正統派がなんか嫌いなので異端派で行こうと思います   作:デルタイオン

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輪廻転生

俺は大好きだったんだ。

 

熱い戦い。燃える闘志。そして、それを叶えてくれるロボットとゆう存在が。

 

俺はそうなっちまったんだ。

 

卑劣極まりない戦術。醜く、楽しく、美しく勝つ圧倒的な力に。

 

溺れてしまったんだ。

 

「あいつも…あいつはロボット好きだったのにな…」

 

先輩が交通事故で死んだらしい。

 

友人ではないが、憧れの先輩であったあの人が。

 

ロボットに情熱を持つ者として尊敬し、憧れ、その道も齧りながら成長していった高校時代。

 

同じ路線なのに線路が違う。でも向かう先は同じだった。

 

「お前も、俺も。好きだったな…ロボットってやつが…」

 

ロボットとゆう物が好きな者。ロボットとゆう兵器が好きな者。

 

あんたはプログラマーになって、俺は兵士になった。

 

「あんたみたいな死に方よりはマシだと思いたいぜ…」

 

スナイパーライフルを抱きかかえ、廃墟の中で一人眠った。

 

そして、死んだ。

 

死因[出血多量]

 

裏切られ、背中から撃たれた。

 

それだけだ。

 

まさかモグラに殺されるとは思ってもみなかったよ…

 

なんか小説であったな…

 

輪廻転生ってゆうのが…

 

(……ハハッ…マジで?)

 

突然だが、鼻血を出しながら加藤狂介は新たな世界に生まれ変わった…

 

女として…

 

 

***

 

 

「――のここが限界値を超えるかな…なら結晶筋肉(クリスタルティシュー)をこうして、この金属内格(インナースケルトン)外装(アウタースキン)で…ヨシ!」

 

設計図を書いていた俺はやっと完成した腕部マグネットマグナムネイルと一時的に呼んでいる武器を完成させ、その設計図を町外れの工房へと持っていった。

 

「おやっさん!設計図が出来たよ!!」

 

「ん?ああ、アイちゃんか。ちょっと見せてみろ…ほう?関節動力に結晶筋肉(クリスタルティシュー)を採用してピストンも結晶筋肉(クリスタルティシュー)で動かす仕組みか。なかなか良い線行ってるが、この構造は駄目だな」

 

「えぇ〜…なんで?」

 

「どう考えても撃った時に金属内格(インナースケルトン)に寄せ付けられるだろうが…これじゃ筋肉組織の消耗が早すぎる」

 

「あっ」

 

このおやっさんは俺の師匠で、幼馴染みの親である。

 

幻晶騎士(シルエットナイト)や機械仕掛けへの分野に卓越しておきながら魔法のコストを目算でほぼ精確に算出する化けもno…天才で、女好きでいつも妻の尻に敷かれてる男だ。

 

マグネットマグナムネイルは簡単に説明すると弾丸となるネイルを格納した薬莢部分を腕の中に収納されているマグネットと接続させ、魔法を利用して薬莢内部の磁力を反転させてネイルを飛ばす武器で、おやっさんとの議論の結果結合武器(キメラアームズ)と称する部類の腕部直結型”ブレード”ライフルだ。

 

で、そのマグネットが強力無慈悲で絶縁板を複数枚重ねても謎の原理で外装(アウタースキン)と引っ付くとゆう物で。現在外装(アウタースキン)との距離、構造、素材、耐久性、エーテル純度。その他の事故を諸々引き起こす元凶がこのマグネットとゆう訳だ。

 

てゆうかまず素材からダメだった。

 

絶縁板の構造だが、まずゴムやプラスチックといった物が無いので木材や謎の葉っぱとかでマグネットの威力の減衰に成功しただけ。

 

そう、減衰である。

 

一応弱くても引っ付くぐらいにはなってるので結晶筋肉(クリスタルティシュー)による完全シャットダウンをしたいのだが…

 

結晶筋肉(クリスタルティシュー)は前より隙間は少なくなったが、これなら膜式で金属内格(インナースケルトン)を覆ったほうが切断率は高いだろう…」

 

「膜式は魔術演算領域(マギウス・サーキット)から薬莢(触媒)への介入までのコストが高いからやりたくないです」

 

「でもな…一撃必殺(ワンショットキル)ばかり追い求めていると騎士になった時困るぞ?」

 

「それなら大丈夫ですよ。これは隠し玉(必殺技)であり、プロトタイプ(構想武器)なんですから。もっと進化して騎士っぽくしますよ」

 

そう、この設計図の機体はまだまだ進化する。進化して進化して進化して進化して…

 

そして、進化のその向こうへと行く。

 

ロボットは戦争の兵器であり、戦闘の道具ではない。

 

そこだけは譲れない。

 

「お前さんのその男っぽい性格さえなければ息子を夫にしても良いんだがな…」

 

「それは遠慮しときますよ。自分はただ未来を作りたいだけなんですから…」

 

だが、ロボットではなく生物なら話は別だ。

 

おやっさんは兵器は終わらせるべきだと言うが、俺は生物として進化させるべきだと思う。

 

それがロボットから尚更だ…

 

「てゆうか自分は女側なんで無理です」

 

「その性格さえ無ければ…」

 

そっちかい。

 

「ハァ…」

 

「いやため息つかれても無理な物は無理です。男は無理です」

 

こんな見た目でも前世は男なんですよ…同じ男ならわかるでしょ…

 

「まあ、見た目だけなら納得出来るけどな?流石に女なのに中身が女好きな性格で、幻晶騎士(シルエットナイト)好きとなるとちょっと……いや、結構なぁ………」

 

「それでも諦めない理由はなんですか?」

 

「貴族だからだよ」

 

「うわ、言っちゃったよこの(クズ)

 

すまないけど無理な物は無理なんだおやっさん。

 

「てゆうかもう帰らなくて良いのか?もう日が暮れてるぞ?」

 

「あっ」

 

「じゃあな」

 

「はい!また明日!」

 

俺はそう言い借りてきた触媒の杖を使って家へと屋根伝いに帰っていった。

 

「そういや母さんなんか言ってたな……今日は俺の誕生日って忘れてたわ!?」

 

そう、今日は自分…アリシア・アイリスの5歳を祝う誕生日なのだ。

 

 




身体強化って杖を介してから身体に戻すらしいですけど、ロスとかってどうなってるんでしょうか…
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