正統派がなんか嫌いなので異端派で行こうと思います   作:デルタイオン

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裏の裏

いつも考える。

 

俺はいつになったらコイツ(設計図)を完成させられるのか。

 

それが、今。眼の前にやってきた。

 

そうか……手早く安い方法。それは商人を使うんだ。

 

幻晶騎士(シルエットナイト)は別に王国の物だけではない。

 

商人………それも武器商人なんかがある。

 

結晶筋肉(クリスタルティシュー)外装(アウタースキン)金属内格(インナースケルトン)魔力転換炉(エーテルリアクタ)魔導演算機(マギウスエンジン)魔術演算領域(マギウス・サーキット)魔導兵装(シルエットアームズ)

 

素晴らしい。全てある!!

 

流石だ!!武器商人!!

 

珍しい……いやぁ珍しいなぁ!!

 

こんな中世も良いところの時代に武器商人とは!!

 

最高だ!!私の計画は一歩!いや、三歩進んだ!!

 

「よろしくお願いします……ミス、アリシア・アイリス様」

 

「もちろんだ。ミス、ロロ・コナータ」

 

骨の髄まで酷使してやる。ロロ。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

初めて見た時から思っていた。

 

只者ではない。

 

ただの貴族ではない。子供ではない。

 

()()()()()

 

だが、それと同時にどうしても気になった。

 

何者なのかではなく、何を目指すのか。

 

「私の誕生日祝いにこの設計図。やり遂げれる?理論上は可能だけど」

 

「ええ!もちろん………この()()()な技術。使わせていただきますね?ミス、アリシア・アイリス様!」

 

それは見事、私の心を射抜いた。

 

設計図………いいえ。違う。

 

これは、戦争の種。

 

もし、これが出回る事になったら必ず戦争となる。

 

どこかで……必ず……

 

彼女と別れるとまず行ったのは彼女の顔を思い出す事だ。

 

私の心を射抜いたクイーン(姫君)は一体私をどこまで酷く扱うのだろうか?

 

「ああ………この世に産まれてよかった。この世界に乾杯!」

 

設計図を捧げて言った。

 

さあ、彼女の為に働こう。

 

私は武器商人。戦争とは私の身体。

 

それを喜ばせてくれる方に忠義を尽くす……

 

まあ、それだけではない。

 

性癖に刺さる娘というのは………どうしてこうも手放したくないのだろうか?

 

「絶対に私の物にする………仕事だ」

 

「「「了解」」」

 

さあ、やろうか。

 

進化を。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

「で、ウチに来たってわけか」

 

バサリ。

 

設計図が落ちる。

 

一応レプリカなので燃えても良い。気にならないが、一応仕事道具だ。普通なら落としはしない。

 

普通なら。

 

「アイちゃんはこうなんとも化け物に見初められたようで……ま、素材をなんとかしてくれるんなら手伝ってやってもいい。だが、戦争だけはやるなよ」

 

だが、あの方が………私の………私が今日初めて会ったばかりのクイーンに……!!

 

「い、いや!!それよりも!!なんでもう既に姫様に面識があるのですか!?【幻晶騎士(シルエットナイト)マスター】!!」

 

「まあまあ落ち着け。来たのは結構前からだ。その設計図も知ってる。うちには嬢ちゃんの作った設計図は山程ある。失敗も、成功も」

 

「ニャンですぅってえ!?」

 

「だから作る事なら一瞬でできる。素材さえあれば。しかし、彼女を戦争へと行かせる事だけはできねぇ。どんな戦場でも子供は居ちゃいけねぇ。変態でも、それしか生きる道が無くても……な」

 

「………………」

 

幻晶騎士(シルエットナイト)マスター】ジュン・マサアキ

 

騎操士(ナイトランナー)であり、幻晶騎士(シルエットナイト)を作る人でもある。

 

だが、彼は秘密裏の作戦にて少年兵に会った。

 

ナイフ一本持たされて突撃させる。そんな組織と戦い、騎操士(ナイトランナー)を辞めた。

 

だが、幻晶騎士(シルエットナイト)は彼の身体。捨てるわけにもいかず、こんな辺鄙な所で隠居生活しながら整備をしていた。

 

私も何度もお世話になり、常連となった。時と場合によっては必ずここに来なければならない程に。

 

「貴方が言うと説得力が大きいですね。しかし、私は彼女の依頼されています。計34枚の設計図は全て仕事の為に作らなければなりません。それが、例え何であろうと………でも、ある点だけは貴方と同じですよ。彼女を死なせてはならない。それだけは……」

 

「それのみの間違いじゃねぇのか?」

 

「私には口が悪いですね」

 

「ハン。伊達に腐って生きてちゃ居ねぇって事だ。まあ良い。少し上乗せでやってやろう。作業指揮、人手。それは俺。素材、金、交渉。それはあんただ。場所はいつもの所でやろう」

 

「わかった」

 

「ああ、それと………妙な真似はすんなよ」

 

口止めか。

 

知られたくないのは何故だ?

 

答えは簡単。彼女の道を閉ざすから。

 

「そこまで仲良いとは……わかったわかった。料金は上乗せね」

 

となると、私は身体を錆びさせて行くしかない。今まで通りに、このおっさんのせいで。

 

ヤツには逆らえない………残念だけど、ヤツに助けられた命。リードは元から繋がれている。

 

「じゃあね。おヒゲ、大事にね」

 

「命より物理的に軽いんだ。持て余すよ」

 

さて、どうなるんだろうか……

 

何かが変わってきている。

 

楽しみだ!!

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