魔水晶王女(俺)は魔王の一人である   作:ちゅーに菌

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純粋な思いより怖いものはそう無い

 

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!速すぎますぅぅぅ!?高い高いぃぃぃ!?」

 

「フハハハハ!行くのだクロロよ!どこまでも!」

 

只今、リリウムちゃんを小脇に抱えながらクロロの頭の上に仁王立ちして魔水晶の森の前の虐殺平原に向かって飛んでいる(クロロが)最中でございます。

 

一様、リリウムちゃんを守る為に正面に透明のバリアを張ってるから呼吸は問題あるまい。

 

こうなったのにはもちろんリリウムちゃんの宿題に関係する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遡ること約一時間前。

 

日は高く登り太陽の位置から考えると時間は一時過ぎぐらいであろう。

 

「で?宿題とは何ぞや?師匠に話してみなさい」

 

ちなみにリリウムちゃんは芝生の地面に正座させられております。

 

宿題忘れはダメだ。

 

そんなことではろくな娘に育たないからな。

 

妹にも心を鬼にして宿題をしろと注意したもんだ。

 

結局いつも俺が妹の宿題をしていた気がするが気のせいだ。うん気のせい…。

 

「夏休みの最後の宿題が残ってるんです…」

 

ほう、夏休みの宿題か…妹が宿題の問題をだらだらと解く横で、妹の為に極限まで筆跡を似せて作文を書いたり、紙粘土で8分の1スケール動物を作ったり、絵画の模写書いたり、生き物の自由研究をしたりしたな。うんうん。

 

全ての作品(メイドイン兄)に金賞の張り紙が付いて戻ってきた時の妹の引き釣り顔は今でも鮮明に覚えているぞ。

 

「ほう、今は夏休みだったのか」

 

セミでも鳴いてれば解ったのだが生憎この国にセミはいないらしい。

 

鳴蟲(ゼミラ)と言うでっかいセミ(魔物)ならこの辺にもいるらしいが見たことは無いな。

 

「はい…今日で最終日なんです…」

 

「ふーん…で?宿題って?」

 

「夏休み中に魔物を一体使役する事です!」

 

あー、コイツ一様、魔物使いだったな。

 

だから森にいたのか。

 

「師匠、今酷いこと考えませんでした?」

 

「気のせいだ」

 

魔物使いか、クロロみたいのを使役してる奴の事かね?

 

「ならばさっさと行くぞ。時間が惜しい」

 

「はい。師匠」

 

「全く…課題を溜めるんじゃない。お兄さんとの約束だ」

 

「はい。あれ?お姉さんですよね?」

 

「心はお兄さんとの約束だ」

 

「師匠…」

 

なんだその同情した目は…止めろ…そんな無垢な目で俺を見るな!!

 

心は男なんだ!メイド服着てるけど!

 

「大丈夫ですよ師匠」

 

リリウムちゃんは優しい目でにっこりと語りかけてきた。

 

「師匠は身体は女の人ですけど心は男の人なんですね。解ります。きっとそのせいで中々就職できなかったんですね可愛そうに…家は捨てたりしないから大丈夫ですよ師匠。私はそんな師匠も大好きですよ」

 

…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………ぐすっ(心の折れた音)…。

 

「うるさい……うるさいうるさいうるさい!!リリウムちゃんの癖にリリウムちゃんの癖にぃ!!うわあぁぁぁぁ!!」

 

「師匠まっ…いつぅ!?あ、足が痺れて動けない…た、助けて!師匠!行かないでぇ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

あと後、直ぐ戻ってきてくれた師匠と大体50分程で人気の無い静寂の森の中に師匠と来ました。

 

ポラリスはとっても広いです。

 

森に出るまでそんなにかかりますかならね。

 

ちなみに時間は側面の四面が針盤のとっても大きな時計台が都市の中央に一つだけあるのでそれで解かります。

 

「蟲の森まで来ましたね」

 

「来たな」

 

そういえばこの森で何か忘れてるような……………………あっ!?死神(グリムリーパー)!!そうでした。すっかり忘れていました。

 

「し、師匠!大変です!私昨日見たんです!」

 

「どうした?トイレで〇キブリでも見たか?」

 

「いや…確かにそれも凄く怖いですけど違いますよ……」

 

それもとっても怖いですね…密室でアレに会うなんて最悪です…。

 

でも師匠も女の子なんですからそんなこと言っちゃダメですよ…あ!師匠は心は男の人なんでしたね。私は味方ですからね師匠。

 

「なんだ…その暖かい目は…」

 

「何でも無いですよ。そうじゃなくて死神です!死神!Sランクの魔物!あれが街に入ったら大変です!お父さんに話さなきゃ…きゃ!?」

 

「まあ、そう慌てるな」

 

戻ろうとしたら師匠に襟を捕まれぷらーんとされました。

 

「ま、ここならバレないだろ」

 

「何かするんですか?」

 

「出てこい。クロロ」

 

師匠が手を振り上げると師匠の影が急激に大きくなり地面を覆いました。

 

「な、なんですか!?や、闇魔法?」

 

「まあな、最も俺の魔法じゃないけどな」

 

更に、影で覆われた真下の地面に2つの赤い光の球が現れ妖しく光りました。

 

そして…黒い地面が急激に盛り上がり森の木々の何倍もの高さになって止まりました。

 

「きゃぁぁ!?…一体なんですか!?」

 

「良く見ろ」

 

師匠に襟を放され私は黒い地面に落ちました。

 

地面はかなり固いですって高っ!?ひぃぃ…私高いところダメなのに…。

 

恐る恐る最も安全な所(師匠)にしがみつきながら下を見ました。

 

「え?」

 

まず第一に巨大な2つの黒い鎌が目に留まりました。

 

次に太い脚に硬そうな身体、そして全て漆黒に統一されていました。

 

最後に斜めを見下ろすと赤い巨大な一つの目と目が合いました。

 

気まずくなり顔を反らしました。

 

「コレハ……魔物デスカ?」

 

「ああ、俺の僕だな。言葉が変だぞリリウムちゃん」

 

「ぐ、死神?」

 

「うん死神のクロロ」

 

私と師匠は死神の頭の上に乗っていたのです!

 

「は、はぇー…」

 

し、師匠の使い魔だったんですか…まさかSランクの魔物を使役出来る人なんて実在したんですね…でも師匠なら可笑しくないですね…光弾でBランクの魔物倒しましたし。

 

「さて…さっさと行くぞクロロ」

 

私は何故か師匠の脇に抱えられました。ネコか何かですか私は。

 

「シャアァァァ!!」

 

死神のクロロさんは一声上げると高く飛び立ちましたって高いぃぃぃ!?怖いぃぃぃ!!!!しかも速いぃぃ…。

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!速すぎますぅぅぅ!?高い高いぃぃぃ!?」

 

「フハハハハ!行くのだクロロよ!どこまでも!」

 

※始めに戻る。

 

 

 

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