星のカービィの奇妙な冒険   作:春風春嵐

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カービィさんをそろそろ活躍させたい…!
キャラの絡みって書くのムズイですね……。

(一部変えました)



第四話▼ Tower of Greys

前回のあらすじ。ホリィさんを助けるべく、エジプトに向かうことになった!!

 

飛行機でエジプトに向かう。そして、機内。

カービィは隠れながら飛行機に乗った。

カービィは人間じゃあない。一頭身の桃玉が動いている、というのは一般人からしたら奇妙なことである。

 

カービィは花京院の膝に座って、機内を見渡す。

カービィにとって、飛行機というのは興味を惹かれるものだった。なぜなら、この飛行機もカービィのいる世界にはなかったものだ。メタナイトが所有している、戦艦ハルバードみたいだなとも感じた。

前にも言ったが、カービィは好奇心の塊。気になるとついつい探してしまう。

 

突然、後ろの二人が話す。

 

「見られた…今DIOに確かに見られた感触があった…」

 

「ああ…」

 

「気をつけろ…早くも新手のスタンド使いが…この機に乗っているかもしれん…」

 

二人の話を聞いて、カービィは身構える。

 

「(つまり、この”ひこーき“にてきがいるかもしれないってことだよね

…って、あれ、なんだろう?)」

 

カービィは空を飛ぶ生物を発見した。小さくて見にくかったが、確かに何かがいたのだ。

黒い何かだ。おそらく虫か何かだろうか。

 

「ぽよ、かきょーいん、ぽよえい?」

 

「ん?どうしたんだ、カービィ?」

 

カービィは花京院の腹の部分をぽんぽんと触る。それに気づいた花京院は目を覚まし、カービィに問う。

 

「ぽよ、ぽよよい、むし、ぽよう、ぱや!(そらをとんでいる、くろいむしがいたんだ!)」

 

「……虫?」

 

アヴドゥルと花京院はカービィの言葉に顔を合わせた。そして、4人とも警戒する。

耳を澄ますと、羽音がした。虫の羽音だ。

 

「か、カブト…いや、

 

クワガタ虫だ!」

 

承太郎は立ち上がって、虫を見つめる。どうやら、ずっと飛んでいたヤツの正体はクワガタ虫のようだ。

ジョセフはアヴドゥルの座っている席の背もたれに手をついてアブドゥルに言う。

 

「アヴドゥル!スタンドか!?

早くも新手のスタンド使いか!」

 

「あり得る。虫の形をしたスタンド…」

 

「座席の影に隠れたぞ…」

 

「ど、どこだ………」

 

スタンド使いがいる、という可能性が高まってみんな警戒する。あのクワガタ虫を探すため、みんなは機内をじっくりと見る。すると後ろからあのクワガタ虫の羽音がした。カービィが振り返ると、承太郎の頭の横にあのクワガタ虫がいたのだ。

 

「じょうたろー!!」

 

「ジョジョ!君の頭の横にいるぞ!」

 

カービィが声を出すのと同時に花京院も“それ”に気が付いたようで、承太郎にそう言った。

 

 

「でかい……やはりスタンドだ……

その虫は、スタンドだ!」

 

虫のスタンドは口っぽい部分から謎の液体を出し、針のようなものを出す。

 

「気持ち悪ぃな

だが…ここは俺に任せろ」

 

「き、気をつけろ…人の舌を好んで引きちぎる虫のスタンド使いがいるという話を聞いたことがある」

 

「スタープラチナ!」

 

承太郎のスタンド、“星の白金(スタープラチナ)”が虫のスタンドを叩き落とそうと腕を振り上げるも、いとも容易く避けられてしまった。

 

「!!!」

 

その場にいる四人は驚きの声を上げる。その理由は明白だ。

 

「かわした!?

信じられん!弾丸を掴むほど素早く正確な動きをする、スタープラチナより速い!」

 

「やはりスタンドだ…!その虫はスタンドだ…!

どこだ…どこにいる…!こいつを操る使い手は……!どこに潜んでいる…!

攻撃してくるぞ!」

 

虫が口から針を出し、それは承太郎のスタープラチナが掌で受け止める。その際、血が出ているのが見えた。

スタープラチナが口を大きく開いた瞬間、口針はスタープラチナの手を貫通し、口へ向かう。

 

 

「しまった!」

 

「承太郎!」「ジョジョ!」

 

ジョセフとアヴドゥルが叫ぶ。

スタープラチナはなんとか、口の中に虫のスタンドの口針が侵入しないよう歯で抑えている。承太郎の口からは血が出ていた。

 

「歯で悪霊クワガタの口針を止めたのはいいが…」

 

「承太郎のスタンドの舌を食いちぎろうとした、こいつは…!

やはり奴だ!タロットでの塔のカード!

“破壊”と“災害”、そして”旅の中止“の暗示を持つスタンド!

 

灰の塔(タワー・オブ・グレー)

 

タワー・オブ・グレーは事故に見せかけて、大量殺戮をするスタンド…。昨年300人が犠牲になった…。イギリスでの飛行機墜落も、コイツの仕業と言われている…。

噂には聞いていていたが、こいつがDIOの仲間になっていたのか…!」

 

「オォォラァ!!」

 

スタープラチナがタワー・オブ・グレーの口針を殴って破壊したが、タワー・オブ・グレー自身には攻撃は一切当たらなかった。それほど、タワー・オブ・グレーは素早い。

 

「か、かわされた!片手ではない、両手でのスピードラッシュまでもかわされた!

な…何という速さだ…!」

 

「ヒッヒ……例えここから1cmの距離より、十丁の銃から弾丸を撃ったとして、俺のスタンドには触れることさえ出来ん!もっとも、弾丸でスタンドを殺せぬがなあ…」

 

カービィは何か、できることはないかと考えた。

 

「あそこに移動したぞ!」

 

「っヒヒヒヒヒ……」

 

虫のスタンドは、どうやら一般人を狙っていた。

カービィは瞬時に動き、得意な「すいこみ」をした。

 

「っ!?なんだっ!?」

 

カービィのすいこみは物凄い吸引力である。

いくら素早く動けるとしても、これに反応が遅れれば飲み込まれてしまう。

そしてタワー・オブ・グレーはカービィの口の中に入って行ってしまった。

 

「うぐあッ!!」

 

近くにいた老人が悲鳴を上げた。

 

「!もしや……!」

 

カービィは悲鳴を上げた老人がスタンドの本体だと気付き、口の中で星形弾にしたタワー・オブ・グレーを老人に向けて吐き出した。

 

「ギャアアアアッ!!!」

 

老人が叫んだ。

 

「コイツがスタンドの本体かッ!

エメラルドスプラッシュ!!」

 

花京院がで老人を攻撃した。老人は血を噴き出し倒れた。

 

 

----------

 

 

「それにしてもカービィ、君はあんなことができたのか……。」

 

「ぽよ!ぱややい、ぽよう、ぽーよ!(うん!これでよくてきをやっつけているんだ!)」

 

「そうなのか…。ますますわからないヤツだな君は…。」

 

おそらく花京院は、スタンドじゃあないのにスタンド使いにしか見えない、そして吸い込んで吐き出すという攻撃ができる、なんとも不思議なヤツだという意味で言ったのだろう。

 

----------

 

「こいつの額には、DIOの肉の芽が埋め込まれていないようだな…」

 

「タワー・オブ・グレーは元々、旅行者を事故に見せかけて殺し、金品を巻き上げている、根っからの悪党スタンド。金で雇われ、欲に目が眩んで、そこにDIOに利用されたんだろうよ…。」

 

アブドゥルは老人に布を被せた。すると飛行機からギギギ…と軋んだ音がした。

そして紙コップがカランと落ちた。

 

「変じゃ…。さっきから気のせいか、機体が傾いて飛行しているぞ…。」

 

「(たしかに、なんだかかたむいてるかんじがする…。)」

 

さっき落ちた紙コップがコロコロと転がっていく。

 

「やはり傾いている!

…!まさか!」

 

ジョセフは前の方へ進んでゆく。

何か気が付いたのだろうか。カービィ達もジョセフについていく。

 

「あの…どちらへ?この先はコックピットで立ち入り禁止です。」

 

女性がジョセフを引き留めるが、それでもジョセフは進んでいく。

 

「知っている!」

 

「あ…お客様!」

 

女性二人はどうしよう、と顔を合わせる。そこへ承太郎が行く。

女性二人は頬を赤らめさせ、承太郎を見た。

 

「どけアマ」

 

「「きゃあッ!

ショック…!」」

 

承太郎は2人を無理やり退かせジョセフに次いで進む。

 

「おっと」

 

倒れそうな2人を花京院が受け止めた。

また2人は頬を赤らめさせ、自分達より背が高い花京院を見上げた。

 

「失礼。女性を邪険に扱うなんて許せんやつだが、今は緊急事なのです。

許してやってください。」

 

「「はい…!」」

 

「おお………」

 

「ぽよ………」

 

アヴドゥルとカービィは声を漏らした。

 

 

 

コックピット内に入ると、パイロットが舌を抜かれて死んでいた。

 

「この機は墜落するぞ!」

 

ジョセフが声を上げると、後ろから、さっき倒したであろう背後で老人が叫んでいた。

そしてカービィ達を指差した。

 

「何ッ!」

 

「わしは事故と旅の中止を暗示する塔のカードを持つスタンド…お前はDIO様のところへは行けん!

たとえ、この機の墜落から助かったとて、エジプトまでは一万キロ!その間、DIO様に忠誠を誓った者共が、四六時中貴様らを付け狙うのだぁ!

世界中にはお前らの知らん想像を超えたスタンドが存在する!DIO様はスタンドを極めるお方!DIO様はそれらに君臨できる力を持ったお方なのだぁ!たどり、つけるわけがなぁぁい!!」

 

老人は血を噴き出し、倒れた。おそらく、死んだのだろう。

 

「「ヒッ…!」」

 

その様子を見た先ほどの女性二人は微かに声を上げた。

 

「流石プロ中のプロ。悲鳴を上げないのはうっとうしくなくて良いぜ…。

そこで頼むが、このジジイがこの機を、これから海上に不時着させる。他の乗客に救命履つけて、座席ベルトしめさせな。」

 

「「は…はい!」」

 

二人は返事をして、コックピットから出て行った。

 

「ジジイ。」

 

「うーーん…。プロペラ機なら経験あるんじゃがのう…」

 

「プロペラ!」

 

「しかし承太郎。これでわしは三度目だぞ

人生で三回も飛行機で墜落するなんて、そんなやつあるかなあ…」

 

みんな顔を伏せ、溜息をつく。

人生で三回も…。ある意味悪運が強い男なのだろう。ジョセフ・ジョースターという男は。

 

「二度と…二度とてめーとは一緒に乗らねぇ」

 

「ぽよ………」

 

 

----------

 

 

この後、無事不時着し、カービィ達は香港への上陸を余儀なくされた。

 

 

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