【更新未定】This sky is… 天駆ける流星【供養】   作:アママサ二次創作

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「ありがとよ坊主! また頼むわ!」

 

「次は弁当忘れんなよほんと」

 

「俺は物忘れがひどくてな!」

 

「はいはい。気が向いたらまた来るよ」

 

 シナト村で受注したクエストの最後の一つを達成するために村外れの森まで弁当を届けたライトは、一度村へと戻ることにする。

 

「クエストっていうか物運びが多いな」

 

『クエストを発生させるにも条件があります。現在のライトが発生条件を満たしていたクエストがあれだけということです』

 

「なるほど。ちなみにその発生条件はもちろん……?」

 

『私の口から教えることはできません』

 

「ですよね。まあそのうちどうにかなるだろ。経験値もだいぶ稼げたし、今は置いておこう」

 

 このクエストの発生条件、具体的には特定のモンスターの討伐などが上げられる。一度でも倒したことがあるサバイバーにはそのモンスターを一定数倒すクエストが受注可能になるという仕組みだ。

 ライトはそのうち達成できるだろうと言っているが、現状実力を鍛えること以外で積極的に戦っていないライトが条件を達成できるかは定かではない。

 

『ライト、開発経験値はまだ足りませんか?』

 

「あとちょっと足りないな。俺が作りたいのはちょっと経験値がでかいみたいだから」

 

 本来TierⅡのユニットはゲームを初めて少し戦闘をしていればすぐにアンロックされるようなものである。少なくとも東西南北の村にたどり着く頃には。

 言ってみれば、ユニットをTierⅡのものにするところまでがチュートリアルのようなものなのだ。

 

 そのためライトが経験値を獲得することに苦慮してここまでTierⅠの、すなわち最初のユニットを使っているのはかなりの異例であると言える。開発が遅いこともそうだが、それでこのエリアで活動しているのである。戦闘を避けようと思えばいくらでも避けられるフライトユニットの強みが存分に生かされていると言えるだろう。

 

「戦闘、するか。鉱石で荒稼ぎしても良いけど、どっちにしろ鉱石と金は必要になるだろうからな」

 

『戦闘をするのであれば残弾を確認しておくことを推奨します』

 

「残弾は0。最後の戦闘で打ち切った。この村でも買える店はあるか? 街に戻ったほうが良い?」

 

『購入できます。性能の良いパーツや特殊なものは置いていないこともありますが、通常弾の補給などは可能なショップがそれぞれの村にはあります』

 

「よし、じゃあそこ行こう。案内よろしく」

 

 村のショップに立ち寄ったライトは、そこで1スタック分の通常弾薬、すなわち999発の弾丸を購入した。

 

「特殊な弾丸も結構あるんだな。徹甲弾とかか?」

 

『装甲への貫徹能力を持った弾丸や命中時に炸裂する弾丸など複数の種類のものが販売しています。またサバイバーが特定のスキルを利用して作成することも可能です』

 

「なるほど。武器用意するときに考えるか」

 

『それが良いでしょう。ライトのスタイルだと武器の決定力は特に大きくなるでしょうから』

 

 弾薬を購入した後は、アイラの勧めによって山中に入るのではなく街への道のりを引き返す形でモンスターと戦うことにした。山中のモンスターは以前ライトが歯が立たなかったロックリザードと同じぐらいの強さを持っており、武器がほとんど通用しないからだ。

 

「考えたんだけど、フライトユニットって俺みたいに拘ったり性能を求めなかったら試製一型で十分やっていけるよな」

 

『空を飛ぶ敵が出てこない限りはそうですね。とはいえ加速性能などが大きく違うのでやはり上位のユニットの方が戦いやすいと思います。また上位になるほど性能の良いオプションをハードポイントに搭載できたり携行できる銃火器の重量も増えますので』

 

「なるほど。まあいくら行けるとは言え上の方が戦いやすいのは当然か」

 

 このゲームにおいて、ユニットごとの専用の武器というのは本当に一握りである。ただし、それぞれのユニットの特性、能力によって、運用が一部のユニットに限られる武器は多数存在する。

 

 例えば現在ライトが使用しているサブマシンガン。連射力はそれなりにあれど威力は低く、このゲームにおいてはメインウェポンとして扱われることは少ない。扱われるとしても、それはソルジャーユニットやストライカーユニットによる両手に1丁、もしくは2丁ずつを装備し“軽い”射撃武器を使って動き回りながら戦闘をする場合だ。

 

 他にも、アーティーユニットでしかまともに衝撃を吸収しきれず命中させるのが困難な火砲なども存在している。

 

 そうした中で、まともな火器の運用すら困難なフライトユニットが戦闘に貢献するには、少しでもユニットの性能が高いほうが良いのである。

 

「なービームマグナムとかないの?」

 

 細かいことを考えるのが手間になったライトは、好きなロボット作品内でも高い攻撃力を誇る携行火器の名前を上げる。もうあれぶっ放せれば全部解決じゃね? と。

 

『少なくともライルの言っているような性能の武器が序盤で出てくるとは思いませんが……』

 

「まーそうだけどさ」

 

 スタイルとして、インパクトが強くかつ重さを無駄に感じさせないアンチマテリアルライフルの運用を望んではいる。だがそれとは別として、ライトが大好きなロボットが運用していた、アサルトライフル、もしくはサブマシンガンぐらいの大きさから高火力の光線を単発で放つという武器もいつかは作りたいのだ。

 

 アイラやガビから、このゲームにはレイ武器、光線銃、光剣などと呼ばれる、ライトの知っているビーム兵器に類似した、しかし印象がライトの中ではかなり異なる武器があり、比較的入手が簡単であることも聞いていた。

 しかし、それらの印象はライトが考えているビーム兵器とは少し違う、具体的に言えば発射音や光線の見た目などにおいてかなり異なるものであり、またそれとは違った問題も存在するのだ。

 

 

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