プロローグ
タラララララララララララン、タッタタタタララララン・・・
軽快な着信音と共にスマホの着信画面に表示された「五条」の文字を見て少女は素早く電話を切る。それと同時に包帯を目に巻いた男が入ってくる。
「酷いよ、僕からの電話を無視するなんて。」
「掛けてくんなって何度も言ってるだろ。それを無視して掛けてくるほうが悪い。」
「全く、つまんないなあ。」
そういって椅子に腰掛ける男。彼こそが現代最強の呪術師、五条悟だ。
「で、何の用だ?任務ならお前がわざわざ伝えに来る必要も無いだろ。」
机を挟んで反対側に腰掛ける少女。髪は地面まで届くほどの白髪で、赤いサスペンダーを着ている。
「いやー、それがさ、ちょっと頼まれてほしいことがあって。なーに、簡単なお仕事だよ。」
「それ、闇バイトとかの誘い文句だろ。」
「大丈夫だって。高専で僕の手伝いしてもらうだけだから。」
「来てしまった・・・。」
少女は大きなため息を吐き出した。
「そんな大きなため息はいたら、幸せが逃げちゃうよ?」
「お前についてきてる時点で幸せもなにもないんだよ!」
「そこまで拒絶すること無いでしょうに・・・。」
そして2人は呪術高専に足を踏み込んだ。
東京都立呪術高等専門学校、通称呪術高専。表向きには私立の宗教系学校とされているが、その実態は日本に二校しかない呪術を学ぶための学校である。また、卒業後もここを拠点として活動する呪術師は多いため呪術界の要にもなっている重要な場所だ。
その中に百以上ある建物の一つで、少女は五条から事情を聞いていた。
「んで、その呪われた子が入ってくるから自分の手伝いをしてほしいって事か。」
「そ。何しろ二級術師三人、一級術師一人を返り討ちにしてるからね。こっちも迂闊に手が出せない。それに制御できていないとなると、もし暴走したときが大変だ。そこで手伝ってもらおうってわけ。」
「しょうがないな。それにしても可哀想に、まだ十七歳だろ。そんな年で秘匿死刑とはな。」
「僕の我儘で保留にはさせてもらっているけど、あの腐ったミカンのことだ。何としても殺そうとするだろうね。」
当たり前のように「死刑」や「殺す」といった言葉が出でくるあたり、呪術師という仕事の側面がにじみ出ている。
「それで、いつから手伝えばいい?」
「明日から。」
一瞬、少女は固まる。そして次の瞬間、高専中に叫び声が響き渡った。
「あしたぁ!?」
「おい、聞いたか?今日新しい教師と転校生が来るんだと。んで、なんでも転校生の方は同級生4人をロッカーに詰めたらしい。教師の方は何も分かってない。」
「殺したの?」
「ツナマヨ」
「いや重症らしい。」
「ふぅん、ま、生意気ならシメるまでよ。」
「おかか」
「これは何かな?乙骨憂太くん。」
「ナイフ・・・だったものです。死のうとしました。でも里香ちゃんに邪魔されたんです。」
「暗いね、今日から新しい学校だよ?」
「行きません。もう誰も傷つけたくないんです。だからもう外には出ません。」
「でも、一人は寂しいよ?」
「・・・。」
「君にかかった呪いは、使い方次第で人を助けることもできる。力の使い方を学ぶんだ。 すべてを投げ出すのは、それからでも遅くない。」
呪術を変える者たちが、集まろうとしている。
初めまして。作者の星藍(「ほしあお」ですからね。お間違いなく。)です。今回ハーメルンにて初めて小説を投稿しました。私は小説家を目指しているのですが、まずは二次創作から書いて自分の考えた物語が客観的に見てどうなのかを知りたいと思い投稿した次第です。
さて、この小説は呪術廻戦0の世界に私の好きなゲームのキャラをブチ込んだものです。いわゆるクロスオーバーですね。こういうの、一度書いてみたかったんです。
さて、あまり長すぎてもあれなのでそろそろ次回予告に移りましょう。
次回は少女の正体が分かります(タグと本文で分かった方もいると思いますが)。そして二年組(このときは一年生かぁ)との出会い。勿論何も起こらないはずがなく・・・。
そして物語は動き出す。
Look forward to next time.