来て先へ進んだ。すると中央に1つの台座が設置されていて台座の上には"黄金に輝くベルト"が置かれていた。木場はそのベルトを見て目を大きく開けて驚いた表情をした。
勇治「これは…"帝王のベルト"!?」
そう台座に置かれていたのはSMART BRAINが最初に製造した"デルタギア"の出力を基に社長代理である"村上峡児"の指示でより高出力化に製造された"帝王のベルト"の1つ"オーガギア"だった。
勇治「まさか…帝王のベルトを再び手にするなんて。」
木場はΩドライバーを手に取るとセットされた状態になっているΩフォンに挿入されてるミッションメモリーから赤外線レーザーが飛び出して扇状に広がり木場の頭から脚まで行き渡ると赤外線レーザーは収まった。
Ωフォン「Complete…」
低くくぐもった電子音声が鳴るとΩドライバーは木場の手から離れて空中に浮遊し周りを5回くらい旋回するとベルト部分である革が2つに分割し腰に装着され両サイドから金色のフォトンブラッド流動経路=オメガストリームが出現し木場を包み込むと黒い鎧にに金色のラインと頭部にギリシャ文字の中で24番目の文字である「Ω」と刻まれた"仮面ライダーオーガに変身した。
オーガ「帝王のベルトって空中に浮遊して、自動装着して、勝手に変身する機能があったのかな…とりあえずここから出るか。」
オーガは階段の方へ振り返り歩きだすと「Ω」と刻まれた円盤の床が大きな音と共に揺れだした。
オーガ「な…何だ!?」
オーガは近くにある棘みたいな岩に掴まり大きな揺れに耐える。20秒くらいすると揺れが収まり木場はゆっくり立ち上がった。
オーガ「何だったんだ…今のは?」
だがこれでは終わらなかった。今度は真下の岩がどんどん亀裂が入りマグマが凄い勢いで噴き出したのだ。
オーガ「ちょ…冗談だろ!?」
木場は急いで階段へ向かって走り出した。
オーガ「よし…ここまで来れば!」
オーガは何とか階段までたどり着き上がり始めると真上の壁の岩にヒビが入り崩れて運が悪い事にオーガの目の前に落ちてきてしまった。
オーガ「なっ…!」
更に元々ヒビが入っていた階段も岩が落ちた影響で全体にヒビが入り木場は崩れた階段と共に落下した。
オーガ「うわあぁぁぁぁぁ!!!?」
オーガは叫び声をあげて崩落した階段と共にどんどん貯まっていくマグマに向けて落ちていくと木場の腰に装着しているΩドライバーにセットされてるΩフォンが勝手に開きテンキーの「3」「8」「2」「1」の4桁を自動入力してENTERを押された。
Ωフォン「Jet Sliger,Come closer…」
低くくぐもった音声が鳴るとオーガの下から黄金に塗装されたジェットスライガーが瞬間移動したかのように現れた。
勇治「痛っ…!」
オーガはジェットスライガーの操縦桿を握ると高く上昇し天井を突き破ると地上へ出て遠い場所へ向かった。
西暦2037年 ○月✕日 午前10時28分
~どこかの研究施設・外部~
ジェットスライガーは研究施設らしき場所の岩の上に着陸するとオーガは運転席から降りて建物の周りを見渡す。
オーガ「ここはどこかの研究所なのか?」
オーガは岩の上から降りて下側にある研究施設の入口前に着くと扉を開けて内部へ入っていった。
~どこかの研究施設・内部~
オーガ「…なんだこの不気味な所は?」
施設に入ったオーガが最初に見たのは扉がたくさんあって、照明の光が薄暗く、あちこち穴が空いた天井、蜘蛛の巣があって、床のあちこちに瓦礫が散らばっていた。
オーガ「ここで一体何が起きたんだ…」
グオォォォォォォォォ!!!!
オーガ「何だ…呻き声?」
オーガは呻き声が聞こえる方向を進んでいった。
グオォォォォォォォォ!!!!
オーガ「だんだん近くなってきたな…」
オーガはどんどん奥へ駆けているとどこからか小さな声が聞こえてきた。
???「誰かーー助けて!」
オーガ「!…俺の他に人が居るのか!?」
???「誰かー!!」
オーガ「あっちか!」
オーガは微かに聞こえる声の主が居る場所へ向かった。
???「誰かー!!」
???「うぅ…"調"アタシの事は良いから早く逃げるデスよ…」
↑瓦礫に挟まってしまい声がよく出ない状態。
調「嫌だよ!切ちゃんを置いて逃げるなんて出来ない!」
切歌「調…今までありがとう…楽しかったデス。」
調「嫌だ…切ちゃん逝かないで!私を1人にしないで!(お願い、誰でも良いから…切ちゃんを助けて!)」
オーガ「おーい、誰か居ないかー!!」
調「!!」
調は涙目で右に振り向くと瓦礫が破壊され"仮面ライダーオーガ"が現れた。
オーガ「大丈夫か?」
調「お願いします切ちゃんを助けて!このままじゃ死んでしまう!」
オーガ「この娘か。」
オーガは切歌が挟まっている瓦礫を退かして助けると左腕に切歌、右腕に調を抱えた。
調「ぇ…?」
オーガ「ちょっとだけ我慢しててくれ。」
オーガは左腕に抱えている切歌と右腕に抱えている調を外まで送り届けるとジェットスライガーに乗せてあった救急箱の中から回服薬、痛み止め、絆創膏の3つを持っていき切歌を治療した。
オーガ「これで大丈夫だ。」
調「本当?」
オーガ「あぁ…完治するまであまりこの娘を無理な事をさせたら駄目だからな。」
調「は…はい。」
オーガ「それじゃあ俺は行くよ。」
調「あ…あの!」
オーガ「うん?」
調「貴方の名前を教えてくれますか?」
オーガ「名前?木場 勇治だ。それじゃあ!」
オーガは再び研究施設に入ると先ほど聞こえてきた呻き声の場所へ向かった。
調「ありがとう…」←目から涙を流す。
切歌「……あれ?」
調「っ…切ちゃん!」←切歌を抱きしめる。
切歌「えっ…調!?うわっ!」←調に抱きしめられて慌ててる状態。
調「良かった…目を覚ましたんだね。」
切歌「な…何が起こっていたデスか?アタシはあの時調を崩れた瓦礫から守って下敷きになった筈デスけど…調が助けてくれたデスか?」
調「違うよ…切ちゃんを助けたのは木場 勇治という人だよ。」
切歌「木場…勇治デスか?」
調「うん…あの人が瓦礫に挟まった切ちゃんを助けてくれたんだ。」
切歌「そうだったデスか…でその人は今どこにいるデスか?」
調「私達を助けた後…研究施設の中に行っちゃったよ。」
切歌「そうデスか…今度会ったら礼を言っておかないとデスね。」
調「そうだね…今度会ったら一緒にお礼を言おう切ちゃん。」
切歌「デス!」
~どこかの研究機関・研究室 ~
白い怪物「グォォォォォ!!!!!」
???「"ネフィリム"の出力は依然不安定。やはり歌を介さずの強制起動では完全聖遺物を制御出来るものでは無かったのですね…」
???「私…唄うよ。」
???「でも…あの歌は!」
???「私の絶唱で"ネフィリム"を起動する前の状態にリセット出来るかもしれないの。」
???「そんな賭けみたいな…もしそれでも"ネフィリム"を抑える事が出来なかったら?」
???「その時はマリア姉さんが何とかしてくれる。F.I.S.の人達もいる。私だけじゃない…だから何とかなる!」
マリア「セレナ…」
セレナ「ギアを纏う力は私が望んだ物じゃないけどこの力で皆を守りたいと望んだのは私なんだから。」
マリア「あ…セレナ!」
マリアはセレナを止めようとするが女性に止められてしまう。セレナは完全聖遺物"ネフィリム"の前に立ちシンフォギアを起動するための聖詠を歌い始めた。
セレナ「Seilien coffin airget-lamh tron」
セレナは私服姿から妖精をイメージしたシンフォギア="アガートラーム"を纏い覚悟を決めたかのような目で"ネフィリム"を見つめる。
ネフィリム「グオォォォォォォォォ!!!!」
~どこかの研究施設・研究室出入口前~
オーガ「この先からあのデカイ呻き声が聞こえるな…よし突入開始!」
オーガは研究室に入ろうとすると中から唄が聞こえてきた。
セレナ「Gatrandis babel ziggurat edenal」
オーガ「なんだ…唄?」
セレナ「 Emustolronzen fineel baral zizzl」
アガートラームは絶唱を歌い終えると口から血が流れものすごい衝撃波エネルギーが"ネフィリム"と研究室、更に出入口前に居たオーガを遠くヘ吹き飛ばされてしまった。
ドーーーーーン!!!!
オーガ「うわあぁぁぁぁぁ!!!?」
オーガは近くの柱に叩きつけられ地面に落ちると変身を解除されると人間の姿に戻り倒れた。"ネフィリム"はというとアガートラームの予想通り起動する前の状態に戻す事が出来たが周りの壁がボロボロになり機材が爆破し周りが火の海に包まれてしまった。
勇治「痛っつ…何が起こったんだ…?」
木場は突然起こった出来事に頭がついていけずにいた。前を見つめていると桃色の髪をした少女="マリア・カデンツァヴナ・イヴ"が研究室の上から飛び降りてきた。
勇治「あの娘…火が周っているのに何をやってるんだ…!?」
マリア「セレナ、セレナ!うっ…誰か!私の妹が!」
研究員A「貴重な実験サンプルが自滅したか。」
研究員B「実験はただじゃないんだぞ。」
研究員C「無能どもめ。」
勇治「っ…!?」
マリア「どうして…どうしてそんな風に言うの!?貴方達を守るために血を流したのは私の妹なのよ!!」
勇治「…!!」
木場はゆっくり立ち上がるとΩドライバーにセットされているΩフォンを抜き取ってパカッと開けた。
勇治「(許さない…同じ人間なのに「無能」だと?貴様らはそうやって他の子供達を犠牲にさせたというのか!)」
木場は怒りの表情になるとテンキーの「0」「0」「0」を入力してENTERを押した。
Ωフォン「Standing by…」
低くくぐもった電子音声が鳴ると鈍い感じの待機音が鳴り出しΩフォンをΩドライバー中央にあるトランスフォルダーにセットし
勇治「変身…!」
Ωフォン「Complete…」
低くくぐもった電子音声が鳴るとΩドライバーの両サイドから金色のフォトンブラッド流動経路=オメガストリームが出現し木場の全身に包み込むと金色に発光しは黒色の鎧と金色のラインに頭部がギリシャ文字の中で24番目の文字である「Ω」と刻まれた"仮面ライダーオーガ"に変身し研究所へ突入した。
マリア「セレナ、待ってて!今行くから!」
マリアは瓦礫の山の上に立っているセレナを助けるために瓦礫を登ろうとするが下に降りてきた女性に止められる。
女性「止しなさいマリア!もうセレナは…」
マリア「放して!このままじゃセレナが!セレナが死んでしまう!」
マリアは女性を振りほどこうと抵抗しようとすると天井にヒビが入り割れると瓦礫がマリアと女性に向かって落ちてきた。
マリア「ああ!?」
女性「マリア!」
女性はマリアを割れた瓦礫から庇おうとしたその時。
Ωフォン「Burst mode…」
ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!←Ωフォンの銃撃音。
6発の光弾が女性とマリアに落ちてくる瓦礫を撃ち抜き粉々に破壊した。
マリア&女性「!?」
女性とマリアは光弾が発射された方に振り向くと瓦礫を破壊したのはΩフォンをフォンブラスターに変形させこちらに向かって歩いてくる"仮面ライダーオーガ"だった。
女性「貴方は一体…」
オーガ「……」
オーガは女性の問いを無視しΩフォンを元の形に戻してΩドライバーのトランスフォルダーに戻すと瓦礫の山の上に立っているセレナの所へジャンプした。
セレナ「…貴方は?」
オーガ「木場 勇治…それが俺の名前だ。」
セレナ「木場…勇…うぅ。」
セレナは彼の下の名前を言おうとしたが絶唱の反動により気を失ってしまった。オーガは気を失ったセレナを腕で受け止めお姫様抱っこしながらマリアと女性のところへ届ける。
マリア「セレナ!」
オーガはセレナを女性に渡すとΩフォンに挿入されているミッションメモリーと左腰に携えているΩストランザー(短剣)を取り出しスロット部分にセットした。
Ωフォン「Ready…」
Ωストランザー(短剣)は短剣モードから長剣モードに変化させ研究室に向かってジャンプした。
研究員A「な…何だ!?」
オーガ「ふん!」
オーガはΩストランザー(長剣)を研究員Aの心臓を突き刺した。
研究員A「ぬわあぁぁぁ!!?!?」
研究員Aは大きな悲鳴を出すと心臓は青い炎をうけて消滅し身体は灰化し消滅した。
研究員B&C&D「う…うわあぁぁぁぁ!?」
3人の研究員は研究室から逃げ出そうとするがオーガは素早い動きで出入口を塞ぎΩストランザー(長剣)を認証装置に突き刺し逃げられないようにした。
研究員B「た…助けてくれー!!!」
オーガ「黙れ…」
オーガは研究員Bに近づくと首を掴んでへし折って殺害、研究員Cの身体を手刀で貫いて殺害、研究員Dは首を掴んで持ち上げΩストランザー(長剣)で心臓を突き刺し消滅させ灰化した。
オーガ「ふぅ…!」
気が済んだオーガは研究室から飛び降りてセレナが放った絶唱エネルギーの衝撃波で出来た外へ繋がる大穴に向かって歩き出すと。
マリア「待って!」
オーガ「…なんだ?」
マリア「その…私の妹…セレナを助けてくれてありがとうございました!」
オーガ「…俺は好きで助けた訳じゃない。」
オーガはマリアにそう言い残し外へ繋がる大穴を通ると施設から脱出し外に停めてあるジェットスライガーの運転席に座り操縦桿を握るとスラスターに火が点き高く上昇し日本がある方向へ向かった。
マリア「(…ありがとう♪)」←両手を胸元に置き心の中で感謝している。
プロローグ02へ続く