真剣で羅刹に恋しなさい   作:観通スズメ

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山籠り 九鬼揚羽との出会い

停学になってはや2ヵ月が経った

 

精神鍛錬といっても朝に軽く運動をして釣りをしたり畑を作り作物を育てそれを食すといったまぁ自給自足の生活をしていたルー師範代は時々川神院に戻るため度々山を下りていた

 

ルー「それジャあ焔矢、私ハ川神院二戻ルけどわかってイルネ?」

 

焔矢「はい!師範代、鍛錬はあまりせずに座禅を組んで精神鍛錬をしておきます」

 

ルー「わかってイルならOKヨそれじゃネ」

 

そう言って川辺を走って行った

 

焔矢「さてと鍛錬でもするかー」

 

師範代が帰ってくるのは夕方頃だから昼過ぎまでは鍛えられるな

 

焔矢「とりあえず近くの岩で試してみよう」

 

高さ約2メートル程の岩に手を添え

 

焔矢「黒條流 血景(ちかげ)!」

 

勁を流し内側から岩を砕く

 

焔矢「いい感じだな、ん?」

 

何か上の方から声がするぞ

 

ドンッ!

 

???「九鬼揚羽降臨である!」

 

???「揚羽様ーーー!」

 

ドサッ

 

空から人が降ってきた!つーか一人は落ちてきたけど大丈夫か?

 

???「おい、赤子」

 

焔矢「っ!!!!」

 

ビックリして振り向くと金髪の執事服を着た老人がそこに居た

 

???「答えろ赤子、貴様は何者だ?」

 

焔矢「黒條焔矢です、川神院に入門しています」

 

???「黒條?貴様は閻火の孫か?」

 

焔矢「お婆様を知っているんですか?」

 

???「ああ、俺はヒューム・ヘルシングだ九鬼従者部隊零番だ」

 

ヒュームさんって言うのか婆様と同じ強い気を感じる人だなー

 

焔矢「えっと、ヒュームさん後ろにいる人は?」

 

ヒューム「九鬼財閥の九鬼揚羽様と見習い従者の小十郎だ」

 

揚羽「さっさと起きんか小十郎ーーー!!!」

 

のびている小十郎さんにたいして思いっきりアッパーをする揚羽さん

 

小十郎「申し訳ありません揚羽様ーーーー!!!」

 

何かめんどくさいぞこの人たち!!!

 

揚羽「ふんっ!まぁ良いして焔矢と言ったな」

 

焔矢「はい、そうですが」

 

揚羽「川神院に入門してると言うことは百代は元気でやっているか?」

 

モモちゃんと知り合いなのか

 

焔矢「はい、元気だと思います」

 

揚羽「思います、とは?」

 

焔矢「えっ~と、僕は精神鍛錬で2ヵ月前からここに来てまして最近はちょっと」

 

揚羽「精神鍛錬?お前は素行が悪いのか?百代の様に闘う事が好きなのか?」

 

焔矢「えっとっですね」

 

言葉を選ぼうとしているとヒュームさんが助けてくれた

 

ヒューム「揚羽様、この赤子は自分の気をまだ制御出来ていないのでしょう私が見たところかなり強いですね」

 

揚羽「ムッ、どれぐらいだと言うのだヒュームよ」

 

ヒューム「粗削りではありますが川神百代以上だと」

 

僕がモモちゃん以上だと?!

 

揚羽「百代以上だと!」

 

揚羽さんも驚きを隠せない、まぁ普通に考えて武神と言われている爺様の実の孫モモちゃん以上って言われればなー

 

揚羽「なれば此処で死合いをしてみたいものだな」

 

えっー何かヤル気満々何ですけど

 

焔矢「い、いや僕はですね精神鍛錬中なので闘いは禁止されていまして」

 

ヒューム「だそうですよ揚羽様、いずれは闘えますのでここは待つ事をオススメします」

 

揚羽さんは少し渋った顔で「しょうがない、待つとするか」と言ってくれた

 

焔矢「それで皆さんも鍛錬をしに此処に?」

 

ヒューム「ああ、此処には良く従者部隊の鍛錬に使っていてな」

 

揚羽「おっと、ヒュームよ我は先に行っておるからな小十郎さっさとせんか!!」

 

そう言うと揚羽さんと小十郎さんは森の方に向かって走り出した

 

ヒュームさんと二人っきりになってしまった訳だがどうしたものか

 

ヒューム「おぃ、焔矢」

 

焔矢「はっ、はい!」

 

あれ?赤子呼ばわりじゃなくなっているぞ

 

ヒューム「貴様の気は危ないな自分自身で制御出来ていないどころか封じられているぞ」

 

焔矢「えっそうなんですか?」

 

そう言うとヒュームさんはさっきまで僕が居た岩に目線をやる

 

ヒューム「發勁を入れたのだろうがこの程度の石ころなど砂ぐらいまで壊せるだろうに」

 

焔矢「確かにここ最近は気の流れが曖昧になってるんですよねー」

 

ヒューム「まぁ封じたのは検討がつくがな」

 

焔矢「わかるんですか!」

 

ヒューム「ああ、だが教えてはやらん自分自身で考えろ」

 

焔矢「わ、わかりました」

 

ヒューム「では、俺は行くぞじゃあな焔矢」

 

焔矢「はい!ありがとうございます」

 

ヒュームさんは消えてしまった

 

しばらくしてルー師範代が帰ってきて早めの下山となった

 

 

 

 

 

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