魔水晶王女(俺)は魔王の一人である   作:ちゅーに菌

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リリウムちゃんの小鳥

 

 

 

リリウムちゃんに秘密を話した俺はリリウムちゃんの契約魔物(パートナー)探しを続けていた。

 

「リリウムちゃん。これはどうだ?」

 

「カー」

 

俺はクリスタルな3本足の50cm程の大きめなカラスを手に乗せて持ってきた。

 

ちなみにクロロは既に俺の影に戻っている。

 

「む…無理ですよ。能力値が高すぎて絶対契約できませんよ!?」

 

「カー」

 

 

魔水晶小悪魔烏(クリスタリア・レッサークロウ)

 

ランク:C

魔力値:2000

身体値:2000

スキル:

《魔水晶族》

 

 

「ふむ…これならリリウムちゃんでも契約できると思ったんだけどな」

 

ちなみに元のレッサークロウは精々300そこらのFランクの魔物なのだが値が異様に高いのは魔水晶族の生態が関係しているからだ。

 

魔水晶族(クリスタリア)なんて無理ですよぅ…」

 

「ふむ…」

 

俺はダンダリアンの本の魔水晶族について見ていた。

 

 

 

 

 

魔水晶族(クリスタリア)

 

:魔水晶族の生態

魔水晶族とは名前通り魔力でできた水晶生命体の為、エレメント系の最高位に位置する魔物である。

魔水晶族には自然に発生したタイプとスキル魔水晶生命創造で造られたタイプの二種類が存在する。

自然に発生したタイプはF~Aまでの魔物が水晶の森に入り、長時間いた為、魔水晶族になってしまうタイプで魔力値か身体値の高い方に量方の値が固定される。

また、"魔水晶生命創造"で造られたタイプはランクがS固定で造られた時に込めた魔力量だけの魔力値と身体値を有す。

 

 

 

:魔水晶族の特性

魔水晶は現存する有りとあらゆる物質の中で最も硬い。

魔水晶族は空気中の魔力や如何なる魔法を受けてもそれを吸収することができる。

また、吸収した魔力は蓄積され、蓄積量が限界に達すると自らを進化

ランクアップ

させ蓄積された魔力を空にする。

ランクが高いほど進化までに莫大な魔力が必要になり、Sランクになるとそれ以上進化せず、Sランクの魔水晶族が吸収した魔力の蓄積量が限界達した場合水晶の森の成長に注がれる。

 

 

 

:固有魔法

魔水晶族の固有魔法は魔水晶魔法で例を上げると以下の魔法がある。

Lv1《終撃魔水晶(ファイナル・クリスタル)

魔水晶族が生命の危機に陥り敗北が確実と判断した時に99%の確率で使う。体内の魔力を全て解放し魔力爆発を起こし、自分ごと周囲の全てを吹き飛ばす魔法。

Fランクの魔水晶族ですら20m規模の爆発を起こす事が出来、Sランクになると10km以上の範囲が一瞬にしてクレーターになる。

ただし自身は消滅する。

魔水晶族が魔物使いにとって超レア物で魔物市場に滅多に出回らないのは主にこの魔法

じばく

のせい。

 

 

 

:調理法

煮ても焼いても決して食えないコック泣かせの種族だ………。

 

 

 

 

 

………………とんでもない種族だな。

 

要約すると

 

水晶の森に魔物が入る→魔物が魔水晶化→魔物が進化→魔力を吸収しSランクまで進化→あー…もう魔力いらんわ→代わりに森へエネルギー注入→森拡大→水晶の森に魔物………

 

という無限サイクルから出来ているのか。

 

そう言えば魔法もアホだな、1レベから自爆だもんな…まるでどこぞの捕食者やら天敵やら…………俺がやったらどんな規模になるんだろう?………実験しても俺は見れないな、別にしないけど多分大陸に新しい海を作れると思う。

 

調理法は…知るか水晶食べんじゃねぇよ。涙拭けコック。

 

「リリウムちゃん、もう一度魔物契の条件を言ってくれ」

 

「えと…魔物契約をする為には魔物を力で屈服させて従わせるか、自分の意思で契約してくれないといけないんです」

 

うむぅ…その条件だと魔法バッチ来い!で見ろこの水晶!カッチカチやぞ!の魔水晶族をリリウムちゃんの使い魔にするのは無理か………奇跡的に追い詰められても終撃魔水晶されたら元も子も無いしな。

 

「どうしたものか………ん?」

 

「どうしたんですか?」

 

「いや…何か聞こえるような…」

 

ヒューーン……ポテッ。

 

俺とリリウムちゃんのそばに何かが降ってきた。

 

「きゃ!?」

 

訂正、リリウムちゃんの頭に当たった。

 

「いてて…」

 

「ん?鳥?」

 

黄色で目の赤い、掌に収まるほど小さな小鳥だった。

 

「ですね…でもなんで元気がないのでしょうか?」

 

心なしか…いや、明らかにぐったりしている。

 

「へー、そうなんだ…元気?ああ多分この森にいるからだろ」

 

「へ?」

 

「この森は魔物はいるだけで魔力を根こそぎ持ってかれるからな」

 

多分何かの魔物だな。

 

しかし森の中央まで入ってくるとは、凄いガッツだ。

 

「えぇ!可哀想ですよ!」

 

「あ、死にはしないから大丈夫だ」

 

魔水晶化はするけど。

 

「あ、そうなんですか、でも連れて帰りませんか?このままじゃ不憫ですよ…」

 

「え?魔物探しは?」

 

「それよりこの子です!」

 

ピュアで優しいねぇリリウムちゃん。宿題を犠牲にしてまで助けたがるなんてそこに痺れる憧れるぅ。

 

「良し帰るか!飛べクロロ!」

 

「キシャァァァァ!」

 

ちなみにクロロがこの森にいられるのはクロロのスキルの影響だ。

 

「え?きゃぁぁ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほら、普通(?)の森ですよ~」

 

リリウムちゃんは小鳥を街の近くに持っていき放した。

 

「ピィ」

 

しかし、まわりこまれてしまった。

 

「あれ?行かないんですか?鳥さん」

 

「キュイキュイ…」

 

小鳥はリリウムちゃんにスリスリ寄ってきた。

 

「ふぇ…可愛い…」

 

「なついてるな、契約魔物にしちゃえば?」

 

「え?この子を?」

 

「良いじゃん。なついてるし」

 

「そうですね。小鳥さん、私の契約魔物になってくれますか?」

 

「ピィ!」

 

元気のいい返事が帰ってきた。

 

「なら…よろしくお願いいたしますね?」

 

そう言って小鳥にキスをした。

 

その瞬間、リリウムちゃんの手の甲と小鳥の胸の部分に紋章がうかんだ。

 

よく見るとベイオウルフ家の家紋だった。

 

「契約完了です。よろしくです小鳥さん!」

 

「良かったなリリウムちゃん。じゃあ家に戻るか夕飯の仕度をしないとな」

 

「はい!楽しみです!」

 

「ピィ!」

 

「カー」

 

あ、お前忘れてた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後にこの黄色の小鳥がリリウムちゃんの学校…スピカ魔物使い養成学校を震撼させることになるのだがそれは少し先の話。

 

 

 

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