Ωの鎧を纏った戦士【木場 勇治】装者の世界へ   作:トゥエンティー

6 / 8
作者『お待たせいたしました…やっと後編が出来上がりました。ではどうぞ!』

※戦闘シーンですが夜間のため2人が纏っているスーツのフォトンストリームの色が発光しています。555と言えば夜での戦闘が一番似合いますよね。

※2022年6月1日に一から文を作り直して付け足しました。


プロローグ04.5 勇治と響…2人の出会い(後編)

~市街地・地上~

 

カエルノイズ×71「!!」

 

オタマジャクシノイズ×71「!!」

 

ヒューマノイドノイズ×71「!!」

 

オーガ(木場 勇治)「はあぁぁぁー!!」

 

カイザ(立花 響)「うおぉぉぉーー!!」

 

オーガ(木場 勇治)Ω(オーガ)ストランザー(長剣)を構えカイザ(立花 響)Χ(カイザ)ブレイガンを構えると二手に別れて残り213匹のノイズに切り掛かった。

 

オーガ(木場 勇治)「はあぁ!!」

 

オーガ(木場 勇治)Ω(オーガ)ストランザー(長剣)でダイブ攻撃をしてくる11匹のカエルノイズ、オタマジャクシノイズ、ヒューマノイドノイズを1匹ずつ縦、横、斜めの順番に切り裂いて灰化させた。

 

カイザ(立花 響)「こんのー!!」

 

カイザ(立花 響)Χ(カイザ)ブレイガンから展開している橙色のフォトンブレードでダイブ攻撃をしてくる10匹のカエルノイズ、オタマジャクシノイズ、ヒューマノイドノイズを1匹ずつ斜め、横、縦の順番に切り裂いて灰化させて残り150匹になった。

 

カエルノイズ×50「!!」

 

オタマジャクシノイズ×50「!!」

 

ヒューマノイドノイズ×50「!!」

 

残り150匹になったノイズは肉体をドロドロにさせて1ヵ所に集まり合体すると30m以上の巨大ノイズに姿を変えた。

 

巨大ノイズ「グオォォォーー!!!」

 

カイザ(立花 響)「ノイズめ…合体して大きくなったか。」

 

オーガ(木場 勇治)「ここはお互いに必殺技で決めるしかない…行けるか?」

 

カイザ(立花 響)「問題ない…」

 

オーガ(木場 勇治)「なら…援護を頼むよ。」

 

カイザ(立花 響)「分かった。」

 

オーガ(木場 勇治)は巨大ノイズから繰り出される手の叩きつけ、口から発射する溶解液の攻撃を回避しながら少しずつ距離を詰めていった。

 

カイザ(立花 響)「おい、ノイズこっちを向け!!」

 

カイザ(立花 響)はフォンブラスター形態にしたΧ(カイザ)フォンとΧ(カイザ)ブレイガンの銃口を巨大ノイズの肉体に当てていき注意を()らしていった。

 

巨大ノイズ「グオォォォーー!!」

 

巨大ノイズは大きな左手でカイザ(立花 響)を叩きつけるが振り下ろす速度が遅すぎるため全て避けられてしまう。

 

カイザ(立花 響)「ふん、遅い遅い!」

 

巨大ノイズ「グオォォォーー!!!」

 

巨大ノイズはカイザ(立花 響)の挑発にイラついたのか口から溶解液を何発も吐き出したが全て(かわ)されてしまい代わりにコンクリートが蒸発した。

 

オーガ(木場 勇治)「よし…ここまで来れば!」

 

巨大ノイズの後ろに周り込んだオーガ(木場 勇治)はドライバーにセットされてるΩ(オーガ)フォンを開いてENTERを押した。

 

Ω(オーガ)フォン「Exceed charge…

 

低くくぐもった電子音声が鳴るとΩ(オーガ)ドライバーの両サイドが光り右サイドからエネルギーが流れ右上半身→Ω(オーガ)ストランザー(長剣)にセットされているミッションメモリーに行き渡ると刀身から黄金の剣を生成させどんどん伸びていった。

 

カイザ(立花 響)「来た…!」

 

カイザ(立花 響)オーガ(木場 勇治)の必殺技発動を確認すると巨大ノイズの左腕をΧ(カイザ)ブレイガンのフォトンブレードで切り落としスロット部分にセットされてるミッションメモリーを引き抜いてフォトンブレードを消失させるとベルト右側のホルスターに戻した。

 

カイザ(立花 響)「この武器で決めてやる。」

 

カイザ(立花 響)はベルト後部に取り付けているΧ(カイザ)ポインターを取り外しスロット部分にミッションメモリーをセットした。

 

Χ(カイザ)ポインター「Ready…!

 

低くくぐもった電子音声が鳴るとΧ(カイザ)ポインターの先端部分が前面に展開しキックモード状態にするとカイザ(立花 響)Χ(カイザ)ポインター(キックモード状態)を右脚の穴に取り付けるとΧ(カイザ)フォンを右下斜めにスライドしENTERを押した。

 

Χ(カイザ)フォン「Exceed charge…!

 

低くくぐもった電子音声が鳴るとΧ(カイザ)ドライバーの両サイドが光り右サイドからエネルギーが流れ右下半身→Χ(カイザ)ポインター(キックモード状態)にセットされているミッションメモリーまで行き渡るとカイザ(立花 響)は巨大ノイズの真ん中に向かって大きくジャンプしΧ(カイザ)ポインター(キックモード状態)の前面レンズから三つ編み状のエネルギーが発射され巨大ノイズに命中するとエネルギーの形が三角形に変わり同時に動きを封じた。

 

巨大ノイズ「?!!?!!?」

 

巨大ノイズは肉体を動かそうとするが三角形のポインターの拘束攻撃により行動が完全に封じられて何も出来ない状態になってしまった。

 

カイザ(立花 響)「食らえぇぇー!!」

 

ゴルドスマッシュ

 

カイザ(立花 響)は右脚を突きだし三角形のエネルギーに飛び込むと三角形のエネルギーは巨大ノイズの肉体をどんどん食い破り風穴を開けると「Χ」の紋章が浮かびあがり青い炎を発生させた。

 

オーガ(木場 勇治)「終わりだぁぁぁ!!!」

 

オーガストラッシュ

 

オーガ(木場 勇治)は高層ビルくらい伸びた黄金の剣=オーガストラッシュを巨大ノイズに向けて振り下ろし肉体を切り裂くと「Ω」の紋章が浮かびあがり赤い炎を発生させた。

 

巨大ノイズ「!!?!??!?」

 

巨大ノイズの肉体が爆発すると灰に変わり頭の方から灰が(こぼ)れて数秒経つと完全に消滅した。

 

オーガ(木場 勇治)「はぁ…はぁ…やった。」

 

オーガ(木場 勇治)Ω(オーガ)ストランザー(長剣)をコンクリートに突き刺し両膝を道路に付ける。

 

カイザ(立花 響)「ちょっと大丈夫?」

 

オーガ(木場 勇治)「上空に現れた飛行機みたいなノイズ、地上に()き散らしたノイズ、そしてさっきの巨大ノイズの連戦だったからな…もう体力が無くなりそうだ。」

 

オーガ(木場 勇治)はコンクリートに突き刺したΩ(オーガ)ストランザー(長剣)を壁みたいに(もた)れかかり小休憩を取るとΩ(オーガ)ドライバーからΩ(オーガ)フォンを抜き取って開けるとテンキー右側の受話器ボタンを押し金色に発光すると変身を解除した。

 

勇治(ゆうじ)「……」

 

カイザ(立花 響)「(この人が1ヶ月前にライブドームでノイズと戦った戦士の正体か…)」

 

カイザ(立花 響)Χ(カイザ)ドライバーからΧ(カイザ)フォンを抜き取って90°に回転させるとテンキー右側の受話器ボタンを押し橙色に発光すると変身を解除した。

 

勇治(ゆうじ)「ぇ…女の子?」

 

(ひびき)「何よ…女で悪い?」

 

勇治(ゆうじ)「いや……あ、俺の名前は木場(きば) 勇治(ゆうじ)…君と同じオルフェノクだ。」

 

(ひびき)立花(たちばな)(ひびき)…ところで聞きたいんだけど貴方が言ってるオルフェノクって何なの?」

 

勇治(ゆうじ)「え…君はオルフェノクについて知らないの?」

 

(ひびき)「うん…知らない。」

 

勇治(ゆうじ)「そうか……ここだと話しづらいから向こうの空き地で話しをしようか。」

 

木場は3回程深呼吸をすると人間の姿からホースオルフェノク・疾走態に変異し市街地から離れた空き地へ向かって走り出した。(ひびき)サイドバッシャー(ビークル)に乗りヘルメットを被りエンジン掛けてギアを入れるとホース(木場 勇治)の後を追いかけていった。そして(ひびき)を追いかけ先の戦いの様子を見ていた"ツヴァイウイング"の(かなで)(つばさ)はというと。

 

(かなで)「アイツ…変身を解いたと思ったら今度は馬みたいな怪物に変化したぞ。」

 

(つばさ)「あの男とあの()と言い…何だか色々と謎だらけね。」

 

(かなで)「どうする(つばさ)…ヤツらを追うか?」

 

(つばさ)「私達の任務はこの市街地に現れたノイズの撃破だったけど…あの2人が全部やっつけてくれたから終わりよ。」

 

(かなで)「だよな。」

 

(かなで)(つばさ)はバイクに乗ってヘルメットを被りエンジン掛けてギアを入れると二課へ帰っていった。

 


 

~市街地から離れた空き地~

 

勇治(ゆうじ)「ここなら安心して会話が出来るな。」

 

(ひびき)「じゃあ教えてくれる…オルフェノクって一体何なの?」

 

勇治(ゆうじ)「オルフェノクというのは人類の進化形と言われていて普通の人間が何らかの事故とかに巻き込まれて命を落とし(まれ)に生き返って強靭(きょうじん)の肉体と不思議な力と身体能力が上がった怪人に変異する事が出来る種族…それがオルフェノクだ。」

 

(ひびき)「さっきアンタが馬に変異した姿の事よね?」

 

勇治(ゆうじ)「そうだ…俺は馬のオルフェノクに変異する事が出来るけど(ひびき)はどんなオルフェノクになれるんだ?」

 

(ひびき)「私はこの姿になれる。」

 

(ひびき)は両手を握り表情を険しくさせると全身に灰色の模様が浮かび上がり人間の姿からカースオルフェノクに変異させた。

 

勇治(ゆうじ)「これは…見た事がないオルフェノクだな。」

 

(ひびき)はカースオルフェノクから人間の姿に戻った。

 

勇治(ゆうじ)「だけど(ひびき)はどうしてオルフェノクになってしまったんだ?」

 

(ひびき)「私がこの姿になってしまったのは3週間前の出来事がきっかけなんだ。」

 

勇治(ゆうじ)「聞かせてくれるかな。」

 

(ひびき)「3週間前に私は…ツインボーカルユニットの"ツヴァイウイング"のライブに行ったんだ。」

 

勇治(ゆうじ)「1人でライブに行ったのか?」

 

(ひびき)「いや…本当なら親友と一緒に行く筈だったけどその親友が用事で行けなくなって仕方なく1人でライブを楽しむ事になってしまったんだ。」

 

勇治(ゆうじ)「それは残念だったな…」

 

(ひびき)「ライブが始まると私は"ツヴァイウイング"を応援し2人の歌声とパフォーマンスに感動した。だけど会場の一部がいきなり爆発して会場と空からノイズが大量に現れて私は急いでドームから避難して何とか生き残ったんだ。」

 

勇治(ゆうじ)「そうか…良かったな。」

 

(ひびき)「全然良くないよ…私はあそこで生き残ったせいで学校で酷い目に遭ったんだ。」

 

勇治(ゆうじ)「…何があった?」

 

(ひびき)「私はいつものように学校へ行き教室に入って席に向かうと机の上に新聞が広げられていた…書かれていたのは【"ツヴァイウイング"の会場に現れたノイズから生き延びた被災者の行動】だった。その後…私の席にやってきたクラスメイトの1人が「先輩を殺した殺人鬼!」と責め立てて来たんだ。」

 

勇治(ゆうじ)「殺人鬼って…(ひびき)はドームから避難して生き残っただけで何もしてないんだろう?」

 

(ひびき)「そうだよ…私はただ生き残っただけなのにクラスメイトの連中は他のクラスの生徒と一緒に私を罵詈雑言(ばりぞうごん)誹謗(ひぼう)中傷(ちゅうしょう)と数々な虐めを浴びせてきたんだ!」

 

勇治(ゆうじ)「聞きたくないけど…どんな(いじ)めをうけたの?」

 

(ひびき)「最初は授業終わりの10分休憩から始まった…私がトイレの個室に入って少しするとクラスメイトの1人が上から水が入ったバケツを掛けてきて制服をびしょびしょにされた。」

 

勇治(ゆうじ)「(おいおい…)他には?」

 

(ひびき)「自分の机に掛けてた(かばん)が同級生がやったか分からないけど鋭い物とか使って切り傷を付けられ中に入れてあった教科書とノートも読めないくらいズタズタにされた。」

 

勇治(ゆうじ)「その事は担任の先生や他の職員に相談したのか?」

 

(ひびき)「もちろん言ったよ。だけど担任の先生は…「お前が起こした事だろう?私は知らん。」って私を切り捨てるような言い方された。」

 

勇治(ゆうじ)「(無責任すぎるだろう…)」

 

(ひびき)「私はクラスメイトと同級生の罵詈雑言(ばりぞうごん)誹謗(ひぼう)中傷(ちゅうしょう)(いじ)めに耐えながら授業を受け続けた。そして放課後になり私は1人で学校を出て自宅に帰っていった。だけど帰宅途中で歩道橋の階段を上がり橋を渡って階段を下りようとした時…殺人鬼呼ばわりしてきたクラスメイトの1人が私を階段から突き落としたんだ。」

 

勇治(ゆうじ)「じゃあ階段から突き落とされた時に命を亡くして…」

 

(ひびき)「オルフェノクになっちゃったと思う。」

 

勇治(ゆうじ)「なるほど。」

 

(ひびき)「私は何とか家に着いてボロボロな姿を見た母さんから心配されたけど私は暗い顔をしてストレスを抱えたまま部屋に(こも)る羽目になってしまった…」

 

勇治(ゆうじ)「……」

 

(ひびき)「だけど次の日の午後4時、クラスメイトと同級生は私が居る自宅にも手を出してきたんだ。」

 

そう言うと(ひびき)サイドバッシャー(ビークル)に向かってシートを開けて中から罵詈雑言(ばりぞうごん)が書かれた8枚の紙を取り出しそれを木場に見せた。

 

(ひびき)「その紙が家の玄関、門、(へい)に貼られていたんだ。」

 

勇治(ゆうじ)「信じられない…ここまでするか普通。」

(ひびき)に渡された罵詈雑言(ばりぞうごん)の紙を見て失望したような顔をしている木場。

 

(ひびき)「それだけじゃないよ…母さんが大事に育ててきた花の植木鉢を荒らしたりリビングと台所の窓ガラスを割ってきたりしたんだ」

 

勇治(ゆうじ)「(もう滅茶苦茶だ…頭がイカれ過ぎてるヤツらは。)そういえば(ひびき)には親友が居るって聞いたけどその子はどうしたんだ?」

 

(ひびき)「親友は私が部屋に(こも)っている間に何も言わずどこかへ引っ越したんだ。」

 

勇治(ゆうじ)「黙って引っ越したって…それじゃあ(ひびき)はその親友を見捨てたと同じじゃないか。」

 

(ひびき)「裏切ったのは親友だけじゃない…父さんもなんだ。」

 

勇治(ゆうじ)(ひびき)のお父さんが?」

 

(ひびき)「父さんはあの過酷な環境に耐えられなくなり荷物を纏めて私と母さんと婆ちゃんを置いて1人で失踪(しっそう)しようとしたけど母さんは父さんに出ていってほしくないと必死に止めたらしいけど引っぱたいて出ていったんだ。」

 

勇治(ゆうじ)「(可哀想すぎる…(ひびき)は親友に裏切られ、父親にも見捨てられるなんてどこまで残酷なんだ…)」

 

(ひびき)「そして…7日目の午後4時…3人のクラスメイトがカラースプレーを持って自宅にやって来た。2人は(へい)に落書きをして、もう1人は小石で私の部屋の窓ガラスに投げて割りその時割れた破片が私の腕を切られ小石はカーペットの上に落ちた。その時…私はもう。」

 

勇治(ゆうじ)「我慢の限界が来たんだな。」

 

(ひびき)「うん…息を荒くしながら家の外に出た私はヤツらの前でオルフェノクに姿を変えたら叫び声をあげながら自宅から離れた所にある公園に向かって逃げていった。」

 

勇治(ゆうじ)「その3人はどうした見逃したのか?」

 

(ひびき)「見逃す訳ないじゃん…最後まで追いかけてこの手で殺した。あの3人は私を(いじ)めてストレスを溜めさせてきた人間の一部だからね。」

 

勇治(ゆうじ)「……」

 

(ひびき)「次の朝…私は9時に学校へ行って周りの人達にバレない場所でオルフェノクに姿を変えて裏門から侵入してヤツらが居る教室へ向かったんだ。」

 

勇治(ゆうじ)「学校に来ていた生徒達を全員殺してしまったのか?」

 

(ひびき)「もちろん1人残らずヤツらを殺した…この力のおかげで正体がバレずに済んで復讐を遂げる事が出来た。」

 

勇治(ゆうじ)「そっか…」

 

(ひびき)「その後…私は家に帰り机の上に母さんと婆ちゃん(あて)に書き置きを残して家から飛び出したんだ。」

 

勇治(ゆうじ)「じゃあもう1つ聞きたい事があるけど(ひびき)が持っているその"カイザギア"はどこで手に入れたんだ?」

 

(ひびき)「コレは貰ったんだ。復讐が終わった次の日…大雨が降っている路地裏で私が(うずくま)ってるところに(へい)の上に居た黒猫にね。」

 

勇治(ゆうじ)「猫に貰った?」

 

(ひびき)「その黒猫…このアタッシュケースを私の近くに置いて何処かへ行っちゃったけど私は中身が何なのか確認するためにロックを外して(ふた)を開けてみると中にはベルトと携帯電話とカメラと望遠鏡と武器が入っていたんだ。」

 

勇治(ゆうじ)「(その猫が何で"カイザギア"を(ひびき)に渡したのか気になるな…)それにしてもアタッシュケースの中に入っていた武器をよくこの短期間で覚えたね。」

 

(ひびき)「一緒に入ってた説明書の文を細かく読んで覚えたよ…それと"カイザギア"だっけ?コレを使って初めてノイズの群れを倒した事あったんだから。」

 

勇治(ゆうじ)「1人で倒したのか?」

 

(ひびき)「うん…1人で倒した。ところで木場さんはなんで"カイザギア"の事を知っているの?」

 

勇治(ゆうじ)「俺は"カイザギア"だけじゃなく他のベルトの事も覚えているんだ。(ひびき)が持っているカイザのベルトは別名…"呪いのベルト"と呼ばれてるんだ。」

 

(ひびき)「(呪い…か私は元々呪われてるから…ピッタリな言葉だよね。)」

 

勇治(ゆうじ)「そのベルトを製造したのはSMART(スマート)BRAIN(ブレイン)と呼ばれる大企業でソレ以外にあと2本があるんだ。1本目は出力を高くした代わりに安全性が無い"デルタギア"。2本目は安全性があり2つの拡張機能を搭載した"ファイズギア"があるんだ。」

 

(ひびき)「その"デルタギア"と"ファイズギア"って人間でも使えるの?」

 

勇治(ゆうじ)「いや…SMART(スマート) BRAIN(ブレイン)が開発したベルトは元々オルフェノク用として造られたから人間が装着して変身すればデメリットを食らう事になってしまうんだ。」

 

(ひびき)「どんなデメリットが?」

 

勇治(ゆうじ)「まず"デルタギア"は人間が装着して変身すればベルトに内蔵されてる"デモンズスレート(悪魔の脅し)"と呼ぶ機能が装着者の脳に電子パルスを送り込んで刺激させ性格を凶暴化させるだけでなく精神崩壊を招く危険な代物なんだ。」

 

(ひびき)「凶暴化させるだけでなく精神崩壊を引き起こすってなんか怖いな…」

 

勇治(ゆうじ)「次に(ひびき)が持っている"カイザギア"も普通の人間が装着して変身すれば"デルタギア"みたいに凶暴化や精神崩壊は無いけど肉体を破壊されて最後は灰になって死んでしまう恐ろしい代物なんだ。」

 

(ひびき)「(じゃあ私がオルフェノクじゃ無かったら"カイザギア"に肉体を破壊されて灰となって死んでいたって事か…)じゃあ"ファイズギア"はどんなデメリットがあるの?」

 

勇治(ゆうじ)「"ファイズギア"はデメリットというより他の2本と違って安全装置が搭載されているから普通の人間では変身出来ないんだ。もし変身しようとしてもエラーが起きて装着者をベルトから弾き飛ばす仕様になっているんだ。」

 

(ひびき)「他の2本と違ってそっちの方が安全なんだね…じゃあ木場さんの腰に着けているベルトもそうなの?」

 

勇治(ゆうじ)「俺が着けているのは"オーガギア"と言って3本のベルトと同じ"SMART(スマート) BRAIN(ブレイン)"が開発した"帝王のベルト"の1本なんだ。」

 

(ひびき)「"帝王のベルト"?」

 

勇治(ゆうじ)「"帝王のベルト"はさっき話した"デルタギア"を基に出力を大幅に強化された代物なんだ。1本目が俺が付けている地のベルトと呼ばれる"オーガギア"、2本目が天のベルトと呼ばれる"サイガギア"だ。」

 

(ひびき)「へぇ~ベルトって3本だけじゃなかったんだ…」

 

勇治(ゆうじ)「ただ…このベルトは高出力と安全性が無さ過ぎて人間どころか並のオルフェノクでさえ変身出来ないんだ。」

 

(ひびき)「どうして?」

 

勇治(ゆうじ)「もし…並のオルフェノクがこのベルトを装着して変身すればベルトに内蔵されている高出力のフォトンブラッドが肉体を滅ぼしてしまうんだ…"カイザギア"のように。」

 

(ひびき)「オルフェノクでも駄目なんだ。あれ…もしそうなら木場さんは何で灰化しないの?」

 

勇治(ゆうじ)「俺は"オーガギア"の変身に必要な優れる3つの条件が揃っているから変身出来るんだよ。」

 

(ひびき)「優れる3つの条件?」

 

勇治(ゆうじ)「オーガに変身するには【心】【技】【体】の3つを優れるオルフェノクでしか変身出来ないだ。」

 

(ひびき)「じゃあ木場さんはその条件が揃ってるから変身出来るんだ…」

 

勇治(ゆうじ)「そういう事…さてとりあえず問題なのはこれからだ。(ひびき)は家から飛び出したって言ってたけどどうするつもりなんだ?」

 

(ひびき)「考えてない…今あの家に帰ったらまたあの地獄が待ってるに違いないから。」

 

勇治(ゆうじ)「だったら俺のマンションで来るか?」

 

(ひびき)「ぇ…良いの?」

 

勇治(ゆうじ)「ずっと野宿していくの辛いだろう?」

 

(ひびき)「じゃあ…お言葉に甘えて。」

 

勇治(ゆうじ)「よし俺がサイドバッシャーを運転するから(ひびき)はサイドカーに乗ってくれるか?」

 

(ひびき)「分かった。」

 

 

(ひびき)サイドバッシャー(ビークル)のサイドカーに座り木場は運転席に座るとエンジン掛けてギアを入れると発進し木場が入居している新築マンションへ向かった。

 

~住宅街・立花家のリビング~

 

(ひびき)の母「((ひびき)…アナタどうしてあの男みたいに家から出ていってしまったの…お願いだから帰って来て。)」

 

リビングにあるソファーで横になってる(ひびき)の母は娘の(ひびき)の事を考えていると家のインターフォンが鳴り出した。

 

(ひびき)の母「(誰かしらこんな夜中に…っていつものご近所の人達からの嫌がらせに決まってるよね…)」

 

(ひびき)の母はソファーから起き上がるとスリッパを履いて玄関に向かいドアを開けるとそこには灰色のスーツを着て黒のサングラスを掛け胸ポケットに"SMART(スマート) BRAIN(ブレイン)"と刻まれた名札を付けた男性が居た。

 

(ひびき)の母「あの…どちら様ですか?」

 

灰色スーツの男性「こんな夜中に訪問して申し訳ありません…私はSMART(スマート) BRAIN(ブレイン)に所属している社員の"古谷(ふるや)"と申します。」

 

(ひびき)の母「その"SMART(スマート) BRAIN(ブレイン)"の人が(うち)にどんな御用ですか?」

 

古谷(ふるや)「我々"SMART(スマート) BRAIN(ブレイン)"は社長の命令により3週間前に起きたライブドームの被災者である(ひびき)さんとその御家族方を保護するように頼まれて行動しているのです。」

 

(ひびき)の母「保護…ですか?」

 

古谷(ふるや)「はい…我々と共に本社へ来てくれれば社長から新しい環境を与えてくれる筈です。」

 

(ひびき)の母「それは本当ですか!?」

 

古谷(ふるや)「そちらに住まわれてるお婆様もご同行してくださればの話しですが…いかがいたします?」

 

(ひびき)の母「連れていってください。」

 

古谷(ふるや)「ではお婆様もこちらに連れてきてください…直ぐに車を手配いたします。」

 

(ひびき)の母は1階の寝室で寝ている(ひびき)のお婆ちゃんを起こしに行き古谷(ふるや)はポケットからスマホを取り出し部下に連絡を取って車を手配した。

 

~新築マンション・10階・勇治(ゆうじ)の部屋~

 

勇治(ゆうじ)「さぁ入って。」

 

(ひびき)「お邪魔します。」

 

(ひびき)は少し長い廊下を歩いて部屋に踏み入れると木場は部屋の明かりを点けた。

 

(ひびき)「部屋…広いんだね。」

 

勇治(ゆうじ)「最近建った新築だからね。ゆっくり(くつろ)いでよ。」

 

(ひびき)「その前に…お風呂借りたいのだけど。」

 

勇治(ゆうじ)「良いよ自由に使って。」

 

(ひびき)「ありがとう。」

 

(ひびき)は背負っているリュックを下ろして中から着替えとタオルを取り出し洗面所へ向かった。

 

~10分後~

 

(ひびき)「お風呂ありがとう…木場さん。」

 

勇治(ゆうじ)「どういたしまして。何か食べる?」

 

(ひびき)「頂くよ。」

 

勇治(ゆうじ)「じゃあ少し待っててくれ。」

 

木場はソファーから立ち上がり台所に向かうと鍋に水を張り冷蔵庫から取り出したハンバーグのパックを水の中に入れてコンロの火で沸騰させる。その間にポッドに水を入れてこちらも沸騰させ2枚の食パンをオーブントースターに入れて2分ぐらい焼いた。

 

~7分後~

 

勇治(ゆうじ)「よし…出来た。」

 

木場はオーブントースターに入れてある2枚の食パンを皿に移し鍋に入れてある湯で暖めたハンバーグを取り出しパックを開けて別の皿に移しポッドのお湯をコーヒーカップに入れてあるコーンポタージュの粉に注いでそれぞれトレーの上に置き(ひびき)のところへ持っていく。

 

勇治(ゆうじ)「はいどうぞ。」

 

(ひびき)「(美味しそう…)頂きます。(もぐもぐもぐ…)…おいしい。」

 

勇治(ゆうじ)「それは良かった。」

 

2人はこの後…1時間半くらい面白い話しを語っていき布団を敷いて部屋の電気を消すと就寝した。

 

~午前8時00分~

 

勇治(ゆうじ)「ふあぁ…よく寝た。おはよう(ひびき)…?」

 

木場は隣の布団で寝ていた(ひびき)の方に振り返ったが彼女の姿がどこにも無かった。布団は綺麗に畳まれておりあったのはテーブルの上に置いてある書き置きのメモだけだった。木場はベッドから起き上がってテーブルの上に置いてある書き置きを見た。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

~木場さんへ~

1日マンションに泊めてくれてありがとう。私(しばら)く東京から離れて各地方を転々としながら暮らしていく事に決めたよ。それと私の中に宿るオルフェノクの力は良心な人間のために使い…悪い人間を捕まえるために役立てていこうと思う。それじゃあまたね。さようなら…

(ひびき)より。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

勇治(ゆうじ)「ふっ…お前も頑張れよ(ひびき)。よし俺も今日のバイトを頑張るか!!」

 

木場は寝間着を脱いで私服に着替えると私物と貴重品を(かばん)の中に入れてバイト先のスーパーへ向かった。

 

Ωの鎧を纏った戦士【木場 勇治】装者の世界へ

 

プロローグ終わり。




作者『今回のプロローグ04.5はいかがでしたか?はい…やっとプロローグが完結いたしました。いや~長かった…ここまで長くなるとは思ってもみなかった。さていよいよ次回からお待ちかね…2年後の舞台である無印編に移りたいと思います。それでは楽しみにしていてください。』
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。