きのこたけのこ戦争    作:ガラクタ山のヌシ

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なんか続いちゃった♪

カオスなのはご愛嬌。


その1。

山々に聳える堅牢なる城。

その一つこそ、英雄エリンギの居城だ。

収集した物資を倉庫に持っていくよう兵達に命じ、エリンギはツカツカと執務室に向かい城内の廊下を歩く。

 

「相変わらず甘いねぇ〜♪英雄どのは?」

 

頭上から聞こえて来る、人をおちょくり、揶揄い、嘲笑うような甲高いこの声を、エリンギは忘れたことなどない。

 

「……カエンか」

「あったりぃ〜♪よっ…と」

 

長い赤毛をうなじあたりで雑に纏め、それに負けないほどの紅蓮の鎧に身を包む()()が、二階の階段の手すりから飛び降りる。

彼女はカエン。幼げな見た目に反し、第二十三次バンブー=マッシュ・ウォーにて遊撃隊を率い敵軍を撹乱して回った歴戦の猛者だ。

 

「それで、何の用だ?」

「すげないなぁも〜!!エリちゃんってばホンット、オシゴト人間なんだからぁ〜♪」

「用がないなら帰れ」

 

取り付く島もない対応をするエリンギだが、カエンは気にした風でもなく、むしろズンズン突っ込んでいく。

煽るように、挑発するように。

 

「意外だなぁ〜♪キミはカエンのことキライだと思ってたのに〜♪」

 

目の前でエサをちらつかせ、希望を持たせて搾取する。

翡翠の目を細め、クスクスと笑う。

民に、そうするように。

()()は誰に対してもそうする。

 

「私の私情よりも、軍全体の規律を優先したまでのことだ」

「ァハッ♪キライなのは否定しないんだぁ〜?それにしてもあの村?里?まぁどっちでもいいけどぉ、燃やしちゃえばよかったのに〜♪」

「バカか。労働力を減らしてどうする。この放火魔」

 

エリンギはウンザリした様子でそう返す。

満足したならさっさと帰れと、言外にそう含めて。

 

「フフッ♪カエンはぁ〜…ソッチのエリちゃんの方がスキだなぁ〜♪」

「…………………」

「冷酷でぇ〜…残酷でぇ〜…でもそんな自分を受け入れられない。どっかで理解者を求めてるエリちゃんが…さ?」

「適当なことを…」

「うん!!そーだよぉ?」

 

アッサリと返されるその言葉に、エリンギは辟易とした様子だ。

 

「……………失せろ。作戦外でお前になど会いたくもない」

「またそう言ってぇ〜…ココにいるカエンは幻って知ってるクセにぃ〜♪」

「だからだ。その気になればすぐに消せるだろう」

「えぇ〜?」

 

なお駄々をこねるカエンに、エリンギは最後の手段に出る。

 

「……マイタケに言うぞ」

 

その言葉にピクリ、と反応を示すカエン。

 

「それじゃ!!エリちゃんも十分からかったことだし!!カエン帰りまぁ〜す!!」

 

その言葉を最後に、フッ…と幻は消える。

そこに最初から誰もいなかったかのように。

 

「カエンめ…また幻の精度を上げたな…」

 

エリンギは誰に聞かせるでも無く、ぽつりとそう言うや踵を返し、再び執務室に向かって歩を進める。

先ほどまでの賑やかさとはまるで逆の、静寂に包まれた場所に。

 

…………………………………………………

 

「騒乱は止まらないんだよエリちゃん。誰の手でも止められない。なら、それを楽しまなきゃソンだよねぇ♪」

 

数百里離れた先で、魔物が蠢く。

 

戦火を連れて。




続きは…どうしよ。
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