TALES OF NEXUS~テイルズオブネクサス~   作:瑠璃。

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ep8「力の発端」

竜と三人の戦士、そして見守る者。グラヴィス・フォスティアは隣で心配そうに

二人を見守るノエル・ステラ・メビウスにある事を教える。彼女が自覚していない

力のキーワードをグラヴィスは知っている。

 

「君だって戦えるとも。自分が思った通りに動くと良い。直接手伝いたいのなら

行ってきなさい」

 

グラヴィスに背中を押されてノエルは宙に作った足場に立つ。果敢に立ち向かう

キリカ・ムーシェとオスカー・リューザスのように勇ましく戦えるのだろうか。

グラヴィスのように上手く立ち回れるだろうか。竜は巨大な翼を広げ、力を誇示する

ように叫ぶ。その圧力に吹き飛ばされそうになるのを耐える。

彼女の背後にいるグラヴィスは分かっているがオスカーやキリカから見れば

ノエルは無謀にも突っ込んできているようにしか見えない。だから彼らは制止

しようとするもオスカーは途中で声を掛けることをやめた。

 

「何か、考えがあるんだな…ノエル」

 

マナを操り、空中に道を創る。その先には竜が待ち構えている。決して面を

上げず、右手を腰に回し剣を抜こうという姿勢で駆ける。彼女の道をオスカーと

キリカが開いてやる。

 

「―弐式・螳螂ノ太刀!」

「―日華槍!」

 

二人が道を切り開き、後数メートルと言う場所でようやくノエルは顔を上げた。

大きく一歩踏み込んだ。

 

「百の竜を穿つ、戦士の剣―ドラゴ・アーツ・デストロイア!!!」

 

その詠唱通り、竜に対して絶対的に滅する剣。上から下に剣を振り下ろす。

一瞬の間をおいて竜の体が二つに分裂する。叫ぶ暇も無く、竜の体が消滅する。

白銀の炎に全身を包まれるのだ。

今回の事件、ヘルエナ・ジクザスの悪事が暴かれた。彼は逮捕されたのだ。

 

「キリカはどうするんだ」

「ご迷惑でなければあなた方について行こうかと思っていますが、よろしいの

でしょうか」

 

キリカは生真面目に確認する。

 

「うん、大丈夫だよ。それで聞きたいことがあるんだけど…さっきの自分にも

関わってたんだけど…」

「大迷宮ラビリンス、だろ。分からないことがあると、なんかモヤモヤするからな。

もう教えても良いんじゃないか、グラヴィス。力は僅かながら使えている。俺も

知りたい。アンタは何を知っている」

 

グラヴィスに視線が集まる。

 

「俺から伝えることは難しい。ただラビリンスと言うのは一族の、メビウス家の

本来の名前であるという事ぐらいだ。ラビリンスと言う名前は古き時代、メビウスの

異端な力を見た者たちが呼んで根付いたとされる」

「古い時代ではマナ、それを使った魔術を扱える者は神の化身ともされていました。

今では誰でも、いえ例外もありますのでほとんどの人が扱えますが…メビウス家は

代々与える力を持っているともされています。実際、その力を扱えたのはその家の

先祖だけだとされています」

 

キリカはグラヴィスの説明に補足した。彼女も少なからず、ラビリンスを知っている

らしい。メビウス家の事を指すと同時に同名の古代兵器も存在するとされている。

その起動方法は不明。グラヴィスは多く語ることが出来ないと言った。

 

「それだけラビリンスというのは歴史の中でも、世の中でも重要であるという

ことだ。同時に古代兵器もあると聞く。今の私では、君たちが知りたいことを

伝えられない」

「なら、それを調べられる場所は」

「あまり多くはないだろう。そもそも一般人どころか、国の上層部でも限られた

少数しか知らない名前だ」

 

語れぬ知識。一先ず、グラヴィス・フォスティアとキリカ・ムーシェと共に

この町を後にする。別の場所で、真実を見つけられるように。

 

 

 

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