大変だった、だけど、それ以上に楽しかった夏合宿にも、とうとう終わりの時が訪れようとしていた。
この夏合宿を通して、私は自分が成長した事を実感していた。
ほんの一年と少し前までは、サラブレッドに歯が立たなかった、でも、今は違う……互角に戦える……そんな気がする。
トレーニングだけではない、座学もたくさん行われた。
その中でも一番大切にされていた事は、“レースに絶対は無い”ことと、“小型と大型、それぞれに良さがある”と言うことだった。
特に後者は、ミークやベル達中央のウマ娘を、地方のレース観戦に連れて行って、感じてもらった。
地方のコースは中央よりもコーナーがきつく、観客も遠心力の力を認識しやすい。大型で重いウマ娘ほど遠心力がかかる訳だから、小柄なウマ娘にもチャンスが生まれる。
さらに、ここでやったトレーニングで、皆の動きは素早いものとなった。この夏合宿に参加したウマ娘にとって、背丈による差はもはや、見た目だけの差となりつつある。
つい数ヶ月前までは、悩んでいた。
アングロアラブの自分が何故、この世界に生まれてきたのか?
自分はこの世界にとって、異端で、走るべきでは無いのではないか?
…自分の居場所は無いのではないか…と…
でも、このおよそ一ヶ月で確信した……今の私の居場所は…
コンコンコン
「アラ、時間、行くよ」
「わかったよハリアー、すぐに行く」
そう…私の今の居場所は…ここだ。
今日は夏合宿の最終日、最後の夜だった。
そして、学園の多目的ホールでは、宴会が始まろうとしていた。
生徒会の生徒が少し足りないが…何処に行った…?
「では、この夏合宿が、無事に最終日を迎える事が出来た事を祝して、乾杯致しましょう!乾杯!!」
「乾杯!!」
ハグロシュンランが乾杯の音頭を取り、皆がそれに続く。
「皆さん…お疲れさまです!!」
氷川さんがそう言い、俺達もお互いのグラスを打ち付けた。
「今回の夏合宿は大成功だった、AUチャンピオンカップに望むにあたり、必要不可欠な存在だったウマ娘達の実力向上を…実現することができた」
最初にそう発言したのは、サカキのトレーナーである先輩だった。
「そうですね、皆実力を身につけることができましたから」
「それだけでは無いですよ!これは私の個人的見解なのですが、皆…度胸がついたというか…レース勘が急成長した様に感じられるんです!」
「確かに…自分とワンダーは自分からバ群に入って行く戦法も使えるようになりましたから…」
「私のコンボは最後に理想的なラインで走れるように道中で頭を使う走りが出来るようになりました!!」
先輩の言葉に、軽鴨、桐生院さん、雁山、火喰と続く、しかし、氷川さんは頷くだけだった。
「…氷川さん?どうかしましたか…?」
「…確かに、皆さんの仰る通り、技術面の伸びは素晴らしいのですが…私は、この夏合宿で1番の成果は、最初にエコーペルセウスさんが仰っていた『友人関係の輪』だと思うんです」
「俺も同感です」
雀野もその意見に賛同した。その後は数十分ほど料理を堪能していた。
「皆、あれを」
雀野は俺達にウマ娘の方を見るように促した。
「も、持ってきました!!」
そう言って小さくないケースを持ってきたのは、夏合宿に参加していたサポートウマ娘、アドヴァンスザックだった。
「よし、じゃあ皆、歌うか!!ザック、演奏頼んだよ!」
「はい!」
マルシュの呼び掛けに応じ、アドヴァンスザックはケースの中から楽器を出す、その楽器はアコーディオンだった。
〜♪
アコーディオンの調子を確かめる為に、アドヴァンスザックが試しに少しだけメロディーを奏でる、それを聞き、アラを始めとした多くのウマ娘が、そちらを向いた
「…じゃあ、行くよ!“我等が願い”」
マルシュがそう呼びかけると、アドヴァンスザックはメロディを奏でる
「星の光に…思いを掛けて…」
「熱い銀河を…胸に抱けば」
「夢はいつしか、この手に届く!!」
皆、口々にその歌を口ずさんでいた
「確かに…氷川君の言うとおりなのかもしれないな」
先輩がそう口にする、俺達は頷く
「……若い者は良い、柔軟性がある」
「…分かります」
「いや、慈鳥…なんでお前が先輩の意見に賛同してんだよ」
軽鴨に突っ込みを入れられてしまった……先輩の気持ちはかなり分かるんだが…
「アメリさん、楽しんでいますか?」
「ええ、楽しんでるわ」
「アメリさん、私が飲み物を注ぐわ!!」
「ありがとう、スイープ」
別の場所ではシュンラン、スイープ、アメリが会話している、アメリには本当に世話になった、彼女のお蔭で、ジムカーナのトレーニングはより高いレベルのものになったし、アラの加速力も上がった、このままトレーニングを続け、さらにアレが完成すれば、中央のウマ娘達とも、戦っていけるだろう。
その後も宴会は続いた、すると、ホールが少し薄暗くなる。
そして、演台が照らされ、壇上にペルセウスが登壇した。
「皆、少し時間をくれないかい?この夏合宿の締めくくりに、演説をさせて欲しいんだ」
ペルセウスはそう言ってアラ達を見渡した…すると…
「やって下さいペルセウス会長!」
「お願いします!!」
といった声が色々な声で上がった。
「うん、ありがとう、皆…では…」
そう言って、ペルセウスは息を吸い込んだ。
ペルセウス会長は私達を見渡す。
「皆、今日までの厳しいトレーニング、本当にお疲れ様!皆の能力は、この夏合宿によって飛躍的に向上したと、私は断言する!合宿は今日で終わってしまうけれど、自身を持って、各々、それぞれの場所で、身に付けた能力を発揮してほしい!!『レースに絶対は無い』、だけど、君たちがこれまでやってきた事は『絶対』、君たちの力になってくれるはずだ!!」
いつもと違う喋り方に、私達は圧倒される。
「…驚いているようだね…なら、ここで一旦、時間を止めよう、皆、目を閉じて…そして思い出して欲しい!一月と少し前、この夏合宿が始まった時のことを、あの時は、お互いに話すのにも…気を遣いあっていたはずだ……さて、時間を進めよう、目を開けて…周りを見て、君達の周りには…隣には…誰がいる?」
私達は隣にミークがいるのを確認し、あたりを見渡す、私達は、所属関係なく、入り交じって席に座っている。
「…君たちの隣にいるのは、ここまで友情を育み、苦楽を共にしてきた仲間だ、ライバルだ、同志だ、
私達は今までの事を思い出し、頷いた。私達がそうしたことを確認したペルセウス会長は再び口を開いた。
「AUチャンピオンカップ、これは日本のウマ娘レースが始まって以来の一大イベントになる、“日本のウマ娘レースに、新たな風を吹き込みたい”、その願いを持って、あの大会は設立された。君たちには、その“新たな風”になる事を、私は期待する。時代を作る者は一人じゃない、君たち全員で、次の時代を作るんだ。そして、“手に汗握る、展開の読めない熱きレース”…それを、私達、応援をする者に見せて欲しい」
ペルセウス会長はそう皆に語りかけた。
「そして、私は、ここにいる全員の夢が実現する願いを込め、“ウイニングライブで使うことを想定した”ある曲を用意した……その名も…『ユメヲカケル!』…この曲をもって、この夏合宿は終わる…だけどこれは始まり、ここにいる君たちの、新たなる門出だ!!」
そう言うと、ホールのステージの
『キミと夢をかけるよ 何回だって勝ち進め 勝利のその先へ!』
陽気なメロディーとともに、曲がスタートする。
『キミと夢をかけるよ 何回だって 巻き起こせスパート 諦めないで I Believe!いつか決めたゴールに』
…ペルセウスが忙しそうにしていたのは…この曲を作るためだったのか…
『何処にいても虹を見上げて 同じ想いでいられる トモダチ以上 仲間でライバル 努力だって なぜか嬉しい 競い合って 近づいて行く!!』
……良い歌だ…
その翌日、アラビアントレノらは東京へと戻るハッピーミークら中央の生徒を見送るべく、福山駅のホームにいた
「……寂しくなるね…」
アラビアントレノはハッピーミークにそう言った。
「うん…でも…ペルセウス会長が言ったように…私達は…友達…いや、友達以上の、仲間で、ライバル……離れていても、それは変わらない」
「うん……」
他のウマ娘達も、似たような会話を交わしていた。
「ありがとう、アメリ」
「いえ、礼を言うのはこちらです、フェザーさん、ワタシは多くの事を、このおよそ一ヶ月の間に学びました」
「そうか…それは良かった、スペインに戻った時に、夏合宿での経験が活かせると良いな」
「はい!」
エアコンボフェザーとセトメアメリは握手と抱擁を交わした。
「……それじゃあ、元気でね!」
「うん、ミーク達も…元気で!」
そして、ハッピーミーク、セトメアメリらは丁度到着した新幹線に乗り込んだ
やがて、新幹線は発進した
「…………っ…」
ウマ娘達の中には、別れの辛さのあまり、涙を流す者もいた。
ハッピーミーク達が福山を去ってから数日後、府中の中央トレセン学園では、新学期が始まろうとしていた。
『それでは、これより、新たな理事長の紹介を行います、秋川やよい理事長です!!』
司会がそう言うと、指名された女性、やよいは登壇する。
「………!!」
事前に新理事長の正体を知っていたトレーナー及び、シンボリルドルフら生徒会以外の生徒は、その姿に驚愕した。
「注目ッ!!生徒、及び、トレーナーの諸君!私がこのトレセン学園の新理事長となる秋川やよいだ!!よろしく頼むッ!!」
(……私達と…変わらない…)
(…児童労働にしか見えないじゃない…)
ハッピーミーク、サンバイザーは、心のなかでそうつぶやいた。
そう、秋川やよいは、“女性”と言うよりは“少女”であった。
そして、その気持ちはは他のウマ娘達も同様であった。
だが、やよいがトレセン学園の理事長であるという事は、同時に彼女がURAの幹部であるという事を示していた。
それ故、ウマ娘達は様々な感情を懐きつつも、文句を述べるような事はしなかった。
その後、先任の秋川しわすから、引き続き理事長秘書を務める事になった駿川たづなが、秋川やよいが理事長に就任した経緯が説明された。
『……という経緯で、理事長が就任されたのです』
経緯は単純明快であった、やよいは後任人事を決めるのに苦悩していたURA上層部の前に颯爽と現れ、自らが中央トレセン学園の理事長に名乗りを上げたのである。
そして、やよいはURAにて演説を行った。その結果、やよいの人柄は適任であると判断したURA上層部は、元理事長である秋川しわすとも相談したうえで、やよいにトレセン学園の理事長を任せることを決定したのであった。
また、この場で言うことはなかったもののあまりの素早い決定に、たづなは内心驚愕していた。
そして、衝撃的発表の翌日、理事長室を氷川が訪れた。
「確認ッ!!氷川トレーナー、今日の目的は『チームの設立』で良いのだな?」
「はい、理事長」
「では、書類をお願い致します」
たづなは氷川に予め用意しておく書類を提出するように促した。
「分かりました、お願い致します」
氷川は封筒に入った書類を手渡す、やよいはそれを受け取り、封筒を開き、中身を確認する。
「…メンバーは、スイープトウショウ、デナンゾーン、デナンゲート、ダギイルシュタイン、エビルストリート、そしてサポートウマ娘のアドヴァンスザック…うむっ、人数に問題は皆無ッ!」
このチームに、ベルガシェルフは参加しなかった、彼女はまだ『本格化』の途中であり、もう少し自分を見つめて考えたいと思っていたからである。
「…む?」
「どうしました?」
「疑問ッ!なぜ、チーム名が天体名ではなく、普通の英単語なんだ?」
トレセン学園のチーム名は“リギル”、“スピカ”、“ヤコーファー”といった具合で、天体の名前を使用することが常となっていた、それ故、やよいは疑問を呈したのである。
「理由は2つあります、一つは、この名前がトレセン学園が新体制に移行するのに相応しいと思ったからです。そしてもう一つは、私がこのチームのメンバーの皆さんとともに、様々なことを発見し、学んでいきたいからです。お願いします、理事長!」
氷川はやよいを真っ直ぐに見つめて訴えかけた。
「………理解ッ!!君の熱い想いは、しかと受け取った、このチーム名…許可ッ!」
「ありがとうございます!」
「では、チームのマークをこちらに」
トレセン学園の各チームは、それぞれ、ロゴマークを持つことになっていた、当然、マークの種類は多種多様である。
「分かりました…お願い致します」
氷川はマークを提出し、やよいはそれを見る。
「むむむ…このマークは、翼を広げた鳥をイメージしたものか?」
「はい、飛ぶように、前に進んでゆく、そのようなチームにしたいと思い、このマークを作成しました」
「ふむ……よし…これにて、新チーム設立の手続き…完了ッ!新チーム『フロンティア』は今日より運営を許可する!期待しているぞ、若きトレーナーよ!!」
「はい!ありがとうございます!」
氷川は深く頭を下げ、礼を述べた。
そして、新チーム『フロンティア』はこの時を持って始動したのである。
「…よし、できた!!」
パソコンでの作業を終えた俺は、床の上で大の字になった。
「これが…俺達の…新しい武器…」
まさか、あんなことが役に立つとは…
「ねぎまもう一つ…お願いします!」
皆で焼き鳥店に行ったときのことだ
「慈鳥トレーナー…」
「は、はい…」
俺が皆の様子を見ながら静かに飲み食いしていると、氷川さんが声をかけてきた、この様子だと、少なくない酔いが回っていたのだろう、そして、氷川さんは
「…どうして…ねぎまの具材は回ったり…回らなかったりするんでしょうかー」
と口にした。
「どうしてなんでしょう…」
それに対して俺は回されて焼かれるねぎまを見た、熱にさらされたネギは、だんだんと油のようなものが出てくる。
そして、最初こそ肉と一緒に回っているものの、その油でネギの串に接している面はぬめぬめしていくので、やがてネギは……氷川さんの言った通り、回ったり回らなかったりする
「多分、ネギから油みたいなものが出て、滑るんですよ」
「そうですかぁ〜ありがとうございます…なるほど…時間が経ったら、回り方が変わるんですねぇ〜」
そして、氷川さんの言葉を聞きながらネギを見ていたとき、俺は閃いた。
そして、俺は夏合宿の期間中、ウマ娘達のトレーニングを見るとともに、その動きを分析してノートにまとめ、新しい武器の開発を行っていた。
それを、学園の会議前日である今日に間に合わせることが出来たということだ。
「よし…ならば今日はすぐに寝て…明日に備えるとしよう」
俺は素早くシャワーを浴び、ベッドに潜り込んだ。
翌日、トレーニング終了後、福山トレセン学園のトレーナー達、生徒会の三人、そして校長である大鷹を交え、今後のトレーニング方針の相談会が行われていた。
「慈鳥君、確か今後のトレーニングに組み込んでみたい要素がある様ですね、意見を聞きましょう」
「は、はいっ!」
大鷹に指名され、慈鳥は立ち上がり、その場にいる全員に資料を配った。
「皆さん、資料に目を通してください」
「……………これは?」
トレーナーの一人から、質問が飛ぶ。
「今から説明します……通常、ウマ娘は直線にて坂路に差し掛かった場合、そのままでは体力を無駄に消耗するため、坂路での減速を利用してピッチ走法に切り替えます。これが、私達の現在知っている走法切り替えの方法です。そして、私が提案したい要素というのは、その走法の切り替えをコーナーの途中で行い、コーナーでの速度を向上させるというものです。自転車や自動車がスピードが乗っていくにつれて、ギアを変えていくのと同様に、ウマ娘もスピードが乗っていくにつれてストライドとピッチ……つまり足の回転具合を変えれば、レースでかなりのアドバンテージを確保できる事が予測できます。」
慈鳥がそう説明すると、各所で「おお、確かに」や「やって見る価値はあるかもしれない」の声が上がった。
「慈鳥君、良いかね?」
手を上げたのは、サカキムルマンスクのトレーナーだった。
「コーナー途中でストライドとピッチを切り替えるとなると、バランスを崩し、脚がもつれて事故になる可能性があるのではないかね?」
サカキムルマンスクのトレーナーは福山ダービーでの一件から、事故に対し苦手意識を持っていた。それ故、この指摘をしたのである。
「はい、ご指摘されている事も尤もだと思います。そこで重要になってくるのが夏合宿の時に行ったジムカーナです…このトレーニングは、ウマ娘にかかる負担を減らした簡易版、そしてこちらがアラビアントレノが個人メニューとしてこなしているジムカーナのコース図です。」
慈鳥はスクリーンに夏合宿のジムカーナのコースと、アラビアントレノの個人メニューのジムカーナのコースの画像を出した。
「これは……」
「はい、コーナーはさらにきつく、ジグザクは更に多くなっています。そしてこのトレーニングでは、バランスを保ちつつ、力を入れたり抜いたりする能力が鍛えられています。このトレーニングだけではありません。先日の夏合宿でセトメアメリ主導で行われたばんえいウマ娘用のトレーニングは、重い物を引っ張り続けるためのものですが、これは、素早く別の動きに動作を繋げる能力を鍛える事ができます。よって、私はこのトレーニングで鍛え続ける事ができれば、ご指摘のリスクは高確率で回避することができると予測します」
「ふむ……なるほど……これならば」
サカキムルマンスクのトレーナーは納得した様な表情を見せた。
「では、ここでもう一度、全員の意見を聞きましょうか、慈鳥君の提案に賛成の方は、挙手をお願い致します」
大鷹がそう言うと、その場にいる全員が手を上げた。
「決まりのようですね、では、慈鳥君、君のの提案した要素に、ぜひとも名前をつけて頂きたい」
「は、はいっ……今説明したものは“可変ストライド/ピッチタイミングコントールテクニック”と私は呼称しています。しかしこれではあまりに長すぎるのでこれを英語に直し…“Variable Stride or Pitch Timing Control Technique”とし…この4箇所を取って…」
慈鳥はV、S、P、Tの文字を丸で囲んだ。
「
慈鳥は会議室の全員に、そう呼びかけた。
「V-SPT……単純明快なネーミングですね、では、先程慈鳥君の提案は、これより『V-SPT』と呼称し、我が学園のトレーニングマニュアルに加えましょう…我がローカルシリーズの新しい武器、このV-SPTが戦のあり方を変えた鉄砲のような存在となることを期待しましょう」
オオオオオッ!!
大鷹がそうしめくくり、会議室は熱気に包まれた。
お読みいただきありがとうございます。
お気に入り登録、誤字報告、ありがとうございます!
今回は、福山トレセン学園の校章を載せておきます。
【挿絵表示】
校章の解説文中にある、“三本の矢”についてですが、3本目の矢は校章のメインになっている初心者マークのようなものです、あれは一応、矢羽根をイメージしたものです。
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