問題児と本当のバカが異世界から来るそうですよ? 作:まさとら
「〜ん今日も寒いね〜、地球温暖化だっけ?あれ絶対ウソだね、こんな寒いもん」
そんなどうでもいい事をぼやきながらコンビニから帰っていた。
本当寒いし、だるいし、つまらねぇなんかドーンと面白い事起きこらきねえかな。
そう毎日のように思っていたが、これまで面白い事が起きたのは数える程しかないのだから、神様って奴らがいるんなら喧嘩でもふっかけて1人1人ぶっ飛ばしてやりたいものだ。
本当に神様と喧嘩出来るならどんなに楽しいだろうか、こんなクソ面白くもない世界いっそ壊してやろーか。
そしてふと空を見上げると
「ん?何だこれ?」
空から一通の手紙が降ってきた。
手紙?なんで空から?まーどうでもいいや。
宛先を見ると『風間 煜(かざま ひかる)殿へ』いや俺かよ!
面白半分で封を切ると。
『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。
その才能を試すことを望むのならば
己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、我らの”箱庭”に来られたし』
ちょうど読み終わると光に包まれて、目を開けるとそこは上空4000mで自由落下なうだった。
「わっ」
「きゃ!」
「なんだこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ」
さっきまでコンビニで漫画買って帰ってただけだよ、なんで俺落ちてんのわけわからん、アレかアレなのか神様に喧嘩売ってやる的な事言ったからバチ当たったのか?それならどんだけ神様器小さいんだよ、よくそれで神様やれてんなオイ!
もう決めたコレでもし落ちても生きてたら、絶対神様見つけて、ぶっ飛ばす神様のせいじゃなくてもぶっ飛ばす。
ようするに八つ当たりだ。
上空4000mから落下してきた四人と一匹は落下地点に用意してあった緩衝材的な薄い水膜を幾重も通って湖に投げ飛ばされた。
「きゃ!」
「わっ!」
ボチャン、と水着し水膜のおかげで勢いも衰えていたため四人とも無事だった。
よっしゃ生きてる、待ってろよ神様の野郎、絶対ぶっ飛ばしにいってやる。
そしてふと自分が掴んでる物に目をやるとずぶ濡れの三毛猫がいた。
なんで俺、猫掴んでるんだ?落ちる時無意識に助けたのか?
「し、信じられないわ!まさか問答無用で引き摺り込んだ挙句、空に放り出すなんて!」
「右に同じだクソッタレ。場合によっちゃその場でゲームオーバーだコレ。石の中に呼び出されたほうがまだ親切だ」
「本当そうだよな、クッションポイのなかったら絶対痛かった!」
「……。いえ石の中に呼び出されたら動けないだろうし、
あの高さから落ちて痛いですまないでしょ?」
「「俺は問題ない」」
「そう。身勝手ね」
「よく言われるよ」
笑ながらそういうと呆れたような顔をされた。
「猫〜生きてるか〜?」
ニャーニャー言って反応はしているがなにを言っているのかはさっぱりわからん。
「……三毛猫助けてくれてありがと」
「おぅ気にすんな、半分無意識で助けたようなもんだしな、こいつ三毛猫って言うのか、よろしくな〜三毛猫〜」
そう言って撫ででやると喜んでるようだった。
三毛猫をおろしてやると、思いっきり全身を震わせて水をとばした。もちろんかかりましたとも、もうすでにびしょ濡れだから気にしないが。
「此処……どこだろう?」
「さぁな。まぁ、世界の果てっぽいのが見えたし、どこぞの大亀の背中じゃねえか?」
そして金髪の少年は癖っ毛の髪を掻き上げると、
「まず間違いないだろうけど。一応確認しておくぞ。もしかしてお前達にも変な手紙が?」
「そうだけど、まず”オマエ”って呼び方を訂正して。私は久遠飛鳥よ。以後は気を付けて。それで、そこの猫を抱えてる貴方は?」
「…………春日部 耀。以下同文」
「そう。よろしく春日部さん。それで、野蛮で凶暴化そうなそこの貴方は?」
「俺だな。高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴な逆廻 十六夜です。粗野で凶悪で快楽主義者と三拍子そろった駄目人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれお嬢様」
「そう。取扱とりあつかい説明書をくれたら考えてあげるわ、十六夜君」
「ハハ、マジかよ。今度作っとくから覚悟かくごしとけ、お嬢様」
「最後に、何考えてるかよくわからない貴方は?」
「随分素直なんだな。風間 煜だ。よろしく」
「よろしく煜くん」
心からケラケラと笑う十六夜。
傲慢そうに顔を背ける飛鳥。
我関せず無関心を装う耀。
面白そうな奴らだと煜は笑った。