世捨て提督と艦娘   作:多聞丸

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ある男が雨の中草廬で筆を走らせる。何気ない一日が突然変貌する…。


第1章 ー復讐ー
#1 ー遭遇ー


-プロローグー

舞鶴の東にある青葉山。そこにひっそりと草廬があった。そこに歳35の男が住んでいた。かれは前は海軍に配属していたがある男の策略によって海軍を辞めざるを得なくなったのだ。元帥は男を辞めるのを必死に止めたが周りの圧力により男は自分で海軍を去った。

孔子、老子などは世を捨てて各地を廻った。諸葛孔明は前生、劉備に三顧の礼がされるまでは草廬に籠り、太公望は文王に登用されるまで釣りをして過ごしていた。男もまた畑を作り、釣りをして過ごしていた。

 

ー第一章、出会いー

嵐の夜である。青葉山麓にある男の草廬は雨音が響いていた。男は一室で筆を持って紙に何かを書いていた。雨粒が窓に当たって激しい音が響く。村雨の如く激しい雨である。男は筆を止めた。

男「…あの夜もこんな雨だったな」

男「…少しあの夜の事を思い出してしまった。そもそも兵法書を書いている時点で未練も何も無いんだが」

男は何かを思い出して悔しそうな、そして歪んだ声で絞り出すようにしゃべった。

部屋には沢山の兵法書の本、巻物、木簡、竹簡が置かれていた。壁には地図、海図が貼ってあり何かが書かれていた。この男は自分で海軍を辞めたがやはり騙された事を忘れた事はない。いつか必ず騙した本人を地獄の淵を見させるため、それをさせるなら悪魔とも契約をする覚悟で復讐を誓っていた。臥薪嘗胆、呉王夫差が薪で寝て越王勾践が肝を嘗めて復讐を誓った言葉である。彼もまたその時を伺い虎視眈々と狙っていた。

男「…時間を取りすぎたな、筆を起こそう」

男はまた筆を持って書き始めた。

 

―その頃、青葉山近く―

大雨の中、二人の少女が走っている。その後には大勢の大人が彼女らを追っていた。

憲兵「居たぞ!!」ダダダ!!

?「くっ!まさか憲兵さんまで司令官の手に掛かってたなんて…」

?「吹雪、ごちゃごちゃ言って無いで逃げるよ!」

吹雪「分かってるよ、?ちゃん!」

※安価を取ります。

吹雪と共に行動している艦娘は?

(誰でも構いませんが、海外艦は無しでお願いします)

 

時雨「雨が酷い…」

憲兵「撃て!!」バババババ!!

時雨「グッ?!」肩に命中

吹雪「時雨ちゃん!」

時雨「吹雪…僕を置いて逃げるんだ。このままだと2人とも捕まる…」

吹雪「嫌だ!逃げないと…そうしないと…」

夕立『吹雪ちゃん…時雨をよろしくね』

吹雪「夕立ちゃんに合わせる顔がない!」しゃがみ

時雨「吹雪…どうするんだい…?」

吹雪「おぶって逃げるよ!ここを越えれば舞鶴を抜けられる!」

時雨「…僕も弱くなったな」

憲兵「待て!」

時雨「…吹雪、山に行こう。木々が密集している山なら逃げられるかもしれない!」

吹雪「えっ…?青葉山に行くの?」

時雨「…僕は怪我をしているけど山に逃げたら2人で逃げ切れると思うんだ…」

吹雪「…分かったよ」ダッ!

 

ー青葉山麓、草廬近くー

「何処だ!」「捜せ!!」

木の影に2人の少女は隠れていた。雨音が響いてくる。

吹雪(時雨ちゃんの傷が大きい…。このままだと…あれ?)

時雨「…吹雪、どうしたの?」

吹雪「明かりが見える…」

時雨「ここに誰か住んでいるのかな…」

吹雪「分からない…でも行こう。時雨ちゃん、動くよ」

時雨「…世話を掛けるね」

 

ー草廬前ー

時雨「…ここは、家?」

吹雪「そうだろうね。今、確認してみるよ」

吹雪「すいません…」コンコン…

 

ー草廬ー

男は焼き魚を用意していた。その時…

コンコン…

男「…嵐の夜なのに誰だろう?」

男「はい」

ガラッ

吹雪「…」(住んでた…!)

時雨「…」

吹雪「すいません、1泊させて貰えませんか…?」

 

それが彼女と私の初めてあった瞬間だった。嵐の日、何者かに追われて怪我をした2人を招き入れたのは…。

 

←……To be continued




次回、逃げてきた吹雪達は…。
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