~市街地から離れた工場区・建物の屋上~
神獣鏡「って…何これー!?」
少女「お姉ちゃん…カッコいい!!」
神獣鏡「ぇ…そう?」
神獣鏡は少女にカッコいいと言われ頬を少し赤らめると30匹のカエルノイズ、ヒューマノイドノイズは2人にどんどん近づく。
神獣鏡「はっ!掴まって!」
神獣鏡は少女を抱えてジャンプし地上へ飛び降りた。
少女「いやぁぁぁ!!」
神獣鏡「っう!」
神獣鏡と少女は地上に衝突しそうになると両脚部に備わるホバーユニットの火が噴射し着地の衝撃を和らげた。
神獣鏡「今のは…?」
少女「お姉ちゃん!上、上!」
神獣鏡「上?」
神獣鏡はビルを見上げると屋上に居た30匹のカエルノイズ、ヒューマノイドノイズが3匹ずつ飛び降りてきた。
カエルノイズ×30「!!」
ヒューマノイドノイズ×30「!!」
神獣鏡「あわわわわ!!?」
神獣鏡は少女を落とさないようにしっかり押さえて全力で走り出した。地上に降りた3匹のカエルノイズ、ヒューマノイドノイズは逃げ出した2人を探す。
神獣鏡「(逃げきれた…かな?)」
神獣鏡は足を止めて後ろを振り返ると屋上から飛び降りてきた30匹のカエルノイズ、ヒューマノイドノイズの追撃は来なかった。
神獣鏡「ふぅ…」
神獣鏡はため息を吐き安心する表情になると前方にある建物から別のカエルノイズ、ヒューマノイドノイズがすり抜けるように現れる…その数は建物の屋上に居た数と同じ30匹。
神獣鏡「嘘!?」
カエルノイズ×30「!!」
ヒューマノイドノイズ×30「!!」
少女「お姉ちゃん…(ブルブル)」
神獣鏡「っ…」
神獣鏡は一歩下がって後ろから全速で逃げようとしたが後方から屋上から飛び降りてきた30匹のカエルノイズ、ヒューマノイドノイズが現れ包囲されてしまった。
神獣鏡「囲まれた!?」
カエルノイズ×30(前側)「!!」
ヒューマノイドノイズ×30(前側)「!!」
カエルノイズ×30(後側)「!!」
ヒューマノイドノイズ×30(後側)「!!」
各60匹のカエルノイズ、ヒューマノイドノイズは神獣鏡と少女を囲むと5匹ずつジャンプし飛び掛かった。
神獣鏡&少女「っ!!」
すると上空から10本の剣が降ってきて神獣鏡と少女に飛び掛かった前側の5匹と後側の5匹のカエルノイズ、ヒューマノイドノイズの肉体を貫通して灰化した。
カエルノイズ×55「!?」
ヒューマノイドノイズ×55「!?」
神獣鏡&少女「ぇ…?」
地面に突き刺さった10本の剣はぐらぐらと動きながら抜け出し浮遊すると神獣鏡と少女の後ろの暗い場所から歩いてくる1人の戦士の下へ向かい背部左右のウイングパーツの中に収容された。
神獣鏡「あれは…?」
その戦士はギリシャ文字で24番目の文字である「Ω」を刻んだ黒と金の鎧兜と腰にローブを纏い後頭部から背部の装置にケーブルが繋がれてる仮面ライダーオーガだった。
オーガ「……」
オーガは無言のまま各55匹のカエルノイズとヒューマノイドノイズに向かって歩いていきベルト右側に装備している鞘に納めてある冥界の剣=Ωストランザー(短剣)を抜刀してΩフォンに挿入されてるミッションメモリーを取り出し柄のスロットにセットした。
Ωストランザー(短剣)「Ready…」
低くくぐもった電子音声が鳴るとΩストランザーの刀身が伸びて長剣モードに変化した。
オーガ「ソードビット…射出。」
オーガはそう言うと背部左右のウイングパーツが展開し中から10基のソードビットが出現、一斉に射出し円みたいに回転し中心に金色の粒子をチャージさせる。
カエルノイズ×55「!!」
ヒューマノイドノイズ×55「!!」
各55匹のカエルノイズ、ヒューマノイドノイズはターゲットを神獣鏡と少女からオーガに変えて襲い始めた。
オーガ「そこの2人、危ないから離れるんだ!」
神獣鏡「あ…はい!」
神獣鏡は建物の隙間に移動しオーガは2人が隠れたのを確認するとΩストランザー(長剣)の柄を斜めに向けてΩフォンを開いてENTERを押した。
Ωフォン「Exceed charge…」
低くくぐもった電子音声が鳴るとΩドライバーの両サイドが発光し右サイドからエネルギーが流れ右上半身→Ωストランザー(銃剣)の柄部分のスロットにセットされてるミッションメモリーまで行き渡ると銃口にエネルギーの粒子がフルに溜まった。
オーガ「発射!」
オーガはΩストランザー(銃剣)の銃口を進撃してくる各55匹のカエルノイズ、ヒューマノイドノイズに向けて柄のトリガーを押すと銃口から細長いレーザーが照射し前面に展開しているソードビットが形成したリングの粒子に命中すると細かったレーザーが太いレーザーに変化した。
神獣鏡「うわっ!?」
カエルノイズ×55「!!?」
ヒューマノイドノイズ×55「!!?」
各55匹のカエルノイズ、ヒューマノイドノイズは10基のソードビットが形成したリングの粒子とΩストランザー(長剣)の銃口から発射された細長いレーザーを合わさった太いレーザーに呑み込まれ跡形も無く消滅した。
オーガ「ノイズの消滅を確認…もう出てきても良いぞ2人共。」
神獣鏡「び…ビックリした…」
オーガ「大丈夫だったか君達。」
神獣鏡「はい…貴方は?」
オーガ「木場 勇治…またの名を仮面ライダーオーガだ。」
神獣鏡「木場さん…助けてくれてありがとうございました。」
オーガ「礼はいらないよ…SMART BRAIN RIDERS のエリートとして当然の事をしたまでだ。」
神獣鏡「SMART BRAIN RIDERS ?」
オーガ「SMART BRAIN RIDERS …略して"SBR"は政府機関の特異災害対策機動部と同様に人間を襲って身体を炭に変える特異災害…ノイズを倒すために結成、活動している武装組織だ。」
神獣鏡「な…なるほど。」
オーガ「そろそろ対策機動部の人達がここにやってくる…君はその娘と一緒に安全な場所まで逃げるんだ。」
神獣鏡「わ…分かりました。」
神獣鏡はオーガの言われたとおり少女を抱えながら安全地帯へ走って逃げていった。その直後、ΩドライバーのトランスフォルダーにセットされてるΩフォンの着信音が鳴り出した。
Ωフォン「♪~♪」
オーガ「また出たのか?」
オーガはΩドライバーのトランスフォルダーにセットされてるΩフォンを抜き取って開くと着信先は本部からだった。
オーガ「こちら木場……分かった直ぐに本部へ帰還する。(ピッ)」
オーガは右側のコールボタンを押して通話を切るとΩフォンを折り畳みΩドライバーに戻し右腕に装備しているワイヤーアンカーの鉤爪を上に向けて射出し上空10mで浮遊待機しているジェットスライガーのシート左隣側にあるフックに引っ掛けてワイヤーが高速に巻かれて上昇した。
オーガ「(このエリアは二課の人達が何とかしてくれるだろう。)」
オーガは浮遊待機しているジェットスライガーにたどり着くとシートに座り両手で操縦桿を握り右へ回すと右側にあるスラスターユニットに火が噴射して後方のスラスターユニットも火が噴射してそのまま本部へ向かった。
~市街地から離れた工場区・出入口~
???「あの、温かい物どうぞ。」
この人の名前は"友里 あおい"。ノイズを対抗するために設立された組織…特異災害対策機動部二課に所属している女性オペレーターである。
未来「あ…ありがとうございます。」
少女「ママ!」
少女の母「良かった…無事だったのね。」
二課オペレーター(女)「それではこの同意書に目を通した後サインをしていただけますでしょうか。本件は国家特別機密事項に該当するため情報漏洩の防止という観点から貴女の言動及び言論の発信には今後一部の制限が加えられる事になります。特に外国政府への通謀が確認されますと政治犯として起訴され場合によっては…」
未来「じゃあ…私もそろそろ。」
未来は帰ろうとしたが奏と翼に左右から10人の黒服男性が出てきて未来を包囲した。
未来「あれ?」
奏「悪い…アンタをこのまま帰す訳にはいかなくなった。」
未来「どうしてですか!?」
翼「特異災害対策機動部二課まで同行してもらいます。」
奏と翼はそう言うと黒服男性の1人が未来に近づき両手首に厚さが凄い手錠を掛け拘束する。
未来「えっ!?」
黒服男性a「すみませんね…貴女の身柄を拘束させて頂きます。」
黒服男性b&c&d「こちらへどうぞ。」
3人の黒服男性は未来が逃げられないようにしっかり押さえ黒いゼダンに乗せると特異災害対策機動部二課まで連行された。
未来「(な…なんでぇぇぇぇ!!!??)」
~SMART BRAIN本社・最上階の廊下~
少女「お姉ちゃん…ここ怖いよ。」
響「大丈夫…ここの職員と社長はとても優しい人だから怖くないよ。」
響と右手に繋いでる少女は真っ直ぐ進んでいくと社長室と書かれたプレートが貼られた扉前に到着し右手で軽くノックする。
響「社長、SMART BRAIN RIDERS所属の立花ですけど今お時間よろしいでしょうか?」
SB社長「入りたまえ。」
響はドアノブを回し扉を開けて右手に繋いでる少女と一緒に社長室の中へ入った。
響「失礼します。」
SB社長「おや…立花さんその娘をどうしたんですか?」
響「実はこの娘…」
響はノイズが出現した市街地北区に居た少女について説明した。
SB社長「なるほど…その娘の両親はノイズから逃がすために犠牲になったと。」
響「はい。」
SB社長「可哀想に…まだ5歳の娘を残してあの世に逝ってしまわれるとは。」
響「そこでお願いがあります…このままこの娘を家で引き取っても宜しいでしょうか?」
少女「!」
SB社長「気持ちは分かりますが…貴女は月から金曜まで学校があるのでしょう?」
響「それは分かっています…でもこのままこの娘を野放しする事は私には出来ません。」
少女「お姉ちゃん…」
SB社長「貴女がそこまで決意が固い方とは思っていませんでした。良いでしょう…ただししっかり面倒を見てくださいね。」
響「ありがとうございます…それじゃ行こうか。」
少女「うん!」
響は少女の左手を優しく握りながら社長室から退室した。
SB社長「立花さんは変わりましたね…2年前に起きたライブ事件後に刻まれた忌々しい記憶を我が社の力で全て消去したとはいえあそこまで穏やかな性格になるとは。」
~私立リディアン音楽院・門前~
未来「どうして…学園に?」
翼「着いてくれば分かるわ。」
奏「さぁさぁ進んだ進んだ。」
未来「お…押さないでください。」
未来は奏に背中を押され先頭を歩く翼と黒服男性aに着いていく。向かった先は職員がいつも居る中央棟だった。
未来「ここって…先生達がいる中央棟ですよね?」
奏「そうだ…知ってると思うがこの先にあるエレベーターを使って地下へ降りる。」
未来「(学園に地下ってあったんだ…)」
少しずつ歩いていくとエレベーターの扉前に到着し黒服男性aはエレベーターのスイッチを押すと扉が左右に開きあとの3人も中へ入った。
未来「普通のエレベーターですね…」
奏「そう思うだろ?だけど違うんだな…」
黒服男性aは右ポケットからスマホを取り出し画面側を台座の画面に翳すと"ピロン"という音が鳴りエレベーターの扉が閉じると内側から隔壁を閉じた。
黒服男性a「さ…危ないから掴まってください。」
未来「危ないって?」
黒服男性aは未来の両手を優しく手すりに掴ませた瞬間"ドゴン"と大きな音が鳴りエレベーターは遊園地にあるアトラクションの1つ"フリーフォール"みたいなスピードで急降下した。
未来「どわあぁぁぁぁ!!!??」
奏&翼&黒服男性a「!!?」
未来の大きな叫び声が黒服男性aと奏と翼の耳に鳴り響いて3人は両手の人差し指で両耳を押える。
未来「あっ…ごめんなさい!!」
そしてエレベーターは最下層に到着し扉が開いて黒服男性aと奏と翼と未来はエレベーターから出ると二課の人達がクラッカーを上に向けて…
パン!パン!パン!
パン!パン!パン!
パン!パン!パン!
パン!パン!パン!
パン!パン!パン!
↑クラッカーの音
弦十郎「ようこそ!人類守護の砦、特異災害対策機動部二課へ!」
未来「え?」
翼「(叔父様…)」←目を瞑る。
奏「(旦那…)」←呆れた顔をしている。
黒服男性a「ははは…」
了子「さあさあ笑って笑って!お近づきの印にツーショット写真。」
未来「えぇ…嫌ですよ!手錠をしたまま写真を撮るなんて絶対悲しい思い出として残っちゃいます!」
了子「あら残念。」
未来「それに…どうして初めて会う皆さんが私の名前を知ってるんですか?」
弦十郎「我々二課の前身は大戦時に設立された特務機関なのでね。調査などお手の物なのさ。」
了子「はいコレ!」←学校の鞄を見せる。
未来「それって…私の鞄じゃないですか!?何が調査などお手の物ですかー!!」
奏「はぁ…緒川さんそろそろ手錠を外してやってくれ。」
慎次「はい…w」
慎次は未来に近づくと彼女の両手首に付けている手錠のロックを外して自由にさせる。
未来「ありがとうございます…」
慎次「いえ…こちらこそ失礼しました。」
弦十郎「では改めて自己紹介だ。俺は風鳴 弦十郎…ここの責任者をしている!」
了子「そして私は出来る女と評判の櫻井 了子。よろしくね♪」
未来「よ…よろしくお願いします。」
弦十郎「君をここに呼んだのは他でも無い。協力を要請したい事があるのだ。」
未来「協力って……あ。」
未来は工場エリアにある建物の屋上で30匹のカエルノイズ、ヒューマノイドノイズに襲われそうになった直後に起きた出来事を思い出す。
~工場区にある建物・屋上~
未来(回想)「Rei shen shou jing rei zizzl」
神獣鏡(回想)「今のは…?」
神獣鏡(回想)「あわわわ!!?」
未来「教えてください…アレは一体何なんですか?」
了子「うん…貴女の質問に答える為にも2つばかりお願いがあるの。」
未来「お願い…ですか?」
了子「そっ、最初の1つは今日の起こった事は誰にも内緒、そしてもう1つは…取りあえず脱いでもらいましょうか?」
未来「な…ななな!!?!?」
未来は背筋が凍ると逃げようとしたが了子に直ぐ捕まりそのままメディカルルームへ強制連行されたのだった。
未来「誰か助けてー!!?」
奏「大丈夫なのか…?」
弦十郎「了子君ならあの娘が身に纏うシンフォギアは何なのか分かるだろう。」
翼「……」
~SMART BRAINタワーマンション・立花家~
響「ただいま~」
響ママ「お帰り~」
響「ちょっとここで待ってて。」
少女「うん。」
響「母さん…ちょっと大事な話しがあるんだけど。」
響ママ「何?」
響は後ろに振り返り「入ってきて」と言うと保護した少女がリビングに入ってくる。
響ママ「あら…その娘は?」
響「美音ちゃん自己紹介。」
美音「は…初めまして美音です。」
響ママ「ど…どうも。」
響「母さんお願いがあるの…美音ちゃんを家で引き取りたいのだけど。」
響ママ「理由を聞いてもいい?」
響は美音を引き取りたい理由を始めから話すと響ママは辛そうな表情に変わる。
響ママ「じゃあ…美音ちゃんの両親は美音ちゃんをノイズから逃がすために犠牲になっちゃったの?」
響「うん…美音ちゃんをこのまま見捨てる事は私には出来ない…だからお願い母さん。」
響ママ「良いに決まってるじゃない。家族は多い方が楽しいからね。」
響「ありがとう…良かったね。」
美音「うん!」
こうして立花家に1人の義妹が出来て母と響とお婆ちゃんを合わせて4人家族となった。
~翌朝~
~SMART BRAINハイスクール・門前~
女子高生「おはよう~響。」
響「あっ"沙耶"おはよう。」
沙耶「今日は数学の小テストあるけど勉強してきた?」
響「半分くらいはやってきたけど自信が無いんだよね…沙耶は?」
沙耶「私はちゃんとやってきたよ。せめて70点は採らないといけないから。」
響「沙耶は真面目だな~」
響と沙耶は喋りながら校舎へ入り上靴に履き替えて教室へ向かい午前の部(国語→科学→歴史→数学)を受けて→沙耶と一緒に昼食を食べて→午後の部(英語→体育)も受けて→体操着から制服に着替えて→終礼を行い、終わると柔道着が入った鞄を持って柔道部の部室になっている道場へ向かった。
~SMART BRAINハイスクール・柔道場~
響「お待たせ~」
柔道部部員c「やっと来たか!」
柔道部部員d「遅いぞ~」
響「ごめんごめん先生の話しがやたら長くて遅くなっちゃったよ。」
柔道部部員a「よしさっさと始めるぜ!」
響「うん!」
30分後…
柔道部部員a「うおぉぉぉ!!」
響「それっ!」
響は柔道部部員aの腕を掴み一本背負い投げを繰り出しダウンさせる。
柔道部部員a「がはっ!?」
響「ふぅ…」
柔道部部員b「響…アンタ中々やるわね。」
響「ありがとう。」
柔道部部員c「あとで私と対戦してよ。」
響「良いよ。」
柔道部部員b「それにしてもどうしたらそこまで強くなれるの?」
響「土日の毎朝6時に1時間のランニング、正午に腕立て伏せと腹筋とスクワットを50回くらいやって夜にフロントブリッジとヒップリフトとレッグランジなどをしてるからな?」
柔道部部員c「意外と頑張ってるんだな響は…やっててキツくないのか?」
響「そういう皆はトレーニングやってるの?」
柔道部部員d「俺は少なくとも朝、昼、夕方に腕立て伏せと腹筋とスクワットの30回ずつやってるぞ。」
柔道部部員a「おい、響!もう1回勝負だ!」
響「はぁ…もう4回目なのにまだやるの?」
柔道部部員a「俺はこんな結果を残したくないんだ!」
柔道部部員e「アンタはいい加減に休め、次は私が相手だよ響。」
響「望むところだよ。」
柔道部部員a「くっ…」
響と柔道部部員eはマットの上を踏み互いに構えて動き出した。勝負の結果…2分まで部員eが優勢だったが30秒くらいで響は腰車で反撃し勝利した。
西暦2043年 4月11日 午後4時30分
~私立リディアン音楽院・2年A組~
創世「ヒナ、今日出された宿題何だけどこれから寮の部屋で一緒にやらない?」
未来「ごめん…今日は別の用事があるの。」
創世「用事があるなら仕方ないか…分かったじゃあまた明日。」
未来「うん…またね。」
創世は弓美と詩織を連れて教室を出て他の生徒も次々と退室し残ったのは未来だけになった。すると教室の扉が開き二課に所属している翼が入ってきた。
翼「重要参考人として再度本部まで同行してもらいます。」
未来「はい…」
翼は未来の両手首に手錠を掛けて教室を出ると中央棟に向かいエレベーターで二課本部へ降りた。
~特異災害対策機動部二課・会議室~
了子「それでは未来ちゃんが昨日受けたメディカルチェックの結果を発表するわね。」
未来「(昨日の身体検査…強制的だったから怖かったな…(汗))」
了子「まず身体の方なんだけど初体験による負荷が少しだけ残ってるものの他の異常はほぼ見られませんでした。」
未来「ほぼ…ですか。」
了子「そうね…貴女が聞きたいのはこんな事じゃないわよね。」
未来「教えてください…私がノイズに襲われそうになった時に起こったあの力の事を。」
了子「良いわ…じゃあ未来ちゃんコレに覚えはあるかしら?」
了子は白衣の右ポケットから赤い宝石を付けたネックレスを取り出した。
翼「櫻井女史…それって!」
奏「ギアのペンダントじゃねーか!?」
未来「?」
了子「そう、未来ちゃんをレントゲンした時に制服のポケットから発見された物よ。」
翼「どうしてそんな物が…」
了子「未来ちゃん教えてくれるかしら…このギアペンダントをどこで手に入れたの?」
未来「そのペンダントは私の誕生日に父さんが知人が経営している宝石店で買ってくれた物です。」
了子「そう…」
弦十郎「何か問題があるのか?」
了子「未来ちゃんの身体検査の後…このギアペンダントの出自について調べたのだけど全く持って不明なのよ…」
弦十郎「不明だと?」
了子「えぇ…あらゆる手を尽くして解析してみたけど全てエラー表示で返ってきて流石の私でもお手上げになるくらいのレベルなの。」
奏「了子さんでも解析出来ないなんて…」
了子「とりあえずコレは貴女に返しておくわね未来ちゃん。」
未来「あ…はい。」
弦十郎「それにしても驚いたな…翼と奏の他にシンフォギアを纏える者が居たとは。」
未来「あのシンフォギアって?」
弦十郎「奏、翼見せてやってくれ。」
翼「はい…」
奏「あぁ…」
奏は制服の中から未来と同じ赤い宝石を付けたネックレスを取り出した。
未来「あれ…私と同じネックレス?」
了子「見た目は確かに同じに見えるけど中身は全くの別物よ。翼ちゃんが持ってるのは第1号聖遺物"天羽々斬"で奏ちゃんが持ってるのは第3号聖遺物"ガングニール"よ。」
未来「聖遺物?」
了子「聖遺物というのは世界各地の伝承に登場する現代では製造不可能な異端技術の結晶の事。多くは遺跡から発掘されるんだけど経年による破損が著くって嘗ての力をそのまま秘めた物は本当に希少なの。」
未来「はぁ。」
了子「聖遺物の欠片にほんの少し残った力を増幅して解き放つ唯一の鍵が特定振幅の波動なの。」
未来「特定振幅の波動…」
弦十郎「つまりは歌。歌の力によって聖遺物は起動するのだ。」
未来「歌…そうだあの時このペンダントが強く光った時に頭の中から歌が浮かんできたんです。」
了子「歌の力で活性化した聖遺物を一度エネルギーに還元し鎧の形で再構成した物が奏ちゃんと翼ちゃんや未来ちゃんが身に纏うアンチノイズプロテクター…"シンフォギア"なの。」
弦十郎「聖遺物を起動させシンフォギアを纏い歌を歌える僅かな人間を我々は適合者と呼んでいる。それが奏と翼であり君であるのだ。」
了子「どう?貴女に目覚めた力について少しは理解してもらえたかしら?質問はどしどし受け付けるわよ。」
未来「あの…」
了子「どうぞ未来ちゃん。」
未来「この力の事…やっぱり誰かに話しちゃいけないのでしょうか?」
了子「もちろんそれはダメよ…未来ちゃんがシンフォギアの力を持っている事を何者かに知られた場合…家族、友人、周りの人間に危害が及んで命に関わる危険すらあるの。」
未来「命に関わる…」
弦十郎「俺達が守りたいのは機密などではない人の命だ。その為にもこの力の事は隠し通してもらえないだろうか。」
了子「貴女が持つペンダントの力はそれだけ大きな物だという事を分かってほしいの。」
弦十郎「人類ではノイズに打ち勝てない。人の身でノイズに触れる事はすなわち炭となって崩れる事を意味する…そしてまたダメージを与える事も不可能だ。」
未来「……」
弦十郎「たった1つの例外があるとすればそれはシンフォギアを身に纏った戦姫だけ。日本政府特異災害対策機動部二課として改めて協力を要請したい。」
了子「未来ちゃん…貴女が持つシンフォギアの力を対ノイズ戦の為に役立ててみない?」
未来「私が皆のために役立てられるかは分かりませんが…頑張ります!」
弦十郎「決まりだな…これからは宜しく頼む!」
未来「はい!」
⚠️WARNING⚠️WARNING⚠️WARNING⚠️
未来「!」
弦十郎「どうやら来たようだな。未来君…早速だが2人と共に現場へ向かってくれ。」
未来「分かりました!」
弦十郎「奏と翼は未来君の支援を頼む。」
翼「はい。」
奏「分かった。」
奏と翼は未来を連れて会議室から退室しエレベーターに乗ると地上へ上がりノイズの出現場所へ向かった。
~リディアン音楽院に繋がる道路~
二課オペレーター(アナウンス)「日本政府特異災害対策機動部よりお知らせします。先ほど特別避難警報が発令されました。速やかに最寄りのシェルターまたは避難所へと避難してください。」
カエルノイズ×100「!!」
オタマジャクシノイズ×100「!!」
ヒューマノイドノイズ×100「!!」
未来「(これがノイズ…)」
奏「アンタは私達の戦いを見ててくれ。もし取り逃がしたノイズがいたら思いっきり右手で殴ってみるんだ。」
未来「分かりました。」
奏「よし…翼行くぞ!」
翼「うん!」
奏「Croitzal ronzell gungnir zizzl」
翼「Imyuteus amenohabakiri tron」
未来「Rei shen shou jing rei zizzl」
奏と翼と未来は聖詠を言い終えると光りに包まれ制服を分解させた。奏は橙と白のインナー、両耳と両腕と両足の3箇所にプロテクターを装着した姿…"ガングニール"。翼は青と黒のインナー、両耳と両足の2箇所にプロテクターとブレードを装着された姿…"天羽々斬"。未来は白と紫のインナー、頭部に2対の角と両腕に薄い装甲、両足にゴツい装甲が装着された姿"神獣鏡"を纏った。
ガングニール「よっしゃ行くぜ!」
ガングニールは両腕に装着されてるガントレットパーツを結合させ飛び出さすと馬上槍状の武器に変形し右手に持ち天羽々斬は脚部から刀を取り出し合計300匹の群れに突撃した。
ガングニール&天羽々斬「はあぁぁぁ!!」
Episode-03へ続く。