【完結】俺モブじゃん……〜ギャルゲの世界に転生した俺は超不遇当て馬ヒロイン救済のため、モブで才能ないけど頑張ります!〜   作:花河相

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後日談2

「いいですかアルトさん、次はありませんからね」

「……はい」

 

 場所はイゴール邸。

 レイブンとクーインに騙された後、俺はその場で正座し、腕を組み仁王立ち姿から睨んでくるサリーに説教を受けた。

 

 パーティ会場はガラガラだ。

 ホームパーティというのは俺を呼ぶためだけの口実だったのだろう。

 

 ……くそ、あの野郎ども。絶対許さない。

 俺をはめた恨みいつか晴らしてやる。

 

 それにしても本当に大変であった。

 

 3時間かけて弁明した結果やっと納得してもらえた。

 本当に長かった。もう絶対浮気まがいなことはしない。

 いや、別に浮気してないんだけども。

 

 こんなの命がいくつあっても足らない。

 

「……はぁ、本当に反省しているんですね」

「もちろんです」

「……そんなに怯えるなんて……どちらが悪いのかわからなくなりますね」

 

 サリーはため息をつき組んでいた腕を解く。

 とりあえず怒りを鎮めてくれたらしく、笑顔で微笑みかけてくる。

 

「もう立ってもいいですよ」

「……いや、それはできない」

「……もう怒っておりませんから……ね」

「いやぁ……そういうわけでは」

「どうされたんですか?」

 

 違うんです。

 俺、3時間くらいずっと正座してたんです。

 あまりかっこ悪いところ見せたくないけど……背に腹は変えられない。

 

「サリーお願いがある……足痺れて立てないから立たせて」

「……ああ、そういうことですか」

 

 どこか納得した表情をするサリー。

 サリーはその場で何か考え事を始める。

 ……あのぉ、早く立たせてくれません?それと何考えているんですかね?

 

 10秒くらいたっただろうか?

 サリーは何かを思いついたのか、両手をパンと音を鳴らして話し始める。

 

「確かこの前えーと……お約束?……というのをモーインから聞いたんです」

「……ごめん、嫌な予感しかしないんだけど」

 

 モーイン、一体何をサリーに吹き込みやがった?

 もう余計なこと言うのやめて欲しいんだけど……なんか嫌な予感しかしない。

 

「確か、こういうときは、足の裏をツンとするのが良いと」

「あのさ、本当に洒落にならないんだけど……やめて欲しいなぁ」

「うふふふ」

「お……お願いだから笑顔でゆっくりこっち来るのやめてくれない?なんで人差し指立ててんの?」

 

 サリーはドスン、ドスンとゆっくり俺の後ろに回ろうとする。

 やばい、どうにかやめさせなきゃ。

 俺はその場で暴れてどうにか逃げようとする……が。

 

「あ……イッたぁぁぁい!」

 

 まじで痛い。

 俺はその場で前に倒れてしまう。その衝撃で痺れていた足に電撃が走る。

 

「ツン……ツン……」

「痛い!痛い!…まじで!」

 

 だが、地面にうつ伏せになりながらもサリーはその場にしゃがみ、指を突いてくる。

 まじでやめて!痛い!

 

「うふふ、アルトさんって面白いですね。そこがあなたの魅力でも、ありますけどね」

「悪魔かよ」

「……なにか?」

 

 やばい、つい無意識に本音が。

 

「いた!お願いだからやめて!」

「……」

 

 だが、気がついたら時すでに遅し、サリーは再び無言で突き始める。

 痛いと叫ぶもサリーにやめてもらえなかった。

 

 

 

 

 今日色々あったが、いくつかわかったことがある。

 おそらくサリーは少しSがあるかもしれない。そして、俺はサリーにやられるも何故か心の底から嫌だとは思わなかった。

 

 これもスキンシップの一種なのか、それとも俺ってもしかしてドM……いや、そんなはずはない。

 

 俺はノーマルだ。ノーマルのはずだ。痛みで喜ぶ変態じゃない!

 

 結局この日は最終的に俺の足の痺れがなくなり、夕食を食べて解散した。

 一応、夕食は用意していてくれたらしい。

 

 俺とサリーは二人夕食を食べて解散となった。

 本当に屋敷の職員さんたちが可哀想だった。

 ……俺たちのせいで何時間待たされたのやら。

 

 俺は心からの感謝とレイブンに今日出勤していた使用人の人たちに休日と特別給与(俺のポケットマネーから)を渡すように一言伝えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 馬車を使ってクイス家の屋敷にサリーを送り届ける。

 エスコートをしながら門の前に。

 

「サリー……今度デートしようか」

 

 そういえばまだ一回もしていなかった。買い物に何回か行ったが、それはモーインが一緒にいた。 

 二人きりと言うのは一度もしていない。

 

「……はい」

 

 サリーは顔を少し赤くして……嬉しそうにそう一言返してくれた。

 




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