~市街地・地上~
カエルノイズ×71「!!」
オタマジャクシノイズ×71「!!」
ヒューマノイドノイズ×71「!!」
オーガ「はあぁぁぁー!!」
カイザ「うおぉぉぉーー!!」
オーガはΩストランザー(長剣)を構えカイザはΧブレイガンを構えると二手に別れて残り213匹のノイズに切り掛かった。
オーガ「はあぁ!!」
オーガはΩストランザー(長剣)でダイブ攻撃をしてくる11匹のカエルノイズ、オタマジャクシノイズ、ヒューマノイドノイズを1匹ずつ縦、横、斜めの順番に切り裂いて灰化させた。
カイザ「こんのー!!」
カイザもΧブレイガンから展開している橙色のフォトンブレードでダイブ攻撃をしてくる10匹のカエルノイズ、オタマジャクシノイズ、ヒューマノイドノイズを1匹ずつ斜め、横、縦の順番に切り裂いて灰化させて残り150匹になった。
カエルノイズ×50「!!」
オタマジャクシノイズ×50「!!」
ヒューマノイドノイズ×50「!!」
残り150匹になったノイズは肉体をドロドロにさせて1ヵ所に集まり合体すると30m以上の巨大ノイズに姿を変えた。
巨大ノイズ「グオォォォーー!!!」
カイザ「ノイズめ…合体して大きくなったか。」
オーガ「ここはお互いに必殺技で決めるしかない…行けるか?」
カイザ「問題ない…」
オーガ「なら…援護を頼むよ。」
カイザ「分かった。」
オーガは巨大ノイズから繰り出される手の叩きつけ、口から発射する溶解液の攻撃を回避しながら少しずつ距離を詰めていった。
カイザ「おい、ノイズこっちを向け!!」
カイザはフォンブラスター形態にしたΧフォンとΧブレイガンの銃口を巨大ノイズの肉体に当てていき注意を逸らしていった。
巨大ノイズ「グオォォォーー!!」
巨大ノイズは大きな左手でカイザを叩きつけるが振り下ろす速度が遅すぎるため全て避けられてしまう。
カイザ「ふん、遅い遅い!」
巨大ノイズ「グオォォォーー!!!」
巨大ノイズはカイザの挑発にイラついたのか口から溶解液を何発も吐き出したが全て躱されてしまい代わりにコンクリートが蒸発した。
オーガ「よし…ここまで来れば!」
巨大ノイズの後ろに周り込んだオーガはドライバーにセットされてるΩフォンを開いてENTERを押した。
Ωフォン「Exceed charge…」
低くくぐもった電子音声が鳴るとΩドライバーの両サイドが光り右サイドからエネルギーが流れ右上半身→Ωストランザー(長剣)にセットされているミッションメモリーに行き渡ると刀身から黄金の剣を生成させどんどん伸びていった。
カイザ「来た…!」
カイザはオーガの必殺技発動を確認すると巨大ノイズの左腕をΧブレイガンのフォトンブレードで切り落としスロット部分にセットされてるミッションメモリーを引き抜いてフォトンブレードを消失させるとベルト右側のホルスターに戻した。
カイザ「この武器で決めてやる。」
カイザはベルト後部に取り付けているΧポインターを取り外しスロット部分にミッションメモリーをセットした。
Χポインター「Ready…!」
低くくぐもった電子音声が鳴るとΧポインターの先端部分が前面に展開しキックモード状態にするとカイザはΧポインター(キックモード状態)を右脚の穴に取り付けるとΧフォンを右下斜めにスライドしENTERを押した。
Χフォン「Exceed charge…!」
低くくぐもった電子音声が鳴るとΧドライバーの両サイドが光り右サイドからエネルギーが流れ右下半身→Χポインター(キックモード状態)にセットされているミッションメモリーまで行き渡るとカイザは巨大ノイズの真ん中に向かって大きくジャンプしΧポインター(キックモード状態)の前面レンズから三つ編み状のエネルギーが発射され巨大ノイズに命中するとエネルギーの形が三角形に変わり同時に動きを封じた。
巨大ノイズ「?!!?!!?」
巨大ノイズは肉体を動かそうとするが三角形のポインターの拘束攻撃により行動が完全に封じられて何も出来ない状態になってしまった。
カイザ「食らえぇぇー!!」
ゴルドスマッシュ
カイザは右脚を突きだし三角形のエネルギーに飛び込むと三角形のエネルギーは巨大ノイズの肉体をどんどん食い破り風穴を開けると「Χ」の紋章が浮かびあがり青い炎を発生させた。
オーガ「終わりだぁぁぁ!!!」
オーガストラッシュ
オーガは高層ビルくらい伸びた黄金の剣=オーガストラッシュを巨大ノイズに向けて振り下ろし肉体を切り裂くと「Ω」の紋章が浮かびあがり赤い炎を発生させた。
巨大ノイズ「!!?!??!?」
巨大ノイズの肉体が爆発すると灰に変わり頭の方から灰が零れて数秒経つと完全に消滅した。
オーガ「はぁ…はぁ…やった。」
オーガはΩストランザー(長剣)をコンクリートに突き刺し両膝を道路に付ける。
カイザ「ちょっと大丈夫?」
オーガ「上空に現れた飛行機みたいなノイズ、地上に撒き散らしたノイズ、そしてさっきの巨大ノイズの連戦だったからな…もう体力が無くなりそうだ。」
オーガはコンクリートに突き刺したΩストランザー(長剣)を壁みたいに凭れかかり小休憩を取るとΩドライバーからΩフォンを抜き取って開けるとテンキー右側の受話器ボタンを押し金色に発光すると変身を解除した。
勇治「……」
カイザ「(この人が1ヶ月前にライブドームでノイズと戦った戦士の正体か…)」
カイザもΧドライバーからΧフォンを抜き取って90°に回転させるとテンキー右側の受話器ボタンを押し橙色に発光すると変身を解除した。
勇治「ぇ…女の子?」
響「何よ…女で悪い?」
勇治「いや……あ、俺の名前は木場 勇治…君と同じオルフェノクだ。」
響「立花響…ところで聞きたいんだけど貴方が言ってるオルフェノクって何なの?」
勇治「え…君はオルフェノクについて知らないの?」
響「うん…知らない。」
勇治「そうか……ここだと話しづらいから向こうの空き地で話しをしようか。」
木場は3回程深呼吸をすると人間の姿からホースオルフェノク・疾走態に変異し市街地から離れた空き地へ向かって走り出した。響もサイドバッシャー(ビークル)に乗りヘルメットを被りエンジン掛けてギアを入れるとホースの後を追いかけていった。そして響を追いかけ先の戦いの様子を見ていた"ツヴァイウイング"の奏と翼はというと。
奏「アイツ…変身を解いたと思ったら今度は馬みたいな怪物に変化したぞ。」
翼「あの男とあの娘と言い…何だか色々と謎だらけね。」
奏「どうする翼…ヤツらを追うか?」
翼「私達の任務はこの市街地に現れたノイズの撃破だったけど…あの2人が全部やっつけてくれたから終わりよ。」
奏「だよな。」
奏と翼はバイクに乗ってヘルメットを被りエンジン掛けてギアを入れると二課へ帰っていった。
~市街地から離れた空き地~
勇治「ここなら安心して会話が出来るな。」
響「じゃあ教えてくれる…オルフェノクって一体何なの?」
勇治「オルフェノクというのは人類の進化形と言われていて普通の人間が何らかの事故とかに巻き込まれて命を落とし稀に生き返って強靭の肉体と不思議な力と身体能力が上がった怪人に変異する事が出来る種族…それがオルフェノクだ。」
響「さっきアンタが馬に変異した姿の事よね?」
勇治「そうだ…俺は馬のオルフェノクに変異する事が出来るけど響はどんなオルフェノクになれるんだ?」
響「私はこの姿になれる。」
響は両手を握り表情を険しくさせると全身に灰色の模様が浮かび上がり人間の姿からカースオルフェノクに変異させた。
勇治「これは…見た事がないオルフェノクだな。」
響はカースオルフェノクから人間の姿に戻った。
勇治「だけど響はどうしてオルフェノクになってしまったんだ?」
響「私がこの姿になってしまったのは3週間前の出来事がきっかけなんだ。」
勇治「聞かせてくれるかな。」
響「3週間前に私は…ツインボーカルユニットの"ツヴァイウイング"のライブに行ったんだ。」
勇治「1人でライブに行ったのか?」
響「いや…本当なら親友と一緒に行く筈だったけどその親友が用事で行けなくなって仕方なく1人でライブを楽しむ事になってしまったんだ。」
勇治「それは残念だったな…」
響「ライブが始まると私は"ツヴァイウイング"を応援し2人の歌声とパフォーマンスに感動した。だけど会場の一部がいきなり爆発して会場と空からノイズが大量に現れて私は急いでドームから避難して何とか生き残ったんだ。」
勇治「そうか…良かったな。」
響「全然良くないよ…私はあそこで生き残ったせいで学校で酷い目に遭ったんだ。」
勇治「…何があった?」
響「私はいつものように学校へ行き教室に入って席に向かうと机の上に新聞が広げられていた…書かれていたのは【"ツヴァイウイング"の会場に現れたノイズから生き延びた被災者の行動】だった。その後…私の席にやってきたクラスメイトの1人が「先輩を殺した殺人鬼!」と責め立てて来たんだ。」
勇治「殺人鬼って…響はドームから避難して生き残っただけで何もしてないんだろう?」
響「そうだよ…私はただ生き残っただけなのにクラスメイトの連中は他のクラスの生徒と一緒に私を罵詈雑言や誹謗中傷と数々な虐めを浴びせてきたんだ!」
勇治「聞きたくないけど…どんな虐めをうけたの?」
響「最初は授業終わりの10分休憩から始まった…私がトイレの個室に入って少しするとクラスメイトの1人が上から水が入ったバケツを掛けてきて制服をびしょびしょにされた。」
勇治「(おいおい…)他には?」
響「自分の机に掛けてた鞄が同級生がやったか分からないけど鋭い物とか使って切り傷を付けられ中に入れてあった教科書とノートも読めないくらいズタズタにされた。」
勇治「その事は担任の先生や他の職員に相談したのか?」
響「もちろん言ったよ。だけど担任の先生は…「お前が起こした事だろう?私は知らん。」って私を切り捨てるような言い方された。」
勇治「(無責任すぎるだろう…)」
響「私はクラスメイトと同級生の罵詈雑言と誹謗中傷と虐めに耐えながら授業を受け続けた。そして放課後になり私は1人で学校を出て自宅に帰っていった。だけど帰宅途中で歩道橋の階段を上がり橋を渡って階段を下りようとした時…殺人鬼呼ばわりしてきたクラスメイトの1人が私を階段から突き落としたんだ。」
勇治「じゃあ階段から突き落とされた時に命を亡くして…」
響「オルフェノクになっちゃったと思う。」
勇治「なるほど。」
響「私は何とか家に着いてボロボロな姿を見た母さんから心配されたけど私は暗い顔をしてストレスを抱えたまま部屋に籠る羽目になってしまった…」
勇治「……」
響「だけど次の日の午後4時、クラスメイトと同級生は私が居る自宅にも手を出してきたんだ。」
そう言うと響はサイドバッシャー(ビークル)に向かってシートを開けて中から罵詈雑言が書かれた8枚の紙を取り出しそれを木場に見せた。
響「その紙が家の玄関、門、塀に貼られていたんだ。」
勇治「信じられない…ここまでするか普通。」
↑響に渡された罵詈雑言の紙を見て失望したような顔をしている木場。
響「それだけじゃないよ…母さんが大事に育ててきた花の植木鉢を荒らしたりリビングと台所の窓ガラスを割ってきたりしたんだ」
勇治「(もう滅茶苦茶だ…頭がイカれ過ぎてるヤツらは。)そういえば響には親友が居るって聞いたけどその子はどうしたんだ?」
響「親友は私が部屋に籠っている間に何も言わずどこかへ引っ越したんだ。」
勇治「黙って引っ越したって…それじゃあ響はその親友を見捨てたと同じじゃないか。」
響「裏切ったのは親友だけじゃない…父さんもなんだ。」
勇治「響のお父さんが?」
響「父さんはあの過酷な環境に耐えられなくなり荷物を纏めて私と母さんと婆ちゃんを置いて1人で失踪しようとしたけど母さんは父さんに出ていってほしくないと必死に止めたらしいけど引っぱたいて出ていったんだ。」
勇治「(可哀想すぎる…響は親友に裏切られ、父親にも見捨てられるなんてどこまで残酷なんだ…)」
響「そして…7日目の午後4時…3人のクラスメイトがカラースプレーを持って自宅にやって来た。2人は塀に落書きをして、もう1人は小石で私の部屋の窓ガラスに投げて割りその時割れた破片が私の腕を切られ小石はカーペットの上に落ちた。その時…私はもう。」
勇治「我慢の限界が来たんだな。」
響「うん…息を荒くしながら家の外に出た私はヤツらの前でオルフェノクに姿を変えたら叫び声をあげながら自宅から離れた所にある公園に向かって逃げていった。」
勇治「その3人はどうした見逃したのか?」
響「見逃す訳ないじゃん…最後まで追いかけてこの手で殺した。あの3人は私を虐めてストレスを溜めさせてきた人間の一部だからね。」
勇治「……」
響「次の朝…私は9時に学校へ行って周りの人達にバレない場所でオルフェノクに姿を変えて裏門から侵入してヤツらが居る教室へ向かったんだ。」
勇治「学校に来ていた生徒達を全員殺してしまったのか?」
響「もちろん1人残らずヤツらを殺した…この力のおかげで正体がバレずに済んで復讐を遂げる事が出来た。」
勇治「そっか…」
響「その後…私は家に帰り机の上に母さんと婆ちゃん宛に書き置きを残して家から飛び出したんだ。」
勇治「じゃあもう1つ聞きたい事があるけど響が持っているその"カイザギア"はどこで手に入れたんだ?」
響「コレは貰ったんだ。復讐が終わった次の日…大雨が降っている路地裏で私が蹲ってるところに塀の上に居た黒猫にね。」
勇治「猫に貰った?」
響「その黒猫…このアタッシュケースを私の近くに置いて何処かへ行っちゃったけど私は中身が何なのか確認するためにロックを外して蓋を開けてみると中にはベルトと携帯電話とカメラと望遠鏡と武器が入っていたんだ。」
勇治「(その猫が何で"カイザギア"を響に渡したのか気になるな…)それにしてもアタッシュケースの中に入っていた武器をよくこの短期間で覚えたね。」
響「一緒に入ってた説明書の文を細かく読んで覚えたよ…それと"カイザギア"だっけ?コレを使って初めてノイズの群れを倒した事あったんだから。」
勇治「1人で倒したのか?」
響「うん…1人で倒した。ところで木場さんはなんで"カイザギア"の事を知っているの?」
勇治「俺は"カイザギア"だけじゃなく他のベルトの事も覚えているんだ。響が持っているカイザのベルトは別名…"呪いのベルト"と呼ばれてるんだ。」
響「(呪い…か私は元々呪われてるから…ピッタリな言葉だよね。)」
勇治「そのベルトを製造したのはSMARTBRAINと呼ばれる大企業でソレ以外にあと2本があるんだ。1本目は出力を高くした代わりに安全性が無い"デルタギア"。2本目は安全性があり2つの拡張機能を搭載した"ファイズギア"があるんだ。」
響「その"デルタギア"と"ファイズギア"って人間でも使えるの?」
勇治「いや…SMART BRAINが開発したベルトは元々オルフェノク用として造られたから人間が装着して変身すればデメリットを食らう事になってしまうんだ。」
響「どんなデメリットが?」
勇治「まず"デルタギア"は人間が装着して変身すればベルトに内蔵されてる"デモンズスレート"と呼ぶ機能が装着者の脳に電子パルスを送り込んで刺激させ性格を凶暴化させるだけでなく精神崩壊を招く危険な代物なんだ。」
響「凶暴化させるだけでなく精神崩壊を引き起こすってなんか怖いな…」
勇治「次に響が持っている"カイザギア"も普通の人間が装着して変身すれば"デルタギア"みたいに凶暴化や精神崩壊は無いけど肉体を破壊されて最後は灰になって死んでしまう恐ろしい代物なんだ。」
響「(じゃあ私がオルフェノクじゃ無かったら"カイザギア"に肉体を破壊されて灰となって死んでいたって事か…)じゃあ"ファイズギア"はどんなデメリットがあるの?」
勇治「"ファイズギア"はデメリットというより他の2本と違って安全装置が搭載されているから普通の人間では変身出来ないんだ。もし変身しようとしてもエラーが起きて装着者をベルトから弾き飛ばす仕様になっているんだ。」
響「他の2本と違ってそっちの方が安全なんだね…じゃあ木場さんの腰に着けているベルトもそうなの?」
勇治「俺が着けているのは"オーガギア"と言って3本のベルトと同じ"SMART BRAIN"が開発した"帝王のベルト"の1本なんだ。」
響「"帝王のベルト"?」
勇治「"帝王のベルト"はさっき話した"デルタギア"を基に出力を大幅に強化された代物なんだ。1本目が俺が付けている地のベルトと呼ばれる"オーガギア"、2本目が天のベルトと呼ばれる"サイガギア"だ。」
響「へぇ~ベルトって3本だけじゃなかったんだ…」
勇治「ただ…このベルトは高出力と安全性が無さ過ぎて人間どころか並のオルフェノクでさえ変身出来ないんだ。」
響「どうして?」
勇治「もし…並のオルフェノクがこのベルトを装着して変身すればベルトに内蔵されている高出力のフォトンブラッドが肉体を滅ぼしてしまうんだ…"カイザギア"のように。」
響「オルフェノクでも駄目なんだ。あれ…もしそうなら木場さんは何で灰化しないの?」
勇治「俺は"オーガギア"の変身に必要な優れる3つの条件が揃っているから変身出来るんだよ。」
響「優れる3つの条件?」
勇治「オーガに変身するには【心】【技】【体】の3つを優れるオルフェノクでしか変身出来ないだ。」
響「じゃあ木場さんはその条件が揃ってるから変身出来るんだ…」
勇治「そういう事…さてとりあえず問題なのはこれからだ。響は家から飛び出したって言ってたけどどうするつもりなんだ?」
響「考えてない…今あの家に帰ったらまたあの地獄が待ってるに違いないから。」
勇治「だったら俺のマンションで来るか?」
響「ぇ…良いの?」
勇治「ずっと野宿していくの辛いだろう?」
響「じゃあ…お言葉に甘えて。」
勇治「よし俺がサイドバッシャーを運転するから響はサイドカーに乗ってくれるか?」
響「分かった。」
響はサイドバッシャー(ビークル)のサイドカーに座り木場は運転席に座るとエンジン掛けてギアを入れると発進し木場が入居している新築マンションへ向かった。
~住宅街・立花家のリビング~
響の母「(響…アナタどうしてあの男みたいに家から出ていってしまったの…お願いだから帰って来て。)」
リビングにあるソファーで横になってる響の母は娘の響の事を考えていると家のインターフォンが鳴り出した。
響の母「(誰かしらこんな夜中に…っていつものご近所の人達からの嫌がらせに決まってるよね…)」
響の母はソファーから起き上がるとスリッパを履いて玄関に向かいドアを開けるとそこには灰色のスーツを着て黒のサングラスを掛け胸ポケットに"SMART BRAIN"と刻まれた名札を付けた男性が居た。
響の母「あの…どちら様ですか?」
灰色スーツの男性「こんな夜中に訪問して申し訳ありません…私はSMART BRAINに所属している社員の"古谷"と申します。」
響の母「その"SMART BRAIN"の人が家にどんな御用ですか?」
古谷「我々"SMART BRAIN"は社長の命令により3週間前に起きたライブドームの被災者である響さんとその御家族方を保護するように頼まれて行動しているのです。」
響の母「保護…ですか?」
古谷「はい…我々と共に本社へ来てくれれば社長から新しい環境を与えてくれる筈です。」
響の母「それは本当ですか!?」
古谷「そちらに住まわれてるお婆様もご同行してくださればの話しですが…いかがいたします?」
響の母「連れていってください。」
古谷「ではお婆様もこちらに連れてきてください…直ぐに車を手配いたします。」
響の母は1階の寝室で寝ている響のお婆ちゃんを起こしに行き古谷はポケットからスマホを取り出し部下に連絡を取って車を手配した。
~新築マンション・10階・勇治の部屋~
勇治「さぁ入って。」
響「お邪魔します。」
響は少し長い廊下を歩いて部屋に踏み入れると木場は部屋の明かりを点けた。
響「部屋…広いんだね。」
勇治「最近建った新築だからね。ゆっくり寛いでよ。」
響「その前に…お風呂借りたいのだけど。」
勇治「良いよ自由に使って。」
響「ありがとう。」
響は背負っているリュックを下ろして中から着替えとタオルを取り出し洗面所へ向かった。
~10分後~
響「お風呂ありがとう…木場さん。」
勇治「どういたしまして。何か食べる?」
響「頂くよ。」
勇治「じゃあ少し待っててくれ。」
木場はソファーから立ち上がり台所に向かうと鍋に水を張り冷蔵庫から取り出したハンバーグのパックを水の中に入れてコンロの火で沸騰させる。その間にポッドに水を入れてこちらも沸騰させ2枚の食パンをオーブントースターに入れて2分ぐらい焼いた。
~7分後~
勇治「よし…出来た。」
木場はオーブントースターに入れてある2枚の食パンを皿に移し鍋に入れてある湯で暖めたハンバーグを取り出しパックを開けて別の皿に移しポッドのお湯をコーヒーカップに入れてあるコーンポタージュの粉に注いでそれぞれトレーの上に置き響のところへ持っていく。
勇治「はいどうぞ。」
響「(美味しそう…)頂きます。(もぐもぐもぐ…)…おいしい。」
勇治「それは良かった。」
2人はこの後…1時間半くらい面白い話しを語っていき布団を敷いて部屋の電気を消すと就寝した。
~午前8時00分~
勇治「ふあぁ…よく寝た。おはよう響…?」
木場は隣の布団で寝ていた響の方に振り返ったが彼女の姿がどこにも無かった。布団は綺麗に畳まれておりあったのはテーブルの上に置いてある書き置きのメモだけだった。木場はベッドから起き上がってテーブルの上に置いてある書き置きを見た。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
~木場さんへ~
1日マンションに泊めてくれてありがとう。私暫く東京から離れて各地方を転々としながら暮らしていく事に決めたよ。それと私の中に宿るオルフェノクの力は良心な人間のために使い…悪い人間を捕まえるために役立てていこうと思う。それじゃあまたね。さようなら…
響より。
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勇治「ふっ…お前も頑張れよ響。よし俺も今日のバイトを頑張るか!!」
木場は寝間着を脱いで私服に着替えると私物と貴重品を鞄の中に入れてバイト先のスーパーへ向かった。
Ωの鎧を纏った戦士【木場 勇治】装者の世界へ
プロローグ終わり。